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【定義】

釈迦牟尼仏が、過去世に宝海梵志と呼ばれていた頃、宝蔵仏の御前にて、発した誓願のこと。菩薩道を行じて、五濁悪世成仏することを説く。なお、阿弥陀信仰との対立関係が指摘される『悲華経?』に、誓願が組織化されない状態で見ることが出来る。
爾の時、宝海梵志、宝蔵仏の所に在して、諸天大衆人非人前に、尋く大悲の心広大無量なるを成就して、五百の誓願を作し已んぬ。 『悲華経』巻7

そして、日本の中世以前に『悲華経』巻6〜8に見える500の誓願を組織化(各誓願本文の前後に「第●●願、我未来に菩薩道を行ずる時に…」「…若し爾らざれば正覚と成らず」などの言い回しを付して誓願風にした)した『釈迦如来五百大願経』(京都高山寺蔵が有名)という偽経が作られ、巷間に流布していたという。道元禅師は、その経典をご覧になり、『正法眼蔵』にて引用される。
釈迦牟尼仏五百大願のなかの第一百三十七願…… 『正法眼蔵』「出家功徳」巻

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