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【定義】

瑩山禅師の『伝光録』の中から、言葉を選んで抄出して編集したもの。

【内容】

瑩山禅師の『伝光録』全53章の中から、在家教化の方便に用いられるであろう言葉を選んで抄出し、これを同時成道・相好具足・大事因縁などの100種の分類項目に分けて、それを10章にまとめた。

第一章 仏祖因縁
第二章 譬喩言説
第三章 大乗経意
第四章 三乗外道
第五章 生死輪廻
第六章 仏法人身
第七章 国土父母
第八章 発心得道
第九章 身心根境
第十章 仏祖正宗

これらを、学人の修行や布教教化に役立てようとしたのである。

編者は總持寺独住第2世であった畦上楳仙禅師であり、刊行は明治33年(1900)であった。

【備考】

道元禅師の『正法眼蔵』から抄録されて教典となった『修証義』があるが、それに対応するものだと考えて良いが、いわゆる読誦されるような性質の書ではない。

また、瑩山禅師の著作を集めた『常済大師全集』に収録されている。

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