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adckh_1257 2023年07月06日(木) 15:35:39履歴
テラスティア大陸の北部に位置するダグニア地方のさらに北の果て、バルナッド共和国で私は生まれた。
「生まれた」と言っても私はルーンフォークなので、マクスウェルという人間の商家が所有するジェネレーターによって「製造」されたわけだが。
バルナッド共和国は魔動機文明時代の遺跡を基板に形作られた国で、
マクスウェル家には、子が生まれ物心つく頃になるとそれに合わせてルーンフォークを1体製造しその子の傍付きとする慣習があり、私は当時の嫡子カリダの傍付きとして造られた。
私がカリダと出逢ったのはあの子が7歳になっていよいよ乳母の手から離れようという頃で、私は製造されてから半年の教育期間をちょうど終えた時だった。
「よろしく、ミリアルド。」
良くも悪くも子供っぽさに欠けるが、それでも聡い子なのだと見ただけでわかるまっすぐな瞳。
この子が私の仕える主人、私の人生はこの子のためにあるのだ。
私は跪き、深々と頭を下げた。
「生まれた」と言っても私はルーンフォークなので、マクスウェルという人間の商家が所有するジェネレーターによって「製造」されたわけだが。
バルナッド共和国は魔動機文明時代の遺跡を基板に形作られた国で、
マクスウェル家には、子が生まれ物心つく頃になるとそれに合わせてルーンフォークを1体製造しその子の傍付きとする慣習があり、私は当時の嫡子カリダの傍付きとして造られた。
私がカリダと出逢ったのはあの子が7歳になっていよいよ乳母の手から離れようという頃で、私は製造されてから半年の教育期間をちょうど終えた時だった。
「よろしく、ミリアルド。」
良くも悪くも子供っぽさに欠けるが、それでも聡い子なのだと見ただけでわかるまっすぐな瞳。
この子が私の仕える主人、私の人生はこの子のためにあるのだ。
私は跪き、深々と頭を下げた。
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