BBSPINKの「甘えんぼうな女の子のエロパロ」スレまとめ@wikiの更新が6スレ目で止まっているので、それ以降のSSをまとめています。


「───というわけなんだ」

はあ、そうですか。
急にお風呂に乱入してきたのはそういうわけですか。ちょっとよくわからないです。
入るときはノックしてくださいよ。シャワーの最中だったら脱衣所がビショビショになっちゃうじゃないですか。
僕がこんなずれたことを考えているのも、彼女の言葉と今の状況の関係が理解できないのも、別に僕の頭が悪いこととは関係ないはずだ。
ましてや見慣れつつある彼女の裸体に興奮して頭が回らなくなっているわけでもない。
普段、後ろで纏めている腰に届きそうな長い黒髪が、解かれている姿に思っている以上にときめいているとか、
彼女の白い肌を透明な液体──今の話の流れからすれば蜂蜜だろうか──がゆっくりと伝い落ちるさまに息を忘れるほど見とれているとかは絶対にないはずだ。
そんなことより、そもそも夫婦ですらないでしょう、僕ら。

「そう、まだ、だけどね。でもこのままじゃその前に離婚してしまうかもしれない」

いや、そのりくつはおかしい。
だいたい僕たちは、あー、そのー、セックスレスだったんですか。

「最後にキミと私が抱き合ったのはいつか覚えてる?」
「ええと、二週間前ぐらいですかね?」
「十三日と六時間二十一分も前だ。これを最後に二人の性的交信は途絶えている。今日まで毎日寝室を共にしているにも関わらずだ」

その程度じゃ、セックスレスとは言わないそうですよ。あとその言い方は語弊がありますよ。
確かに僕の部屋にはベッドもあるから寝室と言ってもいいかもしれないですけどね。
僕の部屋で一緒に夜を過ごしたわけじゃなくて、頼んだ覚えのない勉強を見てくれていただけですよね。
テスト週間中なのに、半ば無理矢理僕の部屋に押しかけたり、先回りして入っていたりして。
しかも『学生の本分は勉強だ』とか、『生徒会に所属する者として爛れた学生生活は許さん』とか言って、予防線張るし。
そのくせ、最近は暑いとか言って薄着で露出過多な服で部屋に居るんだから。
僕がどれだけ悶々とした夜を過ごしたと思ってるんですか。

「いわゆる『押すなよ、絶対に押すなよ』と同じようなものだ、女心がわかっていないな」

女心なんですかそれ。お笑いと男女の営みは同列なんですか、あなたの中では。
ていうかやっぱり誘ってたんですか、分かりづらかったです。試験期間中なのに余裕ですね。
とかいろいろ考えていると、彼女はああ、もう、とため息をついて僕の膝の上に横座りしてくる。
うぐ、重──くはないです。本当ですよ?だからその怖い目で見ないでください。
ももへの柔らかい刺激が禁欲生活の続いた僕には強すぎた。
さっきからただでさえ危険だったのにもう破裂寸前だ。どことは言わないけど。

「とにかくキミのせいで、私は、その、欲求不満なんだ」

女の子にここまで言わせるなんて、と小さな声でつぶやいて僕の肩に顔をうずめた。
そんな格好でここまで来ておきながらなんでそこで急に恥ずかしがるんですか。
恥ずかしいのとそうでないのと垣根がどこにあるのかよく分かりません。
よく分からないけど、とりあえず僕の心臓が鷲掴みにされました。
いろいろ言いたいことあったような気がしたけど、まず自分の顔の下にあった彼女の肩に吸い付いてやった。
普段の彼女よりさらに甘い。まさか本当に蜂蜜だったとは。

「もったいないからちゃんと全部舐め取ってね」

なんて馬鹿なことを。彼女が欲求不満だったのは本当のようだ。
規律正しいという学校での評判を得ているはずの彼女に、こんな常軌を逸した行動を取らせるほどには。

「さっきの話、男には、理解し受け入れる姿勢が必要だそうだ。キミが私と関係を長く続けたくない、なら話は別だけど」

そういって彼女は唇を近づけてきた。末永く続けたいに決まっている。だから唇を重ねた。やっぱり甘いな。
ああ、もう、駄目だ。体を洗ったばかりなのに。

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