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mobの小説

体が熱を持つ、呼吸がままならない。真っ暗いなか、寝台に体を横たえているが、ここがどこかわからない。
だらしなく開いた口から唾液があふれ出し、口の端から流れる。
体が疼く。頬が、首が、胸が、腰が・・・体中が誰かに触れてほしくて堪らなくなり、動かない体を必死にベッドにこすりつけて発散しようとするが、薄絹に体をこすりつけた程度では発散されない。
それどころかもどかしい刺激により、疼きが余計に溜まっていく。
疼きの行き先は、下腹部の・・・いや、違う、気のせいだ。 男の俺に『そんなところ』はあるわけがない。

「あら、もう起きたの?」

扉が開き、光が差し込む。
逆光で表情こそうかがえないが、そのシルエットにはしっかりと見覚えがあった。
短く切りそろえられた黒髪に和装。
俺がお仕えしている人ならざる姫君たちのおひとり、カンザシ姫。
俺を見ても驚きがないところを見ると、今回の一件は姫の悪戯らしい。

「ひめ、いったい何を・・・!?」
「ふふ、実験は、成功」

カンザシ姫に尋ねるため声を出して、ようやく違和感に気づいた。
声が妙に高い、少なくとも普段俺が出している声ではなく、若い女性のそれだ。
そして、楽しそうな姫の声・・・俺は何をされたんだ。

「声だけじゃわからないよね・・・見せてあげる」

弾むような声とともに寝台の近くにあった間接照明が点けられ、手鏡が俺の前に差し出された。そこには・・・

「これ、が、おれですか?」
「そう、自信作」

鏡に映っていたのは、切りそろえられた黒い髪の、目を見張るような美少女。
・・・カンザシ姫と瓜二つの少女が、今の俺だった。

「なんで・・・なんなんですか、これ」

全身を支配していた疼きも引っ込むような、恐怖感。
会話に合わせて口が動き、恐る恐る動かした手は男のそれではなく、細くしなやかで、柔らかく沈み込むような頬に触れた。

「何をしたんですか、ひ・・・んぅ!?」
「んちゅ・・・じゅ・・・んぢゅぅ・・・」

姫を問い詰めようとするも、言い切る前に姫に押し倒され唇を奪われる。
姫の舌が俺の舌に絡みつき、扱き、頬の内側も、歯茎も、蹂躙される。
押し返そうとするが体が動いてくれない。
疼きが溜まり切った体はキスによってもたらされる快楽に従順になり、持ち主の意思を裏切って快楽を貪っていた。

じゅるじゅると唾液を吸われる。 わざと聞かせるようにごくりと音を立てて、唾液が嚥下される。
「口を開けて」と命令される。 考える間もなく口が開き、姫の舌から蜜のように甘い唾液が俺の口の中に流し込まれる。
「待て・・・できるよね?」 命令されてもいないのに、口を開いて唾液が溜まっているさまを見せつけられる。
口の中に指を入れられる。 舌をつままれ、ぐちゅぐちゅとかき混ぜられる。 柔らかな指が口の中を蹂躙されるのが、たまらなく気持ちいい。

「・・・ふふ、よし、飲んでいいよ」

ごくりと、音を立てて飲み込む。
覚えのいい犬を褒めるように、頭を撫でられる。
それだけで背筋に電流が流れるような感覚が走った。

「おれのからだ・・・どうなって・・・」
「あなたの体を、作り替えたの・・・人の体から、私たちと同じ植物の精霊に」

カンザシ姫が俺の顔を覗き込む。
普段と変わらない穏やかな表情だったが、瞳にはどろりとした欲望が見て取れた。

「私、あなたとの赤ちゃんが欲しかったの」
「でも、人間のあなたと、精霊の私じゃ、赤ちゃんはできないし」
「あなたは私を置いて死んじゃうから・・・」

姫が俺に抱き着く。耳元で姫が甘く囁いた。

「だからあなたと精霊にして、私の赤ちゃんを産ませることにしたの」

理論の飛躍に驚き、反論する前に、姫が俺の下腹部を押し込んだ。

「ひゅぅ!?」
「こっちも完璧、いつでも孕ませられる」

押し込まれた腹の奥、姫が俺の体を作り替えたことで新たに生まれた子の宮から耐えきれない快楽の波が押し寄せ、抵抗の力が一気に奪われる。
どぷり、と蜜が溢れ出し、寝台を汚したことが感覚で分かった。

「は、はらませるって・・・おれ、おとこ・・・」
「大丈夫、すっごくきもちいいように作ったから・・・ぢゅ♥」

首を甘噛みされ、強く吸われる。
それだけで反撃の力は奪われ、体はカンザシ姫の子を授かる準備を進めてしまう。

「これ、見える?」

だらしなく体を投げ出して脱力する俺に、姫は懐から取り出した、ビー玉ほどの大きさの種を見せつけた。

「これが、私の種・・・これを、あなたのここに植え付けるの」

優しく、下腹部を押さえられる。
何をされるか、わからない俺ではなかった。

「だ、だめ・・・そんなの、はいらない・・・れす」
「何も問題はない」

もたらされる快楽が容易に予想できて、恐怖で歯が鳴る。
逃げないと、本当に、終わってしまう。

「たっぷりほぐすから、私の赤ちゃん、受け入れてね?」

熱いぬめりをかき分けて『私』の中に入ってきた細い指に、『俺』が壊れる音を聞いた気がした。

「あ・・・ああああああああああっ!」

意味のある言葉を吐き出すことは、もうできなかった。
入口のあたりをかき混ぜられる。 両の足がこわばる。
腹を内側から撫ぜられる。 どぷどぷと蜜が零れる。
最奥をこつこつとノックされる。 ぷしゅ、としぶきが上がる。

「赤ちゃんにあげるおっぱいの準備もしないと、ね」
「ちゅ♥ ぢゅる・・・ぢゅ・・・ちゅ♥」

私の中をかき交ぜながら、カンザシ姫の唇が胸の先端を音を立ててすする。
眼前がちかちかと明滅し、下腹部がきゅうきゅうと収縮して・・・

「かりっ♥」
ぷしゃああああああ・・・♥

桜色を甘噛みされ、私の腰回りが温かく湿り、意識がすっと遠くへ・・・

「寝たら、だめ」
きゅきゅっ♥
「ん゛お゛!?」

敏感な真珠を捏ねらね、意識が再び戻ってくる。

「意識が飛ぶくらい体がほぐれた・・・それじゃ、いくよ?」

入口に、カンザシ姫の種が当てられる。
抵抗する力は残っていなかった・・・それに

「っ♥」

ほんのひと時愛されただけで、私はそれ以上の快楽を期待するようになってしまっていた。

「およめさんに、してあげるね?」
ずぷぅ♥






「育ちきるまで一年くらいかかるの・・・そこは人の子と変わらない」

湯あみを終え、シンプルでゆったりとした着物に着替えた私の下腹部を優しくさすり、カンザシ姫は満足そうに告げた。
微かな甘い快感が走るが、それ以上に何か、親としての自覚が刺激される気がする。

「体が動かしにくくなるまでは今までと同じ、私たちの付き人をして欲しい」
「そのあとは、いっぱい優しくするから」

正面から抱きしめられ、耳元でささやかれる。

「無理やりお嫁さんにしたぶん、いっぱい幸せにするからね?」

今更にも今更な言葉に、思わず苦笑してしまう。
姿かたちが変わっても、きっと私と姫たちの間には、いつもと変わらない日常がこれからも・・・

「赤ちゃんに負担がかからないように、今日みたいに気持ちよくしてあげる、それと」
「子供が生まれたら、今度はスノーがあなたを孕ませたいって」

これまでよりもっと幸せで、淫靡な日々が続いていくようだ。

「・・・いつかは、あなたも私を孕ませてね♥」

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