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 欲望渦巻く夜の繁華街。その地下には裏世界の決闘場が存在する。

 一般人は立ち入り厳禁。会員のみが観戦できる裏決闘場。そこで今、1つのデュエルが行われていた。
 片や、黒ずくめに仮面をつけた決闘者。それに相対するは何の変哲もないごく普通の青年。
 互いのライフは残り1000を切っており、デュエルは佳境にあった。魔法罠による激しい応酬を繰り広げた後、青年が仕掛けた。
「俺は墓地に送られたティアラメンツ・シェイレーンの効果を発動!このカードと墓地のハゥフニスで融合召喚!」
「何!?墓地から融合召喚ですと!?」
「現れろ!ティアラメンツ・キトカロス!!!」
 青年の足下から水がせり上がり、中から麗しの人魚姫が姿を現す。
『ふふふっ!』
 高々と宙を舞い、照明をバックにくるりと身を翻しフィールドへと降り立つ。そんなキトカロスの姿に観客達は心を奪われた。
「さあバトルだ!キトカロスでレッサー・デーモンを攻撃!」
『はあああ!』
 キトカロスは剣を構え、羊頭の悪魔へ斬りかかる。悪魔は負けじと応戦するも、何度か打ち合った後、キトカロスの刃が悪魔を両断した。
『うふふ』
 キトカロスは得意気に後ろを振り返り、青年へと目配せした。
「よくやったキトカロス。俺はこれでターンエンドだ」
 青年のターンは終了し、仮面男へとターンが渡る。
「私のターン。ドロー!ククク……このデュエル、私の勝ちですね」
「何を言っている?お前の場のカードは0枚!残りのライフも1000を切っている。俺の場にはキトカロスもいるんだ。これで負けるわけがないだろ」
「私はフュージョニストキラーを召喚!」
 現れたのは世にもおぞましい姿をした悪魔。大口の怪物から無数の芋虫の様なものが生えており、その一個一個が亡者のような顔をしていた。
「バトルです。フュージョニストキラーでティアラメンツキトカロスを攻撃」
「無駄だ!キトカロスの攻撃力は2300!返り討ちにしてやれ!」
『はあああ!』
「ククク…フュージョニストキラーの効果を発動!融合モンスターの攻撃力を0にする!」
「何!?」
『くぅ…あぁ……っ!』
 怪物の吐いた瘴気に蝕まれ、苦しみ始めるキトカロス。全身を脱力し、武器を取り落としてしまった彼女に、無数の亡者の顔が群がった。
『ああっ!ああっ!いやあっ!』
 亡者に群がられ、キトカロスの姿が見えなくなる。30秒ほどその状況が続いた後、亡者の顔が一斉にキトカロスから離れた。
『あ…あ……』
 そこにあったのは無数の亡者に嬲られボロボロになったキトカロスの姿。特に胸回りを重点的に嬲られたのか、青い布地が引き裂かれ、豊満な乳房が丸出しの状態になっていた。
 怪物はそんな彼女を観客全員に見せびらかすかのように高々と掲げる。その真下には、他より少し細い亡者の顔が虎視眈々と狙いを定めている。
『ひぃいいいん!』
 亡者の舌がボロボロになったドレスの下の秘部を舐め上げる。キトカロスは必死にそれから逃れんと身を捩るが、逃れられずに乳房を派手に揺らすのみだった。そして……
『あ゛あ゛あ゛っ!』
 亡者がキトカロスの秘部を容赦なく貫いた。腹部がボコンと盛り上がり、中に亡者の顔が詰まっていることをありありと示す。
 怪物は彼女を掲げたままぐるりと一周させ、彼女の痴態を余すことなく観客席に見せびらかす。中に入った亡者の顔が抽挿運動を開始した。
『ああっ!んあっ!あんっ!んんっ!あんっ!』
 観客達は皆一様にキトカロスの痴態に釘付けだった。中には自身のイチモツを取り出しこき始める者や、禁止されている撮影を行おうとして警備員に追い出される者もいる。キトカロスの哀唱は、暫しの間、決闘場に響き渡り続けた。

『おお゛っ!おお゛っ!あ゛あ゛……っ!』
 白目を剥き、口端には泡も見える。キトカロスに限界が近いのを悟った怪物は、キトカロスを青年の眼前まで移動させる。キトカロスと青年の視線が交差した。
「キトカロス……」
『あ……あぁ……ぐぼっ!?』
 特濃の瘴気を中に流し込まれ、キトカロスの腹部が膨れ上がる。彼女が意識を失い、ぐったりと項垂れたその瞬間、青年のダメージ計算が始まり、ライフが0になった。
「ごめん、キトカロス」
『……』



「いやぁ〜、今日の余興も最高だったよ〜」
 この裏決闘場で行われているのは見せ物としてのデュエル。決闘者のデュエルディスクには細工が施されており、デッキのカード順を固定して筋書き通りの見せ物を演出する。一部のバトル演出が“盛られて”いるのもそれが要因だった。
「ファイトマネーは弾んどくから次もよろしくね」
「こちらこそよろしくお願いします」
 手渡された30枚ほどの札束を懐にしまいこみ、青年は部屋を後にする。むかうは別の地下決闘場。先程は決闘者として、今度は観客として。
「さて、元手は得たからちゃちゃっと増やしちゃいましょうかねぇ……」
 その姿に、かつてプロ決闘者を目指していた少年の輝きはどこにもない。そんな青年の後ろ姿を哀しみの目で見つめるカードの精霊の姿があった。

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