最終更新:ID:4IXd8rqW2g 2024年07月23日(火) 01:40:32履歴
軍貫マン
「飲んだ、飲んだ」
ガランと音をたてて扉を開けるとデモンスミスは酒場を後にする
「ちょっと、さっきの態度なによ!」
すると、彼が背負っている袋から声が響く
「なんだよラクリモーサ、急にどうした?」
デモンスミスは袋に声をかける
袋の中には銃口が真っ赤な目になったガトリングガンが詰め込まれており、それはワイン色の炎を発すると女性の姿を象る
先ほどの声の主は彼女である
「さっきの酒場でアンタに色目使った女に酒を奢った時よ。みっともない。ちょっとチヤホヤされたからって、調子こいて!」
「ああ、アレか。別に良いだろ?酒場なんて酒飲んでくっちゃべるから酒場なんだよ。向こうから話しかけてきたんだ。気前よく奢ってやるのが男ってもんだろ?」
ガミガミと怒るラクリモーサであるが、デモンスミスは意に介していない様子だ
そんな態度に彼女はますます不機嫌になる
「フン。紳士気取りなわけ?まあ、無駄だけど。隠してた私を見せたらみんなアンタが悪趣味なクソ野郎だって気づいて逃げるから」
「それは仕方ねえだろ。お前のビジュアルは万人受けしねえからよ。俺がどうこうする気がなくてもお前が見えたら周りの奴らが勝手にビビるせいでゆっくり酒が飲めねえ」
「ふざけんじゃないわよ!私をこんな姿にしたのはアンタでしょ!」
悪魔狩りにして鍛冶師であるデモンスミスは変形武装棺「レクイエム」を用いることで悪魔を武器に変換して使役できる
ラクリモーサはデモンスミスによって討伐され封印されて以降、強制契約によってガトリングガンにその姿を変えられたのだ
「それが俺の仕事なんだよ。依頼を受けて悪魔を狩る。それで飯食ってんの。そんなふうにカリカリしたっていいことねえしモテねえぞ」
「あっそ。別にアンタに好かれたいだなんて微塵も思ってないし。どうせアンタも他のミーハーな奴らと同じで愛想だけはいい女に簡単に釣られて搾取されるの。そういうしょうもないやつには私の良さなんて分からないのよ」
ラクリモーサはプイッと頬を膨らましてそっぽを向いて拗ねる仕草をする
「まあ、そうなんじゃねえか。愛想のいい奴のほうがなにかと得するからな」
「ふーん……アンタもそうなんだ。言っておくけど私はその気になったらそういうことだってできるから。男の1人や2人簡単に堕とせるの。なにせ私はサキュバスなんだから」
「へー、ちょっと見てみてえな。やってみろよ」
「ま、いいわよ。見せてあげる。あとで惚れたとか言われても知らないけどね」
そう言ってラクリモーサは髪を掻き上げると、蟲惑的な表情でデモンスミスを見つめる
「ねぇ、そこのお兄さん♡そ、今こっち向いたお兄さんだよ♡急に話しかけてごめんなさぁい♡」
「………」
ラクリモーサは先ほどまでとはまるで異なる甘ったるく媚びた声で話しかける
「今ぁ、もしかして暇だったりする?よかったらぁ、私とこれからい・い・こ・と・しない?」
「………」
ラクリモーサはデモンスミスの耳元で囁くように誘う
「いきなり耳元で変なこと言ってごめんね♡でもぉ、別に逃げたりしないってことはいいってことだよね?お兄さんのしたいことなんでもしていいよ♡気持ちいいこと全部してあげる♡サキュバスと楽しいことしたくない?」
「………」
上目遣いでデモンスミスの顔を覗き込むラクリモーサは妖艶な笑みで舌なめずりする
「どうしたの?黙っちゃって♡もしかして恥ずかしがってる?照れなくていいよ♡ほら、遠慮しないで♡」
ラクリモーサはわざとらしく胸元を見せつけるように片腕で胸を寄せて谷間を強調させる
ラクリモーサの炎の身体は不定形なれどもその輪郭だけで、相手を魅了するには十分だった
「………ぷっ」
「えっ、なに?」
「いや気にすんな……続けて、ぶっ、ぶはははっ」
デモンスミスは堪えきれないのか、吹き出して腹を抱えて笑う
「な、なに笑ってんのよ!失礼ね!やれって言ったからやったんでしょ!」
「いや、悪い。ちょっとツボったわ。だってよ、普段とキャラ変えすぎだろ。温度差で腹よじれたわ。なんだよその猫なで声。何オクターブ高くしてんだよ」
「うっさいわね!私はこれまでのナンパ成功率は100%なの!私はこの可愛さで男も女も落としてきたのよ!」
「まあ、今回で99%になったわけだがな」
「ムキイィイイ!こんな身体に……ガトリング砲なんかにならなかったら、アンタなんて……アンタなんて……うわぁん!」
ラクリモーサは怒りで顔を真っ赤にしながらわんわんと泣く
「まあ、そう怒るなって。悪かったよ。ちょっとからかっただけだって」
「フン、知らない!もう話しかけないで!今の私はただの武器よ。サキュバスじゃない私なんてギャンギャンうるさいだけのガトリングガンよ。一生アンタにグルグルされてコキ使われるだけなのよ!」
「悪かったって。ラクリモーサはそのままでも十分魅力的だよ。俺はありのままのお前がいい」
「グズ……なによ、いきなり優しくして……でも騙されないから……私はそんなチョロくないから……」
「騙すつもりなんかねえよ。俺がふざけてこんなこと言ってるように見えるか?」
ラクリモーサの瞳を真っ直ぐに見つめるデモンスミスの表情は至って真剣でそこにからかうような様子は一切見られない
「……ねえ、アンタは私のこと好き?」
「当たり前だろ。好きじゃなきゃ一緒にいねえし」
「……そっか。じゃあ、私の好きなところ言って。じゃないと、機嫌直さないから」
ラクリモーサは指をモジモジとさせながら、瞳をうるうるとさせてデモンスミスを見つめる
「そうだな、まずは紅い目だな。そこは絶対に欠かせないな。こいつに見つめられたらどんな奴らも動きをとめちまうからな。あとデカいのもいい。ロマンがある」
「そんな風に見てたんだ……ちょっと意外かも。他には?」
「それとやっぱり連射性だな」
「はい?」
「分間で約6000発だ。殲滅力と火力に関してはレクイエム性の武器の中でも群を抜いてる。ちと小回りが利かねえのが難点だが密集した相手にゃ無類の強さを誇るからな」
「……はあ。アンタ、私の話聞いてた?私は武器としての魅力じゃなくて女の子としての……その……ほら、だって私たちなんやかんやでそれなりに一緒に戦ったり、色々話したりとかしてるわけでさ……あるでしょ?他に……言うこと」
「ないな」
「ないの!?……なによ、それ!私はアンタにとってなんだってのよ!」
「そりゃあ道具だろ」
「さいってー!アンタなんて大っ嫌い!」
「俺はお前が好きだけどな。なにせお前は俺の最高傑作の一つだからな」
ラクリモーサはプンスカと怒りを露わにせるがデモンスミスは意に返すことなく歩を進める
ラクリモーサは武器であるためいくら文句を言おうとデモンスミスが手放さない限り自分の意志で離れることはできないのだ
そこからやがて連れ込み宿へと到着する
「ちょ、待って。まさか……ここでスるの?」
「なんだ、嫌か?」
「さっきまでの会話の流れを考えなさいよ。どう考えったってそういうことするムードじゃないでしょ」
「お前はもうちょい武器としての自覚を持て。武器に善悪はなんてないんだ。活かすのも殺すのも決めるのは使い手さ」
「こんの自己中悪趣味鍛冶屋が〜!!絶対許さないわよ。その粗末なモン使い物にならなくしてやるんだから」
「はいはい」
叫ぶラクリモーサを軽くあしらいつつ、デモンスミスは慣れた様子で受付を済まし部屋へと向かう
「ほら、着いたぞ。それじゃ封印解くか」
デモンスミスがそう宣言するとラクリモーサは姿を変える
紅い瞳が存在感を放つ異様な形状のガトリングガンから長い金髪、鋭く尖った耳、頭には角が、背中には翼が生えて、赤と黒を基調とした装束からは豊満な乳房やすらりと伸びる美脚が露出している
まさしくサキュバスと呼ぶに相応しい姿となったラクリモーサは並の者であれば
その姿を見ただけで魅了されてしまうことだろう
「毎度、毎度、こんなことで封印解いてくれてご苦労様。私を道具扱いする割にはこういうことはするのね。恋人も作らずに道具でオナニー。惨めね」
「生憎、恋人だとかそういうのは作るつもりがなくてな。それに道具で発散することは惨めじゃないぞ。バイブやディルドだって人類が誇る立派な発明品だ。道具でのオナニーは人類の叡智の結晶なんだよ。悪魔にはそれがわかねえだろうがよ」
「はいはい、分かったわよ。私はオナホだってことでしょ。ああ……ホントにムカたく。もうアンタのそういう話聞き飽きてるのよ」
ラクリモーサは呆れながらもデモンスミスの着衣をスルリと脱がせる
「うわっ………」
ラクリモーサはゴクリと息を呑む
すらりとした長身に短く刈り込まれた赤髪
野性味に溢れた顔立ち
引き締まった腹部と腕や肩にも程よくついた筋肉は太すぎず、それでいて細すぎない理想的な肉体美
そして股座に鎮座するのは剥き出しの鉄塊のような重量感と女をぶち殺すために存在しているような凶悪な造形によって一目見ただけで孕んでしまいそうな存在感を放つ恐るべき悪魔刈りの逸物
鬼に金棒
虎に翼
それらすべての要素はラクリモーサにとって魅力的であった
「なに惚けてんだ?しっかし随分大人なしくなったな。昔は封印解いたら即暴れ出してめんどうだったのによ。ま、俺としては最後にヤれればどっちでもいいが。まずは手で適当に扱いてくれ」
デモンスミスが封印を解けば強制契約も解消となり、自由が手に入る
しかし、非情な悪魔狩りの鍛冶師がそれで野放しにするはずもなく圧倒的な力と凶悪な逸物で以て貪り、肉体を徹底的に調伏したのちラクリモーサを再び悪趣味な多銃身回転式機関砲に変える日々を送っている
ラクリモーサはデモンスミスと相対してしまった己の不幸を呪いながらも、サキュバスとしての本能は彼を欲しており、現に子宮はキュンと疼き期待で胸が高鳴っていた
「うるさい。見惚れてなんてない……それにアンタと戦っても碌なことにならないっていい加減理解したから、でも……」
ラクリモーサの脳内で本能が呼びかける
目の前の雄様にご奉仕して、犯されて快楽を享受しろと
しかし、それとは別に自身の誇りがそれを拒む
支配されて屈伏されることなどあってはいけないと
それら二つのせめぎ合いの中でラクリモーサは決断をする
「『こっち』では負けないから」
そう言ってラクリモーサは毅然として態度をとると、デモンスミスの指示には従わず彼の逸物を靴を履いたまま踏みつける
「うぐっ……おいおい、聞こえなかったか?手だよ。足じゃねえ」
デモンスミスは突然急所を責められ呻きを漏らすが、ラクリモーサは気にすることなく挑発的な笑みを浮かべて踏みつけたままグリグリと上下に動かして、踏みにじる
その動作には逃げたら潰すというラクリモーサの言外の意志が含まれていた
「今の私はアンタの玩具じゃないの。頼めば直接触ってもらえるとでも思ったわけ?自惚れないでよ。この私がアンタみたいなクソ野郎に奉仕するわけないじゃない。踏んであげるだけありがたく思いなさいよ」
「ああ、そうかい。そういうことなら分かったよ。好きにしな」
そう言ってデモンスミスは茶化しながら両手を挙げる仕草をする
「そうやって余裕ぶってるけど、私が踏みつける度にチンポがビクビク反応して、先っぽから我慢汁も出てるわよ。本当は踏まれるのが気持ちいいんでしょ?」
「ああそうだよ。乱暴に踏みつけてように見えてその実、絶妙な力加減で刺激を与えてる。最高の気分だ。レクイエムで首輪つけなくてもそこまでしてくれるとはな。お前はよくできた道具だ。鍛冶師冥利に尽きる」
「ぐぬぅ……」
図星を突かれたラクリモーサは顔を赤らめて悔しがる
予定では踏みつけでデモンスミスからマゾヒズムを引き出し、精神的なマウントを取ろう考えていた
しかし、恥じらいや屈辱とは無縁の余裕綽々の様子では単なるマッサージになってしまう
……がいちいち気にしないことにした
もっと力を込めて脅す選択肢もあるが悪魔狩りとして多くの修羅場をくぐり抜けたデモンスミス相手に痛みを盾にしても効果は期待できない
それにラクリモーサはサキュバスだ
好きなのは性行為であって拷問ではない
最後に搾り取って音をあげさせれば勝者なのだ
「カッコつけられて偉いね〜。足で辱められているのにチンポが硬くなっちゃって、そんなに気持ちいいんだ。それじゃ、そんな変態さんにはサービスしてあげよっかな」
ラクリモーサは足を逸物から離すと靴を脱いで素足を露出させ誇示する
「ふふっ、見てよ。私は頭からつま先まで全部武器なの。この私の素足でちんぽを両側から、挟んで……ずりずり」
ラクリモーサはデモンスミスの逸物を挟み込んだ素足を器用に上下させて扱き始める
「これはいいな。足の裏とはいえ素肌だからな。硬え靴と違って柔らかくて、スベスベだ。気持ちいい」
「でしょ?うふふ。ありがたく噛みしめなさいよ」
ラクリモーサは得意げに笑う
足の裏で反応を示すデモンスミスを見て嬉しくなってしまっていた
「ああ、熱い♡硬い♡すごい♡擦る度にギンギンに勃起して♡先っぽがパンパンでヌルヌルで……す…」
そう言いかけてラクリモーサは口を紡ぐ
「どうかしたか?」
「別に。アンタが私の足コキに感じてるのが惨めだなって」
「そうだな、お前の言う通りだよ。俺はもう限界だ。イかせてくれ」
「あはは、もう射しちゃうんだ?私に踏んづけられただけで……ぷぷっ。いいよ。私の足でイかしてあげる」
ラクリモーサは足の動きを加速させる デモンスミスの逸物はビクビクと痙攣し今にも精を放とうとしていた
「ほら、射せ♡足で踏まれて射精しなよ♡人間ちんぽ射精しろ♡」
「それじゃ遠慮なく」
デモンスミスはラクリモーサの足裏に射精した
「うわぁ、白いのが……んんん♡足にかかってる♡ああ……熱い♡」
素足からデモンスミスの欲望がどろりと垂れる
それを見つめるラクリモーサは達成感と優越感に満たされていた
サキュバスにとって自らの身体を汚す白濁液は自身が魅力的な雌でありあることを示す勲章である
「意外と早く射たわね。もしかしてこれで終わり?私の足コキに負けちゃうなんて、まだまだ鍛え足りないわね。でもまあ、これで分かったでしょ?アンタは私に勝てないの。私はアンタの道具じゃないの」
眼下にデモンスミスを見下ろしながらラクリモーサは誇るように宣言する
本音を言えばデモンスミスと共に在ることは嫌いではなかった
だが、ラクリモーサが求めているのものをデモンスミスは決して渡す気はない
だがらこそ抗うのだ
好きになれ、崇めろ、奉れ、愛せ
道具ではなく女として
力で敵わないながらも自身の手練手管を以てすれば必ずこの男を手中に収められると信じてラクリモーサは自身を鼓舞する
「言うじゃねえか。なら、これから本番といこうか」
デモンスミスは立ち上がるとラクリモーサを片手で抱き寄せる
身体が密着することでラクリモーサは力強い腕と逞しい胸板の逞しさを感じて鼓動が高鳴る
「ちょ、ちょっと!離しなさいよ!」
ラクリモーサは慌てて押し退けようとするがビクともしない
それどころか抱き寄せられたことによって乳房がむにゅりと押し潰されて形を歪めたことに興奮を覚えてしまう
「離していいのかよ?せっかく気分が出てきたってのによ。お前だって最初に渋ってた割には興が乗ってきたって感じだが」
デモンスミスは意地の悪い笑みを浮かべながら問いかける
顎を手に添えて、視線を逸らそうとするラクリモーサの顔を自分の方に向かせようとする
「………」
ラクリモーサの視界を覆う好戦的な眼差しはまるで獲物を狩る捕食者のようにギラギラとした輝きを放っている
まず湧き上がった感情を
デモンスミスは自身を見つめている
他ならぬ一匹狼なこの男が求めている
それは彼にとって自分は無価値ではない証左
それと同時に憤りも覚える
デモンスミスはいつも同じ目で自分を見下ろす
道具として
どれだけ共に死線をくぐり抜けても、どれだけ想いを募らせても決して埋まらない
距離がある
それがもどかしくて、悔して、腹立たしい
「ひゃう……むぅ」
デモンスミスは耳を舐める
ラクリモーサは微かに声を漏らすがそれはデモンスミスに唇を塞がれることで遮られる
「ぷはっ……んん♡ちゅ、じゅぷ……♡んむう♡」
ラクリモーサは抵抗することなく寧ろ自らデモンスミスの背に手を回すと舌を絡めていく
デモンスミスの唾液を飲み込む度、まるで媚薬を飲んだかのように体が疼いて脳が蕩けた
「ん……もう♡あん♡」
デモンスミスは谷間が露出されたラクリモーサの着衣に手を忍ばせる
美巨乳という形容が相応しいそれは大きく半球状に張り出しながら、ツンと上を向いている
自重という自然の理を無視した脅威的な張りは世の男どもの妄想を練り上げたかの如く完璧な造形がそこにはあった
デモンスミスはその大きさと弾力を存分に味わうようにそれを堪能する
「もう、硬くなってるな」
「んふっ……♡あぅ……あっ♡ああん♡乳首ぃ♡コリコリしないでぇ♡んあ♡はっ、はう……んん♡」
ラクリモーサは揉まれながら時折乳首をひねられ甘い快楽に悶える
デモンスミスはラクリモーサの着衣をずらして乳房を露出させる そして、その先端を口に含み舌で転がした
「あ……ああ♡おっぱいぃ♡乳首気持ちいい♡んふぅ……♡」
ラクリモーサは恍惚とした表情を浮かべながら喘ぐ
「そこばっか気にしてていいのか?」
そう言ってデモンスミスはシミひとつないまるで剥き卵のような妖艶な佇まいの尻に手を這わせる
「はあん♡生意気……なのよ。アンタ……いつもいつも厭にねっとりと責めて……」
「どうも。褒め言葉として受け取っとくおくぜ」
デモンスミスは全てを喰らいつくす勢いで悪魔より悪魔のようだと形容される戦いでの姿に反して、ラクリモーサへの前戯は丁寧かつ丹念であった
それは鍛冶師としての道具に対する敬意である
すべての働く人間にはそれぞれ使い込んだ道具を持っている
道具に拘りをもち、丁寧に扱い、磨き上げることは、仕事に対する礼儀でもあり誇りである
そうした磨かれた道具をみて、彼に依頼するものは評価する
この男は信頼できるか役割をこなせるのかと
デモンスミスにとって道具とは悪魔を狩った証にして仕事に対しての熱意である
故に大切に扱う
自分が生み出したものがそれだけ価値のあるものだと自負しているから
つまるところこれは自己愛の延長であり、至高の自慰である
デモンスミスにとってラクリモーサは対等な存在でも脅威でもないと
デモンスミスのそういうところがラクリモーサは気に入らなかった
だから反逆する
不意をつくように尻尾をデモンスミスな逸物に絡みつかせて扱く
「うおっ。おいおい、いきなりはズルいぞ」
「アンタの好きになんてさせないから」
ラクリモーサは尻尾を巧みに動かして亀頭や裏筋、竿を撫で回す
「ふっ……ぐっ。やるじゃねえか。なら俺も」
デモンスミスの尻を撫でていた手がいよいよ前へと動く
秘部を指で触れて、器用に割れ目を開きけば膣内は愛液で溢れており、デモンスミスが指を動かす度にくちゅりくちゅりと淫らな水音が響く
「もうこんなに濡らしてんのか。相変わらず感じやすいなお前は」
「う……うるさい。……それにアンタだってさっきからビンビンじゃない。尻尾でこうなるとか変態なんじゃないの?」
デモンスミスの指先が露に塗れてぐちゃぐちゃになるほどにラクリモーサは責められて、肌に玉のような汗が、目尻には涙が浮かんで瞳を潤ませる
それでも負けじとラクリモーサは尻尾で逸物を扱いて、責め立てる
「く……。いいぜ。その調子だ」
デモンスミスは僅かに眉間に皺を寄せたが口元は笑みを浮かべている
ふてぶてしいまでに余裕を見せながら着実にラクリモーサの性感を昂らせていく
「あぅ♡あっ♡んん♡ああん♡」
「そろそろか?イケよ」
「アンタだって……」
デモンスミスが耳元で囁くとラクリモーサもややか細い声で言い返す
やがて2人は同時に絶頂を迎える
「はぁ……はぁ……。手でイカされたぁ♡でもアンタもイったし、さっきは足でも。だから1勝1分けで私の勝ち越しね」
ラクリモーサは得意げに笑う
「わかってねえな。こういうのは最後に勝ったやつが総勝ちなんだよ。それでいつも俺は最後に勝った。つまり俺は全戦全勝ってわけだ」
「なに屁理屈こねてんの?まあ……別にいいけど。私が勝てば今までの全部は帳消しということでしょ?徹底的に搾り取って干からびさせてもう二度と私を道具だとか偉そうなこと言えないようにしてあげ……ひっ……ちょっ、待っ、まだイったばっかり……ひぃん♡」
デモンスミスはラクリモーサを抱き上げるとベッドに押し倒して覆い被さると秘部に逸物をあてがう
それだけでラクリモーサは腰が抜けた
「ねぇ、待ってよ。その……ほら、もうちょっとゆったりとさ……ね、例えばその……えっと、口とか胸とか……」
ラクリモーサの僅かな理性が警鐘を鳴らす
先ほどの執拗な愛撫による余韻で己の一本筋の奥から、こんこんと泉がわき出ている
さらにはデモンスミスを尻尾やいじめていたことで、自身も興奮している
そんな状態で射れられたらどうなるかは想像に難くない
だから一度クールダウンがてら別のことをしながら無駄打ちさせつつ、攻勢の機会を伺おうとしていた
「却下だ」
デモンスミスはバッサリとラクリモーサの案を切り捨てると秘部に逸物を挿入する
「ん゛ああっ♡」
長大かつなおも硬度を保った逸物は深遠な肉絨毯の中へと押し込まれていく
「うお゛っ♡ズコズコしないで♡んぐううっ♡下品な声っ♡抑えれなくなるぅっ♡隣の部屋にも聞えちゃう♡絶対にぃ♡お゛おおぉ…♡ダメぇ♡」
この一撃でラクリモーサの肉体は思い出す
この男が自分を縛り付けるものは強制契約によるものだけではないと
この肉体はこの男を覚えてしまったと
自分は格下なのだと
「お゛っ゛♡ ほお゛っ゛♡ほん゛お゛♡ お゛っほ♡ほっ♡ お゛っ♡ お゛ぉぉぉぉおっ♡ん゛お゛ぉぉん゛っ♡ 強……っ♡腰使い……♡強ぉぉぉ♡ずるい♡強くて逞しくて顔やチンポだけじゃなくて腰使いもイケメンだなんて反則ぅ♡悪魔の敵なのにぃ♡悪趣味で性格も最悪なのにぃ♡アンタなんてだいっきらいなのにぃ♡りふじん♡なんでわたしがアンタなんかに……ああっ♡」
ラクリモーサはボロボロと涙を流す
それは歓喜の嬉し泣きか、それとも屈辱による悔し涙か
それは本人にもわからなかった
「ううっ……許さない♡私をこんなことにしてぇ♡アンタは堕とす♡いつか絶対に堕とす♡堕としてやるぅ♡アンタにとって一番価値があるのが私だって認めさせてやるぅ♡あきらめないからぁ♡おぼえてなさいよぉ♡」
ラクリモーサは抵抗する
濃桃色の声で喘いでいるばかりではない
デモンスミスの動きにあわせて腰を動かし、膣圧を調整して、彼の生の逸物を存分に歓待した
数多にモノを喰らい、入念に耕してきた媚肉の締めつけと男のツボを男以上に知りぬいた技で
これこそが自分と彼を心で繋ぎ止める唯一の方法と信じて
「俺はお前のそういうとこ嫌いじゃねえよ。でも、今日は飽きた。そういうわけだから素直になれよ」
だが、そんなラクリモーサの願いや努力をデモンスミスは容易く打ち砕く
その言葉はまるでラクリモーサがボタン一つ挙動を変える玩具のような冷淡な響き
決して埋まらない揺るぎない心の距離
それによってラクリモーサの心の内に潜む乙女心は何度も傷ついた
だが、ラクリモーサはサキュバス
デモンスミスがグイグイと腰を動かし、接した肉襞を力強く掘削すれば湧き立つ快楽はちっぽけなプライドを塗りつぶして本能はそれに身を委ねて逃がすまいと支配者にしがみつく
「生意気なことばっかりいってごめんなさいっ♡んぎぃいっ♡こうしてっ♡お゛おおおっ♡お仕置きしてもらうためにっ♡ハメてもらうためにっ♡んぎぃいっ♡チンポをわざとらしく煽りましたっ♡だからぁこれからも使ってぇ♡あなたの道具でいさせてぇ♡」
それもまた本心であった
心とは一つではないないのだ
愛も怒りも憎しみも忠誠も反骨もすべて嘘偽りのない自身のものだ
ラクリモーサはデモンスミスが嫌いで好きだった
「言えたじゃねえか。安心しろ。思う存分使ってやるよ」
「んぅお゛♡ イった♡イっでる゛♡イッでま゛じゅ♡ 完全に♡ イぐっ♡ まら、イぐっ♡ イっでる゛途中なのにまらイぎゅっ♡ さらにイぎゅ♡ イぎゅっ♡ イぎゅっ♡ イぎゅ〜〜〜〜〜っ♡ だ、だめっ♡ イぎすぎて苦しっ♡ の、のーみそトびゅっ♡ばかになりゅぅ♡」
それからラクリモーサは何度も膣内を弄ばれてデモンスミスが飽きるまで精を受け続けた
「ひいっ……もう、らめぇ……」
そして気づけばそう弱々しく嘆いてパクパクを口を泳がせることしかできなくなっていた
最後にデモンスミスは赤く光る1つ目と大きな口がついた実に禍々しい黒い棺を呼び出す
刻まれし魔の鎮魂棺
これに封印されラクリモーサはデモンスミスの望む道具となる
ラクリモーサは必要とされている安堵とそれとは別の悲しみを抱く
だが、ラクリモーサは悲観してはいなかった
最後に勝てば総勝ちであるから
ラクリモーサは誓う
次は必ずこの非情な悪魔狩りの鍛冶師の心を奪ってみせると
「飲んだ、飲んだ」
ガランと音をたてて扉を開けるとデモンスミスは酒場を後にする
「ちょっと、さっきの態度なによ!」
すると、彼が背負っている袋から声が響く
「なんだよラクリモーサ、急にどうした?」
デモンスミスは袋に声をかける
袋の中には銃口が真っ赤な目になったガトリングガンが詰め込まれており、それはワイン色の炎を発すると女性の姿を象る
先ほどの声の主は彼女である
「さっきの酒場でアンタに色目使った女に酒を奢った時よ。みっともない。ちょっとチヤホヤされたからって、調子こいて!」
「ああ、アレか。別に良いだろ?酒場なんて酒飲んでくっちゃべるから酒場なんだよ。向こうから話しかけてきたんだ。気前よく奢ってやるのが男ってもんだろ?」
ガミガミと怒るラクリモーサであるが、デモンスミスは意に介していない様子だ
そんな態度に彼女はますます不機嫌になる
「フン。紳士気取りなわけ?まあ、無駄だけど。隠してた私を見せたらみんなアンタが悪趣味なクソ野郎だって気づいて逃げるから」
「それは仕方ねえだろ。お前のビジュアルは万人受けしねえからよ。俺がどうこうする気がなくてもお前が見えたら周りの奴らが勝手にビビるせいでゆっくり酒が飲めねえ」
「ふざけんじゃないわよ!私をこんな姿にしたのはアンタでしょ!」
悪魔狩りにして鍛冶師であるデモンスミスは変形武装棺「レクイエム」を用いることで悪魔を武器に変換して使役できる
ラクリモーサはデモンスミスによって討伐され封印されて以降、強制契約によってガトリングガンにその姿を変えられたのだ
「それが俺の仕事なんだよ。依頼を受けて悪魔を狩る。それで飯食ってんの。そんなふうにカリカリしたっていいことねえしモテねえぞ」
「あっそ。別にアンタに好かれたいだなんて微塵も思ってないし。どうせアンタも他のミーハーな奴らと同じで愛想だけはいい女に簡単に釣られて搾取されるの。そういうしょうもないやつには私の良さなんて分からないのよ」
ラクリモーサはプイッと頬を膨らましてそっぽを向いて拗ねる仕草をする
「まあ、そうなんじゃねえか。愛想のいい奴のほうがなにかと得するからな」
「ふーん……アンタもそうなんだ。言っておくけど私はその気になったらそういうことだってできるから。男の1人や2人簡単に堕とせるの。なにせ私はサキュバスなんだから」
「へー、ちょっと見てみてえな。やってみろよ」
「ま、いいわよ。見せてあげる。あとで惚れたとか言われても知らないけどね」
そう言ってラクリモーサは髪を掻き上げると、蟲惑的な表情でデモンスミスを見つめる
「ねぇ、そこのお兄さん♡そ、今こっち向いたお兄さんだよ♡急に話しかけてごめんなさぁい♡」
「………」
ラクリモーサは先ほどまでとはまるで異なる甘ったるく媚びた声で話しかける
「今ぁ、もしかして暇だったりする?よかったらぁ、私とこれからい・い・こ・と・しない?」
「………」
ラクリモーサはデモンスミスの耳元で囁くように誘う
「いきなり耳元で変なこと言ってごめんね♡でもぉ、別に逃げたりしないってことはいいってことだよね?お兄さんのしたいことなんでもしていいよ♡気持ちいいこと全部してあげる♡サキュバスと楽しいことしたくない?」
「………」
上目遣いでデモンスミスの顔を覗き込むラクリモーサは妖艶な笑みで舌なめずりする
「どうしたの?黙っちゃって♡もしかして恥ずかしがってる?照れなくていいよ♡ほら、遠慮しないで♡」
ラクリモーサはわざとらしく胸元を見せつけるように片腕で胸を寄せて谷間を強調させる
ラクリモーサの炎の身体は不定形なれどもその輪郭だけで、相手を魅了するには十分だった
「………ぷっ」
「えっ、なに?」
「いや気にすんな……続けて、ぶっ、ぶはははっ」
デモンスミスは堪えきれないのか、吹き出して腹を抱えて笑う
「な、なに笑ってんのよ!失礼ね!やれって言ったからやったんでしょ!」
「いや、悪い。ちょっとツボったわ。だってよ、普段とキャラ変えすぎだろ。温度差で腹よじれたわ。なんだよその猫なで声。何オクターブ高くしてんだよ」
「うっさいわね!私はこれまでのナンパ成功率は100%なの!私はこの可愛さで男も女も落としてきたのよ!」
「まあ、今回で99%になったわけだがな」
「ムキイィイイ!こんな身体に……ガトリング砲なんかにならなかったら、アンタなんて……アンタなんて……うわぁん!」
ラクリモーサは怒りで顔を真っ赤にしながらわんわんと泣く
「まあ、そう怒るなって。悪かったよ。ちょっとからかっただけだって」
「フン、知らない!もう話しかけないで!今の私はただの武器よ。サキュバスじゃない私なんてギャンギャンうるさいだけのガトリングガンよ。一生アンタにグルグルされてコキ使われるだけなのよ!」
「悪かったって。ラクリモーサはそのままでも十分魅力的だよ。俺はありのままのお前がいい」
「グズ……なによ、いきなり優しくして……でも騙されないから……私はそんなチョロくないから……」
「騙すつもりなんかねえよ。俺がふざけてこんなこと言ってるように見えるか?」
ラクリモーサの瞳を真っ直ぐに見つめるデモンスミスの表情は至って真剣でそこにからかうような様子は一切見られない
「……ねえ、アンタは私のこと好き?」
「当たり前だろ。好きじゃなきゃ一緒にいねえし」
「……そっか。じゃあ、私の好きなところ言って。じゃないと、機嫌直さないから」
ラクリモーサは指をモジモジとさせながら、瞳をうるうるとさせてデモンスミスを見つめる
「そうだな、まずは紅い目だな。そこは絶対に欠かせないな。こいつに見つめられたらどんな奴らも動きをとめちまうからな。あとデカいのもいい。ロマンがある」
「そんな風に見てたんだ……ちょっと意外かも。他には?」
「それとやっぱり連射性だな」
「はい?」
「分間で約6000発だ。殲滅力と火力に関してはレクイエム性の武器の中でも群を抜いてる。ちと小回りが利かねえのが難点だが密集した相手にゃ無類の強さを誇るからな」
「……はあ。アンタ、私の話聞いてた?私は武器としての魅力じゃなくて女の子としての……その……ほら、だって私たちなんやかんやでそれなりに一緒に戦ったり、色々話したりとかしてるわけでさ……あるでしょ?他に……言うこと」
「ないな」
「ないの!?……なによ、それ!私はアンタにとってなんだってのよ!」
「そりゃあ道具だろ」
「さいってー!アンタなんて大っ嫌い!」
「俺はお前が好きだけどな。なにせお前は俺の最高傑作の一つだからな」
ラクリモーサはプンスカと怒りを露わにせるがデモンスミスは意に返すことなく歩を進める
ラクリモーサは武器であるためいくら文句を言おうとデモンスミスが手放さない限り自分の意志で離れることはできないのだ
そこからやがて連れ込み宿へと到着する
「ちょ、待って。まさか……ここでスるの?」
「なんだ、嫌か?」
「さっきまでの会話の流れを考えなさいよ。どう考えったってそういうことするムードじゃないでしょ」
「お前はもうちょい武器としての自覚を持て。武器に善悪はなんてないんだ。活かすのも殺すのも決めるのは使い手さ」
「こんの自己中悪趣味鍛冶屋が〜!!絶対許さないわよ。その粗末なモン使い物にならなくしてやるんだから」
「はいはい」
叫ぶラクリモーサを軽くあしらいつつ、デモンスミスは慣れた様子で受付を済まし部屋へと向かう
「ほら、着いたぞ。それじゃ封印解くか」
デモンスミスがそう宣言するとラクリモーサは姿を変える
紅い瞳が存在感を放つ異様な形状のガトリングガンから長い金髪、鋭く尖った耳、頭には角が、背中には翼が生えて、赤と黒を基調とした装束からは豊満な乳房やすらりと伸びる美脚が露出している
まさしくサキュバスと呼ぶに相応しい姿となったラクリモーサは並の者であれば
その姿を見ただけで魅了されてしまうことだろう
「毎度、毎度、こんなことで封印解いてくれてご苦労様。私を道具扱いする割にはこういうことはするのね。恋人も作らずに道具でオナニー。惨めね」
「生憎、恋人だとかそういうのは作るつもりがなくてな。それに道具で発散することは惨めじゃないぞ。バイブやディルドだって人類が誇る立派な発明品だ。道具でのオナニーは人類の叡智の結晶なんだよ。悪魔にはそれがわかねえだろうがよ」
「はいはい、分かったわよ。私はオナホだってことでしょ。ああ……ホントにムカたく。もうアンタのそういう話聞き飽きてるのよ」
ラクリモーサは呆れながらもデモンスミスの着衣をスルリと脱がせる
「うわっ………」
ラクリモーサはゴクリと息を呑む
すらりとした長身に短く刈り込まれた赤髪
野性味に溢れた顔立ち
引き締まった腹部と腕や肩にも程よくついた筋肉は太すぎず、それでいて細すぎない理想的な肉体美
そして股座に鎮座するのは剥き出しの鉄塊のような重量感と女をぶち殺すために存在しているような凶悪な造形によって一目見ただけで孕んでしまいそうな存在感を放つ恐るべき悪魔刈りの逸物
鬼に金棒
虎に翼
それらすべての要素はラクリモーサにとって魅力的であった
「なに惚けてんだ?しっかし随分大人なしくなったな。昔は封印解いたら即暴れ出してめんどうだったのによ。ま、俺としては最後にヤれればどっちでもいいが。まずは手で適当に扱いてくれ」
デモンスミスが封印を解けば強制契約も解消となり、自由が手に入る
しかし、非情な悪魔狩りの鍛冶師がそれで野放しにするはずもなく圧倒的な力と凶悪な逸物で以て貪り、肉体を徹底的に調伏したのちラクリモーサを再び悪趣味な多銃身回転式機関砲に変える日々を送っている
ラクリモーサはデモンスミスと相対してしまった己の不幸を呪いながらも、サキュバスとしての本能は彼を欲しており、現に子宮はキュンと疼き期待で胸が高鳴っていた
「うるさい。見惚れてなんてない……それにアンタと戦っても碌なことにならないっていい加減理解したから、でも……」
ラクリモーサの脳内で本能が呼びかける
目の前の雄様にご奉仕して、犯されて快楽を享受しろと
しかし、それとは別に自身の誇りがそれを拒む
支配されて屈伏されることなどあってはいけないと
それら二つのせめぎ合いの中でラクリモーサは決断をする
「『こっち』では負けないから」
そう言ってラクリモーサは毅然として態度をとると、デモンスミスの指示には従わず彼の逸物を靴を履いたまま踏みつける
「うぐっ……おいおい、聞こえなかったか?手だよ。足じゃねえ」
デモンスミスは突然急所を責められ呻きを漏らすが、ラクリモーサは気にすることなく挑発的な笑みを浮かべて踏みつけたままグリグリと上下に動かして、踏みにじる
その動作には逃げたら潰すというラクリモーサの言外の意志が含まれていた
「今の私はアンタの玩具じゃないの。頼めば直接触ってもらえるとでも思ったわけ?自惚れないでよ。この私がアンタみたいなクソ野郎に奉仕するわけないじゃない。踏んであげるだけありがたく思いなさいよ」
「ああ、そうかい。そういうことなら分かったよ。好きにしな」
そう言ってデモンスミスは茶化しながら両手を挙げる仕草をする
「そうやって余裕ぶってるけど、私が踏みつける度にチンポがビクビク反応して、先っぽから我慢汁も出てるわよ。本当は踏まれるのが気持ちいいんでしょ?」
「ああそうだよ。乱暴に踏みつけてように見えてその実、絶妙な力加減で刺激を与えてる。最高の気分だ。レクイエムで首輪つけなくてもそこまでしてくれるとはな。お前はよくできた道具だ。鍛冶師冥利に尽きる」
「ぐぬぅ……」
図星を突かれたラクリモーサは顔を赤らめて悔しがる
予定では踏みつけでデモンスミスからマゾヒズムを引き出し、精神的なマウントを取ろう考えていた
しかし、恥じらいや屈辱とは無縁の余裕綽々の様子では単なるマッサージになってしまう
……がいちいち気にしないことにした
もっと力を込めて脅す選択肢もあるが悪魔狩りとして多くの修羅場をくぐり抜けたデモンスミス相手に痛みを盾にしても効果は期待できない
それにラクリモーサはサキュバスだ
好きなのは性行為であって拷問ではない
最後に搾り取って音をあげさせれば勝者なのだ
「カッコつけられて偉いね〜。足で辱められているのにチンポが硬くなっちゃって、そんなに気持ちいいんだ。それじゃ、そんな変態さんにはサービスしてあげよっかな」
ラクリモーサは足を逸物から離すと靴を脱いで素足を露出させ誇示する
「ふふっ、見てよ。私は頭からつま先まで全部武器なの。この私の素足でちんぽを両側から、挟んで……ずりずり」
ラクリモーサはデモンスミスの逸物を挟み込んだ素足を器用に上下させて扱き始める
「これはいいな。足の裏とはいえ素肌だからな。硬え靴と違って柔らかくて、スベスベだ。気持ちいい」
「でしょ?うふふ。ありがたく噛みしめなさいよ」
ラクリモーサは得意げに笑う
足の裏で反応を示すデモンスミスを見て嬉しくなってしまっていた
「ああ、熱い♡硬い♡すごい♡擦る度にギンギンに勃起して♡先っぽがパンパンでヌルヌルで……す…」
そう言いかけてラクリモーサは口を紡ぐ
「どうかしたか?」
「別に。アンタが私の足コキに感じてるのが惨めだなって」
「そうだな、お前の言う通りだよ。俺はもう限界だ。イかせてくれ」
「あはは、もう射しちゃうんだ?私に踏んづけられただけで……ぷぷっ。いいよ。私の足でイかしてあげる」
ラクリモーサは足の動きを加速させる デモンスミスの逸物はビクビクと痙攣し今にも精を放とうとしていた
「ほら、射せ♡足で踏まれて射精しなよ♡人間ちんぽ射精しろ♡」
「それじゃ遠慮なく」
デモンスミスはラクリモーサの足裏に射精した
「うわぁ、白いのが……んんん♡足にかかってる♡ああ……熱い♡」
素足からデモンスミスの欲望がどろりと垂れる
それを見つめるラクリモーサは達成感と優越感に満たされていた
サキュバスにとって自らの身体を汚す白濁液は自身が魅力的な雌でありあることを示す勲章である
「意外と早く射たわね。もしかしてこれで終わり?私の足コキに負けちゃうなんて、まだまだ鍛え足りないわね。でもまあ、これで分かったでしょ?アンタは私に勝てないの。私はアンタの道具じゃないの」
眼下にデモンスミスを見下ろしながらラクリモーサは誇るように宣言する
本音を言えばデモンスミスと共に在ることは嫌いではなかった
だが、ラクリモーサが求めているのものをデモンスミスは決して渡す気はない
だがらこそ抗うのだ
好きになれ、崇めろ、奉れ、愛せ
道具ではなく女として
力で敵わないながらも自身の手練手管を以てすれば必ずこの男を手中に収められると信じてラクリモーサは自身を鼓舞する
「言うじゃねえか。なら、これから本番といこうか」
デモンスミスは立ち上がるとラクリモーサを片手で抱き寄せる
身体が密着することでラクリモーサは力強い腕と逞しい胸板の逞しさを感じて鼓動が高鳴る
「ちょ、ちょっと!離しなさいよ!」
ラクリモーサは慌てて押し退けようとするがビクともしない
それどころか抱き寄せられたことによって乳房がむにゅりと押し潰されて形を歪めたことに興奮を覚えてしまう
「離していいのかよ?せっかく気分が出てきたってのによ。お前だって最初に渋ってた割には興が乗ってきたって感じだが」
デモンスミスは意地の悪い笑みを浮かべながら問いかける
顎を手に添えて、視線を逸らそうとするラクリモーサの顔を自分の方に向かせようとする
「………」
ラクリモーサの視界を覆う好戦的な眼差しはまるで獲物を狩る捕食者のようにギラギラとした輝きを放っている
まず湧き上がった感情を
デモンスミスは自身を見つめている
他ならぬ一匹狼なこの男が求めている
それは彼にとって自分は無価値ではない証左
それと同時に憤りも覚える
デモンスミスはいつも同じ目で自分を見下ろす
道具として
どれだけ共に死線をくぐり抜けても、どれだけ想いを募らせても決して埋まらない
距離がある
それがもどかしくて、悔して、腹立たしい
「ひゃう……むぅ」
デモンスミスは耳を舐める
ラクリモーサは微かに声を漏らすがそれはデモンスミスに唇を塞がれることで遮られる
「ぷはっ……んん♡ちゅ、じゅぷ……♡んむう♡」
ラクリモーサは抵抗することなく寧ろ自らデモンスミスの背に手を回すと舌を絡めていく
デモンスミスの唾液を飲み込む度、まるで媚薬を飲んだかのように体が疼いて脳が蕩けた
「ん……もう♡あん♡」
デモンスミスは谷間が露出されたラクリモーサの着衣に手を忍ばせる
美巨乳という形容が相応しいそれは大きく半球状に張り出しながら、ツンと上を向いている
自重という自然の理を無視した脅威的な張りは世の男どもの妄想を練り上げたかの如く完璧な造形がそこにはあった
デモンスミスはその大きさと弾力を存分に味わうようにそれを堪能する
「もう、硬くなってるな」
「んふっ……♡あぅ……あっ♡ああん♡乳首ぃ♡コリコリしないでぇ♡んあ♡はっ、はう……んん♡」
ラクリモーサは揉まれながら時折乳首をひねられ甘い快楽に悶える
デモンスミスはラクリモーサの着衣をずらして乳房を露出させる そして、その先端を口に含み舌で転がした
「あ……ああ♡おっぱいぃ♡乳首気持ちいい♡んふぅ……♡」
ラクリモーサは恍惚とした表情を浮かべながら喘ぐ
「そこばっか気にしてていいのか?」
そう言ってデモンスミスはシミひとつないまるで剥き卵のような妖艶な佇まいの尻に手を這わせる
「はあん♡生意気……なのよ。アンタ……いつもいつも厭にねっとりと責めて……」
「どうも。褒め言葉として受け取っとくおくぜ」
デモンスミスは全てを喰らいつくす勢いで悪魔より悪魔のようだと形容される戦いでの姿に反して、ラクリモーサへの前戯は丁寧かつ丹念であった
それは鍛冶師としての道具に対する敬意である
すべての働く人間にはそれぞれ使い込んだ道具を持っている
道具に拘りをもち、丁寧に扱い、磨き上げることは、仕事に対する礼儀でもあり誇りである
そうした磨かれた道具をみて、彼に依頼するものは評価する
この男は信頼できるか役割をこなせるのかと
デモンスミスにとって道具とは悪魔を狩った証にして仕事に対しての熱意である
故に大切に扱う
自分が生み出したものがそれだけ価値のあるものだと自負しているから
つまるところこれは自己愛の延長であり、至高の自慰である
デモンスミスにとってラクリモーサは対等な存在でも脅威でもないと
デモンスミスのそういうところがラクリモーサは気に入らなかった
だから反逆する
不意をつくように尻尾をデモンスミスな逸物に絡みつかせて扱く
「うおっ。おいおい、いきなりはズルいぞ」
「アンタの好きになんてさせないから」
ラクリモーサは尻尾を巧みに動かして亀頭や裏筋、竿を撫で回す
「ふっ……ぐっ。やるじゃねえか。なら俺も」
デモンスミスの尻を撫でていた手がいよいよ前へと動く
秘部を指で触れて、器用に割れ目を開きけば膣内は愛液で溢れており、デモンスミスが指を動かす度にくちゅりくちゅりと淫らな水音が響く
「もうこんなに濡らしてんのか。相変わらず感じやすいなお前は」
「う……うるさい。……それにアンタだってさっきからビンビンじゃない。尻尾でこうなるとか変態なんじゃないの?」
デモンスミスの指先が露に塗れてぐちゃぐちゃになるほどにラクリモーサは責められて、肌に玉のような汗が、目尻には涙が浮かんで瞳を潤ませる
それでも負けじとラクリモーサは尻尾で逸物を扱いて、責め立てる
「く……。いいぜ。その調子だ」
デモンスミスは僅かに眉間に皺を寄せたが口元は笑みを浮かべている
ふてぶてしいまでに余裕を見せながら着実にラクリモーサの性感を昂らせていく
「あぅ♡あっ♡んん♡ああん♡」
「そろそろか?イケよ」
「アンタだって……」
デモンスミスが耳元で囁くとラクリモーサもややか細い声で言い返す
やがて2人は同時に絶頂を迎える
「はぁ……はぁ……。手でイカされたぁ♡でもアンタもイったし、さっきは足でも。だから1勝1分けで私の勝ち越しね」
ラクリモーサは得意げに笑う
「わかってねえな。こういうのは最後に勝ったやつが総勝ちなんだよ。それでいつも俺は最後に勝った。つまり俺は全戦全勝ってわけだ」
「なに屁理屈こねてんの?まあ……別にいいけど。私が勝てば今までの全部は帳消しということでしょ?徹底的に搾り取って干からびさせてもう二度と私を道具だとか偉そうなこと言えないようにしてあげ……ひっ……ちょっ、待っ、まだイったばっかり……ひぃん♡」
デモンスミスはラクリモーサを抱き上げるとベッドに押し倒して覆い被さると秘部に逸物をあてがう
それだけでラクリモーサは腰が抜けた
「ねぇ、待ってよ。その……ほら、もうちょっとゆったりとさ……ね、例えばその……えっと、口とか胸とか……」
ラクリモーサの僅かな理性が警鐘を鳴らす
先ほどの執拗な愛撫による余韻で己の一本筋の奥から、こんこんと泉がわき出ている
さらにはデモンスミスを尻尾やいじめていたことで、自身も興奮している
そんな状態で射れられたらどうなるかは想像に難くない
だから一度クールダウンがてら別のことをしながら無駄打ちさせつつ、攻勢の機会を伺おうとしていた
「却下だ」
デモンスミスはバッサリとラクリモーサの案を切り捨てると秘部に逸物を挿入する
「ん゛ああっ♡」
長大かつなおも硬度を保った逸物は深遠な肉絨毯の中へと押し込まれていく
「うお゛っ♡ズコズコしないで♡んぐううっ♡下品な声っ♡抑えれなくなるぅっ♡隣の部屋にも聞えちゃう♡絶対にぃ♡お゛おおぉ…♡ダメぇ♡」
この一撃でラクリモーサの肉体は思い出す
この男が自分を縛り付けるものは強制契約によるものだけではないと
この肉体はこの男を覚えてしまったと
自分は格下なのだと
「お゛っ゛♡ ほお゛っ゛♡ほん゛お゛♡ お゛っほ♡ほっ♡ お゛っ♡ お゛ぉぉぉぉおっ♡ん゛お゛ぉぉん゛っ♡ 強……っ♡腰使い……♡強ぉぉぉ♡ずるい♡強くて逞しくて顔やチンポだけじゃなくて腰使いもイケメンだなんて反則ぅ♡悪魔の敵なのにぃ♡悪趣味で性格も最悪なのにぃ♡アンタなんてだいっきらいなのにぃ♡りふじん♡なんでわたしがアンタなんかに……ああっ♡」
ラクリモーサはボロボロと涙を流す
それは歓喜の嬉し泣きか、それとも屈辱による悔し涙か
それは本人にもわからなかった
「ううっ……許さない♡私をこんなことにしてぇ♡アンタは堕とす♡いつか絶対に堕とす♡堕としてやるぅ♡アンタにとって一番価値があるのが私だって認めさせてやるぅ♡あきらめないからぁ♡おぼえてなさいよぉ♡」
ラクリモーサは抵抗する
濃桃色の声で喘いでいるばかりではない
デモンスミスの動きにあわせて腰を動かし、膣圧を調整して、彼の生の逸物を存分に歓待した
数多にモノを喰らい、入念に耕してきた媚肉の締めつけと男のツボを男以上に知りぬいた技で
これこそが自分と彼を心で繋ぎ止める唯一の方法と信じて
「俺はお前のそういうとこ嫌いじゃねえよ。でも、今日は飽きた。そういうわけだから素直になれよ」
だが、そんなラクリモーサの願いや努力をデモンスミスは容易く打ち砕く
その言葉はまるでラクリモーサがボタン一つ挙動を変える玩具のような冷淡な響き
決して埋まらない揺るぎない心の距離
それによってラクリモーサの心の内に潜む乙女心は何度も傷ついた
だが、ラクリモーサはサキュバス
デモンスミスがグイグイと腰を動かし、接した肉襞を力強く掘削すれば湧き立つ快楽はちっぽけなプライドを塗りつぶして本能はそれに身を委ねて逃がすまいと支配者にしがみつく
「生意気なことばっかりいってごめんなさいっ♡んぎぃいっ♡こうしてっ♡お゛おおおっ♡お仕置きしてもらうためにっ♡ハメてもらうためにっ♡んぎぃいっ♡チンポをわざとらしく煽りましたっ♡だからぁこれからも使ってぇ♡あなたの道具でいさせてぇ♡」
それもまた本心であった
心とは一つではないないのだ
愛も怒りも憎しみも忠誠も反骨もすべて嘘偽りのない自身のものだ
ラクリモーサはデモンスミスが嫌いで好きだった
「言えたじゃねえか。安心しろ。思う存分使ってやるよ」
「んぅお゛♡ イった♡イっでる゛♡イッでま゛じゅ♡ 完全に♡ イぐっ♡ まら、イぐっ♡ イっでる゛途中なのにまらイぎゅっ♡ さらにイぎゅ♡ イぎゅっ♡ イぎゅっ♡ イぎゅ〜〜〜〜〜っ♡ だ、だめっ♡ イぎすぎて苦しっ♡ の、のーみそトびゅっ♡ばかになりゅぅ♡」
それからラクリモーサは何度も膣内を弄ばれてデモンスミスが飽きるまで精を受け続けた
「ひいっ……もう、らめぇ……」
そして気づけばそう弱々しく嘆いてパクパクを口を泳がせることしかできなくなっていた
最後にデモンスミスは赤く光る1つ目と大きな口がついた実に禍々しい黒い棺を呼び出す
刻まれし魔の鎮魂棺
これに封印されラクリモーサはデモンスミスの望む道具となる
ラクリモーサは必要とされている安堵とそれとは別の悲しみを抱く
だが、ラクリモーサは悲観してはいなかった
最後に勝てば総勝ちであるから
ラクリモーサは誓う
次は必ずこの非情な悪魔狩りの鍛冶師の心を奪ってみせると
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最高です!毎日読んで新規デモンスミス待ちます!
おめでとう!!!(新規見ながら)