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キャンディナ デートとそれから

───某所 海沿いのショッピングモールにて

「あ、キャンディナちゃんおはよう」

「オタクくんお待たせ」

 待ち合わせて出会う二人、今日はお忍びデートをする予定だ

「あ、あんまり大きな声で名前呼んじゃだめだよ?」

「ごめん、気をつける」

「それならよし!てゆうかよくワタシだってわかったね?がっつり変装してきたのに」

 全身黒を貴重としたコーディネートで普段のキャンディナのイメージとは離れていた。変装用に帽子と眼鏡とマスクを付けているため一目でキャンディナだとわかるものはそう多くはないだろう

「どんな格好しててもキャンディナちゃんを見間違えたりしないよ、いつもと違った感じで可愛いね」

「〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 キャンディナは声にならない声を上げながら青年に近づく

 

───トリックスターの事務所

「キャンディナは今ごろ例のオタクくんとのデートかあ」

「上手くいくといいね〜。キャンディナちゃんがんばれ〜」

「キャロベインなにやってるの?」

「ん〜?ナルキッスちゃん、これはね。遠くからでもがんばれ〜ってパワーを送ってるの!」

「……へんなの」

 

───場面は戻ってショッピングモール

「もう!オタクくんたらもう!あんまり外でそういうこと言わないで!二人きりの時に言ってよね!」-3600LP

「えっ!?なんかごめんっ!叩かないで!」

 ぺしぺしと青年の身体を嬉しそうに恥ずかしそうに叩くキャンディナ。普段の倍のアイドルパワーだった

 一通りじゃれて落ち着いたキャンディナは改めて決心する

(今日のデートで女の子として好きって意識させてやるやら!覚悟してよねオタクくん!)

「それじゃ行こっか」

 青年は手をキャンディナに伸ばす。キャンディナはそれを見て固まった

「……これ、なに?」

「今日は人多いしはぐれないようにって……あっ!ごめん!余計な真似して!勝手に無料で手を繋ごうとするなんてファン失格だよね……」

 引っ込めようとした手をキャンディナは慌てて掴む

「オタクくんはただのファンじゃないから……特別に許してあげる……感謝してよね!」

「ありがとう!」

(うう〜!オタクくんの癖にかっこいいんだから!それになんで素直に嬉しいって言えないのワタシは!)

 キャンディナは悶々としながら歩いていった

「それで、どんな風にエスコートしてくれるの?」

「映画でも見て、一緒に買い物でもしようかなって」

「うわっふつーのデートって感じ」

「ごめん」

「いいよ、オタクくんなら特別に許してあげる」

「ありがとう!映画まで少し時間あるけどなにかみたいものはある?」

「うーんとね、じゃあちょっとワタシの買い物に付き合ってくれる?」

 そう言うとキャンディナは青年の手を引いて歩き出した

 

 しばらく移動した後、周りに女性客が増えてきたようなエリアにたどり着く

「ねえ、キャンディナちゃんここって」

「うん、女の子の下着売場だよ。あー、オタクくんはこういうところ来たことないよね?あんまりじろじろ見ちゃダメなんだよ?」

「う、うん気をつけるね」

(タジタジになってるオタクくん可愛いなあ……ここでドキドキさせてやる!)

 キャンディナは青年の手を引いて下着売場に入っていく。他の客は殆どいなく、青年を拒絶されている様子はなかった

「ねえねえオタクくん!こっちのちょっとえっちなやつとこの子供っぽいやつどっちがいいかな?」

 キャンディナは二つの下着を持ってきて青年に詰め寄る。青年は震える手で子供っぽい方を指差した

「こ、こっちの方がいいと思う」

「ふーん?どうして?」

「え?そ、その……無理に大人びたやつじゃなくてもいいと思うんだ。うん」

「へえ……」

 キャンディナは青年に近づいて他の人に聞こえないように囁く

「そう言って、子供っぽいやつの方が好きなんでしょ?オタクくんはロリコンだからね。いいよ、次にえっちする時にこれ着けていくから楽しみにしててね♥️」

 青年は耳まで赤くして思わず少し距離を取る。キャンディナはいたずらっぽく笑った

「うふふ……♥️オタクくんったら可愛い♥️お会計してくるから外で待っててね、特別にこの下着を着けたワタシを想像しててくれてもいいよ♥️」

 店のレジに駆けていくキャンディナを青年は見送りながら店の外にとぼとぼと歩いていくのであった

 青年が悶々としながら待っているとキャンディナが会計を終えて店から出てきた

「お待たせ、オタクくん」

「あ、うん。全身大丈夫うん」

 明らかに大丈夫ではない様子の青年をからかうようにキャンディナは袋を青年に押し付ける

「これ、オタクくんが持っててね!ワタシのものなんだから大切に扱ってね」

「わっと!え、これって……」

 またしてもキャンディナは青年に耳打ちする

「そうだよ、さっき選んだ下着♥️よろしくね」

「え、あ、うん。わかりました」

 思わず敬語になる青年をにやにやと眺めながらキャンディナはもう片方の手を掴んだ

「そろそろ映画の時間でしょ?いこっ!」



───ショッピングモール内ファミリーレストラン

「いやー、今日の映画良かったね!」

 映画を観終わった二人はモール内のレストランで軽食と感想会を行っていた

「そうだね、うん。でもさ、ワタシの主演映画に本人連れていく?ふつー」

 『君が空に帰るまで』

 空から堕ちてきた天使の女の子をなんとか空に帰そうと奮闘するキャンディナ主演のラブコメ映画だ

「あっ、ごめん。そうだよね、任されたから僕が観たいもの選んじゃってキャンディナちゃんのこと考えてなかった」

「まあ別にいいんだけどさ、映画のワタシはどうだった?」

 キャンディナはパフェを食べながら少し緊張した様子で感想を聞く

「最高の映画だね!キャンディナちゃんの普段とはまた違ったキャラクターのギャップ、また違った可愛さがあるよね。世間ではアイドル映画だろって言う人も居るみたいだけど、その人達はわかってない。この映画とキャンディナちゃんの素晴らしさを……」

 

────数十分後

「……ってなわけで今からブルーレイが待ちきれないよ!あ、ごめんまた僕ばっかり話しちゃって」

 キャンディナはぶくぶくとメロンソーダに息を吹き込みながら話を聞いていた。その顔は耳まで燃えるように真っ赤だった

「いいよ、うん。楽しそうなオタクくん見るの、その、イヤじゃないから……」

(も〜!!オタクくんったら!オタクくんったら!ちょっと許すとこうだよ!)

「でも、アイドルとして、なのかなあ……」

 その呟きは青年に聞こえていたのかはわからなかった

 

───数時間後

 ファミリーレストランを出た後、ショッピングやゲームセンターで二人は楽しんだ後、近くのビーチに来ていた

「いい眺めだねー……」

 夕暮れ時、泳いでる客も帰って人の気配は殆どなかった

「今日は楽しかったね、オタクくん」

「うん、僕も楽しかったよ」

 ビーチを楽しそうにくるくると踊ってみせるキャンディナ。青年はそんなキャンディナを優しく見守っていた。キャンディナの動きが止まる

「ねえ、オタクくん。もしもだよ?ワタシがアイドル辞めてどこかに行っちゃうってなったらオタクくんはあの映画みたいに見送ってくれる?それとも……」

「それは……」

 昼間観た映画、キャンディナ演じるヒロインが最期に光の中へ空へと帰って行くストーリーだった

「どう、かな……キャンディナちゃんがそうしたいなら……」

「……そっか」

 キャンディナは少しだけ寂しそうに微笑む

「なーんて!キャンディナちゃんはアイドル辞めませーん!オタクくんのことも離さないからね!」

 いつもの調子のように元気に宣言するキャンディナ、青年の方を振り返る。海に溶けていく夕日を背中に青年に微笑みながら優しい声を出す

「オタクくん、好きだよ。大好き」

 えへへとはにかむキャンディナ。青年はそんなキャンディナに駆け寄ると

「キャンディナちゃん!!」

 強く抱き締めた

「きゃっ!?も、もうどうしたのオタクくん……」

「あっ……ご、ごめん……」

 ゆっくりと離れる青年

「その、気持ち悪いかも知れないけど。なんだか映画みたいに、キャンディナちゃんが光の中へ消えちゃうような気がして……」

 キャンディナは一瞬面食らったような顔をしたが、すぐに優しく微笑んで青年の手を握る

「もう、あれは冗談だって」

「それはわかってるけど……でも、もしも本当にアイドル辞めてどこかに行っちゃいたくなっても、どこにも行って欲しくない……」

「それはどうして?」

「それはその……えと……」

「いいよ、ゆっくりで」

「うん、うん。それは、キャンディナちゃんのことが好きだから……」

「……そっか。それはさ、アイドルの『トリックスターキャンディナ』だから?」

「それもあるけど、今ここにいるキャンディナちゃんが好きだから……もうどこにも行って欲しくない……」

 キャンディナは青年の手を離すと、優しく抱きついた。青年は優しく抱き返す

「うれしい、ワタシもここにいるオタクくんが好き。ファンだからじゃないよ。オタクくんだから好きなの」

「うん、ありがとうキャンディナちゃん」

 そのまま太陽が顔を海に隠すまで二人で抱き合った

 

───星が二人を照らす夜

「そろそろ帰ろっか」

「うん」

 少しだけ名残惜しそうに離れると手を繋いで二人は歩いていく

「ねえ、オタクくん」

「なあにキャンディナちゃん」

「オタクくんはワタシがアイドルじゃなくなったら推せなくなっちゃう?」

「そんなことないよ、キャンディナちゃんは一生推しだよ」

「それじゃあロリコンだからワタシが大きくなったらボッキ出来なくなっちゃう?」

「そんなことないよ、キャンディナちゃんなら一生ボッキ出来るよ」

「なに変なこと言ってるの変態」

「キャンディナちゃんが言わせたと思うけど」

「そうだっけ?ふふっ……」

 気持ちを確かめ合いながら歩く二人、電車に乗りそんな下らない話を続けながら、手は離さずに過ごしていく

 楽しい時間はあっというまで最寄りの駅に着いて、別れの時間が来てしまった

「またね、キャンディナちゃん」

「うん、またねオタクくん。あのね、ホントは夜にえっちして帰りたいなあって思ってたの」

「……今からホテル行く?」

「ううん、今日はやめとく。今日はね、えっちしてなくても満たされてるの。だからまた今度」

「うん、わかったよまた今度だね」

「じゃあね、おやすみなさいオタクくん」

「うん、おやすみなさいキャンディナちゃん」

 二人はそれぞれの自宅に歩いて行く。幸せな気持ちに包まれながら







───その日の夜 就寝前



『ねえねえ、オタクくん』

 キャンディナから青年にメッセージが届く

『どうしたのキャンディナちゃん』

『オタクくんにさ……あ、カレシくんって呼んだ方がいい?ごめん、やっぱりオタクくんの方が慣れてるや』

『キャンディナちゃんに任せるよ』

『それじゃあオタクくん本題なんだけど、ワタシの買った下着ってオタクくんが持ってる?』

 慌てて青年が鞄を漁ると可愛らしい袋に包まれた下着が発見された 

『あるね』

『良かったあ。それじゃあ次会う時に持ってきてね!中、見てもいいけど汚しちゃダメだよ?次にえっちする時に着てあげるからその時はいっぱい汚していいからね♥️その時まで我慢だよ♥️』

 『それじゃあねオタクくん、おやすみなさい。大好きだよ♥️』

『うん、おやすみなさいキャンディナちゃん。僕も大好きだよ』

 メッセージのやりとりを終えて青年は袋を開ける。可愛らしいフリル付きの少し子供っぽいデザインの下着だ。青年はキャンディナがこれを身に付けているところを想像して、そっと袋に下着を仕舞った。今日も青年はなかなか眠れなさそうだった



おしまい

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