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「おいおい、偉くなったものだなぁ。あん時にパン1つで股開いた女だったのによぉ!」
 男の言葉に合わせて部下たちは笑った。フェリジットは屈辱を感じながらも引き下がるしかなかった。ここでむやみに争いを始めては元も子もない。
「寝ぼけているんですか? 取引は終わりましたので帰ります」
「昔みたいに遊ばないのか。こんなに体にいい育ったのは俺がよく揉んだからってのもあるとおもうんだがなぁ」
男の言葉に合わせて部下はまた笑った。

「おい、筆記係はどこだ?」
 男はアジトで声を出しても誰も返事をしなかった。男は大きく舌打ちをした。そして部下を見つける。椅子に座ったまま眠っているようだ。
「教導に手紙を出すって手筈だっただろ」
男が椅子を蹴ると部下はそのまま床に倒れた。その殺し方を男はよく知っていた
「シュライグがなんで?」
脅弔弾罪。この弾丸に当たったものは許される。当たるまでは許すことはない。延々とシュライグは追いかけてくる。
男は即座に逃げ出した。命あっての物種だ。なにも持たずに男は逃げ出す。アジトを出て3歩歩いたところで男はシュライグに許されることになった。

 フェリジットは寝床を抜け出した。暗闇で涙を流す。声さえ出さなければ誰にもわからないだろう。そこに硝煙と血の香りが近づいてくる。シュライグだと気がついたのはあと一歩の距離になってからだった。
「えっ、シュライグどうしたの?」
フェリジットは背を向けたまま尋ねた。
「今日はすまなかった。作戦とはいえ、嫌な思いをしただろう」
「……別に、慣れっこよ。全然平気だから」
「俺は、そうとは思えない」
フェリジットはシュライグに抱きついた。彼女はようやく泣くことができた。

「シュライグ、本当にいいの?」
「仲間で雑魚寝することはあるだろう」
 フェリジットはシュライグの羽根に顔を埋める。安心して眠るためにフェリジットが望んだことだった。彼の翼の匂いを嗅いでいると、まだ両親がいなくなる前の布団のことを思い出すことができる。
「一晩中、寝返り打てないよ?」
「別にいい」
「えっと……ムラムラしちゃったら?」
「気にすることはない」
 シュライグは静かな寝息を立て始めた。寝たフリだということは分かったがフェリジットは指摘しなかった。
 ようやくフェリジットは安心して眠ることができた。

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