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 『宣告者様……宣告者様……聞こえますか……どうかわたしをお導きください』

  その少女、宣告者の神巫は信仰する自らの神に祈りを捧げ問いかける

 『––聞こえていますよ神巫。あなたを神として導きましょう』

 神、崇光なる宣告者は少女に答える。姿は見えなくともその頭の中に声を響かせ導くのであった

 『感謝します宣告者様。実はどうしてもわたしには決められないことがありまして……どうか道を示していただきたいのです』

 『––よいでしょう。なにを迷っているのですか』

 神巫はその声にしばしの沈黙の後、答える

 『……マスター様の今日のお夕食の献立が決められないのです』

 『––はい?』

 神巫はスーパーで買い物をしながら頭の中で宣告者に問いかけを続ける 

 『ですからお夕食の献立をどうしようかなあと聞いてますか、宣告者様?』

 『––え、ええ……聞いていますが……そんなことを聞くために私を呼んだのですかあなたは』

 『そんなことではありませんよ!マスター様には美味しいものを食べていただいて健康でいてもらわないといけませんから!』

 『––本人に聞きなさい。あなたはこんな時のためにすまほとやらを持たされてるのでしょう?』

 『さすがは宣告者様!見事なお導き感謝いたします!』

 (大丈夫なのでしょうかこの子は)

 神巫はスマホを取り出してマスターにメッセージを送る

 『えっと 「ますたあ様はお夕食なにが食べたいですか?」 と送信!すまほはむずかしいですね』

 『こちらの世界の文明は進んでいますからね』

 ピロン『あ、返信きました。 「神巫ちゃんの作ったものなら何でも美味しいよ」 ですって……』

 (相手のことを思っているようで一番困る返信が来ましたね……まったくあの青年は……)

 『こんなのって……こんなのって……プロポーズみたいじゃないですか』

 神巫は顔を紅潮させて頬に手を当てる

 『––なにを言っているんですかあなたは』

 宣告者は呆れ顔だ。神巫以外に表情は読み取れそうもないが。神巫は言葉を続ける

 『だって 「神巫ちゃんの作ったものなら何でも美味しいよ、毎日食べたいな」なんて言ってくれたんですよ!マスター様のお部屋にあったマンガで読みました。毎日手料理を食べたいって伝えるのは毎日一緒にいたいつまり結婚したいって意味なんだって。もう、マスター様ったら……お付き合いもまだですのに……でもマスター様が望むのならわたしは……』

 神巫は嬉し恥ずかしといった様子で妄想を続ける

 (毎日食べたいななんて言ってなかったと思いますが……まあ、当人が幸せならよいのでしょうか)

  『––では、神巫よ、答えは出ましたね。あなたがやりたいようにすればよいのですよ』

 『はい!ありがとうございます宣告者様!……結局何を作ればよいのでしょうか』

 『––ちょうど夏野菜が安くなっているようですねピーマンと豚肉の黒酢炒めなどいいのではないでしょうか。』

 『なるほど、それなら栄養も取れて美味しく食べていただけそうです。感謝します宣告者様。』

 『よいのですよ神巫。それからこのようなことは今度から自分で判断するように、それに私はクッ〇パッドではありませんから献立はそのすまほで調べなさい』

 『うう……精進いたします……』

 そうして買い物を終えて帰路につくのであった



 「お待たせしましたマスター様。今日のお夕食はピーマンと豚肉の黒酢炒めです。」

 神巫は男に料理を出す

 「いつもありがとう、神巫ちゃん。いただきます」

  男は料理を口に運ぶ

 「ど、どうでしょうか……」

 「うん!美味しいよ!やっぱり神巫ちゃんの料理は最高だね」

 「えへへ……ありがとうございます」

 神巫は照れくさそうに返事をする。男はうまいうまいを箸を進めるとあっという間に食べ終わった

 「ごちそうさまでした。」

 「お粗末様でした、マスター様。あっという間に食べちゃってそんなに美味しかったですか」

 「うん、最高!」

 「ま、毎日食べたいですか?」

 「そうだね、神巫ちゃんの料理はどれも美味しいから毎日食べたいね」

 「そ、そうですか。毎日食べたいですか……えへへへへへ……」

 神巫はちょっと気持ち悪いくらいの笑みを浮かべた





 『––これ私の導きいりました?』 

  

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