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男は首を横に振った

答えを出せなかった

「………」

離世召は身体から青白い炎を出すと、男は金縛りにあう

「そんなことをしても望むものは手に入らない」

それでも男は引かず毅然とした態度で諭す

その声色に冷たさはなく、離世召を慮るよようなやさしいものだった

「おにいさんははずかしがりやでゆうじゅうふだん」

離世召は髪を伸ばすと傷つけないように心掛けながら男の着衣を一つ一つ丁寧に脱がしていく

「いっぷん」

「えっ?」

「いまからいっぷんでおにいさんをすなおにする。できなかったら……ごめんなさいする。ためしてみる?」

離世召はわざわざ尋ねる

男を金縛りにして圧倒的優位に立っているはずなのに離世召はあくまで対等であろうとする

「わかった」

男は頷く

男は離世召と暮らすようになってからは自慰を行うことがなくなりある種の悟りの境地に至ったつもりでいる

たかが1分程度なら耐えられると男はそう信じていた

ここで勝って『現状維持』を貫くと

「いくよ」

そう宣言した刹那、離世召の美しい黒髪がぶわりと広り意思を持ったかのように近づいてく

「あっ、っぃん……ほぁぁぁぁ」

我慢をしよう

そんな決意は一秒もたたずして崩れ去る

頭皮や全身を駆け巡る極上の肌触りの黒髪は緊張で固まった男の身体を溶かすように

心地よく、それでいて貪欲に貪るように這い回る

男の身体から力が抜けて口からは熱い吐息が漏れだす

「ひっ……んっ、んっ」

離世召の髪が脇の下に侵入すると男はこそばゆさに身を捩る

それを感じ取ったのか離世召はさらにくすぐりを続けた

「んあぁっ……くふぅっ……」

髪の柔らかな圧力と刺激で男の身体は面白いくらいに跳ね上がる

必死に堪えようとしても情けない声が口から飛び出し力が抜けてしまう

「うふふ、おにいさんかわいい」

ぞわぞわと頭皮から直接脳に送られる眠たくなるような心地よさに、すっぽりと覆われた両耳からこしょこしょとくる心地さをはじめてとした男がこれまで経験したことのない快楽が全身のあらゆる部位から押し寄せる

技巧という面では特段優れているとは言えないがとにかく物量が凄まじいのだ

「んあっ……ぐぅぅ」

男はなんとか歯を食いしばるが、いよいよ脳がとろけだしてきたのか表情は緩んでいく

「おにいさんすき、だいすき」

男を屈服させんとする人の理から外れた人形の少女による愛情という名の人外の暴力が男を襲う

「ふっ、ふぅ……」

男は声を漏らさぬよう荒い息を吐くことしかできず、白目を剥く一歩手前の状態に追い詰められていた

「あっ」

離世召はなにかに気づいたかのように声をあげると男の身体から髪を離す

「いっぷんたっちゃった……わたしのまけ。ごめんなさい。いままでありがとう」

「おおっ、あっ……」

男は突如として心地よさがなくなってしまい思考は一気に現実へ引き戻される

火照った身体は次第に冷めていき、茹るような心地よさが引いていくとじくじくと腫れ上がる肉棒の存在を感じ取るとここだけが、あの心地よさを味わえなかったこと気がつく

「おにいさんおげんきで」

離世召は着衣を整えるとそう言って背を向けて歩いていく

「ま、待って」

男は呼び止めるが離世召は歩みを止めない

しかし、よくよく見てみるとその歩幅は極端に狭くなっている

それにそもそも離れたいなら消えればいい話である

つまり、離世召は期待しているのだ

男から求めてもらうことを

「離世召!!僕が悪かった。これまで情けないことばかり言って……だけど、君を幸せにできるならなんでもする!!だからもう一度、もう一度あれを……」

男は恥も外聞もなく全裸で土下座をする

先程の離世召と同じように

「うん」

足を止めて男を見下ろす離世召の眼差しはまるで許しを与える仏のようであった

そしてゆっくりと男に髪を差し出す

男は耐えきれず腰をカクカクと震わせると肉棒の眼前で髪はピタリと動きを止める

「つかっていいよ」

「ありがとう。本当にありがとう。いっっ……あっ」

許しを受けた男は歓喜の声をあげながら離世召の髪を掴む

同じ髪でも我慢をやめたことでそれは先程までとは比べ用のないほどの手触りで、知らず知らずのうちにほうと感動の息をつく

「んっ」

男は夢中になって離世召の髪を使って自慰行為に耽る

そんな男に対して離世召の視線はどこまでも優しかった

「すきにしていいよ。わたしはおにいさんのもの」

「ぅあっ、ひぁっ……ほぁぁぁ」

痛いほど勃起した肉棒をおそるおそる髪の中に突き入れた途端、男はは感嘆の声をあげてゆっくりと腰を前後に振る

たった数回その動きをしただけで男はは喘ぎ声をあげ、待ちわびた心地よさをようやく味わう

「もっとはげしくしてもいいよ。おなほ?みたいに」

「あ、ああっ……くっ」

男は言われたように動きを激しくし髪の中をぐちゃぐちゃに掻き回す

髪が絡みつく度に肉棒から快楽が脳へと伝わり男の思考をどろどろに溶かす

「でるっ、あっあっぁぁあ」

どぴゅどぴゅと男は髪の中に精液を放出して意識を手離した

その後

「おにいさん」

「待って、流石にこんな場所で……」

男と離世召はそれぞれ別の場所で暮らすことにしたが彼女が会いたいときに不意に現れては男は精液を搾り取られるのが習慣になりつつあった

そしてお腹が膨らんでときに

「結婚(おわって)ないひとのおなかふくらますのわるいこと。でも結婚(せきにん)とれるひとにやるのはいいこと。おにいさんはいいひと?わるいひと?」

男は最期には同じ棺で暮らすことを覚悟しなければならないと確信してしまうのであった

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