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記憶の無いアルバス君の世界には、わたししかいませんでした。

『そうか。なら目の前のものから大切にするんだ。片時も目を離さず、失くさないようにな』
シュライグさんがアルバス君にそう語りかけていたのを偶然聞いてしまって、少しだけ胸が高鳴ったのを覚えています

実際にアルバス君は、記憶がないながらもわたしを必死に守ろうとしてくれて、二人きりでの旅もへっちゃらでした。

アルバス君との旅が楽しかったのは本当です。

二人で知らない世界を知っていって、アルバス君が色んな感情を見せてくれるようになって、わたしは本当に嬉しかった。

でも、いつからだろう。

「……キットさんと何を話していたんですか?」

「な、何でもないよ……」

(エクレシアとキスの一つでもしたのかとか茶化されたなんて言えない……)

アルバス君についてわたしの知らないことが増えていった。
ねえアルバス君。キットちゃんとどんなことを話しているんですか? わたしの知らないところで、キットちゃんと話をするんですか?

「紹介しますね。フルルドリス姉さまです」

「ひっ」

「ど、どうしたんですかアルバス君」

「い、いや、何でもない……ただ、ちょっと……本能的な恐怖が」

フルルドリス姉さまを紹介して、アルバス君が怯えているのが微笑ましくて。

「……アルバス君。フルルドリス姉さまは苦手じゃなかったんですか」

「あー、うん。そうだな。まだ少し怖いけど、でもエクレシアの姉さんだろ? ちゃんと仲良くしなきゃなって、思ってさ」

「……」

―――克服なんてしなくていい―――

喉まで出かかった言葉に驚いてしまう。

フルルドリス姉さまは綺麗で、わたしよりも背丈も胸も大きくて。だから……

気づいてしまった。これは嫉妬だ。

素直にアルバス君の幸せを望むことができなくなってる。
アルバス君が誰かに囲まれて、誰かと話をして笑みの一つでも浮かべるのが許せない。
わたしとアルバス君しか世界にいなくて不安そうな瞳でけれどまっすぐに見つめてくれていたあの頃に戻りたいと思ってる。

アルバス君……わたしは、悪い子です。

でも、だったらわたしが、わたしだけが、アルバス君を幸せにすればいい。

それくらいなら、許してくれますよね?

「エクレシア、偶然だな」

「そうですね。アルバス君」

「えーっと……エクレシア、そんなにくっつかなくてもいいんじゃないか」

「歩きにくいですか? 迷惑ですか?」

「いや、そんなことはないけど」

そうですよね。
アルバス君が、私を拒絶するわけないですよね。

「ちょ、ちょっとトイレ」

あわててトイレに行くアルバス君に、気付かれないようにそっとついていく。

「ぅ……エクレシア……ッ」

そして気付かれないように耳を澄ませると、トイレの中でアルバス君のうめき声と肉が擦れる音がします。

自慰をしている。わたしの名前を呼びながら。他の誰でもなく、わたしで性欲を発散させようとしている。

「ぁぁあ……」

わたしは扉越しに股の間に指を滑らせます。

気づかれないように。もう片方の指を、アルバス君の肉棒に見立て、奉仕をしながら、わたしも自分を慰めます。

「ふぅ……おまたせ、エクレシア」

「はい、アルバス君」

そしてふたりとも何食わぬ顔で、寄り添うんです。お揃いですね。

ねえアルバス君。我慢しなくていいんですよ。

わたしはいつでもアルバス君を受け入れます。

誰にも曝け出せない欲望を、わたしだけにぶつけてください。

その日まで、待っています。

『やれやれ……我ながら情けの無いことね。エクレシア』

ある日の深夜。寝静まったアルバスの部屋の扉を開ける音がする。

アルバスとて平穏とは言えない旅を今までした来たのだ。物音がすれば目を覚ます。

そして、月明かりに照らされたその人影の正体を見る。

「……エクレシア?」

にこりとエクレシアの顔は微笑んだ。

何をしに、と言う間もなくエクレシアはベッドから起き上がりかけたアルバスの肩に手を添え、そのまま口づけを交わした。

「んん!?」

いきなり舌を絡ませてきたそれに、アルバスは思わず舌を噛んでしまう。

「ご、ごめ……」

「ううん、大丈夫ですよ。アルバス君」

ぺろりと血を滴らせながら舌なめずりをするエクレシアに、アルバスは背筋が凍る。

「……本当に、エクレシアなのか?」

よく見れば見たことのない服装をしていた。エクレシアは白を好んでいたはずなのに、その衣装は黒い。

「……え……? どうしたんですかアルバス君。まさか、疑うんですか……?」

「ぁ、いや……ごめん」

謝ってしまう。アルバス自身、目の前にいるのはエクレシアの皮を被った何者か。そうだと九分九厘思っていても、それでも、エクレシアが自分の言葉で傷ついているように見えるのを見ていられなかった。

「ふふ、そうですよね」

そしてエクレシアはアルバスのパンツを下ろし、肉棒に頬を寄せた。

既に勃起していたそれは凶器のようにエクレシアに向かって尖り、エクレシアは愛おしそうに舌を伸ばす。

「ぁ、く……」

「ぇろ……ふふ、もっと声を出していいんですよ。出してください。アルバス君が、ワタシで気持ちよくなってるというのを……」

「だめぇええええ!!」

その時だった。扉をまた開けてやってきた存在を見て、アルバスは性交の熱に浮かされた頭が一気に冷える。

「エクレシア……!?」

息を荒げてアルバスと、アルバスに跪いて肉棒に奉仕をする女を見るエクレシア。

「……あなたは……」

「フフ、気付いた? そう、ワタシはドラグマによって生み出されたもう一人のアナタ」

一瞬、黒いエクレシアの姿がエクレシアの持っていた装備に幻視する。

「あなたは一体何を……まさか、わたしとアルバス君の仲を引き裂こうというのですか!?」

「エクレシア……?」

それはアルバスの目には衝撃的な光景だった。エクレシアが、ここまで憎悪をむき出しにして人を見ることがあるなど、想像も出来なかった。

「半分は外れですよ。エクレシア。アナタとアルバス君の仲を引き裂こう、確かにそれは結果としては正しいですが目的は別にあります」

黒いエクレシアはアルバスの肉棒に頬ずりをする。

「アナタにもわかるでしょう? ワタシは今日、アルバス君を手に入れに来たのです」

「な!?」

エクレシアとアルバスの二人は絶句する。

「エクレシア。アナタの願望は分かりますよ。アナタはアルバス君に食べられたかったのですよね。アルバス君に自分を襲わせて、罪悪感を植え付けて、その上で自分にだけ目が向くように仕向けたかったのですよね。だから、最後の一線を自分から越えようとはしなかった……あれだけ、滑稽なほどに。自分のものだと他のメスにアピールをしていたというのに」

エクレシアは否定しなかった。アルバスは、それですべてを察するが、未だに受け入れきれないのも事実だった。

「でも、もういいんですよ。あんな女なんて放っておけばいいんですよアルバス君。これからはワタシがアルバス君を癒してあげます」

「ぅ、あ……!」

黒いエクレシアは奉仕を再開する。

じゅるるる、と下品な音が響くほどの口淫にアルバスは思わず天を仰ぐ。

「アルバス君!」

エクレシアもまたベッドに近づき、アルバスに口づけを交わす。

「ん、んちゅ、くちゅ……」

それは拙さこそ感じるものの激しく、アルバスの舌を求める。歯茎の一つ一つを奉仕するように蠢くそれは、脳が蕩けるような快感をアルバスに運ぶ。

「ありゅばしゅくん……だしちゃ、らめぇ……ぼっきしちゃらめぇ、わたしだけをみて」

事実、アルバスの身体からは力が抜け、肉棒の硬さを維持するのが困難になるほどに蕩けている。

「んん! ダメ、アルバス君! もっと、こっちを見て!」

しかし黒いエクレシアもまた負けじと、じゅぼじゅぼと涎を垂らしながら、口淫をして、無理矢理勃起させる。

「らめぇ、アルバス君……!」

ぺろぺろと今度はアルバスの頬や首筋を舐めて、涙目になるエクレシアだったが、しかしやがてアルバスの身体全体が痙攣をはじめる。

「うっ、射精る、エクレシア……!」

二人による拷問のような責めに、アルバスは噴水のように精液を噴射し、二人のエクレシアの身体を汚す。

「アルバス君、いっぱい出してくれましたね。今掃除します」

「ダメ! アルバス君の精液、独り占めなんて、させないから」

今度はエクレシア二人が競うようにこびりついた精液を舌で掬い取り、柔らかくなった肉棒にしがみつく。

「アルバス君、アルバス君、アルバス君、アルバス君……!」

やがて硬度を取り戻した肉棒に、エクレシアは我先にと跨がる。

「ふふ、まあワタシはアルバス君とのキスをもらいましたし、初めては譲ってあげます」

「っ!!」

黒いエクレシアの挑発にエクレシアは、一気に腰を沈める。

「ぁ、エク、れしあ……!」

「はぁ、アルバス君、アルバス君! 感じますよ。アルバス君のおち○ちんが、わたしのお腹の奥深くまで、アハハ、やっぱり、わたしとアルバス君の身体、相性ばっちりですね」

エクレシアは興奮しながら、口早にアルバスへの愛を語り、しかしアルバスはうめき声をあげるばかりで言葉にならない。

「はぁ、アルバス君のがわたしの中で膨らんでるのが分かります。もう出そうなんですね。わたしも、わたしもイきますね? だから、いっしょがいいです。いっしょに、あ、あぁあああああああああ!!!!」

膣奥に吐き出される精液に、エクレシアは絶頂し、アルバスにしなだれかかりそのまま激しくキスをする。

「ふふ、それじゃあ、次はワタシです」

「む、アルバス君。あんなおんなに、まけちゃ、だめですから。ね?」

黒いエクレシアが跨るとエクレシアはアルバスの腕を取って枕にしながら、耳元で囁く。

 そして交互に何度も交わりながら、アルバスは徹底的に絞られ続けるのだった。

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