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鳥のさえずりで目が覚める。こんなに爽やかな気分で目覚めるのはいつ以来だろうか。大きく伸びをしてガガギゴは隣へと目をやる。



「すぅ…すぅ…」



隣で眠るのは彼の想い人で主、水霊使いエリア。ひょんなことから魔法族の里に訪れたガガギゴは偶然彼女と再会、紆余曲折ありつつ彼女の使い魔として里に永住することとなった。

眠っている彼女を起こさないよう、掛け布団をかけ直そうとした時、エリアが大きく身じろぎした。その結果、

もにゅん

エリアの乳房を揉む形となってしまった。何度か身体を重ねてはいるものの、触れたことのない乳房の感触にガガギゴは一瞬固まってしまう。そしてその一瞬が命取りであった。

パチリと目を開けるエリア。自分の置かれてる状況下を把握すると、ガガギゴと距離を取り



「ギーくんのえっち…」



ジト目で顔を赤らめながら呟いたのであった。





「今日の買い出しは一人で行ってきてね!私のおっぱい勝手に揉んだ罰!!」



ため息をつきつつ買い出しを進めていくガガギゴ。誤解が解けないのもまずいがエリアに嫌われるのはもっとまずい。その為言い訳せず従った次第である。



「おや、今日は一人かい?」

「後で仲直りしなー?女の子は…怖いよ?」

「里の警備いつもありがとうねぇ、助かってるよ」

「今度手合わせを頼む!アンタみたいに強くなりたいんだ!俺!」



ガガギゴが里に住むようになって数ヶ月、使い魔という文化がある里では異種族の彼を忌避するものはいなかった。数多の戦場を駆け巡り成長したガガギゴは、有数の実力を持つ者として里では大人気であった。



「トカゲのにーちゃん!!」

「トカゲのお兄ちゃんだ!!」

「おかしくれるの!?ありがとー!」

「かたぐるまして!」



戦場で保護した子供たちの様子を見に里の養護施設へと顔を出したガガギゴ。明るく笑うようになった子供達を見て、彼の心も晴れやかになっていった。その時一人の女の子が彼に近づいた。



「あたし、トカゲのお兄ちゃんすき!だからお兄ちゃんのおよめさんになってあげる!!」

「おお〜にーちゃんモテモテ〜」

「ひゅーひゅー!」



そのことにガガギゴは礼を言いつつ、大きくなって世界を充分に知ったらな、といういわゆる『大人の対応』を取った。その事にぶーぶー文句を言う子供達から逃げるようにガガギゴは施設をあとにした。



「………」



「あ、ガガギゴさん!」

買い出しがやっと終わり、家路へと向かうガガギゴの前に一人の人物が話しかけてきた。エリアよりも深い青色の髪を横結びにした女性だ。エリアがちょっと成長したらこんな感じになるだろうか。服装から霊使いの一人であろう事がうかがえる。



「本当に突然でごめんなさい!あの…えっと…その…」



顔を赤らめモジモジしながら言葉を選ぶ女性、その様子からガガギゴは察してしまう。



「わ、私と!パートナーになってください!使い魔としても!だ、男女としても!!」

「エリア先輩がいるのはわかってます!でもガガギゴさん以外にいい人が見つからないんです!」



そう言うやいなや、彼女はガガギゴの胸に飛び込んだ。むにゅりと大きめの乳房が彼の身体で形を変える。



「私、ガガギゴさんの為ならどんなことだって…きゃっ!?」



ガガギゴは彼女を優しく引き剥がすと優しく問いかける。自分はエリアを裏切れない、でも力にはなれる。なにか焦っているのか?



「…わたしだけなんです。同期で使い魔がいないの…みんな遠くに行っちゃうと思って…だから…ごめんなさい…ごめんなさい…!」



さめざめと泣く彼女にガガギゴは、紙に連絡先を記して彼女に渡した。自分が世話になった所だ、自分の名前を出せば協力してくれる。



「迷惑かけたのに…いいんですか…?」



戦場に比べればどうということはない、助けるのが自分の役目だから。ガガギゴは彼女にそう告げる。彼女はしばらくぽーっとしていたが、慌てて礼を述べた。



「ありがとう…ございます!あ、あの!ガガギゴさん、ちょっと…伝えたいことが…」

ちゅっ♡



耳を寄せたガガギゴの頬に柔らかく湿った感触。視線を向けると口元を抑え、目を逸らす彼女。



「好きなのは…本当ですから…♡そ、それじゃあ!」



慌てて立ち去る彼女を見ながら、ガガギゴは彼女の成功を願っていた。



「…………へぇ」





ガガギゴがエリアの家に戻っても明かりがついていなかった。エリアは出かけたのだろうか?とりあえず明かりをつけようとした時、腕を誰かに掴まれた。



「ギーくん」



暗い部屋にエリアが立っていた。帰ってきていたなら明かりをつければいいものを、いったいどうし



「来て」



エリア?どこか具合でも



「来て」



エリアはガガギゴをあっという間に霊術で捕縛すると寝室のベッドに放り込んでしまう。



「みんなわかってくれてないよね、ギーくんは私の使い魔(モノ)なのに」

「小さい子はまだいいや、どうして後輩ちゃんは好きになっちゃうのかな?私がいるってわかってたのに。ねぇ?ギーくん?」



どす黒い目になったエリアが問いかける。ひょっとして全部見ていたのか!?



「ギーくん嬉しかったんでしょ?あの子おっぱい大きかったし、私に似てるし。本当は付き合いたかったんじゃないの?ねぇ?」



そんな事はない!自分はエリア一筋だ!そう答えたかったガガギゴだが喋る前に顔を柔らかいもので挟まれて、思うように喋ることができない。



「ほらギーくんの大好きなおっぱいだよ?こうすればギーくんは私の所にいてくれるのかな?ギーくん?ねぇ答えてギーくん?」



顔を包む柔らかい感触、自分よりも温かい体温、濃い汗とエリアの匂い。この状況で別の部分が反応してしまうのは仕方のないことだった。



「そっちで返事しちゃうんだ…でもいいよ。ちゃんと返事できたギーくんには…」



エリアはガガギゴから降りると勃起した男性器を自らの乳房で挟み込み上下に擦り始めた。



「ご褒美♡だよ♡ギーくんがだーい好きなおっぱいで♡ずりずりしてあげる♡」

たぷん たぷん

「ギーくんのは本当におっきいね♡どうやってもはみだしちゃう♡」

ぱちゅん ぱちゅん



自分のモノをエリアが、自分の想い人が、大好きな乳房で擦ってくれている。その事実だけでガガギゴは既に達しそうになっていた。



ずちゅ ずちゅ 

「あはっ♡もうでちゃいそうなんだ♡ギーくん可愛い♡」

ぬちゃ ぬちゃ

「だしちゃえだしちゃえ♡んっ…♡ぺろぺろ…♡ちゅっ♡」
ビクン!ドプ!ドプドプ!ドプン!



エリアの蠱惑的な表情、そして男性器への愛撫で呆気なくガガギゴは射精してしまった。



「きゃっ♡もう♡だしすぎ♡そんなに気持ちよかった?こんなに私をベトベトにしてさ♡」



顔だけではなく髪にも精液をつけたエリアはクスクスと笑う。快楽に震えながらもガガギゴは安堵していた。射精してしまえばもう終わりだ。エリアだって精液をつけたままにはしたくないだろう。



「じゃあ続きね♡」



?



「だってギーくんのまだ固いよ?」



そう言いながらエリアはガガギゴの頭に臀部を向けると



「あ〜むっ♡はぷっ♡ちゅっ♡ちゅる♡じゅるる♡ん♡んくっ♡♡」



男性器にむしゃぶりついた。射精したばかりで敏感になっているそれに口をつけられ、ガガギゴは大きく身体を跳ねてしまう。



「へへ♡ひもひーんだ♡ひーふん♡♡ん♡じゅぽ♡ちゅるるる♡♡」



やめて欲しいと懇願しようとしたガガギゴだったが、ふと口淫を続けるエリアのパンツが目に入ってしまう。それはもはや下着としての役割を放棄し、エリアの内から溢れてくる愛液や潮がしとどに溢れていた。その光景はガガギゴを二度目の射精に導くには充分であった。



「ひーよ♡だひて♡だひて♡ひっぱいだひて♡♡♡」

ブピュッ!!ドピュン!ドプン!

「んぶっ♡……んっ♡んっく♡んっく♡じゅる♡じゅるるる♡ん…♡んん…♡ぷぁっ♡」

「えへへ…♡いっぱい出せてスゴいねギーくん♡飲むの一苦労だったよ♡」



上にまたがったままこちらに微笑むエリア。もう、もういいだろう?短い時間で2回も出したのだから、もう解放して



「ギーくん」

「赤ちゃん、欲しい?」



何、を



「私にギーくんの赤ちゃん、産んでほしい?」



何で!?前に話した時とは違うじゃないか!?動揺して問いただすガガギゴに対してエリアは当たり前のように告げる。



「私、考えたんだ。ギーくんが離れないでいて、他の人にも狙われなくなる方法」

「ギーくんの赤ちゃん産めばみんなわかってくれるよね?」



それは、それは間違って



「飲めちゃうんだよ?ぼ♡にゅ♡う♡ギーくんの大好きなおっぱいから直接♡」

「赤ちゃんが産まれるまで、一人占めできちゃうんだけどなー♡」



間違っ、て



「それに…エッチのときはもう縛らないから…♡」

「今までとは違って、ギーくんの好きにできるんだよ?好きな人に♡たっくさん♡びゅ〜ってしてもいいんだよ?♡」

「代償は一つ。ギーくんがずっと私のモノになるだけ」

「すっごくいい条件だと思うんだけど…ギーくんはどうしたい?」



霊術による拘束が解かれる。



「選んで、ギーくん」



断らなくちゃ、こんな関係は、間違っている。間違ってる、はずなのに。止めようとした腕はゆっくりと、エリアを抱きしめる。あの日、自分の腕がとどかなかった人が、今この腕の中にいる。



『…』

「なぁに?」

『………』

「聞こえないよ?」





『俺の子供を…産んでくれ…』





「いいよ…♡」

「来て…ギーくん♡」





「あっ♡やぁん♡ギー♡くん♡激しいよぉ♡」



拘束を解かれたガガギゴはエリアの腰を掴み、後ろから自らの腰を打ちつけていた。



「私っ♡はぁ♡♡逃げないから♡♡♡おちっ♡♡ついてぇ♡♡♡」



ガガギゴにその言葉は届いてはいない。眼前の雌を孕ませる。それしかないのだ。あまりの勢いにエリアが倒れ込んでも、彼は止まらない。



「ひん♡ちくび♡♡すれちゃってるぅ♡♡♡こんなっ♡こんなのすぐにっ♡いっ♡♡いっちゃ……♡イっちゃうぅうう♡♡♡」

ドプ!ドプププ!ドップン!!



エリアが絶頂を迎えた後、ガガギゴもまた射精した。想い人を孕ませたい、その欲望で前の2回よりも多い量をエリアの中に出した。



「ふーっ…♡ふーっ…♡ギーく、え!?ちょちょっと!?」



だが、まだ足りない。もっとだ、もっともっと注がなければ。エリアを仰向けにするが何故か顔を隠していた。邪魔だ。エリアが見たいのに



「や、やめてギーくん!見ちゃダメぇ…あっ…やぁ…」



そこにあったのは、散々自分を嬲った時のとろけた恍惚の表情ではなく、雄に快楽を与えられ発情しきった屈伏の表情だった。



「こんな顔見せたくないよぉ…♡見ないでぇ…♡」



冷静になりかけていたガガギゴだったが、エリアの表情を見た途端グラグラと再び欲望が沸き上がってきてしまった。



「ま、まって!今イったばっかりひぃ!?♡♡あ…♡へぁ…♡♡♡」



絶頂を迎えたばかりの敏感な女性器に、いきなり挿入されたことで更に快楽を与えられるエリア。そんなことはお構いなしにガガギゴは動く。ただ子供を産ませるために。



「ひうっ♡ひっ♡いっ♡やぁ♡♡やだぁ♡♡イくのんむぅ!?♡♡」



黙ってくれ、ただ受け入れて欲しい。その思いからガガギゴはエリアに口づけをした。



「───ッ♡──ッ♡♡───ッ♡♡♡」
「…っぷはぁ♡んっ♡れる…♡ちゅっ♡じゅる…♡♡」



濃厚なキスと快楽にビクビクと震えながら舌を絡める二人。もはや言葉はいらなかった。ただの雄と雌がいただけであった。そして、限界を感じたガガギゴは、男性器を思いっきり突き入れると今まで以上の精液をエリアに注ぎ込んだ。



ドプドプドプドプ!ビュルルル!ドプン!ドップン!

「────ッ♡♡♡♡はっ…あぁ…♡♡♡」

ずるる…じゅっぽん…ごぽっ…どぷん…

「へっ♡へっ♡あっ…せいぎょ、できな…♡ギー…くん…♡みないでぇ…♡♡」

ちょろっ、しゅっ、しゅぃぃいいいいいい…しょぉぉぉおお…



ベッドの上に絶頂失禁による大きな染みを作りながらも、エリアもガガギゴも満たされていた。





「もう!!あそこまでする必要あった!?お陰でベッド買い直しじゃん!あれお気に入りだったんだけど!?眠れなくなったらどうするの!?」



怒り心頭のエリアに対し、ただただ申し訳なさそうに肩を窄めるガガギゴ。結局あの後



「ギーくんやりすぎ!今回赤ちゃんはナシ!」

「でもギーくんは約束守ってよ!選んだのはギーくんなんだから!」



と言われてしまい未だに所有物扱いのままだ。そんなこんなで、二人はダメにしてしまったベッドを買い替えに外出したのであった。



「ガガギゴさーん♪エリアせんぱーい♪」



嬉しそうに話しかける声の元へ顔を向けると、つい昨日話しかけてきた後輩霊使いがいた。傍らには電気を放つクラゲのモンスターが、ふよふよと浮かんでいる。



「昨日はありがとうございました!まさか昨日の内に解決するなんて、思ってもいませんでした!あ、こっちは私の使い魔のフィサリア。アトランティスの戦士さんからオススメされました!」



そうか、上手くいってなによりだった。やはりアトランティスの戦士は頼りになる。ガガギゴが話している間、エリアは後輩と自身をじーっと見比べていた。



「私、霊力が普通の人より少し高いんですよ!もう一体くらいなら使い魔を増やせるらしいんです!それでなんですけど…私とエリア先輩の二人で、ガガギゴさんを共有できたら…♡」

「ダッ…!ダメ!!絶対ダメ!!」



エリアは後輩の提案に焦ったように否定すると



「この子は…ギーくんは…!」



「私の使い魔(パートナー)なんだから!!」



ガガギゴの腕を抱き大声をあげた。その後もエリアは泣きそうな顔で、ぷるぷると震えながら後輩をにらみ続けていた。



「……あらら断られちゃいました。ガガギゴさん。私、いつでも待ってますからね♡先輩に飽きたら是非私へ♪それじゃあごきげんよう」

「ギーくんは飽きないもん!!ベーだ!」



「ギーくん!私あの子のこと嫌い!」



まぁまぁ、彼女のことだしからかっているだけだろう。エリアをなだめていたガガギゴはふと気づいてしまった。さっき自分の事をパートナーと呼ばなかったか?



「え?」

「あ、あれ?」

「だってギーくんは私のモノであって」

「でも私パートナーって言って」

「な、なんで?」

「なんでなんでなんで?」



たちまち顔がのぼせたかのように真っ赤になり、うつむいてしまったエリアは



「ギ、ギーくんのえっちぃぃぃいいい!!」



そう叫ぶと何処かへと走っていく。ガガギゴは周囲から生暖かい視線を受けながらも、エリアを追いかける。

愛しい人を無くさないために。

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