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作者:せきつ生花
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「やめて……やめて……ッ!!!」
もはやただの棒切れと化した閃刀を必死に握り締め、レイは叫び続けた
眼下の街は赤い炎に包まれ、逃げ惑う人々を次々と飲み込んでいく
それはレイにとって守るべき民達であり、一人一人がかけがえのない存在
その命を奪う赤い炎の発生源は自爆兵器と化したカガリだった
「カガリ、止まって!止まってよぉ……!」
血が出るほどに強く握り締め必死に念じるも、その想いはどこにも届かない
目の前にある殺戮の光景がどうしようもない現実だ

列強の開発したプログラム『魔獣の大餌』
それによってレイの元へ転送されるはずの武装は列強に奪われ、レイは己の身一つで戦うことを余儀なくされた
いや、それだけならまだよかったと言える
列強は複製したレイの武装を無慈悲にも次元爆弾へと作り替え、それをレイの祖国へ投下したのだ
閃刀に干渉され武装の指揮権を奪われたレイにはどうすることもできなかった

シズクが、ハヤテが、カイナが……
レイと共に戦場を駆けぬけてきた武装が次々と街に降り注ぐ
己の分け身たる武装が祖国への殺戮に利用されるのを間近に見た彼女の想いはいかほどだろうか?

「ぁ……あ゛あっ!」
街のあちこちで大きな爆炎が噴き上がる。
レイはペタリとへたりこみ、目を見開いたまま涙を流し続ける
列強による爆撃はこの街に留まらず、祖国全土に拡がった
レイはそれをただ呆然と眺めるほかなかった

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