一次創作のキャラ&世界観備忘録所。

リュリュ=ダンダリオン(Lyly=Dandalion)

topH.M.C.T>リュリュ=ダンダリオン



「見たまえこの様式!……はぁ、僕に合っていると思わないか、実に美しい。……待って、僕を置いていかないでくれ」
「ヒトは愚かだよ。目の前の事を信用するあまりに、其処に隠された真実など見ようともしない。……否、見て見ぬ振りが上手いのだろうかね」
「悪魔にそういう事を言われたくないのであれば、それ相応の生き方をしてから言う事だ。僕が憑いているという事は、君もなかなか同格なのだよ、僕等という存在とね」

「……ははは、僕は、まだ此処にいるというのにね。嘘で固められた民衆が、真実の僕を覆い隠すんだ。……なんて、なんて滑稽なんだろうね、この世界は」

Profire

年齢身長性別一人称二人称髪/目
??179男性
種族出身地使用武器得意属性家族構成
悪魔-二丁銃/ナイフ-
好きお酒(ワイン)、美しいもの、歌う事
嫌い汚らわしいもの、毛虫
性格
一言で言えばナルシスト。自分の容姿が美しいという事を誇っている。同時に、大変美しいヒト(もの)を好む傾向にある。
リュリュの言う美しさとは、外見だけではなく"内面が美しい"事も含まれる。結果だけではなく、その過程をも美しいと考えている為、
外見(外観)だけの美しさには然程興味がなかったりする。
何事にも真摯に向かい合おうとする真摯な性格でもあり、嘘を好まない。「この美しい僕が!」という発言も、全て本心から。
故にからかわれる等、他人には割と振り回されやすい。
備考
ソロモンの72の柱の悪魔の内の一人、"ダンダリオン"の名前を貰っている悪魔。階級は公爵。
人間だった当時の名前は、リュリュ・アクロイド。
悪魔へと堕ちた経緯
元々はソロアーティスト。歌う事が得意で、力強く美しい歌声と容姿も相俟って多くの観客を魅了した。
その美しさの根底には"ヒトそのものの美しさへの敬意"があり、物言いこそ尊大なもののとても真摯な性格であった。
人気と批判は比例して増えていくもの。自身もそれは理解していた。
だが、何に対しても受け止める姿勢を忘れない真っ直ぐな性分であったが為に、善意も悪意も、全てを自身に受け入れてしまった。
善意と悪意、どちらがより心に刻まれていくか、分かっていた上でも。
悪意に刻まれ続けた心は、次第に弱っていく。そこからは地に転がるのは早かった。
事実無根の噂が流れ始め、さも真実であるかのように観客であった民衆は徐々にリュリュを扱き下ろし、糾弾した。
暴言と暴力は、大衆が振るえば正義と化す。その事実を知ったリュリュは、
深い絶望に襲われた。目に宿した光は失われ、弱りきった心は闇へと堕ちていく。
それでもまだリュリュは、曲を書き続けた。希望を求める唄を、美しい世界を求めた。
だが、最後に自身で書いた曲はリュリュではなく、全く知らない誰かが唄っていた。
足下から崩れ落ちる。もう自分は既に、世界から、民衆から存在を消されていた。
目の前の事に真摯に在り続けた結果がこれか。美しい世界を求めた結果が、こんなにも醜く歪な形で世に出されるのか。
次第に笑いが込み上げてくる。馬鹿馬鹿しい。僕の描きたかったものは一体なんなんだろう。僕の見せたかったものは、こんなにも醜い世界だったのか。
リュリュは部屋にあった鏡を叩き割る。そして破片を自身の喉につきつけたその時。鏡にもう一人、人物の姿が見えた








 

管理人/副管理人のみ編集できます