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おまけコンテンツ:家計簿を複式簿記でつけてみよう

単純な資産管理なら、複式簿記で家計簿をつける意味はないでしょう。
しかし、予算というものを意識すると、複式簿記でつけるメリットが出てきます。
つまり、現時点の資産だけでなく、将来の支出や収入も計算に入れることができます。

袋分け管理の考え方

我が家では生活費(主に食費)を袋分け管理しており、以下のようなやり方で実践しています。

  • 月末までに、翌月の生活費70000円を用意する。
  • 70000円を次のように5つの袋に分ける。
    • 1週目の袋:15000円 (1日〜7日)
    • 2週目の袋:15000円 (8日〜14日)
    • 3週目の袋:15000円 (15日〜21日)
    • 4週目の袋:15000円 (22日〜28日)
    • 5週目と予備の袋:10000円 (29日〜31日)
  • スーパーでの食材購入時に使用する。
  • お米など購入スパンの長い支出は「5週目と予備の袋」から支払う。
  • 洗濯洗剤、食器洗剤などの日用品については、「5週目と予備の袋」から支払ってもよい。
  • お風呂のイスなどの不定期な支出については、生活費から支払わない。
  • 各週ごとに絶対に予算を上回らせないという気持ちで消費する。
  • のっぴきならない理由で予算を上回ってしまうときは、「5週目と予備の袋」から支払ってもよい。
  • 親が泊まりに来るなど予想外のイベントの時は、別予算(例えば交際費)から支払い、生活費から支払わない。
  • 外食には基本的に使用しない。
  • 袋が対応する週が過ぎ、袋の中にお金が余っていたら、「5週目と予備の袋」へ移す。
  • 出来るだけ余らせないように使う。
  • どうしてもお金が余ってしまったら、
    • 翌月頭に外食などでパーッと使う。
    • 余ったお金を絶対に貯蓄してはいけない。必ず使い切る。
    • 外食以外でも、お箸やコップなど、食事に関連する買い物ならばOK。

この考え方では、70000円の現金を5つの袋に分けるので、資産の移動ということになります。

現金資産から切り離すことで、消費したものとみなす事ができ、残った資産では生活費以外にすべて使うことができます。

小口現金に70000円を移動し、別帳簿で生活費の支出を管理する方法も同様のやり方です。
小口現金でやった方が毎日の経理処理は楽だと思います。

さらに別の考え方としては、生活費を負債としてとらえるやりかたです。
貸し倒れ引当金と同様の考え方をします。

このように、「生活費繰入」という「費用」と、「1週目引当金」などの「負債」で仕訳します。
そして、実際に支払いを行った時には、「1週目引当金」などを借方、「現金」を貸方で仕訳します。
これにより引当金が取り崩され現金も減少します。
このやりかたのメリットとしては、現金は現金勘定科目のまま扱えることです。
このメリットは非常に大きく、ある口座から別の口座へと資金を移動させて帳簿の数字と一致させる必要性が薄れます。
実際に袋を使って袋分け管理をすると、例えば食材の他にソースを買った日の支払いを「1週目の袋」から支払ったとすると、家に帰って「予備の袋」から「1週目の袋」にソースの代金分を移動する必要が出てきます。
このような一致をさせる作業はあまり必要がなくなり、帳簿上の計算を合わせることが重要になってきます。
生活費について引当金のように負債として扱うには、手間が大きすぎて少し無理があると思います。
この考え方は車の購入資金を貯めるなどの目的に向いていると思います。

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