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Babel-17

サミュエル R.ディレイニー

1966年

小説

英語

戦いのさなか、同盟軍の支配圏内でインベーダーの大規模な破壊活動が行なわれるとき、きまって発信源不明の謎の通信、バベル-17が傍受された。
その解読にあたるのは全銀河にあまねく知られる美貌の詩人リドラ・ウォン。
天才的な言語感覚でバベル-17が単なる暗号ではなく、ひとつの宇宙言語であることをつきとめたリドラは宇宙船ランボー号で次の敵の攻撃目標へと向かうが……ネビュラ賞受賞のニュー・スペース・オペラ。(Amazon紹介ページより)

スペースオペラと言語学の融合。

SF作家サミュエル R.ディレイニーの初期の作品。
表紙をぱっと見すると一昔前のスペースオペラ物にしか見えないが、その内容は全く未知の宇宙的な言語の解読に挑むという壮大なテーマが含まれている。
地球人、異星人入り乱れての宇宙戦争という正統派のスペースオペラのスリルを満喫しながら、深淵な科学的洞察を感じさせるという、従来見られなかった新しいタイプのSFである。
1960年代にSFの分野で広まった文学的、芸術的な形式と内容において実験的な小説を生み出すという「ニュー・ウェーブ」の代表的な作品の1つ。

ハヤカワ文庫より発売。