No.260 ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ

作品基本情報

原題

Rosencrantz & Guildenstern Are Dead

作者

トム・ストッパード

発表年

1966年

媒体

戯曲

原語

英語

あらすじ

シェイクスピアの『ハムレット』の憐れな脇役二人を主人公にしたスピンオフ作。演出も手がける小川絵梨子による新訳で刊行。
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」。シェークスピアの『ハムレット』の終幕、こんな一言で片付けられてしまう憐れな脇役の二人。本作は、ハムレットの学友であるが故に、玉座争いに巻き込まれ、死すべき運命に流される彼らの運命を描く。果たして「筋書き」通りの行く末なのか……。イギリス最高峰と称される劇作家、トム・ストッパードの出世作(以下略)
(該当Amazonページより)

奇書性・実験性・特殊性概要

不条理演劇

特筆すべき点

ハムレットのスピンオフ戯曲。
作者はトム・ストッパード。この作品が出世作となった。

ローゼンクランツとギルデンスターンはハムレットの登場人物である。
王の手先として登場した二人だったが、ハムレットには適当にあしらわれる。
そうこうしているうちにハムレットはイングランドに送られることに。二人は「ハムレットを殺せ」というイングランド王への書状を持ってそれに同行する。
しかし、ハムレットは書状を「ローゼンクランツとギルデンスターンを殺せ」という内容に書き換え、一人で祖国デンマークに帰国。
結局二人は何も知らないままイングランドへ到着。もちろんその途中はクローズアップされず、ただラスト近くで「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」とだけ告げられるのみ。
要するに、「クローズアップされないモブキャラだけど、よくよく考えるとひどい目にあっている」キャラである。

本作はこの二人を主人公にした物語である……が、この二人は作中トップクラスの「他の登場人物のことを何も知らないキャラ」。
台詞の大半は意味のないお喋りに費やされ、二人はただ何も知らないまま『ハムレット』という物語に流される、という話である。

入手するには

ハヤカワ演劇文庫より販売中。

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