No.357 異邦人

作品基本情報

原題

L'Étranger

作者

アルベール・カミュ

発表年

1942年

媒体

小説

原語

フランス語

あらすじ

母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。
判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。
通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。(「BOOK」データベースより)

奇書性・実験性・特殊性概要

不条理文学

特筆すべき点

「太陽のせいで人を殺した」という内容で世界的に有名な小説。人間社会に存在する不条理についてとことんつきつめて書かれた作品。
母親が死んでも何も感じない、意味不明な理由で人を殺す、死刑になっても弁解さえしないという世の常識や価値観を一切持たない主人公を描いた。
フランスでは『失われた時を求めて』に並ぶほどの代表的な文学作品であるが、理解しがたい不条理を真っ向から書いたこの小説は奇書・実験的と言って良いだろう。
なお非常に長い『失われた時を求めて』と違ってこの小説はけっこう短く中編ほどしかない。そのためよく読まれ続けていて、この作品に対する論文はとても多い。

入手するには

新潮社より発売。集英社の「世界の文学」にも所収。

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