いわゆる慰安婦(日本軍性奴隷)について知り、考えるためのFAQです。

否定派の主張

当時の慰安婦は一般の兵士の給与の百倍、陸軍大将や総理大臣の月給と同等かそれ以上の収入を得て一財産を築いたはずだ。。そうした人を「被害者」というのはおかしいのではないか。

反論

「高給」を示す資料はインフレ状態にあった時の占領地のもの



この「慰安婦高収入説」は主にこちらでも紹介している「日本人捕虜尋問報告」の記述、および元慰安婦の文玉珠<ムン オクチュ>さんの軍事郵便貯金の記録を元にしているようです。まず前者の「日本人捕虜尋問報告」から見ていきます。


「これは、慰安婦が普通の月で総額1500円程度の稼ぎを得ていたことを意味する。慰安婦は、「楼主」に750円を渡していたのである。多くの「 楼主は、食料、その他の物品の代金として慰安婦たちに多額の請求をしていたため、彼女たちは生活困難に陥った。」

この記述では、慰安婦は月に750円の収入を得ていたことになります。これを当時の下級兵士の給与(約8円)、総理大臣の月給(約800円)と比べると確かに高収入に思えます。

しかし、この記録は1944年に日本の占領地だったビルマでのものです。当時のビルマは物資の不足から軍票が乱発され、日本内地(本土)を遥かに上回るインフレに見舞われていました。従ってこの記録にある記述をもって「陸軍大将や総理大臣並の収入を得ていた」とは言えないでしょう(注)。

それに加え、慰安所経営者による搾取の問題もありました。上の資料にもあるように、慰安婦たちは業者から生活必需品などを高額で(これはインフレの影響もあったでしょう)売りつけられたために生活が困難になるほどでした。また、給与として支払われていた軍票は日本の敗戦により価値を失ってしまったので、手元に残った収入も無価値になってしまいました。

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