サイクロップス
  • 本名:スコット・サマーズ
    • 両目から破壊光線オプティック・ブラストを発射する能力を持つ。幼少時に飛行機事故に遭い、両親と離別。自身も脳に損傷を受け、後に発現するミュータント能力のコントロールができなくなる。彼が目を開けている限り常に光線が放射されてしまうので、その能力の制御のために特製のルビー・クウォーツ・レンズを使用したサングラスかバイザーを着用している。エグゼビア教授によって集められた「恵まれし子らの学園」の最初の5人の生徒の内の一人で、その生真面目な性格からリーダー役を務める。だが、物事を何でも自分で抱え込もうとする性格でもあるため、自分ひとりで物事を進めようとしていると捉えられ、傲慢と誤解されることもある。以前は細身であったことからスリムと呼ばれていた。
    • 同じオリジナル・メンバーであるジーン・グレイとは一目惚れ状態で恋仲になり、ウルヴァリンとの三角関係などの紆余曲折もあったが後に結婚する。過去には彼女のクローンであるマデリーン・ブライアー(当時はジーン本人とされていた)とも結婚しており、彼女の間に息子ケーブルを設けている。エマ・フロストがX-メンに参加し出した頃からジーンとの仲が悪くなり、ジーンの死後はエマと付き合っているが、これには未来からやってきたジーン本人の言伝も影響している。
    • ウルヴァリンとは、逐一意見が対立したり、お互いに何かと難癖を言うこともある。特にジーンを巡っての言い争いとなると激しい口論となることが多々あるが、一方では長年のチームメイトとして信頼している。
    • 宇宙海賊コルセアは実父、元X-メンメンバーでありX-ファクターのリーダーでもあるハボック(アレックス・サマーズ)は実弟である。ハボックは手から衝撃波を発するパワーを持つが、サイクロップスのオプティックブラストと共に、これらのパワーは血縁関係にある者(遺伝子上の血縁者も含む)には効果がない。また彼らサマーズの血は遺伝子学上、極めて優秀であるとされ度々クローンの媒介などに利用されることがある。『アポカリプストゥエルヴ』編で、アポカリプスと合体して一時は行方不明となっていたが、ジーンとケーブルの力でアポカリプスとの分離に成功する。ただし人格に影響を受けてしまう。
    • もう一人の弟キッド・バルカンの存在を本人から知らされると、その存在に関する記憶を抹消したエグゼビアに対する不信感を露にし、彼が学園を一時去ったあとにはX-メンの主導権を握った。M・デイ以降、劇的に悪化したミュータント情勢を見て、ミュータントを保護するためにサンフランシスコ沖にあるアステロイドMを改造し、ミュータント国家「ユートピア」を建国した。指導者としての立場とミュータントという種を守るという使命感から仲間の損害を厭わない冷徹な決断を下すようになり、マグニートーのようにミュータントの敵対勢力を殺害するという手段さえ取るようになった。これにより味方に多数の死傷者が出た事と人手不足から10代の子供達まで戦いに狩り出そうとしたため、その行為を見るに見かねたウルヴァリンと激しく衝突し、X-メンを二分化させる事態を引き起こした。
    • その後ホープとフェニックスフォースを巡り、アベンジャーズと対立する。エマ、コロッサス、マジック、ネイモアと共にフェニックスフォースの力を受け、「フェニックス・ファイブ」となったサイクロップス達は超常的能力によって環境、兵器、エネルギー問題をたちどころに解決していく。だが能力と共に破壊衝動も急激に増幅していった。フェニックスファイブの面々は次第に力を制御することが出来なくなり、次々に暴走していく。サイクロップスはプロフェッサー・Xを誤って殺害した挙句、事件が解決した後は一連の事件の首謀者として投獄されてしまう。

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