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記号などの文字を組み合わせて作成した絵のこと。画像を掲載する機能のない電子掲示板などにも書き込めるため、古くはパソコン通信で、最近では匿名掲示板や電子メールの署名(シグネチャ)などによく使われる。

「アスキー」(ASCII)というのはアルファベット、数字、一部の記号などを定義した文字コード体系の一つで、いわゆる半角文字とほぼ同義。かつてはその名のとおりアスキーコードの定義する範囲の文字で描画されていたが、現在では日本語やギリシア文字、キリル文字や多くの記号を含むいわゆる全角文字も使用される。

かつては、パソコンの文字表示が等幅フォント中心だったことや、様々な機種や環境で見られるようにという配慮から、等幅フォントで機種依存文字を使用しない形式が主流であった。最近では、巨大匿名掲示板「2ちゃんねる」を中心としたアスキーアート文化が広まっており、2ちゃんねるの表示形式に合わせて、Windowsの「MS Pゴシック」フォントの12ポイントでしか正しく表示できないものがほとんどとなっている。MS Pゴシックのような文字幅が均一ではないプロポーショナルフォントでは、フォントによって文字幅が異なり、同じフォントでも大きさによって微妙に文字幅が変わるため、まったく同じ環境で表示しなければ崩れてしまう。

2ちゃんねるをはじめとする掲示板では、オリジナルのキャラクターや、キャラクターを組み合わせてストーリーを展開する連作アスキーアートなどの文化も発達している。作者不詳のオリジナルキャラクターの一部はこれら掲示板のマスコットのように扱われることもあり、利用者に人気を博している。近年では、こうした人気キャラクターに目をつけた企業がCMや販促に登場させたり、自らのキャラクターとして商標登録を試み、掲示板利用者の猛反発を受けて撤回するといったトラブルも起きている。



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