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アドレス解決プロトコルとは、通信相手のIPアドレスを指定して通信相手のMACアドレスを得るためのプロトコルのことである。

アドレス解決プロトコルは、OSI参照モデルの7階層の内、Ethernetの物理層とIP層を結び付ける「データリンク層」に位置するプロトコルである。

TCP/IPの世界では、通信相手はIPアドレスによって識別される。しかし、特定のセグメントでLANを構成しているのがEthernetである場合は、相手のMACアドレスによって通信相手が識別しなければならない。

このような場合に、アドレス解決プロトコルコマンドのパケットにおいて、通信相手のIPアドレスフィールドを指定した状態でパケットをブロードキャストする。通信相手がこのパケットを受け取ったら、IPアドレス情報を返信するというのがアドレス解決プロトコルの動作内容である。

逆に、MACアドレスを指定してIPアドレスを得るプロトコルは、RARP(Reverse ARP)である。

ブロードキャストは負荷が大きく、LAN内の通信を阻害する可能性がある。このため、一度得られたMACアドレスはキャッシュに蓄えておくなどの工夫が必要となる。




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