最終更新:ID:Xp25Gx2j7A 2012年08月27日(月) 13:47:42履歴
インターネットで標準的に用いられるトランスポート層のプロトコルであるTCPなどで採用されている、効率的なデータ転送の方式の一つ。「ウィンドウ」(window)と呼ばれるバッファメモリ領域を確保して、大きな単位でデータを転送する方式。
通常、TCPのようなコネクション型通信ではデータを「セグメント」(segment)と呼ばれる小さな単位に分割し、「セグメント1の転送要求→セグメント1の受信→セグメント1の確認応答→セグメント2の転送要求→セグメント2の受信→セグメント2の確認応答→セグメント3の転送要求…」といった順序で行われる。
このとき、セグメントをまとめてより大きなサイズの単位として一度に転送することで、より通信効率を高めたのがウィンドウ制御である。ウィンドウ制御では、送信側、受信側がそれぞれ用意したウィンドウの容量(ウィンドウサイズ)に収められるだけのセグメントをまとめて転送する。受信側はウィンドウに届いたデータを順次処理していき、受信できたセグメントの情報を確認応答として送信側に送る。送信側は応答を見ながら、欠落したセグメントの再送などを行う。この一連の処理をウィンドウ制御という。
ウィンドウの大きさはコンピュータのメモリ容量や処理能力に依存するため、OSの初期設定ではどんな性能のコンピュータでも正常に動作するよう、小さ目の値になっていることが多い。このため、最新のコンピュータを購入した時などには、ネットワーク設定ツールなどを使って受信ウィンドウサイズ(RWIN)を拡大することで、通信速度が向上する場合がある。
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通常、TCPのようなコネクション型通信ではデータを「セグメント」(segment)と呼ばれる小さな単位に分割し、「セグメント1の転送要求→セグメント1の受信→セグメント1の確認応答→セグメント2の転送要求→セグメント2の受信→セグメント2の確認応答→セグメント3の転送要求…」といった順序で行われる。
このとき、セグメントをまとめてより大きなサイズの単位として一度に転送することで、より通信効率を高めたのがウィンドウ制御である。ウィンドウ制御では、送信側、受信側がそれぞれ用意したウィンドウの容量(ウィンドウサイズ)に収められるだけのセグメントをまとめて転送する。受信側はウィンドウに届いたデータを順次処理していき、受信できたセグメントの情報を確認応答として送信側に送る。送信側は応答を見ながら、欠落したセグメントの再送などを行う。この一連の処理をウィンドウ制御という。
ウィンドウの大きさはコンピュータのメモリ容量や処理能力に依存するため、OSの初期設定ではどんな性能のコンピュータでも正常に動作するよう、小さ目の値になっていることが多い。このため、最新のコンピュータを購入した時などには、ネットワーク設定ツールなどを使って受信ウィンドウサイズ(RWIN)を拡大することで、通信速度が向上する場合がある。
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