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様々なWebサイトで共通のID情報を利用できる認証方式の一つ。また、そのID情報自体のこと。

会員制のWebサイトやサービスを利用するには、従来は個々のサイトごとにIDやパスワードの登録を行う必要があったが、オープンIDに対応しているサイトでは自分の持つオープンIDでログインして会員向けサービスなどを利用できる。

オープンIDの発行はどこのサイトでも行うことができ、また、オープンID対応サイトでは原則としてどこが発行したオープンIDでも利用できる(利用できる発行元を制限している場合もある)。

従来提案されてきた共通IDシステムの多くは、一つの企業や業界団体などがIDを発行して「全員がそれを使う」という一元管理型の方式だったが、オープンIDは発行も利用も原則として自由に行うことができる点が大きく異なる。

オープンIDで個人のユーザ名に当たるデータはWebサイトのURLの形式を取っている。オープンID対応サイトが認証を行うには、ユーザの提示したURLにアクセスし、認証サーバにユーザが本人かどうかを問い合わせる。

オープンID 2.0からは、従来の方式に加え、固有のURLを提示する代わりに認証サーバのドメイン名を伝える方式も用意された。IDとしてドメイン名を提示するとその認証サーバのログイン画面が表示され、認証が完了すると自動的に対応サイトに移動する。

2007年6月にOpenIDを推進するために米国で「OpenID Foundation」が設立され、日本におけるその公認団体として2008年10月に有限責任中間法人OpenIDファウンデーションジャパンが発足した。日本ではYahoo! JAPANやmixiなどが自社のIDをオープンIDとして公開しており、オープンIDで利用できるサイトも日増しに増えている。




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