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ソフトエラーとは、電子機器中のメモリチップなどが何らかの原因で誤動作する現象のこと。回路に致命的なダメージを与える「ハードエラー」と違って一時的なものであり、すぐに故障の原因となるわけではない。

ソフトエラーにはいくつかの原因が考えられているが、地上まで到達する二次宇宙線が大きな原因である。地上まで到達する宇宙線のうち、電荷を持つα線などはメモリセルに衝突した際にメモリセルに蓄えられた電荷量の値を乱してしまうためにメモリエラーの原因となる。また、電荷を持たない中性子線などはメモリのシリコン基板に衝突した際に基板原子を破壊してしまい、その際のエネルギーにより発生したイオンに由来するメモリエラーの原因となる。

メモリチップにソフトエラーが生じた場合であっても、ECCなどエラー訂正機能がメモリに備わっていれば、通常の頻度で生じるソフトエラーに対して十分に対処できるとされている。




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