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チクレットキーボード(Chiclet keyboard)とは、ゴム製の小さなキーでできたキーパッド類を表すスラングである。キーが消しゴムやチューインガムのような形状をしており、"チクレット"という名前もチューインガムのブランド名に由来している。

メーカー側はチクレットキーボードの「安価に製造可能」という点を評価した。チクレットキーボードの採用例としては、初期のホームコンピュータの多く(特にZX Spectrum)や、ポータブルコンピュータ、ラップトップコンピュータが挙げられる。メンブレンキーボードと比較して使用時の不便さは幾分か改善されていたが、それでもこのタイプのキーボードは消費者にほぼ満場一致で否定された。1980年代中頃には、チクレットキーボードの採用例は小型の電卓、安価なPDAやリモコンなどのローエンドの電気機器に限られていった。

チクレットキーボードというのは世界中で通用する呼び方ではない。例えばイギリス(ガムの「チクレット」はイギリスでは販売されていない)ではdead-flesh keyboard(「死肉キーボード」。キーの感触から)とか、単純にrubber-keyed keyboard(「ゴムのキーのキーボード」)と呼ばれている。 また、ノルウェーでは一般的にeraser keyboard(「消しゴムキーボード」。キーが消しゴムに似ているため)と呼ばれている。





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