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ベクトル計算機 (―けいさんき) は、ベクトル演算を行うことができるコンピュータのこと。通常は、ベクトル演算のための専用のハードウェアを持つスーパーコンピュータが該当する。また、メインフレームにもベクトル演算機能を持っているものがある(NECのACOS-6の一部など)。

ベクトル演算を行うCPUを ベクタープロセッサ(Vector Processor)または アレイプロセッサ(Array Processor)と呼ぶ。ベクタープロセッサは数値演算を複数のデータに対して並行して実行することができる。ベクタープロセッサは科学技術計算分野でよく使われ、特に1980年代から1990年代にかけてのスーパーコンピュータでは一般的であった。現在、ベクタープロセッサを名乗るプロセッサは少ないが、SIMDと呼ばれるベクトル演算を行う機能を備えたマイクロプロセッサは多い。ただし、それらが対象とするのはグラフィックスやマルチメディアのための計算である。





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