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ユーザの同意なしに勝手に送られてくる、主に宣伝目的の電子メール。インターネット上でよく知られている「SPAM」と同じ意味で、SPAMの訳語として定着しつつある単語である。

インターネットを経由する電子メールは送信にほとんど費用がかからないため、インターネット上の掲示板やホームページなどからメールアドレスを収集し、なりふり構わず大量にメールを送信する業者が多数存在する。

迷惑メール自体はインターネット上で数年前から存在しており、インターネットユーザの非難の的となっていたが、2001年頃からはiモードをはじめとする携帯電話の電子メールサービスあてにも迷惑メールが大量に送信されるようになった。

しかも、携帯電話のインターネット接続サービスには通信量に応じて課金される方式になっているものがあり、迷惑メールを受信する時にも料金が発生してしまい、携帯電話会社に苦情が殺到して社会問題化した。

現在は携帯電話会社がユーザの希望に応じて受信時に送信元をチェックし、ユーザが希望しない送信元からの電子メールを排除するサービスを提供している。

このサービスを利用するとほとんどの迷惑メールを排除できるが、一方でこのサービスを利用するための設定が多少ややこしく、設定ができないユーザも多い。

迷惑メールは日本だけの現象ではなく、海外でも同じような問題が発生しているほか、世界中のメールアドレスに向けて迷惑メールを送信する業者もいる。

また、送信元を偽装したり、送信を拒否する方法を用意しなかったり、送信拒否の手続きに見せかけて個人情報を収集したり会員リストに登録したりするなどの悪質な手段を使っている業者も多い。

ちなみに、携帯電話あての迷惑メールは他の迷惑メールと違い、メールアドレスを予想して送信するという手法も使われているため、存在しないユーザへの電子メールが大量に押し寄せて携帯電話会社のメールサーバに無意味な負担をかけるといった問題も発生している。





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