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分野:液晶


低温ポリシリコン液晶の一種で、高い電子移動度を持ち、高速駆動を可能としたもの。「連続粒界結晶シリコン液晶」「低温CGS液晶」とも言われる。シャープと半導体エネルギー研究所が共同開発した技術で、1998年1月に発表された。

CGS(連続粒界結晶シリコン)は、シリコン結晶を規則的に並べたもので、結晶境界面の配置が規則的で、原子レベルで連続的な構造を持つ。このため、シリコン結晶中を通過する電子の移動速度が単結晶シリコンに近い速度まで向上し、アモルファスシリコンの約600倍、低温ポリシリコンの約4倍に達する。

CGS基板上では電子が高速に移動できるため、従来は別に作る必要があった駆動用のLSI(ドライバLSI)を、結晶基板上に実装することができる。これにより、部品点数の削減によるコストの低減が可能になるほか、将来的には、マイクロプロセッサやメモリ、周辺回路までディスプレイ基板上に直接実装した「シートコンピュータ」が可能になるとされている。





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