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make(メイク) は、プログラムのビルド作業を自動化するツール。コンパイル、リンク、インストール等のルールを記述したテキストファイル (Makefile) に従って、これらの作業を自動的に行う。

複雑に関連し合ったファイルの依存関係を解決するのが make の長所である。例えば、A というファイルを処理して B というファイルを生成するとき、make はそれぞれのファイルの更新時刻(タイムスタンプ)を参照し、A が B よりも新しいときには作業を行うが、B が A より新しければ作業は不要と見なして何もしない。ファイル数が増え、依存関係が複雑になっても、make は Makefile の記述を頼りに必要最低限の作業だけを自動で行う。Autotools を使う事で Makefile の自動生成が可能となる。

UNIX系ソフトウェアは、ソースコードの形で配布されることが多いが、そのビルド作業にはほぼ必須のツールといえる(ごくまれに make を使わないソフトウェアも存在する)。

なお、make はプログラムのビルド以外の用途にも使用可能である。例えば、LaTeX のソースファイルから DVI 形式のファイルを生成する作業などにも使用することができる。やり方しだいではバッチ処理の簡略化にも使うこともできる。

最初のmakeは1977年にベル研究所のStuart Feldmanによって作られた。

他言語における同様のツールとしてRuby には rake 、Pythonではsetupというスクリプトがある。





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