The Japan Association for Transnational Studies

第2報告


食品ロスを招く諸要因の分析・改善

 報告者:永井 攻治氏(明海大学専任講師)
 司会者:辻井 清吾氏(桜美林大学講師)

報告要旨

 年金制度に対する不安の根本原因は、国民の多くが実際の年金制度の仕組みを理解していない事にある。さらに、年金を議論する側も、年金に対する制度をよく知らないで論じている場合も多い。複雑極まりない年金制度を知らずに、年金数理研究のみが先行した議論は、今後の年金不安をさらに助長させる原因となる。

そこで本報告では、今日における年金不安の要因は、制度に対する認識不足から生じているとの視点に立ち、公的年金についての仕組みを再確認した。その際2004(平成16)年改正時の中心的論点である「保険料水準固定方式(保険料負担)」と「マクロ経済スライド(保険給付)」、「離婚時の厚生年金の分割制度(2007(平成19)年)」、「離婚時の第三号被保険者期間についての厚生年金の分割制度(2008(平成20))」に焦点を絞り報告した。

2004(平成16)年改正から4年が経過したが、年金生活者への真の不安解決策となったのだろうか。2004(平成16)年改正時に取り決められた制度が、現段階においてどのような歪みが生じているかを指摘した研究は少なく、その点を本報告で指摘した。
(永井 攻治記)


関連ページ:2010年度研究会第1回-12010年度研究会第1回-3

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