◆y2MJUhpJNw様

なんだかそわそわして寝付けない夜はゆったりとしたワンピースに着替えて散歩に出かけます。
手には鞄。中身はタオル。
最初の頃は起きだした家族が心配しないように短い書置きを残していましたが今はみんな私の夜の散歩を知っているので必要ありません。
釣りにも水遊びにも適さない村はずれのごろごろ岩の河童瀞が目的地です。
岩陰で裸足になって、下着も脱いで鞄にしまってしまいます。
誰もいない時間、誰もいない場所だと分かっていても、なんだか心もとなくておなかがキュッとします。
ワンピース一枚だけの姿になったら、持ち物をすべて乾いた場所に隠してスカートのすそを押さえながらそっと水につかります。
気をつけないと水面でスカートが踊ってお尻が丸出しになってしまうので誰も見ていなくても、そうするのです。
冷たい水で足の先がじんと痺れだした頃、待ち合わせの相手が現れます。
背後の陸からでも川向こうの山からでもありません。
深瀞の岩の隙間、水の中から出てくるのです。
長い腕で抱き寄せられ、布切れ一枚を通した肌の感触に心が躍ります。
彼は裸なのです。河童ですから。
濡れた布がいやらしく肌に張り付くのを見て、河童がにんまりと笑います。
この顔が見たいので、彼が来るまでは上半身が濡れないようにがんばります。
無駄に終わることも多いですが。

河童にしがみついたまま、ぷぅと水に沈んでぐぐうっと引っ張られたと思ったら、そこがもう秘密の場所です。
待ち合わせの瀞のようなほとんど誰も来ない場所ではなく本当に誰も来られない場所なのです。
いつもなら私が溺れないように浅瀬か、岸に座らせて待ちきれないというように河童がワンピースのボタンをはずし始めます。
ボタンをはずすだけで、脱いではいけません。そういう場所なのです。
だから河童がいやらしいところを弄りやすいようにここに来るときはそういうデザインの服を選んで着てきます。
器用な指で、布地が濡れて引き攣れていてもボタンなんかするするとはずしてしまえるのにわざとはずせないふりをして私を焦らしたり、胸元の違うボタンに悪戯したりします。
でも今夜は足の付かない深い場所で河童にしがみついているように言われました。
私だって立ち泳ぎぐらいできますが、すぐにそんなことができないくらい河童に踊らされてしまうのです。
ぷかぷかと水に浮かんでどこにも力が入らないのに河童がワンピース越しに胸をいじめると気持ちよくて頼りなくてぎゅうぎゅうとしがみつかずにはいられません。
河童は胸の高さのボタンを二つだけはずして隙間に手をねじ込み、早く触ってほしくてぴんと起き上がったボタンを手のひらで撫で回すようにして私の胸を揉み解します。

もう一方の手はワンピースが張り付いた反対側の胸をふにふにゆるゆると弄り、片足は私が暴れださないように体を押さえ込んでいるというのにそれでも沈むことなく私を抱えて泳ぎ続けます。
胸への刺激で私がとろとろにとろけてしまうと次はスカートがめくられます。
河童は私の体をくるりと回して背中から抱きしめます。
手を上げて後ろ向きに抱きつかせておいてめくりあげたスカートを持てと言うのです。
両手は河童に抱きつかなくてはなりませんから口でくわえるしかありません。
そうして剥き出しにしたところに細い長い指を埋め込みます。
河童の水かきは良く伸びるのでそんなことができるのです。
指が入ってくるときにはぬらぬらと水かきが絡みつき、出るときには鱗が逆撫でて行きます。
さらに外側に残った指やそこに張った水かきで敏感な突起を転がされてすぐに悲鳴を上げてスカートを落としてしまいます。
そうなることが最初から分かっていたくせに河童はさも残念そうな声で私を慰め、スカートの中の見えないところで私のそこがどんなにいやらしく河童の指にしゃぶりついているか、どんなに嬉しげに涎をたらしているかを耳元で語って聞かせるのです。
気持ちがよくて力が抜けたり、身をよじった隙に手がすべったりすると抱きついていられなくて溺れそうになります。
そうやって暴れたときに一番気持ちよくて恥ずかしいことになるように指を蠢かせながら、決して私が本当に溺れたりしないように支え続けるのです。

このときは河童とつながるのも水の中でした。
河童のそれはとても熱くて、冷たい水の中にいてものぼせてしまいそうになります。
熱い塊がおなかを中から押し上げていることや恥ずかしいところを出たり入ったりしてかきまぜていることが本当に良く分かるのです。
片足だけを抱えあげられ大きく開いたその部分が、河童が入って来る熱さと水に晒される冷たさでがくがくと震え河童を悦ばせます。
大きな塊が最後まで入ってしまうと、くるしくて気持ちよくて頭の中が真っ白になって何かにつかまってなんかいられなくなります。
そうなって初めて河童は充分に浅いところに私を横たえワンピースをめくりあげて存分に私の体を味わいます。
その間私はひいひいと意味のないうわごとをこぼし続けるしかありません。
河童はその声が大好きなのでかまわないのです。

そんな風にして、河童の気が済むまで、私の気力が尽きるまで不思議な場所で交わり続けるのです。
何度も何度も交わっていると、次の朝に起き上がることができないほど疲れ果ててしまいます。
そうならないように、というよりはそんな心配が逢瀬の邪魔をしないように河童は疲労回復剤を用意しています。
河童に尻小玉を抜かれると死んでしまったり元気がなくなったりするそうですがそれを逆に入れられてしまうのです。

お尻を高く突き上げて両手で肉をつかんだ恥ずかしい格好でおねだりすると、河童にたっぷりこね回されたところが勘違いをして涎をたらし始めます。
河童はそれをからかって弄ったり、逆に触らずに意地悪を言ったりしながらお尻の穴にぬらぬらと冷たいものを押し込みます。
ひとつだけでもおなかが拡がってくるしくてとても気持ちいいのですがたくさんたくさん交わったときはみっつもよっつも入れらてかえるのような恥ずかしい声を出してしまいます。
それを、奥までいれるほどよく効くと言って指やもっと恥ずかしくてとても言えないような物で押し込まれていやらしく鳴いたらもうすぐ夜はおしまいです。
冷たかった尻小玉はすぐにおなかの中で熱くなってごりごりと暴れ始めます。
私はその感覚に息を荒くしながら河童にしがみついて、元の瀞まで送り届けてもらうのです。

隠しておいた下着を身に着け、靴を履いてうちに帰ります。
足の間は何度洗ってもあふれ出すほど河童と私の出したものでどろどろですが、しようがないのです。
濡れた服を干して下着を替えたらすぐに布団に入ります。
夢も見ずに眠ることもありますが、河童に嬲られる淫夢を見ることのほうが多いです。

朝ごはんは家族と食べます。
濡れたワンピースに気づいた家族が散歩のことを話題にしても平気です。
「あんたまた夜に泳ぎよったん?」
「んー、泳いだゆうか河童瀞で水浴びしよった」
「河童瀞てあんなとこで泳げんが」
「どの道夜暗いのにそんな泳げんけえ」
「はぁ、世間ではあんたぐらいの子が夜遊び言うたら
 ゲーセンじゃカラオケじゃていかがわしいことしようのに
 田舎は平和でいけんね」
ゲームセンターよりもカラオケよりも異性交遊よりもいかがわしい遊びをしていることは内緒です。
「溺れんようにだけ気ぃつけえよ」
「わかってる。溺れんよ」
河童がいる限り、家族が心配するような溺れ方をすることはありません。
私はもっとずっと性質の悪いものに溺れて絡め取られているのです。


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