68無題Nameとしあき 21/05/12(水)00:14:19No.14258430そうだねx6
まゆマジロはある日ティンとひらめいた。
鈴瑚トプスと別れて、自分独りの人生を歩む方法を。
「はにはに。」
その旨を伝えると、トプスはとても驚いて引き留めた。
「独りで外出するのは危険プス! ダメプス!」
聞き飽きた言葉だった。 そもそもまゆマジロは
すぐに誘拐された為、その言葉が真実であるのか
それ自体が理解できていないのだ。 ラプトル清蘭も
「ダメだよー。」
と、一言ではあるが強い意思を感じる言葉を言った。
よく見ると、黄色いデブは涙目にすらなっていた。
「はに…。」
結局、その時は情にほだされてまゆマジロは自立して
トプス達から別れる事を早々に諦めてしまった。
トプスにしっかり抱きかかえられては、是非もなかった。

69無題Nameとしあき 21/05/12(水)00:14:51No.14258431そうだねx6
「…自立して生きていく、決心はそんなに堅いプスか?」
朝に話しかけられた。 トプスは元気がない顔色だった。
「はに…。」
まゆマジロはとうに諦めていたが、わざと言葉を濁した。
「まゆマジロぉ…。 いやプス! いやプス!」
自分の何倍も大きいデブが、子供のように泣きながら
抱き着いてくる。 …もう、そんな事をされては。
「はにはに。」
まゆマジロが考えを改めた事を正直に伝えた。
「あ、そうなんプスね? ああ…よかった!」
トプスは朝食の電子レンジで温めたピザを食べ始めた。 
「一緒に食べるプス。 おいしいプスよ。」
「ダメだよー。」
ラプトル清蘭がタバスコをトプスのピザに掛けた。
「辛すぎて涙が止まらねぇプス…。」(終)

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