151無題Nameとしあき 23/09/02(土)02:10:57No.16491001そうだねx8
あるラプトル清蘭は、立ち入った森の中でヒサミサウルスと出会った。
ヒサミサウルスは10匹前後ほど集まり、一匹のラプトル清蘭に対して
ジロジロと見つめていた。 ラプトル清蘭は、集団のジュラシックから
一斉に見つめられた事などない為、居心地の悪さを感じ、その
ヒサミサウルスの群れがいる森から逃げ出した。 ヒサミサウルスは
ラプトルを追いかけてはこなかった。 しかし、数日経ってから
ラプトルは憤りを覚えた。 何故ジロジロと見つめられなくてはならない?
考えていると、なんだかムカムカと腹が立ってきた。 あいつらは一体
なんなんだ? ラプトル清蘭は、自分たちも仲間を数匹集めて、
そのヒサミサウルス達と出会った森に再び訪れた。 するとすぐに、
10匹前後のヒサミサウルスが木の上から、岩の上から、物陰から、
ジロジロと見つめてくる。 数匹のラプトルが、たまらずに声を挙げた。
「キュイー!」
ラプトル達はやがてキュイキュイと喚き出す。 何がしたいのだろうか?
自分自身も意味もわからずに、キュイキュイと大合唱を始めた。(続)

152無題Nameとしあき 23/09/02(土)02:11:29No.16491003そうだねx7
その瞬間、数匹のヒサミサウルスがラプトル清蘭に襲い掛かった。
「ギュイイイイイイッ!!!」
奇襲を受けたラプトル達は総崩れとなり、ヒサミサウルスが一方的に
ラプトル達の体に噛みつき、攻撃を止めない。 助けて! とでも、
ラプトルは思って更に鳴いたのだろうか。 しかし、それがよくなかった。
ヒサミサウルス達は、容赦なくラプトル清蘭達を捕食対象と見做した。
数匹のラプトル清蘭達は、血の海に沈められてしまった。
ヒサミサウルスは縄張り意識がとても強いジュラシックだった。
更に数匹、更に数匹と、ヒサミサウルスの数が増えていく。
もはや何十匹いるのかわからないほど集まり、死肉を貪った。
ラプトル達も、自分が群れを成す事で敵に立ち向かう事ができる
事は知っていたが。 相手が悪かった。 ヒサミサウルスは
10匹前後が連携し、対処を行う『軍隊』のような生態をしていた。
それは烏合の衆ではなかった。 仲間と信頼し合い、力を合わせ、
問題を解決する。 高度な社会性を持ったジュラシックだった。(終)

■ SEARCH

■ JURASSICS BIRTHDAY

■ SHELTER

■ OMAKE ver.2024

どなたでも編集できます