前回

無題 Name としあき 19/01/13(日)00:18:59 No.11270025 del
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輝針大学―研究室。前回は酷い目にあった因数分解だが有効だと分かった以上、研究しなければならない。
心機一転、髪を切って研究室に入るとラプトルが私の白衣の裾を引っ張ってきた。
どうやら私の事をよく分かってないらしい。髪を切っただけで別人扱いか…。
今回の実験はこのラプトルを因数分解する。分解すれば『ラプトル』と『清蘭』になるはずだ。
『ラプトル』は存在しているし、『清蘭』だってまだ生きている。
正邪博士立ち会いの下、実験が行われる事になった。
「資料室に蠢いていたトプスを見た時は…正直びっくりしたが」
トプスに埋もれかけていた私を救出した博士は目の前でトプスの因数分解を目撃した。
実行したのがトプス、という事もあって今回はスーパーコンピュータをわざわざ取り寄せたのだ。
「地上産の中古の型落ち品だけどね!」
少名学長の努力の賜でもあり、今回の実験にも同席する。

無題 Name としあき 19/01/13(日)00:19:26 No.11270029 del
さて、因数分解だが…。そもそもどうやってやるのだろう。
トプスがどのように演算したかも分かってないのに二人はさっさとここまで進めてしまった。
「とりあえずトプスが出来たんだからラプトルにも出来るんじゃないの?」
「そうか!ラプトルにこいつを操作させればいいんだな!?」
二人の間でしか成立してない会話を尻目にラプトルを操作パネルの前まで運ぶ。
ラプトルは困惑した表情でこちらを見つめている。そんな目で見ないで欲しい。
撮影しておいたトプスの因数分解の様子をタブレットで見せると何かを理解したようだ。
キュイキュイ!と鳴き声をあげながらパネルを弄り始めた。凄まじいスピードで。
スーパーコンピュータが悲鳴をあげ、電気がバチバチと走り始めた。
思わず後ずさると、その直後に煙があがった。――成功したのか?
少名学長が素早く空調のスイッチを入れた。煙が晴れていくとそこには…。

無題 Name としあき 19/01/13(日)00:19:56 No.11270030 del
予想通り『ラプトル』と『清蘭』がいた。実験成功だ。
私は素早く『ラプトル』を誘導し、檻へと閉じ込める。『ラプトル』はラプトル清蘭ではない。
普通の恐竜だ、檻の中に放り投げた肉を貪っている。その様子は正しく『ラプトル』だ。
『清蘭』の方は…見た目は完璧に『清蘭』だ。後は中身の確認だが…。
「だめだよー」
突然そう言うと右手を突き出してわたあめの様な物が飛び出した。何だろう…これは。
舐めてみたらわたあめだった。
「だめだよー」
また同じ事を繰り返しだした。またわたあめが飛び出したので味を確認してみた。
舐めてみたらわたあめだった。
「博士!?これは一体…?」

無題 Name としあき 19/01/13(日)00:20:24 No.11270034 del
「…恐らく『ラプトル清蘭』を「だめだよー」構築している中の『清蘭』「だめだよー」
 は東方projectの清蘭とは「だめだよー」違う存在であると考えられるかも「だめだよー」しれないな」
生み出された『清蘭』は壊れたロボットの様に「だめだよー」を連呼している。
「正邪、つまり…どう「だめだよー」いう事?」
「かわわる成分が凝縮された「だめだよー」いわば二次創作の清蘭だ。その「だめだよー」証拠に
 ラプトル清蘭は清蘭に似た能力を「だめだよー」使う様な事は目撃されていない。「だめだよー」
 ジュラシックにゃんにゃんが「だめだよー」壁抜けを使う様に、元になった人妖の「だめだよー」
 うるせぇなこいつ!!」
飛び出したわたあめを集めて一応サンプルとして保存しておく、後でおやつにしよう。
ふと、檻の中を覗くと見慣れた間抜け面がいた。…ラプトル清蘭になってる。
「博士、ラプトルが…「キュイキュイー」」
白衣の裾を誰かが引っ張る。ラプトル清蘭だ、お前も増えるんかい。

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