28 無題 Name としあき 18/12/20(木)22:13:53 No.11194182 del
歩くナスビを発見しラプトプは大騒ぎだ
「ナスビ!ナスビが歩いているプスな!この世も末プス!」「キュイー!」
人里の片隅で二匹の龍がナスビを指差して大興奮だ
「あれはナスビー、Yasaiベースの半ジュラだってさ」
最早異生物にも慣れた様子の玉兎は興味なさげにトプスに告げた
「絵面やばいプス!ナスビが!ナスビがトコトコしてるプス!」「キュイ!」
「まぁ…面白いけどそこまで騒ぐことかね…」

「あろうもん…」静かに歩いていたナスビは徐に振り返ると空気を漏らすように呟いた
「は?」
「もうちょっとナスビに優しい言い方があろうもん…」
「ごめん…」「ナスビが喋ったプス!」「キュイー!?」
ナスビは繊細だった。

32 無題 Name としあき 18/12/20(木)22:26:35 No.11194249 del
「ナスビ捕まえるプス!」「キュキュ!」
「…」
大興奮の末なんとしてでも手中に収めたいと思い至った二匹の竜は虫取り網を構えてナスビの捕獲を試みる
「トプにはナスビ所有権が一万尺(あるプス)」

ナスビはしかし、虫取り網をすり抜ける
「プスーッ!?」「キュイーッ!?」

読者の皆様方のジュラシック反射神経はその決定的瞬間を捉えた事だろう
そう、ナスビーは実体が異次元にあり目視できる姿は謂わば我々の次元へ映り込んだ影のようなものに過ぎない事
その影が干渉を試みられた時、それは不可解に波打つような揺れを見せそれが全てを証明する

「やっぱナスビは凄いス」「キュイキュイ…」
二竜はナスビを尊敬する事にした

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