【元ネタ】ギリシャ神話＋史実
【CLASS】ゲートキーパー
【マスター】 『首謀者』
【真名】ラードーン・トーキョークーロン
【異名・別名・表記揺れ】トーキョークーロンの主
【性別】男
【面積】約東京ドーム3.6個分
【肌色】ポスターだらけの外壁　【髪色】電気コードとワイヤー　【瞳色】照明ライト
【外見・容姿】百頭迷宮東京駅
【地域】ギリシャ・香港・東京
【年代】神代、及び20世紀
【属性】秩序・狂
【天地人属性】天
【その他属性】龍・地形
【ステータス】筋力：B　耐久：EX　敏捷：-　魔力：A　幸運：C　宝具：A+

魔都守護：A-
ゲートキーパーのクラススキル、財宝守護の魔都新宿用魔改造スキル。
新宿の命脈である山手線を聖杯と見做した、魔都免疫防御。
このスキルにより、ラードーンはマスターからの魔力供給を必要とせずに活動が可能であり、防衛戦において大きなボーナスを得られる。
デメリットとして、山手線から離れる事が出来なくなるが…ラードーンの今の姿は東京駅である為、そもそも最初から離れる事は出来ない。
よって、本来の財宝守護の持つスキル機能停止による移動制限解除が出来なくなっている。

竜の心臓：B
竜の因子。竜属性を得る。息をするだけで魔力を生み出す炉心。
神代の幻想種であるラードーンは、本来ならば最高クラスの魔力炉心を持つが、自己改造の影響や予備心臓としての役目を持つ事からランクダウンしている。

不眠の加護：A++
睡眠を取らずとも活動が出来るスキル。
魔術などで与えられる睡眠への耐性も含んでおり、ラードーンを眠らせるのは不可能に近い。
百の頭を持ち、眠る事無く黄金の林檎を守り続けた竜。そして眠らない街、東京。故に、ラードーンは眠らない。

自己改造：EX
本来の建造物に、まったく別の建造物を付属・融合させる適性。
ランクが上がれば上がる程、正純の建築から遠ざかっていく。
20世紀最大の無計画巨大建築物である九龍城砦を取り込んだラードーンのランクは規格外のものである。

動物会話：C-
言葉を持たない動物との意思疎通が可能。
動物側の頭が良くなる訳ではないので、あまり複雑なニュアンスは伝わらない。
ラードーンの百の頭は、それぞれが様々な動物の声を発すると伝えられる。よって百種類まで対応可能。
…たまにどの首がどの動物の鳴き声だったか混乱してしまうのが難点。

『不夜迷宮東京九龍トーキョークーロン』
ランク：A+　種別：迷宮宝具　レンジ：-　最大捕捉：内部全て
東京駅の持つダンジョンじみた風評を、九龍城砦の「入れば二度と出られない」と言う風評とを融合させて生み出した迷宮宝具にして、魔都門番たるラードーンの肉体そのもの。
この宝具の効果により、トーキョークーロン…ラードーンの内部は本物の迷宮と化しており、彼の匙加減一つで「入れば本当に二度と出られなくなる」。
加えて、迷宮をラードーンの意思一つで自由に組み替える事や、近隣の建造物を取り込んで迷宮を拡張する事も可能。
戦闘ともなれば壁や天井、床から竜の首や鉤爪、人型のダミーなどを生み出して攻撃したり、迷宮内に転がっている武器を組み込んで利用する事も出来る。
トーキョークーロン内でラードーンと戦うと言う事は、文字通りトーキョークーロンそのものを敵に回すと言う事に他ならない。

片や現存する駅舎。片や近代の大型建築物。
本来ならば宝具となったとしても低ランクに留まる筈のものだが、ラードーンは自身の神代竜種としての霊格を利用して強引にランクを底上げしている。
その強引な宝具のランク底上げが原因か、ラードーンが本来持ちうる筈の黄金の林檎に由来する宝具は失われてしまっている。
また、もしラードーンの生命や意志が揺らいでしまえば、この迷宮宝具の構造も同様に揺らいでしまうだろう。

『トーキョークーロン』
巨大地下迷宮マーケットそのものがラードーン自身であり、その構造物を自在に変化させて外敵を排除する。
構造物全体から生じ、四方八方から迫る竜首や鉤爪に死角は無く、九龍城砦跡地から大砲が発掘されたと言う史実を利用しての砲撃も行う。

その正体は黄金の林檎の守護者『ラードーン』。
それをベースに『九龍城砦』の「迷宮としての逸話」を幻霊として組み込み、似たような風評を持つ東京駅に上乗せした大規模サーヴァントもどき。
似た様な手段で先に生み出された山手線の、万一に備えての防衛機構であり、予備心臓。
山手線に異常が無いかをチェックする管理者。魔都に不都合なものを隔離する収容所。
そして、万一の時には魔都のウィークポイントである『首謀者』の為のセーフハウスとしての役目を与えられた、もう一匹の新宿の竜。
トーキョークーロンそのものが彼であり、主としての肉体は建造物内のガラクタやマネキン、遺留品などを組み合わせて生み出した贋物に過ぎない。

『ラードーン』とはギリシャ神話に伝わる黄金の林檎の守護者であり、百の頭を持つ竜。
テュポーンとエキドナの子とされ、ヘラによりヘスペリデスの園に遣わされた眠らずの番竜。
一説によれば、ヘラクレスにより弟ヒュドラの毒を塗られた矢で射殺されたとも伝えられる。そして彼は、その射殺された世界より来るもの。

『九龍城砦』は20世紀半ば頃の香港に存在していた巨大スラム街。
無計画な建築により迷宮と化したそれは「一度入れば二度と出られない」とまで言われ、その中では様々な違法行為が横行したと言う無法地帯。
90年代に取り壊され現在は公園となっているが、かつて在りし日の姿は様々な物に影響を与えた。

そして『東京駅』。
複雑で迷いやすい事から新宿駅などと共に「迷宮」などと冗談交じりに言われる、日本首都の名を持つ駅舎。

神代の守護竜が九龍の名を持つ城を食い、無計画に作られた迷宮が迷宮と揶揄される駅舎を食い、そして魔都新宿に根付き巨大迷宮マーケットへと変貌した。
これが、トーキョークーロンの…魔都の門番の正体である。

『首謀者』をマスターとし、魔都新宿の存在とあり方を肯定する共犯者。
混沌としている魔都の姿に見入られており、その存続を願う魔都の竜の一匹。彼曰く、根城であり自分自身でもあるトーキョークーロンは、その縮図だと言う。
属性は秩序となっているが、その秩序は社会的な秩序ではなく新宿における秩序であり、真っ当な物ではなく混沌とも相容れない。
…彼のその歪みは、肉体そのものが魔都の一部である事が原因の、ある種の精神汚染に近しいものなのかもしれない。

彼にとって、魔都新宿に住まう者は愛するべき存在である。そして愛するが故に、魔都の秩序に従って彼らの生死には干渉しない。
死ぬ生きるも死んで動くも自己責任。それが、彼の信じる魔都の秩序なのだから。


嫌いなもの：英雄、神（ヘスペリデスは除く）
天敵：ヘラクレス、竜狩り
願い：魔都新宿の存続

ヘラクレス
弟であるヒュドラの毒を使い自分を射殺した大英雄。
自分はただ、彼女らと共に林檎の番をしていただけだと言うのに…。
英雄嫌いの原因。

ギリシャの神々
本来ならば自分が仕えるべき相手だが…。
そもそも私が撃ち殺された理由って、ヘラ様のいつものヒスが元凶ですよね！とご立腹。
頑張ったから天に上げて星座にした？こっちはタマぁ盗られてマジモンの星になってんねんぞ！
神嫌いの原因。八つ当たりとも言う。

ケルベロス
姉。
自分と違い、真っ当なゲートキーパーをしてる姿は少し羨ましい。
この仕事が終わったら新宿土産に菓子でも持っていくべきか真剣に悩んでる。
…持っていかないと多分うるさいだろうな。

カルキノス
弟の親友であり異父兄弟。
同じヘラクレスに殺され、星座にされた事もあってシンパシってる。
ところでキミもコレ系の仕事してみない？ニホンで蟹型オブジェって知名度凄いらしいよ？

エリス
前から聞きたかったんだけどさ…キミ、その林檎どっから持ってきた？

ヘスペリデス
かつて、自分が本来の姿であった時に傍らに居た女神の姉妹達。
生前、彼女らとの穏やかな日々が永遠に続くものだと、そう信じていた。

『首謀者』
自分を、この形で召喚した存在であり、マスターとも言える相手。
最初の内は奇怪な形での現界に不満はあったものの、次第に魔都新宿のあり方に汚染さみいられ、今では完全に共犯関係となっている。

山手線の竜
自分がゲートキーパーとして守護するべき、魔都新宿を形成する円。
神性を持つが、厳密には神ではないっぽいし同じ竜である為、役目柄もあってか一方的な親近感を抱いている。
自分の構造体を回転する彼に接触させてゴリゴリして貰うのが最近のマイブーム。変態か。

蜘蛛
自分と同じく『首謀者』に用意された舞台装置の『竜』一つ。
もっとも、レインボーブリッジの蜘蛛の事は認識しているが、「それが自分と山手線以外の何かの装置である」事と「『首謀者』に対して反抗的」であると言う程度の情報しか持っていない。

下水道の怪物
下水道を支配し、トーキョークーロンの地下拡張を阻む頭痛の種。
この下水道が魔都の敵のねぐらや自身へのバックドアになりかねない為、本当にどうにかしたい。

竜狩り
竜殺しであり、英雄の武具であり、そして神である為、自分にとって決して相容れる事のない存在。
けれども…けれども、その身に宿す幻霊達の姿に、かつて黄金の林檎の守護者であった頃の記憶を…
ヘスペリアの園で共にあった女神達の姿を思い出してしまう為、どうしても憎みきれない。

地下鉄歩き
竜殺しの刃を持つ英雄であるが、その刃よりも存在そのものに恐怖を感じる相手であり干渉する事を避けている。
本能的に、この黒騎士が魔都新宿の安全装置だと理解してしまっているのかもしれない。

泥新宿のマップの一つかと思わせて、それ自体がサーヴァントとか言う無茶な代物。
それもこれもリヨ漫画で九龍城なんて単語が出たのが悪いんじゃ！
コンセプトはメガテンの地下シェルター街＋プレイヤー視点で初っ端から敵側だとバレそうな胡散臭いヤツ＋最終的に魔神柱に取り込まれそうなタイプ。
秩序の根底が狂っているので、多分首謀者側にとっても面倒くさい子。