kagemiya@ふたば - ボニファティウス8世

「『地獄に落ちた教皇』? フンッ、ならば地獄すらも余の財の一つにしてくれようぞ!!」
「何故ならば、余こそが第193代ローマ教皇! 地上最高の権力にして悪徳! ボニファティウス8世であるからだ!!」

「と、余はいかにも大物っぽく見栄を切ってみるのであった。どうよ」

基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ボニファティウス8世
【異名・別名・表記揺れ】妖怪、地獄に堕ちた教皇
【性別】男
【身長・体重】161cm・38kg
【肌色】白 【髪色】白髪ハゲ 【瞳色】灰青
【外見・容姿】過剰な程の豪華な装飾の祭衣に身を包んだ痩せ気味の中年。現代での服装はアルマーニなどの高級スーツ。
【地域】イタリア・ローマ
【年代】13〜14世紀
【属性】混沌・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型・
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:B 幸運:B- 宝具:A+

【クラス別スキル】

陣地作成:A+

魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
キャスターの場合は、神殿を上回る大聖堂…ではなく都市の形成が可能。
この都市には、キャスターの故郷であるアナーニにどこと無く似通った雰囲気が漂っている。

実は……

道具作成(指示):C

キャスター自身は道具作成を行えないが、作成におけるプランなどを設計出来る。
このスキルにより、一般的な魔術師であってもこのスキルと同ランクの道具作成スキルを持った物として魔力を帯びた器具を作成出来る。
また、(滅多にありえない事だが)道具作成スキルを持つサーヴァントのサポートに回れば、そのスキルを底上げする事も可能。
伊達や酔狂で蔵書の目録を作らせたり、自分の彫像を彫らせていた訳ではない。

【保有スキル】

魔力噴出(獄炎):C

魔力を地獄の炎として放出する、謂わば魔力による火炎放射。 死霊、亡者、罪人に特攻を持つ。
このスキルは元々は、詩人ダンテの書き記した『神曲』にて、地獄に落ちて逆さに埋められ燃やされた事から生じた無辜の怪物スキル。
その為、このスキルは外せず、本来ならば自分の身すらも焼く危険な代物である。
……が、「地獄に堕ちた教皇上等!それなら地獄の炎も余の物にしてくれるわ!どうだ参ったか三流詩人め!」と言う開き直り同然に受け入れて自分の物にしている。
なのでランクはあまり高くない上に火力調整を間違うと自分も焼ける。こんがり焼ける。うおー!あっちぃー!!
尚、この地獄の炎は聖書や信仰による物ではなく『神曲』により生まれた無辜の人々のイメージにより生じている物なので後述の宝具によって消滅させられない。

芸術審美:C

芸術作品、美術品への執着心。
芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、高い確率で真名を看破することができる。
悪徳生臭なキャスターだが、これでも文化の保護者。芸術家達のパトロンとしての活動も行っていた。
自分の彫像だって作らせちゃう。

憤死:A

不摂生によりボロボロの腎臓とアナーニ事件による精神的動揺が原因で死んだ事に由来するデメリットスキル。
彼の腎臓は座に至り、英霊となった今でもボロボロで結石出来放題な状態である。胃と肝臓なんかも多分結構ヤバい。
そしてやっぱり、生前同様に精神的動揺が臓器へのダメージに直結する危険な状態。
結石なんぞ三つ集めようが礼装一枚すら抽出出来んわチクショウめが!
このスキルは……多分もう外せない、もとい治らないんじゃないかなぁ。

【宝具】

絶対権威・信仰破門ウナム・サンクタム

ランク:A+ 種別:対人(自己)宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
ローマ教皇……最高位聖職者でありながら聖書を、救世主を否定した彼の精神性が宝具となったもの。
或いは、信仰を否定した教皇による、信仰そのものに対する破門宣告。常時発動型。
この宝具によってキャスターの肉体は一般的な信仰に寄るもの、聖書を由来とするものを否定し拒絶する対信仰能力を得ている。
信仰や聖書を由来とするならば有益有害関係なく働くと言う難点はあるものの俗物に似合わぬ……否、俗物だからこその高ランクを誇る。
凡そ全ての信仰を元とする術式等ではキャスターを傷付ける事は出来ず、宝具であってもランクの劣る物では弱体化、場合によっては無力化すらもありえる。
また、真名解放と共に信仰の宿るもの、信仰に寄るもの、聖書を由来とするものに触れた際に、それらを打ち消し消滅、或いは弱体化させる効果も持つ。
聖遺物の類であればそれはただの物となり、聖職者の類であれば洗礼や啓示を失わせる。別名、信仰殺しディバイン・ブレイカー その信仰をぶち殺す!
聖書由来のサーヴァントともなれば強烈な一撃となり、そのサーヴァントの格次第では致命傷となりかねない。当たれば、だが。
これに抗うには対魔力ではなく、信仰そのものの強さや重さが重要となる。

デメリットとして、この宝具を得た代償に洗礼詠唱などの信仰が根底にあるスキルを失う……が。
キャスターはそもそも、それらのスキルを一切持っていない。それで良いのか教皇。

絶対にも見える対信仰防御を誇る宝具だが、あくまでも信仰や聖書から生まれたものでなければ効果を発揮出来ない。
(例えるなら、聖ニコラウスに対しては有効打を与えられるかもしれないが、サンタクロースには効果を発揮出来ない、と言った具合)
また、ヤコブの手足のような信仰から生まれた物理的な暴力に対しては無力。圧倒的無力。拳に宿った信仰は打ち消せるが、殴られれば普通に死ぬ。
そして、ニンジェルのような天使ではあるが聖書の行間に潜むかの如き秘密存在に対しても無力。あんなの聖書に出ないよお……。

【Weapon】

『地獄の炎』

無辜の怪物から無理矢理自分の物とした地獄の炎。
火加減注意。

【解説】

第193代ローマ教皇ボニファティウス8世。最初に聖年を定めてローマ巡礼を行わせた教皇。
姑息な手段で前教皇を追い落とし、悪徳教皇として名を馳せた典型的な生臭坊主。
保身の為、追い落とした前教皇を幽閉して結果的に死に追い遣り、政敵達を破門、或いは追放。その中には、後に『神曲』を執筆するダンテ・アリギエーリの姿もあった。
そうして教皇としての権力を振りかざし、金銀財宝で身を飾り美酒美食に酔いしれ、教皇庁を賭博場の如きものとし、毎夜の如く美女と美少年を抱く。
教会に金を集めて贅の限りを尽くして居た事もあってか、軍事費確保に奔走していた当時のフランス王フィリップ4世と対立。
課税や弾劾、破門が飛び交う政治合戦を繰り広げ、最終的には故郷に滞在中に襲撃を受けたアナーニ事件による精神的ダメージと不摂生が原因の腎臓の病により死去。
この事件と彼の死が原因で教皇庁はフランスの支配を受け、以降70年ほど続く教皇庁のアヴィニョン移転……アヴィニョン捕囚を迎える事となる。

絵に描いたような悪徳教皇だが、その一方で、蔵書の目録を作らせる。大学を創設し、聖職者の養成を図る。聖年を定めて巡礼者を集めローマの財政を立て直す。
そして、その際に集まった芸術家達に資金援助を行って大聖堂の改修などを行った事から学問と文化の保護者とされている。
彼にとっては、単に教会に金を集めて自分自身の財産を潤す手段だったのかもしれないが、それでも悪徳教皇なりに様々な物を現代にまで残している。

【人物・性格】

生臭坊主の言葉がきっと誰よりも似合う生臭教皇。自分自身でも開き直り、悪徳教皇をノリノリで自称するスーパー俗物。
基本的に誰に対しても偉そうな態度で接するので、よっぽど寛大で懐の広いマスターでないとイラッ!と来る事請け合い。
勿論プライドも高く、自分よりも偉そうな相手に対してはやや喧嘩腰になるので一般的なマスターにとっては扱い辛い。
まぁ、一度気に入られれば面白半分に世話を焼いたり冗談を飛ばしてくるので、それなりに扱いやすくなるだろう。それはそれでウザったいが。
また、自分より偉そうな相手…主に格上相手に対しても喧嘩腰と言う性分も、強敵が相手でもヘタれない事にも繋がり、悪い事とは言い切れない。
勿論、弱い相手ならば(ちょっと調子に乗りつつ)積極的に攻撃を仕掛けるし、狡賢くてダーティーな手段も大好きなので性格は聖杯戦争向きと言える。

ただし、実力的には魔力にサーヴァント化による補正があり、地獄の炎で多少の底上げが出来るものの、切り札である宝具は対信仰超特化とニッチ。
また腎臓周りにデメリットスキルと言う爆弾を抱えている為、お世辞にも強力なサーヴァントとは言いがたい。
本人の戦闘経験もほぼ無いに等しいので、マスターの采配能力が重要…もとい、采配能力が高くないと聖杯戦争ではまず勝てないレベル。
或いは、カルデアのような多数のサーヴァントを状況に応じて運用する環境でこそ輝くサーヴァント…かもしれない。

彼の持つ願いは暴飲暴食に耐えうる無敵の内蔵だったり、一生かかっても使いきれない金だったり、若い肉体での受肉だったり……
或いはアナーニ住民の前で格好付けて大往生する事だったりと、聖杯一個では到底足りない数。流石は俗物。
ただ、流石に色々懲りたのと地位を利用しての贅沢には満足したので、もう権力は要らないらしい。*1
と言うか今の現世って下手に権力持つとマスコミとか色々メンドクセーしな!余、絶対無敵じゃない中途半端な権力いらない!
だから受肉したら人気ユーチューバーになってみんなにちやほやされてカワイイ女の子や男の子とにゃんにゃんエッチすゆ!
教皇職はもうこりごりだよー(テレテテテテン……キュッポン)


イメージカラー:薄汚れた白
特技:悪徳、悪巧み、キャバクラ遊び、風俗通い
好きなもの:金!贅沢!美食!美酒!美少女!美少年!キャバクラ!
嫌いなもの:ダンテ・アリギエーリフィリップ4世、食事制限
天敵:フィリップ4世、結石、ナイチンゲール、キャリー・ネイション
願い:ピチピチで暴飲暴食に耐える無敵の臓腑も欲しいし、一生遊んで暮らしても困らない金もキープしたい、何よりそれを生かす為の二十代の肉体での受肉も……
   いや、その前にアナーニの民衆の声援にキッチリ応えてやっておかんと教皇としての面目立たんし…いかん、願いが多すぎて絞りきれん!聖杯増えろ!


【一人称】余 【二人称】貴公 【三人称】あやつ、そやつ、三流詩人(ダンテ)、銭ゲバ(フィリップ4世)

【因縁キャラ】

フィリップ4世
余的に最大の敵。軍事費目当てに教会もとい自分の財に手を出そうとしたファッキン銭ゲバ王。
結果的に貴公が殺して勝った感じになってるけど、実際に殺したのは結石とストレスだから引き分けー!むしろ余の勝ち逃げー!
……と、みっともなく煽ってけおけおする程、食事制限の次ぐらいに嫌いな相手。

ダンテ・アリギエーリ
追放された恨みつらみを紙面にぶつけ、『神曲』においてキャスターを逆さに埋めて地獄の炎で焼いた詩人。
この三流詩人め、『神曲』など結局の所、貴公の鬱憤晴らしであろう?とニヤニヤしながら煽りまくる。
自分の物にした地獄の炎だって、ほれほれどーよと見せびらかす。大人げねぇ!

「ハッ」


オルタの方のダンテ
そ んなんだから
童 貞言われるんだよ貴公


神曲の方のダンテ
因縁ある詩人の作者自己投影キャラ。
自分が逆さに埋められ燃やされた話の主人公ではあるが、作者の方のダンテを知ってるので怒りよりも、「うわ!なにあれ?」的な感情の方が強い。

ジャック・ド・モレー(泥)
同時代に生き、自分と同じようにフィリップ4世によって排斥され、財を奪われた男。
生前、彼に当時の本部があったキプロス島における聖地と同じ特権を持つ事を認めている。
座でフィリップ4世への愚痴の言い合いでもしようかと楽しみにしてたのだが…。

「あぁ、あやつめ……この時代まで生きておったか」




ジャック・ド・モレー(原作・剣)
知らないジャック・ド・モレー。恐らく相性は良くない。
だって清貧過ぎて裏金とか裏帳簿とかそういうの絶対に許してくれそうにないしの!!こ、これはただの経費で落とした馬車代じゃ……。
それはそれとして、仮に自分が知るモレーがこのモレーだったとしても実力があるならば特権は認めると思われる。

ジャック・ド・モレー(原作・降)
知らないジャック・ド・モレー。ナイスおっぱいちゃん。あくまで余の個人的な見解であるが、眼鏡と靴下のみ残して全裸が似合うと思う。
相性は良さそうに見えつつも、僅かに残ってそうなモレーの本質や邪神的な部分から多分相性はあんまり良くない。
それはそれとして、例え自分の前に現れたのがこのモレーであったとしても、特権は認めていただろう。邪神とて使えるなら使うのが余じゃ。そして……。
堕天使?魔王?邪神?それらですら飯の種にするのが人間の悪徳。人間の悪癖……即ち、我ら英霊が無辜の怪物と呼ぶ人間の悪性よ。
数えてみよ、堕天使或いは魔王と呼ばれるルシファーが大ボスラスボス或いは善玉で出る各種媒体の物語を。数え切れるものか?数え切れまいよ。既に民衆にはその原典すら曖昧かもしれんぞ。
それは異界の邪神とて同じ事。かの物書きが類似する存在に名を、そして姿形を与えた時点で逃れられぬ運命と言うものよ。まったく、詩人や物書きと言う輩は恐ろしいものよのう!
……或いは、もう既に「黒山羊の邪神はおっぱいデカくてエロいお姉ちゃんです!」と言う認知が広まりつつあるかもしれんぞ?

本音?
使えそうだし、おっぱいでけぇおっぱいちゃんだから認可!!そんな事よりフランスのツケでドンチャンしてぇ。

インノケンティウス3世
キャスター以前の教皇。曰く「クソ真面目な方のインノケ」
彼の認可したフランシスコ会周りでひと悶着あった事と、彼の真面目な性格から会うと露骨に嫌な顔する。
はーい余、金と美女と美少年と美酒美食を拝んでまーす!呪いならダンテの分で間に合ってまーす!反省してませーん!

インノケンティウス8世
後輩に当たる生臭教皇仲間。曰く「不真面目な方のインノケ」
同族嫌悪と金の取り合い的な意味で、会うとクソ真面目な方以上に嫌な顔をする。
余、おっぱいちゃんみたいな貴重なおっぱいまで焼いちゃう魔女裁判は良くないと思いまーす!
喧嘩したら、恐らくカンガルー同士の殴り合いのような死闘を繰り広げて僅差で負けると思われる。

レオ3世
キャスター以前の教皇。なんと、女の子であったか。
宝具の相性的に有利だが、聖女のようでありながらその実計算高い性格と高い幸運のランクには警戒してる。
それにあの手の性格の持ち主には所謂人徳と言うものが付いて回る。迂闊に逃がしてしまえば最後、どんな協力者を見つけて再び現れるか……。
敵に回してしまえば、思いの外……そう、厄介かもしれんな。

山登り?えー、やだー。余、そういうめんどくさいのやだー。余、お部屋で贅沢しながら健康になりたーい。

テオフィロス
あーゆー輩がおるから、時として学問の発展は大きく衰退する。と、学問の守護者である余は語るのであった。
「そも、徳があるからこそ悪徳足り得る。徳すらなければ、そんなものは唯のよ」と、彼なりの悪徳の美学に反する存在と見ている。

医者系サーヴァント
パパっと腎臓治して美味しいご飯とお酒食べられるように出来ない?
生活習慣の改善?食事制限?えー、やだー!めんどくさーい!余、楽してお肉たくさん食べてお酒たくさんのみたーい!

ナイチンゲール
天敵。悪徳教皇も狂化入った患者殺してでも絶対治すウーマンには勝てないのである。
はい、ボニやん大人しく食事制限します。生活習慣も正します……だから命だけはどうか。

……行ったか?よし、呑むぞ!

キャリー・ネイション
天敵。悪徳教皇も狂化入った酒瓶絶対叩き割るウーマンには勝てないのである。
はい、ボニやん禁酒します。だから、その秘蔵の酒瓶達だけは……あっ(酒瓶が割れる音)

AAA
大丈夫、余はおっぱい大好きだけど貧乳の子でも勃起するから。

【コメント】

目指したのは、しれっと味方サイドに入り込んでそうな生臭ぬらりひょん系クソ教皇。


FGO風セリフ