kagemiya@ふたば - 山姫
古来より、山とは異界であったという。

基本情報

【元ネタ】史実/民間伝承
【CLASS】キャスター
【真名】山姫
【性別】女性
【身長・体重】8尺2寸(約248.5cm)・32貫(約120kg)
【外見・容姿】シダの葉の模様の着物を着た、足元まで届くような長い髪の女
【地域】日本
【属性】混沌・中庸
【天地人属性】地
【ステータス】筋力:C 耐久:D 敏捷:B 魔力:B 幸運:C 宝具:B

【クラス別スキル】

:陣地作成:-

宝具の効果に統合されているため失われている。

:道具作成:C

魔力を帯びた器具を作成可能。
通常のものの他、呪術のための道具や山中生活に関わる日用品を作成できる。

【保有スキル】

呪術:B

山間の民に伝わる特異な呪術。
一部に修験道などとの合流も見られる。

矢避けの加護:D

飛び道具に対する防御。
狙撃手を視界に納めている限り、どのような投擲武装だろうと肉眼で捉え、対処できる。
ただし超遠距離からの直接攻撃は該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない。
伝承の一つに、銃弾を素手で受け止めると言うものがある。
一方で銃に打たれて死ぬ、と言うものも。

吸血:C

吸血行為による吸収と回復。
伝承では人間の血を吸うと言われている。
あるいはもっと直接的に人を食うとも。

【解説】

日本各地に伝わる妖怪、山姫。山女、山女郎などとも呼ばれる。
いわゆる山怪の一種であり、一説によるとその正体はサンカと呼ばれる山中に暮らす特異な社会集団に属する人間であると言う。
つまり、いわゆるYAMASODACHIである。
YAMASODACHIであるので、お山の人々の中に伝わる特殊な呪術や体術を使えることは言うまでもない。(TYPE-MOON公式設定)
そしてそんな山の民は下界の人間からすればまるで妖怪のように見えたことだろう。

余談ではあるが、山姫は伝承によりまちまちではあるが多くは六尺(約百八十センチ)〜一丈(約三メートル)の間の長身である。なにそれこわい。
現実的に考えるなら周囲に比較物が少なく精神状態も不安定な山中での見間違いと解釈するべきなのかもしれないが、YAMASODACHIに常識など通用しないのはご存知の通りである。
きっとYAMAの気とか地脈とかがなんかいい感じに作用して凄いことになるんですよ多分。
また、様々な形で人間に危害を加えたり手助けしたりしている(性的な意味含む)のだが、対象は男女を問わないようである。どっちもいける口なのだろうか。
おまけにいろんな話において子供好きであることが書かれている。現代だったら犯罪である。もう身長差だけで警察沙汰である。

【人物・性格】

ノリが良くて豪快なお姉さん。
ただし時々根本的なところで常識や倫理がズレていたりする。

【Weapon】

『呪術/体術』

解説部参照。

【宝具】

呪毒妖笑やまにひそむもの

ランク:D+ 種別:対人宝具 レンジ:1〜10 最大捕捉:20人

山姫に毒を浴びせかけられ命を落とした、笑いかけられたものは血を吸われて死ぬ、出会っただけで熱病で死んでしまう、などの伝承が元となった宝具。
威力そのものは低めだが、毒による肉体的ダメージと妖笑による精神的ダメージを同時に与えるため抵抗は困難。
目の色が人間のものとは違うなどと言い伝えられることもあり、あるいは魔眼の一種なのかもしれない。
第二宝具の効果中は性能が上昇する。

深山幽谷・山中異界ひと、たちいるべからず

ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:1〜100 最大捕捉:1000人

一歩踏み出せば柔らかな朽葉と苔に足が埋まり、固い地面を踏みしめるまでには僅かな間が。
足元は薄暗く、顔を上げれば緑濃く茂る樹冠に陽が遮られて空は遠い。
立ち並ぶ木々の幹は堅く太く、その厳かなる姿は百年千年の時を思わせる。
息を吸えば体の奥まで浸み込むのは、人には毒となるほどの清浄に過ぎた緑香る空気。
風に吹かれて揺れる枝葉の騒めきに、心中の不安が掻き立てられてついには方角さえ見失う。
下界を遠く離れ、人道はおろか獣道さえないそこは最早人の踏み込む場所ではない。

それは遥か神代と言うほどに昔ではなく。
そして近代と言えるほどに近しくもない。
しかし確かに、人が住む世界のすぐ隣には神秘が潜んでいた。
草が、木が、水が、岩が、土が、風が――山が人の立ち入りを拒んでいた最後の時代。
そこにあるのは天然自然と言う名の異様――それ即ち、山中異界。

山姫の故郷である『山』を作り出す結界宝具。
固有結界に似ているが、具現化されるのは術者の心象風景ではなく、世界が記憶している過去の光景である。
そのため、固有結界と比べて世界からの修正を受けにくくなっており、規模が大きい割に魔力の消費は少ない。
結界内では地形適応がないものは敏捷を始め各ステータスにマイナス補正がかかる他、感知、探知系のスキルや宝具が正常に機能しなくなる。
更に山姫のステータスにはプラス補正がかかり、同時に以下のスキルを得る。

神性:E

神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。
山神と同一視、あるいはそれらの零落した姿とされることもあり、宝具効果中に限り僅かな神性を獲得する。

山には神が住むと言う。
それは時に苔むした石木であり、時に巨大な獣であり、時にはあるはずのない人の姿である。
彼らは時として人前に現れ、災禍や福をもたらし山へと帰る。
言い伝えと歴史の中で信仰が信仰を呼び、そしていつしか山は神聖不可侵の領域となってゆく。
――当の山に住む者たちからすれば、信仰などどうでも良いのかもしれないけれど。

気配遮断:B

宝具効果中のみ有効なスキル。
サーヴァントとしての気配を絶つ。
完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。

あるいは木の裏に、あるいは草の影に、あるいは石の下に、あるいは水の中に。
姿もなければ音もなく、山に溶け込み同化するように、それは静かに潜む。
気付けるとするならそれは、一流の狩人か武芸者か、暗殺者かそれとも野生の獣か――。

気配感知:B

宝具効果中のみ有効なスキル。
気配を感じ取ることで、効果範囲内の状況・環境を認識する。
近距離ならば同ランクまでの気配遮断を無効化する。

山姫は即ち山の主――山中のことは手に取るように分かる。
聳える木々は耳のように音を伝える。
湧き出る泉は瞳のように姿を映す。
生い茂る草を踏む感触は確かに掌に伝わる。
――隠れ潜むことなど、出来ようはずもない。

【因縁キャラ】


土蜘蛛
似たようなルーツを持つ別の妖怪。
共に一般社会から外れて生きてきた人間たちではあるが、片や恨んで暴れて、片や山で暮らしつつ時々人里に下りて里人と交流したりと中身は正反対である。
そのためシンパシー的なものは感じるようでやっぱり感じない。
「儂あいつ知っとる! ……気持ちは分からんでもないが、何もそこまでせんでもなぁ……」

野槌
互いに近いところに住む妖怪。
山に暮らす人にとって蛇は神だったり敵だったり友人だったり食べ物だったり、色々である。
「儂あいつも知っとる! なんか山ん中で時々見かけた丸っこい蛇!」

役小角
大峰山前鬼坊
鬼一法眼
山に住んでいる、と言うわけではないが度々山に入ってくる人間とか人間でなさそうなのとか。
「儂あいつらも知っとる! なんか滝に打たれたり岩の上ぴょんこぴょんこ跳んでたりした連中!」
ちなみにこいつらを宝具効果内に巻き込んでしまった場合マイナス補正がかからないどころかむしろ強化される可能性すらある。

山姥
非常によく似た何か。でも違っている何か。
「儂あれ知っと……なんてェ言ったらいいのか、んん、儂んとこの大将? ご先祖? ……や、それも何か違うような……」

何かしらの整合性を取ってみようという試み


安倍晴明
自分よりでかい人間初めて見た。山か、山で育ったのか。
「なんだァあのやッたらでかいのは……え、陰陽師て。いやいやいくら胡散臭いのも仕事のうちって言ってもあそこまで胡散臭いのって、いやいやいやいや」

スキールニル
天敵。
山焼き良くない。ダメゼッタイ。
「いいからまずその物騒な段平下ろしてくれんか、いや本当に。な?」

宮本武蔵やその他の侍
時々山の中でこういう奴見かけた。
「修行なんぞと称して丸一日座り込んでたり朝から晩まで剣振ったり鳥だの獣だのばっさばっさ切り捨てたりな、見てる分には面白かったぞアレ」

C・オーギュスト・デュパン
なんだあのでかい猿。
「なんだあのでかい猿」

クライマー
なんだアレ。
「なんか富士のお山とかおるぞ。なんだアレ」

ハサン・サッバーハ
国は違えど山暮らしの暗殺者と言えばご近所さんのようなものである。
それぞれ別個の社会集団であり基本的には不干渉だが、うっかり遭遇してしまうこともあったとか。
「いやな、互いに間抜けな愛想笑い顔に貼り付けてそそっと別れる時の気まずさったら酷っどいもんでなぁ……」

アバドン/蝗跳のハサン?
里の人間――特に農民にとって蝗は脅威である。
だがYAMASODACHIにとっては――。
「今日の晩飯!」
ンマーイ!(テーレッテレー)

マレビト
マレビトの正体の一つはサンカであると言われる。
極めて近しい存在であるため、マレビトのスキルや宝具に対し非常に高い抵抗力を持つ。
「儂あいつも知っとる! ってぇか、あれ半分くらい儂! ……いやぁ、何も人間丸ごと滅ぼすとかそこまでせんでも良かろうになあ……」

【コメント】

それ系の民話伝承をごった煮にした感じなので新宿案件でも良かったかもとちょっと思いました