最終更新: nevadakagemiya 2017年10月24日(火) 15:26:54履歴
【元ネタ】頼光・四天王伝説、山姥伝説、『今昔物語集』、偽史『前太平記』、浄瑠璃&歌舞伎『嫗山姥』、謡曲『山姥』など
【CLASS】バーサーカー
【真名】山姥(坂田時行・八重桐)
【異名・別名・表記揺れ】坂田蔵人時行
【性別】女性(精神は両性)
【外見・容姿】黒髪を足元まで垂らした、白妙(色白)の美女。遊女風の着物姿。細かい部分は変化により可変。たまに角とか生えたりする。
【地域】日本・足柄山
【年代】西暦1000年前後(平安時代)
【属性】狂・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・幻想種・精霊
【ステータス】筋力:A 耐久:B++ 敏捷:B 魔力:C 幸運:D 宝具:B++
【CLASS】バーサーカー
【真名】山姥(坂田時行・八重桐)
【異名・別名・表記揺れ】坂田蔵人時行
【性別】女性(精神は両性)
【外見・容姿】黒髪を足元まで垂らした、白妙(色白)の美女。遊女風の着物姿。細かい部分は変化により可変。たまに角とか生えたりする。
【地域】日本・足柄山
【年代】西暦1000年前後(平安時代)
【属性】狂・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型・幻想種・精霊
【ステータス】筋力:A 耐久:B++ 敏捷:B 魔力:C 幸運:D 宝具:B++
頼光に仕える武士としての忠義心、母としての親心、父としての心、山を統べる幻想種のヌシとして"山林・野生の秩序"(人類にとっては混沌)を尊ぶ心、元遊女として風流・娯楽を愛でる心───
本来なら両立しえない態度となるはずのそれらが、彼女にとっては全く違和感なく並び立っている。
溶け合って融合し、 なおかつそれぞれの精神のありかたを崩していない存在ならではの狂気。
特に秩序・混沌軸において他者からは一貫した態度に見えない傾向にあるが、通常のコミュニケーションには支障はない……ように見える。
本来なら両立しえない態度となるはずのそれらが、彼女にとっては全く違和感なく並び立っている。
溶け合って融合し、 なおかつそれぞれの精神のありかたを崩していない存在ならではの狂気。
特に秩序・混沌軸において他者からは一貫した態度に見えない傾向にあるが、通常のコミュニケーションには支障はない……ように見える。
謡曲にて歌われし、人外へと変生したバーサーカーの妖艶なる美貌。
白妙とはその肌が白く美しいこと、三十二相とはあらゆる美しさを備えた顔を指す*1。(本来は仏の身体的特徴を表す「三十二相八十種好」に由来すると思われる)
男女性を併せ持ち、なおかつ人外へと変じたことによる幽幻なる美と魅力を持つ。
人外性と所作、美貌の複合により、対峙した者へ魅了・混乱・幻惑・恐怖・威圧などの複合効果を与える。
白妙とはその肌が白く美しいこと、三十二相とはあらゆる美しさを備えた顔を指す*1。(本来は仏の身体的特徴を表す「三十二相八十種好」に由来すると思われる)
男女性を併せ持ち、なおかつ人外へと変じたことによる幽幻なる美と魅力を持つ。
人外性と所作、美貌の複合により、対峙した者へ魅了・混乱・幻惑・恐怖・威圧などの複合効果を与える。
怪力・変化・飛行などの複合スキル。空想具現化の下位スキルにあたる。
自然現象の化身が振るう、超常の験力の象徴。
擬神化されども神霊にまでは変質しなかった精霊の類、その中でも首魁級のものが持つ能力。
自然現象の化身が振るう、超常の験力の象徴。
擬神化されども神霊にまでは変質しなかった精霊の類、その中でも首魁級のものが持つ能力。
ランク:B++ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:300 |
全開で発動した場合は自己崩壊を伴うため、通常は制限して使用する。
必殺技的なオーソドックスな運用としては、宝具によって出力をブーストさせた雷の奔流を振るったり、そこからコンボで爪撃連発に持ち込んだりする。
伝説や偽史、物語において坂田金時の母とされる山姥。
山姥と呼ばれる存在には人喰いの怪異のようなものと、山の精霊や地母神に近い、善なる人間には恵みを与え罪人には罰を与える自然の化身のようなものの2種類がある。
金時の母は後者であり、頼光に息子を与えるのもその流れの延長線上にある。
柳田國男の『妖怪談義』によれば、ある地方の山村では冬の特別に暖かい年を「今年は山姥が子を育てている」と表現されており、子を育てる女神的存在として山姥をみなすのは一般的な習慣だったようだ。
金時の伝説における山姥も同様であり、『前太平記』や『今昔物語集』などの文献においても、演劇脚本としての創作においてもこの山姥が怪異として退治されることはない。(演劇においては頼光と一戦交えることもあるが、すぐに正気に戻って和解する)
坂田時行と八重桐はおそらく演劇のキャラクターとして近松門左衛門が創作した人物であり、創作における金時の両親にあたる。
しかしこの両親には元ネタの時点で特殊な設定があり、金時の両親を山姥と龍とする伝説とそう矛盾しない。
細かい差異こそあれど、山姥に変生する以前のなりゆきはおおよそ演劇のとおりであった───と、本泥では設定する。
坂田時行は頼光の部下であったが、父の仇討ちのために出奔した。
ところが煙草売りとして身をやつしていた所を元遊女の恋人、八重桐に見つかり口喧嘩になる。
口論の中で八重桐から伝えられる衝撃の事実──時行が煙草売りとかでぐだぐだしているうちになんと時行の妹が仇討ちを済ませていたのだ。
妹は頼光の部下に協力してもらったため、頼光は仇の親族から圧力を受け勅勘(出仕の差し止めなどの処分を受けること)となり、今では行方不明だという。
時行は自分を恥じて自害した。
「我死して三日の内御身が胎内に苦しみあらば、我が魂やどりしと心得十月を待って誕生せよ。神変希代の勇力の男子と成って、今一度人界に生まれ出で正盛右大将(頼光を貶めた政敵)を亡ぼさん。」*2
自害した時行の魂は八重桐に宿り、"内に夫の魂宿り、夫の魄は妻の魂となり、体は遊女、一念は坂田時行と変化"した。
その時右大将の部下の悪漢たちが現れた。頼光の許嫁の1人である某姫を拉致して右大将の嫁とするためだ。
女たりとも男なりけり、鬼女にして武士となった時行/八重桐は姫を守り悪漢を蹴散らすと、飛翔して山へ消えた。
この泥ではその後に赤龍と交わり金時を生み、頼光の恨みを晴らす優秀な戦士となるべく金時を育てた、とする。
鳥居清倍・鳥居清満の作と推測される画付きの書誌『四天王』によれば、金時の出生は以下のようなものであった。
碓井貞光が山姥を討った、とする金時のFGOマテリアルとは以下のように整合性をとる。
金時を頼光の部下にすることで本懐を果たした山姥は、これからは山から金時を守護霊として見守ることにして肉体を捨てたのだ。
それを碓井貞光がタイミング的に自分が殺したと勘違いしたのである。
やがて金時は足柄山に姿を消し、生死不明となった。
人々はこう言ったという。「どこの梯子から天へは昇った」「さてこそ山姥が子とは言ふ也」と。
山姥と呼ばれる存在には人喰いの怪異のようなものと、山の精霊や地母神に近い、善なる人間には恵みを与え罪人には罰を与える自然の化身のようなものの2種類がある。
金時の母は後者であり、頼光に息子を与えるのもその流れの延長線上にある。
柳田國男の『妖怪談義』によれば、ある地方の山村では冬の特別に暖かい年を「今年は山姥が子を育てている」と表現されており、子を育てる女神的存在として山姥をみなすのは一般的な習慣だったようだ。
金時の伝説における山姥も同様であり、『前太平記』や『今昔物語集』などの文献においても、演劇脚本としての創作においてもこの山姥が怪異として退治されることはない。(演劇においては頼光と一戦交えることもあるが、すぐに正気に戻って和解する)
坂田時行と八重桐はおそらく演劇のキャラクターとして近松門左衛門が創作した人物であり、創作における金時の両親にあたる。
しかしこの両親には元ネタの時点で特殊な設定があり、金時の両親を山姥と龍とする伝説とそう矛盾しない。
細かい差異こそあれど、山姥に変生する以前のなりゆきはおおよそ演劇のとおりであった───と、本泥では設定する。
坂田時行は頼光の部下であったが、父の仇討ちのために出奔した。
ところが煙草売りとして身をやつしていた所を元遊女の恋人、八重桐に見つかり口喧嘩になる。
口論の中で八重桐から伝えられる衝撃の事実──時行が煙草売りとかでぐだぐだしているうちになんと時行の妹が仇討ちを済ませていたのだ。
妹は頼光の部下に協力してもらったため、頼光は仇の親族から圧力を受け勅勘(出仕の差し止めなどの処分を受けること)となり、今では行方不明だという。
時行は自分を恥じて自害した。
「我死して三日の内御身が胎内に苦しみあらば、我が魂やどりしと心得十月を待って誕生せよ。神変希代の勇力の男子と成って、今一度人界に生まれ出で正盛右大将(頼光を貶めた政敵)を亡ぼさん。」*2
自害した時行の魂は八重桐に宿り、"内に夫の魂宿り、夫の魄は妻の魂となり、体は遊女、一念は坂田時行と変化"した。
その時右大将の部下の悪漢たちが現れた。頼光の許嫁の1人である某姫を拉致して右大将の嫁とするためだ。
女たりとも男なりけり、鬼女にして武士となった時行/八重桐は姫を守り悪漢を蹴散らすと、飛翔して山へ消えた。
この泥ではその後に赤龍と交わり金時を生み、頼光の恨みを晴らす優秀な戦士となるべく金時を育てた、とする。
鳥居清倍・鳥居清満の作と推測される画付きの書誌『四天王』によれば、金時の出生は以下のようなものであった。
- "頼光は天延四年三月、都へ上り給はんとて、相模の国を歴(へ)、足柄峠を見給へば、赤色の雲気有り。その下にて老女と対面有。童を得て、主従の契約あり。時に老女言ふ。
「これ我が子也。彼が父を知らず。我山に寝しに、赤き竜来って通ず。その時雷鳴り、 夢覚むれば、果たして彼を孕めり。生れて廿一年経たり。されば山嶽を難しとせず、盤石を重しとせす」と語る。山姥寝入る。頼光喜び給ふ。山姥が童に酒田公時と言ふ名を下さる"*3
碓井貞光が山姥を討った、とする金時のFGOマテリアルとは以下のように整合性をとる。
金時を頼光の部下にすることで本懐を果たした山姥は、これからは山から金時を守護霊として見守ることにして肉体を捨てたのだ。
それを碓井貞光がタイミング的に自分が殺したと勘違いしたのである。
やがて金時は足柄山に姿を消し、生死不明となった。
人々はこう言ったという。「どこの梯子から天へは昇った」「さてこそ山姥が子とは言ふ也」と。
多重人格のようで多重人格ではない。
本人は人間のつもりでいながらにして精霊としても振る舞い、男でありながら女でもあり、それを矛盾とは感じない。
例えるなら、ちょっと職業や役職を兼業してる程度のつもり……だろうか?
山に住んでいた時は、幼金時の前に生肉とか並べながら武家として相応な食事作法を教えるというような狂気な食卓が繰り広げられていた。(住環境とか栄養バランスとか金時の出生とか諸々を合理的に考えて未調理なだけで、初歩的な料理は普通にこなせる。文明人としての価値観と野生の価値観が平等に並び立っているために違和感を感じられないだけである)
戦闘スタイルは姫アルクを和風にした感じ?
イメージカラー:白妙
特技:琴や三味線の弾き語り、小唄
好きなもの:頼光様、金時、野生を保つ山林。ちなみに人肉は山林を怨念で穢す屍を安全に処理するために食べていただけで、生きた人間は食べない。
嫌いなもの:頼光様の敵、自然破壊
天敵:上位精霊
願い:無し。母を求める者や金時、頼光に縁ある者の助勢に来ることがある。
【一人称】私(基本)/妾 (目上の者や部外者に対する際) 【二人称】あなた/貴様/(呼び捨て)/〜様 三人称】彼/彼女/(呼び捨て)/〜様
本人は人間のつもりでいながらにして精霊としても振る舞い、男でありながら女でもあり、それを矛盾とは感じない。
例えるなら、ちょっと職業や役職を兼業してる程度のつもり……だろうか?
山に住んでいた時は、幼金時の前に生肉とか並べながら武家として相応な食事作法を教えるというような狂気な食卓が繰り広げられていた。(住環境とか栄養バランスとか金時の出生とか諸々を合理的に考えて未調理なだけで、初歩的な料理は普通にこなせる。文明人としての価値観と野生の価値観が平等に並び立っているために違和感を感じられないだけである)
戦闘スタイルは姫アルクを和風にした感じ?
イメージカラー:白妙
特技:琴や三味線の弾き語り、小唄
好きなもの:頼光様、金時、野生を保つ山林。ちなみに人肉は山林を怨念で穢す屍を安全に処理するために食べていただけで、生きた人間は食べない。
嫌いなもの:頼光様の敵、自然破壊
天敵:上位精霊
願い:無し。母を求める者や金時、頼光に縁ある者の助勢に来ることがある。
【一人称】私(基本)/
- 源頼光(原作)
- 臣下として仕える上司。息子を託した。
頼光の人間の部下は知らないことだが、金時の守護霊として霊体で同行しており、頼光とはちょくちょく会話していた。
金時の実母として対抗心を抱かれていることに山姥は気付いていない。
- 坂田金時(原作)
- 息子。本人の希望に合わせてゴールデンと呼ぶ。
- 源頼光
- 泥時空の男頼光。
山姥は基本設定こそ原作時空準拠だが、ここではとりあえず男頼光世界でもおおよその人間関係は踏襲するものとする。母絡みの話題がない分関係は薄いものとはなるだろうが、尊敬する上司だと勝手に敬っている。
(サーヴァントとしての山姥は並行世界の自身の記録も必要あらば引き出せる、ということにとりあえずしておく)
- 平貞光(碓井貞光)
- Fate時空で山姥を殺したことになっている人。
泥山姥の設定上、殺したと思い込んでる人になってしまった。すまない……
ちなみに演劇ではこの際の貞光は、直前まで山賊として活動していたのを頼光に制圧されて部下になったばかり……というような状況設定だったりすることもある。
- 酒呑童子(原作)
- よその山のヌシなのに金時目当てに度々潜入してきた迷惑者。
本来、頼光の部下としては殺すべき存在のはずなのだが、山姥は前述の狂気により人間としての価値観と精霊としての価値観が混濁している。
あくまで山のヌシとして追い出すのみであった。
- 山姫
- 種別としての山姥の表記揺れ、別名とみなされるもの。
同じ"山姥"と呼ばれているものでも実際には各地方それぞれで違う種別、実態のものを同名で呼んでただけというのはよくあることである。
国文学研究資料館蔵黒本『〔四天王〕』について ―『頼光 金臣 本末記』
https://kokubunken.repo.nii.ac.jp/index.php?action...
文楽時代物の道行:『嫗山姥』の源頼光と山姥の山廻り
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005884340
月下庵 (前太平記 現代語訳)
http://gekkaan.web.fc2.com/index.html
民間説話・伝承における山姥、妖精、魔女
http://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/il/meta_pub/G0...
柳田國男『妖怪談義』
https://books.google.co.jp/books?id=AZ3kAAAAQBAJ&p...
半魚文庫 [謡曲三百五十番集入力] (山姥)
http://hangyo.sakura.ne.jp/utahi/
-"鬼"霊剣豪 真剣勝負- 神秘必滅の血戒鬼譚用
「我が刃の忌名、バーサーカー・シェオル! 我が骸の真名、坂田蔵人時行にして八重桐!」
【CLASS】バーサーカー・シェオル
【宿業】一切抱擁
【ステータス】そのまま
サーヴァントとしての能力はだいたい据え置き。
地母神的側面が強く出た山姥。全てを我が子と見なす。
抱き締めて愛で殺す的なムーブ。
でも鬼霊側の頼光は上司扱い。
「我が刃の忌名、バーサーカー・シェオル! 我が骸の真名、坂田蔵人時行にして八重桐!」
【CLASS】バーサーカー・シェオル
【宿業】一切抱擁
【ステータス】そのまま
サーヴァントとしての能力はだいたい据え置き。
地母神的側面が強く出た山姥。全てを我が子と見なす。
抱き締めて愛で殺す的なムーブ。
でも鬼霊側の頼光は上司扱い。
タグ
コメントをかく