◆概要

  • ◆演 / 声:高杉真宙
  • ユグドラシル・コーポレーションの重役を父に持つ御曹司。チーム鎧武にビートライダーズとして所属している紘汰の後輩。愛称は『ミッチ』。龍玄に変身する。十六歳。ユグドラシル傘下の進学校である私立天樹高等学校に通う高校生。家柄・能力共に申し分ない優等生で兄・貴虎からは自身の片腕としての将来を嘱望されているが本人は他人に敷かれたレールを歩く人生を快く思っておらず、兄に内密にビートライダーズとして放課後の時間を費やす。同時にビートライダーズ等にも自分の素性を伏せていた。紘汰をヒーローとして強く尊敬し、舞には異性としての憧れを抱いている。自分の『居場所』であるチーム鎧武を守る事に固執し、斬月に敗北して心を折られた紘汰に代わりチーム鎧武を守護する為、自分の立場をちらつかせてシドから戦極ドライバーを脅し取り、アーマードライダー龍玄へと変身する。大事な人を守る為に戦いに身を投じるものの、その為に嘘と裏切りを繰り返し、次第に道を踏み外していく事となり、やがて舞への思いを募らせる余り、暴走してしまう。年齢の割に大人びた雰囲気の持ち主で、持ち前の明晰な頭脳によって仲間達からの信頼を勝ち得ている。だが狡猾な一面も持ち、兄や同級生に見せる優等生としての姿とビートライダーズとしての姿を使い分けた二重生活を器用にこなしていた。真実を明かす事での現状の変化を恐れ、嘘を必要な事と割り切っている。しかしそうやって騙し通す事を当然と思うなど優秀であるが故に自分の判断を過信してしまう部分があり、自分の思い通りに動かない人物に対しては例え身内であっても苛立ちを覚えたり冷徹な態度をとったりする。家柄に縛られる事を嫌う反面、他人を思う様に操る権力を求め、それを手にした時から少しずつ純粋な少年としての人格を忘れ、視野狭窄に陥ってしまう。総じて優秀で自分を理屈で押さえつける兄への反発心からの行動をする事や、器用に動いているつもりでも自身を客観視する事が出来ないなど高い能力に反してかなり未熟な精神を持っているという風に描かれている。最初期は紘汰の良き後輩であり頼れる仲間として活動するものの、一方でユグドラシルの関係者である事を利用した戦極ドライバーの入手や貴虎が自宅に持ち込むロックシードの奪取なども紘汰や舞の為として平然と行っていた。ビートライダーズ掃討が始まった直後、貴虎からヘルヘイムの森の侵略の真実を見せつけられ、兄の部下としての活動を開始。紘汰が裕也を殺害した事も知りながら彼にそれを伏せ、チーム鎧武における自分のポストと紘汰を守る為に凌馬に取り入って彼の走狗をもこなす様になるなど暗躍と隠蔽工作に徹する。当初は自分こそが紘汰達を守っていると自負していたが、その『守られる立場』からの逸脱を続ける紘汰に対する苛立ちが次第に募っていく。彼が舞を沢芽市で起こっている異変と陰謀に巻き込んだ事が原因で遂に怒りが爆発し、紘汰を『ヒーローの資格はない』と非難するも紘汰を庇って激高した舞に殴打と叱責をされた事で面目を潰される。物事が自分の思い通りにいかない事を紘汰のせいだと逆恨みし、彼を目の敵にすると同時に殺意を抱く様になる。更に凌馬達に裏切られた貴虎を見殺し、彼のゲネシスドライバーとメロンエナジーロックシードで自ら斬月・真に変身して紘汰を貴虎に裏切られたと思い込ませ抹殺しようとする、その紘汰抹殺の為に単独行動を始めたシドと陰で結託するなど本格的に暗躍を開始する。シドは結託の直後でロシュオに殺されたが彼の死にショックを受ける事はなく寧ろ見殺しにする様な態度であり、その過程で出会ったレデュエと手を組む事を即断した。その後、スーツを着て活動し、フェムシンムが侵略を開始する中、ノアの箱舟になぞらえて自分の大事な人間だけを生かそうとするも、戦いを続ける紘汰を放っておけない舞だけには賛同されず、彼女と紘汰の言う『希望』を脆い物と蔑み、舞を守る事を優先しながらも彼女の気持ちを一切考慮しなかった。その後、舞に賛同されなかった憎しみも兼ねて、人気のない所に紘汰を呼び出して『希望はタチの悪い病気』でありそれを広める紘汰は排除されねばならない、という鬱憤と本心をぶつけて襲いかかるが陰から様子を見ていた貴虎に制止される。その後貴虎との一騎討ちで自分の想いを語るものの、貴虎は光実を理解出来ず拒絶。そんな貴虎がとどめを躊躇した一瞬の隙を突いて必殺の一撃を叩きこみへと突き落とした。一応の勝利を収めた後は舞を確保する為に動き出すが、その妨害をしたペコを『クズ』と呼んでオーバーロードに暴行させたり、笑いながら紘汰と戒斗に襲いかかるなどの狂気・奇行が見られる様になり、また貴虎が自分の行いを責めるという幻覚を度々見る様になるなど情緒不安定な状態となっていった。その様な状態でもフェムシンム陣営に組し戦うが、フェムシンムは全滅『始まりの女』となり昏倒した舞を見て、ようやく自分が自分の為にしか戦ってこなかった事を自覚する。舞を救いがたいが為に凌馬の力を借り龍玄・黄泉となって命を蝕む力に耐えながらどうにか紘汰を無力化するが、凌馬の下に戻ると身体から黄金の果実を抜きだされた舞は既に絶命していた。利用された怒りを凌馬にぶつけようとするが『キルプロセス』でゲネシスドライバーを破壊され、変身不能に。これまでの自分の行動全てを嘲笑する様な侮蔑の言葉を浴びせられながら凌馬に一蹴された。この結果『自らの手で自分の大切なものをすべて壊してしまった』事実に打ちのめされた事で完全に心が折れてしまい、後悔の慟哭を上げ、サガラからの『舞を取り戻す』誘いには『人間の舞さんは死んだ』と乗る事なく戦線を離脱。戒斗から『いつまでも這い蹲っていればいい』と吐き捨てられる。紘汰と戒斗の最終決戦時にも沢芽市に残ったが、その現場に居合わせる事はなかった。また一年間の戦いを通して『前に進む周囲に置いて行かれただけ』『何者にもなれなかった無価値な存在』と兄の幻影に断じられてしまう。ヘルヘイム事件後、昏睡状態で発見された貴虎を贖罪の様に看病し、彼が意識を取り戻した後、兄との生活を再開するも、自身の犯した罪の重さに苦しみ、自分の道を見つけられずにいた。そんな時、復活したコウガネの襲来で沢芽市は再び危機に見舞われる。この事態により『紘汰さんがいない今、僕達がヒーローにならなければならない』と紘汰の意思を継ぐ決意を固め、最後のアーマードライダーとして奮戦。コウガネを倒すべく地球に帰還した紘汰との共闘でコウガネを撃破した。戦い終えた後、完全に和解を果たした紘汰を見送り、ザック、城乃内、凰蓮、貴虎に出迎えられる。脚本を担当した虚淵玄は光実の挫折を作品テーマの一つに掲げており、現代の子供からは格好良く見えるかもしれない『賢く上っ面だけを取り繕う立ち回り方』に対して大人の立場から異を唱える事を意識している。当初は三クール目の終わり頃に退場する予定であり、初期プロットでは一線を越える為の描写としてシドを殺害する事も検討されていた。

◆人物像

  • 仮面ライダー龍玄及び仮面ライダー斬月・偽の変身者である。年齢十六歳。ダンスチーム『鎧武』に所属しており、チーム内では『ミッチ』と呼ばれている。実は大企業『ユグドラシル・コーポレーション』の重役の息子で呉島貴虎は実兄にあたる。普段は豪邸に住みユグドラシル傘下の高校である天樹高等学校に通っている。下校するとチームの衣装に着替え、話し方も砕けたものになる。学校では冷徹な優等生の様な素振りをしている。元々は温厚で優しい性格であったが、強かな面も持ち合わせており、冷静かつ慎重に作戦を立てる。チームメイトには自身の素性を伏せており、家族にもダンスに夢中になっている事は内緒にしている。葛葉紘汰を尊敬しており、高司舞には密かに思いを寄せている様な描写が見受けられる。しかし、その内心の根底では自分以外の誰にも信頼を寄せようとしない節があり、肉親である兄の貴虎ですら、自身への甘さを利用しようとする等、彼を家族として本当に大切に思っているのか疑わせる部分がある。また『大切な人が傷つくより、自分が傷ついた方がいい』と言いながらも実際は自分にとって都合の悪い事やどうしようもない事からは逃避しようとする悪癖があり、計画を立てる時にも自らのリスク(特に責任)を避けようとする傾向がある上に計画の失敗は全て外的要因か他者の責任にする。その為、反省は全くせずに物事を自分の都合の良い方向にしか考えようとしないきらいがあり、思い通りにならない事で他人のせいにして神経質になって苛立ったり、後の裏切りや暴走を招く等、かえって取り返しのつかない事態に発展させてしまう要因となっている。また自らの無力さを嫌という程自覚してきた経緯から、自分以外の他者の価値観を認めず、権力欲や支配欲が強いといった自己中心的内面も持っており、話が進むにつれそうした面が徐々に強まる事になっていく。紘汰との諍いで舞に叱責されたのを機に本格的に紘汰を排除する為の計画を企て始め、そして遂には紘汰の暗殺を実行に移し(激怒した戒斗の妨害で失敗)兄の貴虎が戦極凌馬達に殺されるのを見殺した上に彼に託されたゲネシスドライバーを悪用、一時協力関係にあったシドを殺されるのをわかっていながら捨て駒にしている。その後はオーバーロードレデュエと手を組んだが、その配下であるデュデュオンシュを盾にして自分だけ逃げる等、より独善的な裏切り行為を繰り返しており、いずれはレデュエの寝首をかこうとも目論んでいるが、レデュエからはその本心を最初から見抜かれており、実際は地上世界の知識を得る為に利用されていただけで信頼を得てはいなかった。その当人からは『意外と間抜け』『危ない奴』とまで評されている。そして後に舞の命を奪う事になる戦極凌馬には完全に子供扱いされ、見下されていた。自らの本性に気付いている者達からは度々自らの置かれている状況や身の程を忠告に近い形で指摘されたが、それに対し、光実は感情任せに逆上するだけであり、頑なにそれを認めようとしなかった。舞があくまでも紘汰を信じようとする姿勢を見てからは『紘汰の存在そのものが不幸を撒き散らす』という歪んだ曲解をして敵意を露わに紘汰に襲いかかる。更には自身を止めようとした貴虎を倒し、最後の一線をも越えてしまってからは度々幻影の貴虎を見る様になり、完全に気が触れてしまった(一方、この幻影は彼自身の罪悪感や良心が生んだものであり、光実自身も心の奥底では自分は間違っていると自覚していた証左でもある)。以降は他者を平然と『クズ』呼ばわりし、想いを寄せる舞の言葉すら全く聞き入れずかつての仲間をインベスに襲わせる等、ある意味で紘汰や戒斗以上に危険な『』を身に着けるまでに至ってしまうのだった。だが、自分の過ちを絶対に認めず、独善的な夢ばかりを見続けてきた光実に待っていたのは『大切なものと思っていた筈の全てを、他ならぬ自分自身の手で全て壊してしまう』という破滅的な末路だった。

◆黒ミッチ

  • 普段は穏やかな呉島光実だが、かねてより物語の所々で、垣間見せるしたたかさと冷徹さ、兄の貴虎が自分に甘いのを逆手に取る様な行動などから視聴者からも黒化が予想されていた。そしてヘルヘイムの森の真実を知るに至り、それを公表すれば世界中が大パニックに陥ると判断した彼は秘密を隠蔽する貴虎とユグドラシルの方針に同調したが、同じく秘密を知った葛葉紘汰は青臭い正義感から、事実を暴露して事を荒立てようとする為、次第に彼と紘汰の心の溝は深くなってゆく。ユグドラシルサイドに入ってからは黒化がますます強くなり、十七話では自らの正体を隠して凰蓮・ピエール・アルフォンゾらを手駒にして雇い、紘汰の姉を人質に取って脅迫し、戦極ドライバーを奪おうとする卑劣な計画を実行する。凰蓮の予想外の行動で計画は破綻しかけるが、今度は戦極凌馬に取り入って事態を収拾するという策士ぶりを披露。その行動がチーム鎧武のメンバーと過ごす日々を守る為であったとはいえ、その台詞や表情のあまりの黒さが話題となった。更に二十三話ではカチドキアームズでユグドラシルタワーに向かった紘汰をタワー内のモニター越しに見て『どうしてあなたは素直に僕に従ってくれないんです』と呟いていた。第二十六話では遂にヘルヘイムの森の秘密と裕也の死を知らせて舞を悲しませた紘汰に『あなたにヒーローの資格はない』と怒りを露わにするも、その直後に舞からビンタをもらってしまう。その後ゲネシスドライバーを手に入れた仮面ライダーバロンと戦おうとカチドキアームズに変身する途中の鎧武を背後から躊躇いなく撃つという行動に出た。この一連の出来事によって黒化が決定的となり、紘汰とは完全に決別。以降は紘汰の抹殺を企む様になっていく。それからは何かにつけては原因は全て紘汰にあると考えるようになり、二十八話では次世代ライダー達に襲われ行方不明になった貴虎にゲネシスドライバーを託されるが、それを使い斬月・真に変身、紘汰を襲撃するというどっかの大学生の様な行動に出る。しかしバロンの乱入で逆転されるとインベスを召喚し逃走した。その後、紘汰と戒斗のやり取りを陰から冷やかに見つめていた。三十三話ではオーバーロードのデュデュオンシュと共に紘汰を誘き寄せる為罠を仕掛ける。その際ににデュデュオンシュに対して『仲間ってのは僕の思い通りになる人の事』と話していた。しかし、偽りの斬月・真の正体を助太刀に来たブラーボに『エレガンスが欠けている』と見破られる。そして極アームズに変身した鎧武に追い詰められそうになり、極アームズの必殺技を近くにいたデュデュオンシュをどっかの脱獄囚の様ににしてその場をやり過ごす。そして極アームズの力に『どうしてあの人ばかり強くなるんだ!』と苛立ちを現すが、すぐに『それでも付け入る隙はある』と不敵の笑みを浮かべた。そして三十五話にてレデュエと(恐らく彼にいいように利用されているだけだと推測されるが)交渉し、自身が選んだ人物のみを生き残させるノアの箱舟計画を実行する。しかし、それを思い人である舞に否定された事で、舞と自分とを隔てている壁の正体が『希望』であると認識し、それを壊すべく、遂に自身の手で紘汰を抹殺する為に行動を開始する。紘汰の目の前で遂に本性を曝け出し、本文中の中段の台詞を叫び、斬月・真に変身し、紘汰に襲い掛かる。三十六話で遂に実の兄である貴虎を自らの手で海に沈めてしまうが、それから、貴虎の幻影が彼に付き纏い、光実の行いを非難する様になる。これがきっかけで完全にタガが外れたのか、三十八話以降、その性格は完全に尊大かつ自己中心的なものとなり、紘汰、戒斗、凰蓮、城乃内、ペコといった自分の敵対者(もとい自分の気に入らない人間)を見境なく『クズ』呼ばわりしたり、笑い声を上げながら攻撃を仕掛けたり、ラットやリカを王妃復活の為の生贄にしたり、いかなる物事も常に自分の都合のいい様にしか解釈しない様になるなど、その言動は明らかに狂気じみたものとなってしまい、その醜態を目の当たりにした戒斗からは『もはや強い弱いの問題ではない。ただの馬鹿だ!』と痛烈に罵倒されている。鎧武&バロンの戦いで貴虎の幻影を打ち破り、後戻りが出来ない一線を越えてしまった事により、これまでにない力で極アームズさえも圧倒する様になるが、その反面、心の奥底では貴虎の幻影=心の底の底に残っていた罪悪感を完全には払拭出来ておらず、以降も光実を挑発する様に出現し、狂乱しつつある彼の精神を更に苛んでいく。更に四十二話でDJサガラに自ら正体を明かされて一連の出来事が彼の手の平の上にあった事を知り、自身が目的を見失いかけている事を自覚しても尚、凌馬の吹き込みにあっさりと釣られ、自身の命すら危険に晒すヨモツヘグリロックシードに手を出し、まだ紘汰と闘おうとする。そして続く四十三話にて紘汰の身を挺した行為により、ヨモツヘグリロックシードが破壊され、変身が解かれるが、それと引き換えに瀕死の重傷を負って意識を失う寸前の紘汰から、これまで光実から受けた仕打ちや裏切りを許すと宣言されたばかりか『命を粗末にしないでほしい、そして光実が自分を許せるようになってほしい』と労りの言葉を投げかけられた事で長らく忘れていた紘汰への情や罪悪感、そして良心の呵責の念がこみ上げ、自分が最早後戻りが出来ない域に達してしまった事実を前に激しい葛藤に苛まれる事となるが、せめて舞だけはこの手で救うという最後の一握の希望を胸に彼女の下へ戻る。だが、光実が紘汰との最後の決戦に挑んでいた間に彼女は凌馬の手により黄金の果実を摘出する為だけに命を奪われており、例え自身が泥をかぶってでも守ろうとした最愛の人の死を目の当たりにした事で、やっと自身の行いの間違いに気が付くという何とも皮肉にして救いようのない結果にたどり着く事となった。その後、怒り任せに凌馬に襲いかかろうとするが、逆に彼がゲネシスドライバーに仕込んでおいた安全装置『キルプロセス』によりドライバーを破壊され、自身が利用していたつもりでいた彼に『嘘つき、卑怯者。そういう悪い子供こそ、本当に悪い大人の格好の餌食になる!』とこれまで、邪道だったにしても光実なりに努力してきた事全てを否定し、嘲笑する皮肉を含んだ罵倒と共に散々打ちのめされてしまう。その時、突然光り輝きだした黄金の果実から舞が出現。『こんな非情な運命を変える為に時空の彼方へと旅立つ』と別れを告げる彼女の言葉を聴きつつ、その非情な運命を引き起こす一因となってしまった自分の愚かさを嘆き悔み、ただ泣きじゃくるという惨めで悲しい結末を迎える事となってしまった。その後、絶望の縁に突き落とされた彼は全てが終わった後も、罪悪感や後悔を抱え続け、かつての仲間達から手を差し伸べられてもそれを受け入れる事が出来ず、延々と自分の殻に籠もり続けていた。

◆呼び方

  • 尚、第十七話の東映公式予告ページによると撮影現場などでも『悪実(わるざね)』『黒ミッチ』と呼ばれていたとの事で、これもほぼ公式用語といっていいだろう。情報雑誌『フィギュア王』No.200にて仮面ライダー鎧武終了に寄せられた呉島光実を演じた高杉真宙のコメント文にも『黒ミッチ』がさり気無く使用されてる。

◆闇落ちライダー

  • 上記の通り、最早黒化を通り越して闇堕ちの領域に踏み込んでいる事から『当初は『明確な主人公の仲間』でありながら闇堕ちした仮面ライダー』と言う、恐らくはシリーズ史上初の事例になった。『闇堕ちライダー』の事例自体は前例がない訳ではないが、元々危うい面を持っていたり、メフィストフェレス的な誘惑者にへばり付かれていたり、そもそも主人公と張り合った挙句に転落していったりと言った具合に、どの事例も光実のケースとは明確に異なる。因みに彼を演じている高杉真宙氏は、この様に『当初の立ち位置から変わっていくキャラクター』になる事を比較的初期段階から知らされていたとの事。高杉氏はこうした役柄に寧ろやりがいを感じており『後々黒くなった時の変化が分かりやすいように、初期の頃は声を高めに出していた』『ここまで来たら安易に改心してほしくはない』などと語っている。

◆擁護

  • 光実の行いは決して肯定出来るものではないが、100%否定出来ないのも事実である。まず、光実は厳格な実父と実兄から、エリートたらんとする教育を受けた為、良くも悪くも堅実的な思考=リアリストとして資質を与えられた。リアリストの観点からすれば最初にヘルヘイムの森の真実を知れば、真っ先に恐怖から混乱し、落ち着きを取り戻せば公表した時の民衆の心理とその後の惨状=前述の自分と同じ心境の民衆が、恐怖と絶望から混乱し、大規模な集団ヒステリーが発生する事を容易く理解出来る。更に追い打ちを掛ける様にフェムシンムの王・ロシュオの文字通り異次元の強さを目の当たりにして『こんな存在に勝てる訳がない』と恐怖して心が折れるのが自然であり『どうにか対抗する術を考える』方が不自然で『狂っている』と見られても変ではない。寧ろ、紘汰の考えは『現実を直視すらしないで、無責任に人を煽っている子供』と光実に見えても仕方がない。そもそも、紘汰の言動は『主人公だから許される』ものでもあり、視聴者も『紘汰を主人公として認識』しているからこそ、一連の行動を批判せずに見られるのである。この様な状況下、誰もが聖人君子の仮面を維持出来る筈がなく、光実は次第に本当に必要なもの(=舞は絶対であり、後は自分を信頼してくれる数人の仲間)を取捨選別し、それ以外を切り捨てるのは、当然の帰結であり、完全には非難出来る人はまず居ないだろう。

◆仮面ライダー龍玄

  • 仮面ライダー龍玄は呉島光実が変身するアーマードライダー。名称はDJサガラが必殺技を『ドラゴンの息吹きのようだ』と判断した事から付けられた。葛葉紘汰が戦いへの恐怖から仮面ライダー鎧武に変身出来なくなっていた折、チーム鎧武の仲間を守ろうとした光実はシドと交渉して戦極ドライバーとロックシードを手に入れる事で変身能力を得た。以降は鎧武の補佐をしながらライバルのアーマードライダーやインベスと戦っていたが、光実が野心を抱き紘汰を疎んじる様になるにつれて変身の機会が減っていった。ヘルヘイム事件終結後の仮面ライダー邪武襲来に際しては改心した光実が決意を新たに龍玄へと変身した。緑色のアンダースーツ『ライドウェア』は前垂れがあるのが特徴。肩部の形状や各部のディテールは中華風に仕上げられている。デザイン時点ではすぐに退場する可能性のある悪役寄りのキャラクターというイメージであった為、ヒーローではあまり使われない配色となっている。一方で顔のデザインは鎧武とバロンが挑戦的なデザインであった為、眼の形などがオーソドックスな仮面ライダー風の形状となった。スーツアクターは佐藤太輔。ゴーカイシルバーなど、ニチアサではどちらかというとスーパー戦隊シリーズでの活躍が主でメイン格のライダーを演じるのはこれが初になる。スタンバイ音声は中華風系列の『ハィーッ!』。待機中は毎度お馴染み銅羅と二胡が織り成すコテコテのチャイニーズサウンドが響く。豪奢な装飾に隠れがちだがマスクのデザイン自体は丸く大きな複眼など、個性派揃いのアーマードライダーの中では最も伝統的な仮面ライダーに近い面構え。を覆うクラッシャー部分は武将の髯を思わせる黒塗りになっている。尚、現時点では戦極ドライバーで変身する中華風系列のアーマードライダーは龍玄のみである。龍玄の『』とは『』を意味し、兄である斬『』とあわせて仮面ライダーBLACKシャドームーンの隠喩であるとかないとか。

◆仮面ライダー龍玄・黄泉

  • ヨモツヘグリロックシードを使用して変身した最強形態。『ヨモツヘグリ』とは黄泉の国で死者が口にする食べ物を指す。仮面ライダー鎧武を倒すよう戦極凌馬にそそのかされた光実が危険過ぎる為、封印されていたロックシードを受け取って変身が可能となった。高い戦闘能力と引き換えに使用者の生命を吸い上げる為、戦闘中も光実は苦しんでおり、彼の身を案じた仮面ライダー鎧武が捨て身でヨモツヘグリロックシードを破壊した事で変身不能となった。当初は龍玄に強化予定はなかったが、パワーアップを重ねる鎧武との差を埋める為、虚淵の要望により追加された。撮影用スーツを新造する時間がない為、台本には単なる色替えをイメージして『黒い龍玄』と書かれていたが、ブドウアームズをリペイントするだけでは面白みに欠ける為、頭部はキウイアームズのものが使われた。アンダースーツ『ヨモツライドウェア』は仮面ライダー黒影から流用され、前垂れグローブが新規造形された。

◆ブドウアームズ

  • ◆身長:206cm
  • ◆体重:105kg
  • ◆パンチ力:6.7t
  • ◆キック力:10.2t
  • ◆ジャンプ力:ひと跳び28m
  • ◆走力:100mを5.9秒
  • 呉島光実が戦極ドライバーとブドウロックシードを用いて変身したアーマードライダー、龍玄の基本形態。装着時の音声は『ブドウアームズ!龍・砲・ハッハッハッ!』。回転式ハンドガンブドウ龍砲』を武器とし戦う。ブドウ龍砲を用いた遠距離戦を得意とするが、ブドウ龍砲を逆手に持ち、トンファーの様に扱う事で接近戦においても素早い動きで相手を翻弄する。変身待機音及びベルトの音声、デザインは中華風のもの。薄い装甲を繋ぎ合わせた武肩甲は軽量ながら動きやすいよう調整され肩から上腕部を広くカバーしており、胸部を保護する武猟甲は丸い盾を疊ねる事で胸部を重点的に守護し、防御力と軽量さのバランスを取る構造になっている。本体のカラーは中華インベスと同色の緑。中華風の意匠として頭頂部には房飾りがついており、装着者の生体情報をモニターする分析ユニット『龍舌』として設定されている。初登場時は変身のみで戦闘などはDJサガラが配信するビートライダーズホットライン内でダイジェストとして流れる。必殺技はカッティングブレードを一回倒し、ブドウスカッシュで発動する『ドラゴンショット』同じくブドウスカッシュで発動するロックシードのエネルギーを纏った飛び蹴りの『龍玄脚』。鎧武本編中では唯一戦極ドライバーもロックシードも無傷で残った唯一のアーマードライダーとなった。頭部は『招龍面』と呼ばれる。頭の後ろに伸びている『龍舌』が特徴。肩部の『武肩甲』や胸部の『武猟甲』といった、円形の装甲板をブドウに見立てて重ねた紫の鎧を身に纏う。コンパクトな武器や薄い装甲を繋ぎ合わせた鎧の構造上、他のアーマードライダーと比べて間接の稼動域に若干の余裕があるのがミソ。ただ本来房状の果実が生るブドウを自然なデザインに落とし込むのが難しかった為か、オレンジバナナと比べると果実形態の造形はやや不自然さが目立つ印象。

◆キウイアームズ

  • ◆身長:206cm
  • ◆体重:100kg
  • ◆パンチ力:8.4t
  • ◆キック力:11.8t
  • ◆ジャンプ力:ひと跳び28m
  • ◆走力:100mを5.7秒
  • 仮面ライダー龍玄が戦極ドライバーとキウイロックシードを用いてアームズチェンジした形態。装着時の音声は『キウイアームズ!撃・輪・セイヤッハッ!』。ブドウアームズが遠距離戦を得意としていたのに対し、同形態はキウイの輪切りを模したキウイ撃輪を使用する近接戦闘に特化している。キウイ型の鎧を装着すると同時に、頭部に急威面が形成され側頭部から後頭部にかけて追加される緑鳴と呼ばれるパーツにより、空気の流れを感知し、表面の凹凸が大気の流れを読み取る事でキウイ撃輪の起動を自動的に割り出しターゲットを補足する様になっている。また、アームズが四方に展開する事で両肩に形成される急威大袖は厚みのある円形装甲により大幅に防御力を高め、胸部の急威甲は厚い装甲の表面を湾曲させる事で相手の攻撃を受け流しやすく調整されている。大型化した装甲により防御力を高め、キウイ撃輪による接近戦で攻撃出来る。必殺技はキウイ撃輪を投げつけて相手を切り裂く、あるいはキウイオーレを発動し、キウイ撃輪から光刃を飛ばして相手を寸断する『スピニングフープ』。テレビシリーズ内ではこのアームズの出番が非常に少ないが、鎧武の劇場版やテレビスペシャルでの登場率は非常に高い。撮影用スーツはバイク運転に適していない為、龍玄がバイクに乗る時はブドウアームズに戻っている。マスクはヨモツヘグリアームズに改造され、その後、キウイアームズに戻されている。『中華風ヒーロー=武術!』という期待が否応なしにかかる中、ライダーという性質上どうしても動きに乏しい印象のあった龍玄だが、ここにきてようやく諸先輩の衣鉢を継ぐ事に。また、遠・近両方に対応出来るアームズを手に入れた事で総合的な戦闘力も大幅にアップした。鎧の展開形式はイチゴアームズに近い。鎧の色はキウイの皮の金褐色と果肉のライトグリーンのツートンカラー。尚、各部パーツには『急威』と書いて『キウイ』と読ませるネーミングがされており、左右非対称の大きな円盤状の肩当ては『急威大袖』湾曲した胸部装甲は『急威甲』と呼ばれる。頭部は『急威面』と呼ばれ、頭頂部のセンサー『龍角』や輪切りにしたキウイを孔雀の拡げた羽に見立てたような側頭部の飾り『緑鳴』が特徴。テレビ本編では第十話が初登場だが、公開時期の関係で『戦国MOVIE大合戦』に先行登場。その後は長らく使用されなかったが『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』とプロローグの『春休み合体スペシャル』で久々に変身した。

◆メロンアームズ

◆パインアームズ

◆バナナアームズ

◆マスカットアームズ

  • 装着時の音声は『マスカットアームズ!双・龍・砲!ハッハッハッハッハッ!』。

◆ジンバードラゴンフルーツアームズ

  • 呉島光実がブドウロックシードとドラゴンフルーツエナジーロックシードを用いて変身したジンバーアームズのアーマードライダー。小説に登場した龍玄の強化形態。使用武器として『ソニックアロー』も装備している。必殺技としてソニックアローから二匹の龍を象ったエネルギー波を放つ。詳しい容姿(挿絵無しの小説な為)や能力は不明だが、英雄を胸に秘めて戦うその姿は『烈風まといし双龍(ダブルドラゴン)』と称される。その為、投稿されている作品は全て二次創作による想像図となる。設定上は可能だった龍玄のジンバーアームズ形態及び、ドラゴンフルーツエナジーロックシードを使用したジンバ―アームズであり、仮面ライダー鎧武の物語の真の完結編を描いた『小説 仮面ライダー鎧武』において遂に登場に至った。龍玄・黄泉が純粋な強化とは言えない事から、現在は唯一の龍玄の強化形態となっている。必殺技である『ソニックアロー』から放たれるエネルギーの矢は二頭の龍の姿をしているとされている。『HERO SAGA』の作例では中華鎧陣羽織のミックスという解釈で登場し、ブドウアームズの部分がくなっていたり、ソニックアローが青龍偃月刀を意識したデザインになっているなど、ドラゴンフルーツの要素が前面に押し出されている。因みにモチーフは関羽との事。供界が差し向けたデュークから奪い取ったドライバーとロックシードを使い変身。仮面ライダー斬月・ジンバーメロンアームズと仮面ライダーナックル・ジンバーマロンアームズの必殺技との同時攻撃により偽りの救世主『狗道供界』が変神した血塗られた救世主・仮面ライダーセイヴァー・ゴールデンアームズの撃破に成功している。しかしかつてオーバーロードの科学者が生み出したコウガネと同じく世界そのもの=人工的に生み出された黄金の果実そのものとなっていた供界は未だに滅びてはおらず、五人の英雄達は日常を取り戻す為に供界と無限螺旋の如き戦いを展開していく事となる。

◆ヨモツヘグリアームズ

  • ◆身長:206cm
  • ◆体重:96kg
  • ◆パンチ力:17.5t
  • ◆キック力:22.8t
  • ◆ジャンプ力:ひと跳び35m
  • ◆走力:100mを5秒
  • 呉島光実が戦極凌馬から手渡された試作型『ヨモツヘグリロックシード』を用いて変身した龍玄の最凶形態。鎧はヘルヘイムの森に通じるクラックではなく、謎の暗闇から召喚される。装着時の音声は『ヨモツヘグリアームズ!冥・界・ヨミヨミヨミ!』。外見は胴体がブドウ、メットがキウイとなり、龍玄の二アームズを合成した様な姿だが全体的にエンジ色で複眼や胸の葡萄部分が緑色。変身時のアームズは従来のようなジッパー式のクラックではなく、頭上に発生した赤黒い暗雲から召喚される。変身時に使うドライバーも以前の龍玄と同じ個体を使用するが、変身と同時に緑色の龍玄のプレートが赤い龍玄・黄泉のものに変化する。今までのアームズで使っていたブドウ龍砲、キウイ撃輪の他にフェムシンムが帯刀していた武具も使える。ヨモツヘグリロックシードは装着者の生命力を吸収してエネルギーに変換する性質を持ち、驚異的な戦闘能力を引き出す反面、体力の消費は凄まじく凄まじい性能と引き換えに戦い続ければ変身者の生命力を削りいずれは死に至る危険性を持つ。胸部装甲『ヨモツラング』により吸い上げた生命力を全身に行き渡らせ、肩部装甲『ヨモツオオヨロイ』は装着者から吸い上げた生命力を帯びる事で攻撃の威力を緩和し、ライドウェアを強化した『ヨモツライドウェア』は装着者の生命力をパワーへと変換し高い身体能力を発揮する。また、手を覆う『ヨモツグローブ』は筋力を限界まで引き上げ装着者の痛覚を鈍らせる事で肉体の限界を超えた打撃力を発揮し、脚部装甲の『ヨモツレッグ』も同様に筋力の強化と引き換えに装着者へダメージを与えてしまう。戦極ドライバーを使用したライダーの中でも別格といえるだけの戦闘力を発揮するが、試作品故か対象者の負担を全く考えておらず、肉体強化と引き換えに甚大なダメージを装着者にフィードバックし、命の危険すらある為、あの戦極凌馬でさえ同ロックシードは危険と判断し封印していた。第四十二話に登場。どす黒い本性を表した呉島光実が変身、仮面ライダー鎧武・極アームズもその攻撃で苦戦させる。だが、第四十三話で極アームズとの激戦の中で鎧武の捨て身の行動で使用ロックシードを奪われ、砕かれてしまった。この戦いは、インベスとの戦いで黒く染まってしまった光実が正気を取り戻す切っ掛けを作り出す事になる。

◆ファイズアームズ

  • ガンバライジングに登場する形態。装着時の音声は『ファイズアームズ!ミスター・ジャスティファイズ!』。仮面ライダーファイズを模している。音声はロック風だが装着者は中華風の龍玄(おそらくは草加ファイズを意識した為)。鎧の変形パターンはウィザードアームズと同じ模様(というよりも、クウガからキバまで変形パターンが似ている)。アームズウェポンはファイズエッジ。仮面ライダー龍玄とファイズの繋がりは、リイマジの方であるが、高校生ライダー繋がりが見られる。

◆Wアームズ

  • ◆身長:203cm
  • ◆体重:96kg
  • ◆パンチ力:8.5t
  • ◆キック力:11.8t
  • ◆ジャンプ力:ひと跳び30m
  • ◆走力:100mを5.4秒
  • 戦極ドライバーにWロックシードをセットする事でアームズチェンジした形態。変身時の音声は『サイクロン!ジョーカー!ハッハッハ!』。鎧は仮面ライダーW・サイクロンジョーカーを模している。専用武器はトリガー系統の形態で使用されるトリガーマグナム(同武器を装備しているのは銃使い繋がり)でマキシマムドライブも発動出来る。後頭部、胸部はサイクロンジョーカーを模しているが複眼は原典の赤色ではなく右目が、左目がの二色になっている。肩部にはサイクロンとジョーカーのシンボルマークが描かれる。必殺キックの『龍玄脚』はWの技の『ジョーカーエクストリーム』を模した形で放つ。ガンバライジングでは仮面ライダー鎧武、仮面ライダーグリドンも装着する。劇中ではダブルの名台詞である『さぁ、お前の罪を数えろ!』と喋ったが、皮肉にもテレビ本編ではその後ミッチ自身が自分の罪を数えねばならない立場となってしまった(最終的に主人公とは和解している)。ガンバライジングで変身した、鎧武とグリドンも罪を数える側になっている。

◆マスカットエナジーアームズ

◆アカブドウエナジーアームズ

◆装備

  • ◆戦極ドライバー
  • ◆ゲネシスドライバー
  • ◆ブドウ龍砲
    • 六連装の回転式ハンドガン型アームズウェポン。グリップ上部の『緑宝撃鉄』を引く事で銃身中央部の『龍玉弾倉』にリロードを行って弾を送り込み、六連式の銃口からロックシードのエネルギーが変換された弾丸を最大秒間百発発射する。龍玉弾倉では一分間に最大六千発の銃弾を生成・チャージ出来る為、弾切れになる事はない。また、中国武術の様なスタイルでトンファーの様に扱って闘う事もある。ブドウアームズの武器という事で多くの弾を放つガトリングガンをモチーフにしている。当初は青龍刀という案もあったが、武器のバリエーションの幅が狭くなり過ぎる為、彼の武装を中華風にするのは断念された。
  • ◆キウイ撃輪
    • キウイアームズ時のアームズウェポン。円形の刃(乾坤鳥亀圏)で円撃刃と呼ばれる刀身を用いて斬り裂く。遠距離射撃を主体とした龍砲とは打って変わり、中華らしくカンフー主体の格闘戦に用いられる。ヨーヨーの様に手元から離して中距離からダメージを与える。テレビ本編では使用されなかったが、勇猛果敢な仮面ライダーバロンとは性格などから相性が良く、仮面ライダーバロンの場合は大きな面積を活かした弾除けとして活用した。名称の由来は『龍の逆鱗』を掛けたものだと思われる。二振りの圈型のアームズウェポンで両手に一振りずつ装備する。中央の安定板『風車環』はキウイの断面を模しており、湾曲した刀身『円撃刃』は敵からの攻撃を受け流す事にも適している。珍しい武器なので、スーツアクターにとっては扱い辛く、仮面ライダー龍玄役の佐藤太輔は『最後の最後まで、どう使えばいいのかわからなかった』と述べている。
  • ◆メロンディフェンダー
  • ◆パイン
  • ◆バナスピアー
  • ◆マスカット双龍砲
  • ◆ダウ
    • レデュエのと同型の武器。
  • ◆ディムブ
    • シンムルグンのと同型の武器。
  • ◆ソニックアロー
  • ◆ファイズエッジ
  • ◆トリガーマグナム
  • ◆L.S.-04 メロンロックシード
  • ◆L.S.-05 パインロックシード
  • ◆L.S.-08 バナナロックシード
  • ◆L.S.-09 ブドウロックシード
  • ◆L.S.-13 キウイロックシード
    • シリアルナンバーはL.S.-13。クラスはA。初めてヘルヘイムの森に入った際『果実をもぐと錠前に変わる』という現象を紘汰から教わったミッチが試しにその辺の果実を一つ適当にもいだらゲットした。凄い豪運である。やっぱ金持ちはツキからして違う。怪我を押しの中を延々と探したのにハズレの向日葵ばっか引いてた戒斗は泣いていい。細かい毛がびっしり生えていたりはしない。
  • ◆L.S.-YOMI ヨモツヘグリロックシード
    • アイテムのクラスは不明。凌馬が開発していた試作型ロックシード。外見はブドウロックシードに酷似しているが、キャストパッドのカラーはエンジ色でシードインジケーターにはブドウ龍砲・キウイ撃輪の双方が表示されている。鎧武の極アームズに迫る戦闘力を発揮出来る反面、使用者の生命力を命を吸い取り、使い続ければ命に関わるまさに『諸刃の剣』と言える危険な代物である。その危険性故、開発者である凌馬も当初はこのロックシードを封印していた。その後、第四十一話にて凌馬の計略によって拠り所を失った光実に渡された。
  • ◆L.V.02 ローズアタッカー
  • ◆E.L.S.-04 メロンエナジーロックシード
  • ◆E.L.S.-HEX ドラゴンフルーツエナジーロックシード
  • ◆マスカットロックシード
  • ◆ファイズロックシード
  • ◆Wロックシード
    • 劇場版『戦国MOVIE大合戦』に登場する。武神Wの形見であるジョーカーメモリとヘルヘイムの森の果実が融合して生まれたレジェンドロックシード。
  • ◆マスカットエナジーロックシード
  • ◆アカブドウエナジーロックシード

◆必殺技

  • ◆龍玄脚
    • ブドウスカッシュで跳び蹴りを叩き込む。キウイアームズでは跳び蹴り技。劇中未使用。ヨモツヘグリアームズではヨモツヘグリスカッシュでブドウ状のエネルギーを纏って放つ飛び蹴りの必殺技。WアームズではWの『ジョーカーエクストリーム』と同様に体を左右に分裂させて時間差で両足蹴りを叩き込む。
  • ◆ブドウ掌
  • ◆ブドウシューティング
  • ◆龍砲・乱れ撃ち
  • ◆龍砲ショット
  • ◆ドラゴンショット
    • 仮面ライダー龍玄ブドウアームズの必殺技。ドライバーのブレードを下ろした後、ブドウ龍砲の銃身後部のレバーを引くと、発動。銃身に描かれてる葡萄部分から無数の粒状のエネルギーが発生。それが銃口に集合して融合すると東洋龍を象ったエネルギー弾に変化し、その弾丸で対象を撃ち抜く。基本的にはドライバーのカッティングブレードを一回倒して発動するが『ドライブ&鎧武』では三回倒して巨大な型のオーラと共にエネルギー弾を撃ち出す技として使用した。ヨモツヘグリアームズではヨモツヘグリスカッシュで紫色のエネルギー弾を連射する。ブドウアームズでの使用時と異なり、緑宝撃鉄は引かない。
  • ◆スピニングフープ
    • 輪切りのキウイ状のエネルギーが出現し、その円周に沿ってキウイ撃輪を飛ばす。映画作品『仮面ライダー鎧武 戦国MOVIE大合戦』では戦極ドライバーの操作をせずに、キウイ撃輪を投げつけて、相手を斬り裂く技として使用した。
  • ◆キウイ二双龍
  • ◆キウイ飛龍乱舞
  • ◆鎧の再脱着
    • ブドウスパーキングで発動する、仮面ライダー龍玄ブドウアームズの技。メガヘクスの基地で拘束された際に、アームズを畳んで、飛ばす事で抜け出した。
  • ◆衝撃波
    • キウイスカッシュでキウイ撃輪に蓄積した緑色のエネルギーを投射する。
  • ◆エネルギーを放つ
  • ◆デッドシューティング
  • ◆ネザーライフエンド
  • ◆デスキウイ乱舞
  • ◆冥界龍乱撃
  • ◆フォトンスラッシュ・龍
  • ◆龍撃スパークル
  • ◆射撃(正式名称不明)
    • トリガーマグナムをマキシマムモードに変形させて敵に目がけて弾丸を放つ。
  • ◆ダブル銃撃
  • ◆トリガー龍双撃
  • ◆ジョーカーエクストリーム
  • ◆サイキョー!龍撃フィニッシュ
  • ◆天・龍・花道!!オンステージ
  • ◆紫々大橙乱舞

◆客演

  • 仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル
    • ◆演 / 声:高杉真宙
    • 進撃のラストステージ』では大学生になっており、復興に携わる兄・貴虎の手伝いをすべく勉学に励む傍ら、ビートライダーズやドルーパーズにも時折、顔を見せている。メガヘクスの侵略の際にメカ黒影とメカ戦極凌馬に遭遇・戦闘に突入。デュークドラゴンエナジーアームズにより負傷してしまうが、彼がメカ黒影を倒し持ち帰った戦極ドライバーが貴虎の『仮面ライダー斬月』としての復活の切っ掛けを作る。そして貴虎と共にメガヘクスとの戦いに挑む。貴虎が凌馬との決着をつけている間、かつて空回りばかりして舞を守れなかった過去を胸にメガヘクスの要塞に乗り込み、彼女の救出に成功する。ようやく本編で成し得なかった事を彼は成し遂げたのである。その後、兄に自分が所持していたメロンエナジーロックシードを投げ渡して彼を『斬月・真』に変身させて窮地を救い連携で極ロックシードを取り返したりと兄弟の絆も強いものになっていた。全てが終わった後、兄とザック達と共に笑顔で紘汰と舞を見送る。
  • 鎧武/ガイム外伝 仮面ライダー斬月
    • ◆演 / 声:高杉真宙
    • 再会した朱月藤果との交流に心安らぐ兄・貴虎の姿に驚いていた。藤果との戦いを終えた貴虎から『親しい人物と戦う事になったらどうする?』と問われて『それでも大切なものを守る為に戦う』と返答した。時系列的には、まだ闇堕ちする前で登場しており、今後の展開を匂わせる様な台詞等を残していった。
  • 鎧武/ガイム外伝 仮面ライダーナックル
    • ◆演 / 声:高杉真宙
    • 貴虎と共に海外へ行っていたが一時的に日本へ帰国。ザックと城乃内を襲っていたネオ・バロンの構成員が変身した黒影トルーパーを退けザックに量産型戦極ドライバーとクルミロックシード、マロンエナジーロックシードを託した。
  • 小説 仮面ライダー鎧武
    • 大学に通っていたが、兄・貴虎からの連絡を受けザックと共に『黒の菩提樹』の調査を行う為に休学している。供界によって肉体を失った後に通りすがりの『仮面ライダー』によって葛葉紘汰の言葉を思い出した事で精神を繋ぎ止め、英雄として、供界との戦いに挑んだ。本作ではオリジナル形態の『ジンバードラゴンフルーツアームズ』に変身した。玩具版の戦極ドライバーで再現可能。
  • 仮面ライダーバトル ガンバライジング
    • ◆声:高杉真宙
    • 一弾からブドウアームズが参戦し、二弾からキウイアームズが参戦した。チーム鎧武の二番目のアーマードライダーという事でアビリティは鎧武と組んだ時に発動するものがある。しかし、今はまだないが今後のミッチの葛葉紘汰に対する憎しみや黒化を想定すると相手チームに鎧武がいる時に発動するアビリティも登場するか。劇中の必殺技に恵まれなかったが、今回専用武器による連続攻撃での演出の再現度は高い。バロンとは違い今後龍玄専用の強化アームズ(斬月・真は除外)が登場するかは微妙。三弾でWアームズが参戦。四弾ではバナナアームズ、メロンアームズ、パインアームズ、フォーゼアームズにチェンジ出来るカードが登場。五弾以降で排出される龍玄のボイスは斬月・真と同じく黒ミッチバージョンとなっている。五弾で実施された極極ゴールドカードキャンペーンではブドウアームズで枠を獲得した。六弾の『伝説ロックオン!キャンペーン』ではファイズアームズとして登場。草加ファイズを連想するのは気のせいだろうか。因みに六弾からはカイザと組むと『歪んだ正義』というチームボーナスが付く様になった。また、六弾ではCPU専用で仮面ライダー龍玄・黄泉ヨモツヘグリアームズが登場している。尚、ヨモツヘグリアームズは次弾のナイスドライブ一弾でSRとして参戦している。バッチリカイガン三弾でヨモツヘグリアームズが再SR化でもう高レア化は暫くないと思われていたが、バッチリカイガン五弾では何と鎧武最終回の再現の如くLRT(レジェンドレアタッグ)というBK五弾限定レアリティで念願のLR化を果たす(但しバースト後は鎧武になるが)。因みにブドウアームズでは初のアイコン(大橙丸)持ちだったりする。前途の通り、ヨモツヘグリアームズはカード化に先駆けて六弾に敵キャラクターとして登場する。『ガンバロード』内の『戦国ロード』を六ステージクリアすると登場。カミキリインベス二体を従え、オーバーロード達の強力なパワーを使って襲いかかって来る。9月13日より登場。その後、ナイスドライブ一弾にてSR枠で収録する事が決定した。これまでの龍玄とはまるで違った野獣の様なスタイルで戦う。劇中を再現したのかバトル中や必殺技の後などで苦しむ姿も見られる。次弾のナイスドライブ二弾にてすぐR落ちしてしまったがバッチリカイガン三弾にて七弾ぶりにSRに再昇格。バーストアビは必殺を発動する度にコウゲキ、ひっさつが+1000されていく反面、体力が削られていくという劇中を再現したかの様なアビリティとなっている。
  • バトルスピリッツ
    • ブドウアームズはコラボブースター『仮面ライダー 〜新世界への進化〜』で登場したのスピリット。召喚時効果が単体ではトラッシュにしかコアを増やせない為、最近のダンデラビット互換と比較すると性能は一段以上落ちる。鎧武のチェンジで回収して再召喚し、一気にコアブースト出来れば理想的だが上手く決まる事は少ない。アタック時効果はチェンジ、煌臨した時引き継がれず、自身がシンボル持ちブレイヴと合体し辛いサイズなので応用が利かないが、効果そのものは強力。打点の低いアタックをする際のリスクを減らせるので大橙丸と相性がよく、ひいては鎧武カチドキアームズの煌臨元を維持しつつ、攻めるのには便利。ヨモツヘグリアームズはコラボブースター『仮面ライダー 〜開戦!ライダーウォーズ〜』で登場した緑とのスピリット。実質的に効果はコアブーストのみだが、使えるコアを直ちに増やせるのは十分強力。更に召喚時効果を使い終えたコスト3の『アームズ』を合体や『煌臨』に使えるサイズに出来る。ライフをコストにした場合も最終的に使えるコアは一個増えているので、コアアドバンテージの損はない。但し、仮面ライダー鎧武は自らライフを削る効果が複数ある割には鎧武イチゴアームズ以外にライフ回復手段を持たず、当然リスクも大きい。最悪の場合『相手の手の内が分からない内に使ったら即死圏内だった』になる為、ある程度は召喚、煌臨後の状況を予測して使いたい。尚、公式Q&Aの通り、この効果の記述はソウルコアがトラッシュにあると『煌臨』が出来ないタイプにあたる。最大の魅力は上記の特徴に加えてチェンジ対象のサイズを兼ね備えている事。ライフをコストに煌臨→チェンジで回収→再び煌臨といった動きも出来て応用が利く。リスクは大きいが変身!!仮面ライダー鎧武の神技を素早く準備する事にも繋がる為積極的に使うべき。

◆余談

  • 時折見せる彼の強かさや冷徹さから視聴者の間でも黒化するのではないかと早くから囁かれていたが、東映公式によると第十七話の彼は撮影現場でも『悪実(わるざね)』『黒ミッチ』と呼ばれているらしい。どうしようもなく黒くなってきた事から『これはもうファブリーズでも無理』とまで言われてしまっている(高杉氏がファブリーズのCMに出ていた為)。偶然か否か、死亡キャラの死には光実が直接間接問わず関わっている事が多い。初瀬に関してはユグドラシルの実体といアーマードライダーの正体を探ると言う目的の為に決行した、他のアーマードライダーを巻き込んだ壮大な策略の中で知らず知らずの内に兄である貴虎と共に兄弟揃って彼を後の悲惨な末路へと導いてしまった。シドにいたっては殆ど見殺しにしたと言っても良いだろう。オーバーロードについても紘汰抹殺の為の作戦に不運が重なったとはいえデェムシュが混戦する事となりそこから地球進行を許し、遠回しではあるが彼が倒される発端を作る事となっている。デュデュオンシュについては上記の通り最早彼自身が殺めたと言っても過言ではない。更に第三十五話での紘汰=鎧武との会話から光実もまた自らが、押し付けがましく感じていた兄と結局のところ何ら変わらない現実主義者であった事を如実に示している。しかも、彼自身がその事をまったく自覚していないという一面が、兄が犯した失敗と合致しているという事が何とも皮肉である。脚本を担当した虚淵玄は呉島光実の挫折を作品テーマの一つに掲げており、現代の子供からは格好良く見えるかもしれない『賢く上っ面だけを取り繕う立ち回り方』に対して『そういう生き方をしていると痛い目にあう』と伝える事を意識している。第四十三話の『嘘吐き…卑怯者…そういう悪い子供こそ、本当に悪い大人の格好の餌食になるからさ!』という凌馬の台詞がその方針を総括した言葉と言えるだろう。当初は第三クールの終わり頃に死亡する予定であり、一線を越える描写としてシド=仮面ライダーシグルドを殺害する事も検討されていた。
  • のボディにの複眼の後輩ライダー、武器がなど、歴史的に鑑みて不遇な因子が多い。実際、その戦闘が本格的に見られたのはマラソンで中止になった翌週を挟んでの二週間後だった。また、キウイアームズのお披露目では美味しいところを鎧武に持って行かれるハメに。更には光実がゲネシスドライバーを使用し、仮面ライダー斬月・真に変身する様になってからは、出番が殆どなくなってしまっている。
  • 光実役を担当している高杉真宙氏は2012年にフジテレビ系列局で放送されたミステリードラマ『高校入試』において、我等の兄貴こと徳山秀典氏と出演しており、このドラマで高杉氏が担当した役も『作中の事件の首謀者の一人の正体を、他の誰よりもいち早く掴む』という、光実と共通する部分を持った役柄であったりする。
  • 呉島光実を演じる高杉真宙氏について、何処かで見た事があるという反応がファンの人達から度々あるがファブリーズのCMに出てくる修造ファミリーの彼である。
  • 二十六話で舞にビンタされるシーンだが舞役の志田友美氏はリハーサル時に高杉氏にビンタを当てない様に練習していたが本番ではガチで当たってしまう事に。結果として、よりリアリティのあるシーンとなり、その日のロケーションは誰も怪我をする事なく、無事に終わったらしい(HYPER HOBBYでの志田氏のインタビューによると、高杉氏は『思いっきりビンタして下さい!』とノリノリだったとか)。
  • デスノートに登場する夜神月と似ている所があり、天才的な頭脳、完璧な優等生として穏やかに振る舞い、思い通りにならない事には怒りを露わにする起伏の激しい面、高慢かつ独善的な選民意識と自分の邪魔をする者を躊躇なく抹殺する冷酷非道さ、救い様のない結末など共通する点が夜神月と同じく多い。直前に虚淵氏が手がけた魔法少女まどか☆マギカの登場人物・暁美ほむらとの共通点が指摘される事も多い。周囲に心を開かなかったのは同じだが光実が周囲を利用し支配しようとしたのに対し、ほむらは周囲を拒絶し独りでの解決にこだわったという相違点もある。
  • ヨモツヘグリアームズはACでは受注生産で限定発売された。本体や鎧だけでなくブドウアームズやキウイアームズと共通する武装なども新規で重塗装され、更にシュイム、ダウ、ジョエシュイムも付属する。『ヨモツヘグリ(黄泉戸喫→ヨモツヘグイ)』とは記紀神話に登場する死者の国『黄泉比良坂』にある食べ物、もしくはそれを食す事。これを口にすると『黄泉の世界』から生者の世界へ二度と戻れないとされているらしい。第四十二話のサブタイトルは『光実!最後の変身!''』だったが、実際は最終回『MOVIE大戦フルスロットル』『Vシネマ』で変身している。

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