◆概要

  • ◆演 / 声:高槻純
  • 二十五歳。清明院大学の香川の研究室に属する大学院生。ミラーワールドを閉じ『英雄』になるのを理由にライダーになっており、仲村や香川と行動を共にする。カフカの『変身』を愛読する物静かな青年である一方、人の死を悼む情緒を抱きながらも、目的の為ならどんな事でもする短絡的思考と邪魔な人物は全て排除しようという自己中心的思考をも併せ持っており、それに起因しての歪んだ理想と憎悪に取り憑かれていく様になるなど、その情緒不安定さから来る行動は時に奇行の域にまで達する事すらある。この狂気的な性格は真司に『(闘争心が行動原理である)浅倉の方がまだ分かりやすい』と評される程。士郎からもそういった性格を見込まれ選定されており、結果としてライダーバトルの渦中に身を置く中で次第にライダー同士の戦いに勝ち残る事で自らが英雄になろうと考える様になり『英雄』という言葉の解釈において恩師の香川との間にも徐々に齟齬が生まれる事となる。香川の言葉を『大切な人』を倒せば強くなれると曲解した末、仲村と香川を相次いで殺害し、更には戦いに敗れた自分を介抱した佐野も手にかけようとする。しかし後述する佐野の死の真相を知らされ『大事な友人』への裏切りが結局無意味だった事を悟ると、その後も自暴自棄に近い形でライダー同士の戦いに身を置き続けるが、浅倉には文字通り打ちのめされ、北岡からも『『英雄になろう』と思った時点で英雄失格』と論破されるなど、これらの出来事が重なる内に情緒不安定の度合いをより増していく事となる。そんな中、ライダー達を罠にかけた後、次に為すべき事がわからないまま街を彷徨う内、前を行く親子に突っ込んできた暴走トラックから咄嗟に親子を守り、身代わりとなってトラックに跳ねられて死亡する。翌日の新聞の片隅に小さく『親子を救った英雄』と記され、皮肉にも自身が望んだ形とは程遠いものではあるものの願いが叶った。最終回エピローグにおける新世界では自転車で移動中に真司が手押ししていたスクーターと衝突『ごめんごめん、大丈夫だよね?』と形だけであるが彼に謝罪し、そのまま去っていった。テレビスペシャルでは仮面ライダータイガとして、変身後の姿のみが登場している。浅倉威が昭和的な危ない人物として設定した為、それと対照的に東條は現代的な危ない人物と設定された。

◆来歴

  • かつて神崎士郎が在籍していた清明院大学院の学生。二十五歳。童顔で学生という事から意外に思われるが真司、蓮よりも年上、浅倉と同い年である。香川研究室に籍を置き、仲村創と共に香川英行教授の下でミラーワールドの研究を行っていた。龍騎の物語をなものへと決定づけた最大要因の一人。表向きは好青年を装ってはいるが、その本性は情緒不安定で『自分を好きにならない人間』の命を平然と奪う残虐性をもつ。ある意味では単純に凶暴な浅倉以上に不気味で劇中屈指の危険人物といえる。事実、真司からは『浅倉の方がまだ分かりやすい』と言われ、浅倉も『あんなにイライラさせる奴は久しぶりだ』と言い、一時期は元々のターゲットだった北岡よりも彼を倒す事を優先し、執着している(最後には『所詮は小物』として北岡を再度ロックオンするのだが)。自分を高く買ってくれている香川教授に心酔しており、彼の提唱する『英雄』になれば皆んなから好かれる筈だと考え、英雄になる事に妄執している。佐野に対して『こんなに優しくしてくれたのは香川先生以外では初めて』と言った事もあり、暗い過去を持つ事が示唆されているが、詳細は不明。神崎士郎にはその強い『英雄』への憧れをかわれ『許せないライダーは倒せばいい』とタイガのカードデッキを与えられた。そのデッキを用いて『オルタナティブ』の開発に貢献している。神崎優衣の命を狙い、花鶏でバイトをする様になる。その得体の知れない不気味さから真司は警戒し、オルタナティブの変身者だと考えていた。龍騎とオルタナティブの戦いの中『英雄的ではない』という理由で仲間であった仲村の命を奪う(仲村は神崎への復讐を目的としていた)。この事は香川教授からもやんわりとではあるが咎められており、また彼が家族を大切にしている事に疑義を呈した際は『英雄になるという事は、人の命に鈍感になるという事ではない』とかなりキツめに叱責されている。ここに至って流石の香川教授も東條の人間性に不安を覚えたのか、自身と家族の団らんの場に東條を招き、人の心の機微を学ぶ様促した。しかし東條はこれに不満を持ち、香川教授の教えを曲解して『大切な人を手にかければ『英雄』に近づく』と捉えてしまい、香川教授の命をも奪ってしまう。香川教授の亡骸を両腕に抱き、笑いながら涙を流す東條の姿は控えめに言ってもマジキチである。暴走をはじめた東條は浅倉との戦いに臨むが、こてんぱんに痛めつけられ惨めに敗走。満身創痍で彷徨っているところを佐野に介抱され、彼に次第に心を開いていく。佐野も当初は他のライダーを味方に付けようという打算から東條を助けたのであったが、東條の境遇に共感を覚えたのか、或いは面倒をみている内に情が移ったのか、彼を『友達』と認識する様になるが、東條はまたしても自身の歪んだ英雄観から佐野を手にかけてしまう。その場にいた龍騎にタイガが抑えられ、インペラーは這う這うの体で逃げ延びようとするも、佐野のすぐ側にはファイナルベントを発動させる王蛇の姿が。英雄に一歩近づいたと喜んでいた東條だが、浅倉から『死亡確認はしたか?』『止めを刺したのは俺(王蛇)だ』と告げられ、激しく動揺するのだった。その後も多くのライダーバトルに身を投じるものの、負けを繰り返してはどんどん情緒不安定になっていくという悪循環に陥っていった。第四十六話において、ミラーワールドでの活動時間の限界が近づいた仮面ライダーゾルダが咄嗟に放った台詞、これは北岡にしてみれば毎度お馴染みの手口、つまりその場凌ぎの皮肉であり軽口だったのだが、東條にとって『英雄』とは確固たる理念や『〇〇出来る様なヒーロー』になりたいという目標がある訳でもなく『英雄になれば皆んなに好かれるかも』という極めて不安定な承認欲求に端を発するものであった。その承認欲求に固執し、暴走を繰り返して恩師も手にかけ『英雄になる』という唯一の支えすら不安定だった東條にとって北岡の言葉は心に突き刺さってしまう。かくして元々不安定だった東條の精神は更に激しく掻き乱され、次に何をしていいか分からなくなってしまい、いっそ全部無くなってしまったら良いと香川教授のミラーワールドに関する研究資料をストーブに焚べるなど自暴自棄な行動を起こす様になる。仮面ライダータイガとしての最後の戦いでは仮面ライダーゾルダに不意打ちからのファイナルベントを躱され、あげく王蛇に素手で一方的にボコボコにされていた。そして、ゾルダがベノスネーカーの攻撃を王蛇に誘導し怯んだ隙を突いて、命辛辛逃げ出すという有様だった。しかし抜け目なく自身の敗北を見越していた東條は予め浅倉に渡した車に運転キーを回すとドカン!となる細工をしかけておいた。結果浅倉はキーで車を始動させ車中でに包まれる事になった(東條はその場面を確認はしていないが)。自分が益々英雄へ近づいたと香川教授の幻影と語り合いながら、先程のライダーバトルでボロボロの身体を引き摺り街を彷徨っていた。そして、東條は信号待ちをしている見ず知らずの父親と息子の姿を見た。その親子の姿に香川教授とそのご子息の姿をダブらせた彼は青信号を渡っている途中五トントラックにはねられそうになった親子を咄嗟に庇ってはねられてしまい、英雄とは何なのか、どうやったらなれるのか、とうとう答えを出せないまま、東條は事故死してしまった。翌日の新聞の片隅には『親子を救った英雄』と彼の勇気ある行動を讃える記事が載っていた。タイガを演じるスーツアクター永瀬尚希氏は東條が死亡の回に事故現場の野次馬として顔出しで出演した(『救急車まだかよ!?』と言っている人)。本編最終話に出てきた『ライダーの戦いのない平和な世界』にも登場。真司はガス欠のバイクを押して歩いていたが、東條が乗る自転車バイクに衝突し、バイクを倒してしまった。東條は『ああ、ごめんね……大丈夫だよね……?』と言い、その場を去っていった(真司のバイクは壊れました)。

◆北岡の台詞について

  • 東條の心に深く突き刺さった事もあって、北岡の言葉はしばしば英雄願望を持つキャラクター(及び英雄に準ずる存在)達への反証として『英雄になりたいと思っている者は自分が得する為に動いている時点で英雄とは言えない』という意味合いで多用されるが、本来これは東條を遇らう為の出任せであり、深い意味は無いという点によく留意されたい。文章ではわかりにくいが龍騎本編の該当シーンを見れば一目瞭然である。北岡の性格を考えれば、状況と相手次第で全く逆の言葉を吐く可能性すらある。現実・創作問わず『英雄』に関する議論は事欠かないものだが、この台詞を引用する際はよく考えて使おう。東條にこの言葉がクリティカルヒットしたのは彼の夢が『誰かを守れる・救える、または〇〇できるような英雄になりたい』といったビジョンではなく『英雄になれば、皆に好かれるかもしれない』という元から歪んだ承認欲求が行動原理だった為。古今東西の英雄譚において『英雄になろう』と旅立ち、正しく英雄になった者達には事欠かず、そういった正しく英雄を目指す者達に対してこの言葉をぶつけるのは誤りである。寧ろ、盲目的にこの言葉を借りて他者を不等に糾弾する側こそ『他者を糾弾する正義』と言う名の英雄になろうとして失格判定を受ける側であるといえる。その場凌ぎに過ぎない北岡の物言いに東條が激しく動揺したのは、彼自身、自分の行いが『間違い』でしかなかった事実に心の底の何処かでは気付いていたからであったとも言え、決して良心の無い人間では無かった事を物語らせている。だが、既に引き返す事の出来ない状況にまで追い込まれていた東條は、その考えを変えるまでには至らず、暴走を続けてしまう事になった。最後の最後で東條がたまたま通りかかった親子に香川とその息子のイメージを重ねて庇い、そして死んでいったのも、香川を手に掛けてしまった事への後悔に苛まれていたが故のものであったのかもしれない。特撮やアニメの登場人物の中にはこの北岡の台詞が的中しそうな者が他にも存在する。東條本人も含めてこういった『アウト』な自称英雄が出る度にこの台詞は良く引用されており『英雄になる事だけに固執すると彼等の様になってしまう』『何故英雄になりたいのか、それを見失ってはいけない』といった感じに英雄を目指す者への戒め的な言葉とも捉える事も出来る。只、彼等にした所で英雄を『正しく』目指さなかったから問題なのであって、英雄に『なろうとした事自体』が問題と言う訳ではない為、やはり、深い意味は無いその場の出まかせと考えた方が良いだろう。出まかせが名言として伝わってしまったこの台詞は平成ライダーにおける『間違った意味で定着した台詞』としては『ディケイドに物語はない』と並んでトップクラスの誤用度といえる。

◆立体化について

  • R&M装着変身S.I.C.RAHfigmaなどなどがある。R&Mは玩具のコンセプト上、クローを契約モンスターから外して装着する為ファイナルベント再現の為には二つ買わなくてはいけなかった。装着はR&Mに順ずるもののデザインとクロー保持が改善された。S.I.Cはデザインアレンジは異常に格好よかったものの、質感を出す為にクローをダイキャスト製にした所、クローの重量が本体の重量を上回ってしまいポーズはおろか二本の足で立たせる事すら困難になってしまった(スタンド四個がかりで立たせたという猛者もいた)。RAHとfigmaは海外版龍騎であるドラゴンナイトのアックス名義で発売。特に当時のRAHは定価二万という高額商品の為、基本的には主役及び二番手ライダー位しか商品化されずそれ以外は基本的に限定販売行きなのだが、タイガは王蛇やゾルダを限定に追いやってまさかの一般販売だった為多くのRAHファンを驚かせた。figmaは最新のモデルだけに出来も良く、特にクローを従来までの下腕取り付け方式ではなく、クロー付きの下腕を丸ごと付け替える方式になっている為、保持やポージングを安定させ安定させる事が出来る。遂に登場したS.H.Fは同シリーズの龍騎系素体の出来が良い為可動やプロポーションに問題は殆ど無いが、先鋒の仮面ライダー龍騎とナイトに付属したミラーモンスターがなくライダー単体での発売(同シリーズは王蛇以降ライダー単体発売)なので、その点で先にfigmaを買ったユーザーからの購買意欲が分かれている様だ。figmaとの明確な違いはアドベントカードがタイガが劇中で使用したものが全てS.H.Fと同サイズに印刷され付属している事とデストバイザーが開閉する事。尚、デストクローの取り付けが若干面倒なのが欠点。2012年のホビー誌では、フィギュアーツ発売を記念して中の人がインタビューに出演した。を生やした姿が渋格好良い。

◆白虎サトル

  • 某法科大学の大学院生。仮面ライダータイガのデッキの所有者。二十四歳。一般人参加枠。弱きを助け強きを挫く、誰からも信頼される『現代の英雄』でライダー裁判の弁護士を目指す青年。これまで四度司法試験を受験しているが、プライドの高さとコミニュケーション能力が希薄な事が足枷となり、全て不合格となり、その事からか『英雄になりたいから弁護士』になりたいのではなく『自分を不合格にした者達を見返したいから弁護士になりたい』と、思想が歪んできている。劇中では何も考えずただライダー裁判を楽しみたいとする仮面ライダーシザースに対し、彼のずさんな捜査形態などを指摘し、腐敗した司法に制裁を加えようとしていた。

◆戸塚

  • ◆演 / 声:菅原健
  • RIDER TIME 龍騎』の登場人物で仮面ライダータイガの変身者。坊主頭の青年。謎の女性・サラにミラーワールドに集められた際に『目覚めなさい、かつての戦士達』と告げられている事から、かつては彼も神崎士郎が繰り返したライダーバトルに参加していたと思われる。劇中では芝浦淳、石橋の二人とチームを組み、城戸真司のチームと敵対している。口数が非常に少なく、作中でのまともな台詞は『変身』の掛け声(これについても他の二名と同時)と大群で現れたミラーモンスターに対して悪態をついた時の上述の台詞くらいしかない。しかし口数が少ないだけで本質的には石橋と同じく芝浦に付き従い、敵対者を徹底的に見下す腰巾着な性分の様で真司から渡されたビールを振ってから真司に向かってぶっかけたのも彼である。第一話終盤、裏で組んでいた手塚海之と共に仕掛けた罠で石田を殺害し、残る真司と木村も始末しようとしたが、そこに突如乱入して来た仮面ライダー王蛇のベノクラッシュを喰らってしまい、変身が解けると共に粒子化していく自分の身体を見て狼狽えながら消滅していった。原典のタイガと別人とはいえ、原典で何度も不意打ちを行ってきたタイガが不意打ちによって殺されるという皮肉な結末を迎える事となった(しかも不意打ちを仕掛けたのは原典でタイガに不意打ちされた事のある王蛇である)。また、不意打ちに近い形で仮面ライダー王蛇に倒されるという末路は海外版の仮面ライダードラゴンナイト仮面ライダーアックスドラゴンナイトにおけるタイガ)と同じものである。尚、共に芝浦の取り巻きであった石橋が、後に第二話で芝浦や手塚から半ば用済みと言わんばかりに切り捨てられる形で殺された事から、戸塚もまた、芝浦からは一時の戦力集めの為に味方に組み入れられていただけでしかなかった可能性が伺える。仮に仮面ライダー王蛇の不意打ちを受けなかったとしても、いずれは戸塚も石橋と同じ様な末路を辿っていたかもしれない。

◆仮面ライダータイガ

  • ◆身長:197cm
  • ◆体重:97kg
  • ◆パンチ力:250AP
  • ◆キック力:400AP
  • ◆ジャンプ力:ひと跳び45m
  • ◆走力:100mを5秒
  • 東條悟が変身する仮面ライダー。基本カラーは白銀。デストバイザーやデストクローを用いた白兵戦や、デストワイルダーとのコンビネーションによる奇襲で標的を仕留める戦法、更に不意打ちや裏切りといった卑怯な手段を得意とする。しかし、自身も敵からの不意打ちに弱く、また手の内を見抜かれたり、戦いが少しでも長引くと追い詰められている。また、胸の装甲『シルバーチェスト』はミサイルの直撃を受けても傷つかないなど防御力も高い(劇中では戦闘スタイルも相まってか、そんな事はなかった)。顔にあるにもにも見える『ウィスカーシェープ』はデストワイルダーとの契約の証。ブランク体にはウィスカーシェープが無いのだろう。変身ポーズは『仮面ライダーZX』をモチーフとしている。他のライダーは変身の際には左手でカードデッキを持つが、東條のみ右手で持って変身する。デッキは三つ存在し、香川と仲村も所持している。劇中では語られないが、内二つは香川がタイガのデッキを研究して作り上げたコピーであり、ミラーワールドを覗く事などは出来るが変身能力はないとされる。『仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 龍騎』でも敵側ライダーとして登場。戸塚という青年が変身し、変身ポーズも東條と同じ。テレビ劇中への登場は遅いが『白虎の仮面ライダー』は番組の企画の初期から存在した案であり『龍に対する虎』として正統派ヒーローのイメージでデザインされている。フリーズベントを使用する為、白を基調としているが同じ白を基調としたファムとの差別化を図る為、全身に爪による傷跡を表す青いラインを入れている。また、マスク下部は虎の髭をイメージしている。後にファムのスーツを改造された物が使用された。名前の由来は大きなを意味する『大牙』から。

◆タイガサバイブ

  • タイガの最強形態。設定上変身できると思われるが、サバイブ烈火とサバイブ疾風のカードどちらで変身するかは不明。ドラゴンナイトでは明確に個人専用のサバイブカードがあるらしいが、ゼイビアックスによって紛失している。

◆デストワイルダー

  • ◆身長:245cm
  • ◆体重:280kg
  • ◆最高走行速度:時速300km
  • 白虎型の二足歩行モンスター。5000AP。頑丈な外骨格ワイルドプロテクターで全身を覆い、常に発達し続け、100tの鉄球をも持ち上げる怪力と時速300Kmの走力を生み出す全身の特殊な筋肉ワイルドマッスルによってその巨体に反した優れた跳躍力を発揮して、敵に飛びかかり、ダイヤモンドをも切り裂く伸縮自在な両腕の鋭利な鉤爪デストクローを武器として戦う。東條の事故死後は野良モンスター化し人を襲い始める。第四十七話にてフォークリフトを運転する作業員を襲っている際に蓮と真司が発見し、変身前の二人にダブルキックを受ける。その後、ナイトサバイブ、龍騎サバイブと交戦の果てにドラゴンファイヤーストームで爆死した。蓮・真司共にデストワイルダーに対しての反応は特に無かった(別個体だと思ってたのだろう)。武器となるギミックが少ない理由は当初は商品化の予定がなかった為である。名前の由来はを意味する『death』と野生を意味する『wild』から。白虎は白虎でも単なるホワイトタイガーではなく、中国の伝説上の『四神』の一角で西を司る架空の生物『白虎』がモデルであるという説がある。モチーフのドラグレッダーと契約した仮面ライダー龍騎、鳳凰モチーフのゴルトフェニックスと契約したオーディンと(幻獣的な意味で)釣り合いがとれる様にしたかったのかもしれない。

◆装備

  • ◆白召斧デストバイザー
    • 状のデストワイルダーを模した武装型召喚機。刃の付け根の白虎の頭をスライドさせ、アドベントカードを装填する。タイガの常用武器としても使用される。初期案でのタイガの武器はつき鉄球だったが商品化が決定した時に子供の安全を考慮し斧に変更された。使用に応じて出現、使われない時にはどこかに収納されている。放送当時に発売されたなりきり玩具ではアドベントカードを挿入するとカードの種類に関係なく『アドベント』のボイスが発せられた。
  • ◆デストクロー
    • デストワイルダーの両腕を模した巨大なクロー。両腕に装備して用いる。3000AP。その鉤爪ダイヤモンドはおろかライダーのボディも刺し貫く程に鋭く、手甲部分はとしても使用出来る。玩具では『肉球が可愛い』と子供達に好評だった。必殺技のクリスタルブレイク使用時には強力な冷気を吹き付け、敵を瞬間冷凍させる効果を持つ。因みに内側には肉球まで再現されており、凶悪な外見に一点の華を添えている。仮面ライダードラゴンナイトの新撮部分では部分がやけに短かくなっており、最早猛獣というより、の手にしか見えない。但し流用部分ではいつもの長さになっているのでご安心を。また、HERO SAGAのオーズの世界では仮面ライダーオーズレジェンドタトバコンボの武器に採用されている。『破壊出来ないものは存在しない』という触れ込みの仮面ライダー王蛇のベノサーベルを破壊されずに受け止めた時もある。また、ファイナルベント無しでも仮面ライダーインペラーのボディなどを貫いている。

◆必殺技

  • ◆フリーズベント
    • ミラーモンスターの動きを止めるカード。ファイナルベントを中断させる事が出来る為、非常に強力。一度仮面ライダータイガが仮面ライダー王蛇を負かす事が出来たのはこのカードの恩恵があったからこそ。二度目以降は複数のモンスターと王蛇が契約している事もあり、王蛇が複数枚のファイナルベントを連続使用する事であっさり突破しているなど対策され有効打にはならなかった。『仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 龍騎』ではデストバイザーに冷気を纏わせて、仮面ライダーライアのドラグクローの攻撃を無効化した。
  • ◆リターンベント
    • カードの設定自体は番組初期から存在しており、玩具でも第一弾の仮面ライダー龍騎、ナイト、ゾルダの各カードと同時に商品化されている。この玩具の説明では『一度使用したカードをもう一度使える』という設定だった。劇中には登場せず、後に『タイガの所持カードの一つ』という設定を付加された上で再びカード化(白召斧デストバイザーのなりきり玩具に同梱)が行われたが、結局未使用のまま終わった。放送終了後に発売された書籍以降では『コンファインベントで効果を消されたカードを復活させる』という設定に変更される。
  • ◆クリスタルブレイク
    • デストワイルダーが相手をタイガのいる方向へ引き摺り、タイガがデストクローを突き立て結晶爆発させる。6000AP。ゾルダや王蛇、オルタナティブ・ゼロ、オルタナティブなど多くのライダーに対して奇襲として用いられた技だが、ゾルダと王蛇には引き摺りの最中にデストワイルダーを攻撃して脱出された事もあった。ゾルダはマグナバイザーで撃ち、王蛇に至っては蹴り上げる事でファイナルベントを回避している。一応、引き摺られるだけでも熱摩擦によるダメージは大きい模様だが。しかも、デストワイルダーが敵を引き摺る動作の都合上、巨大なミラーモンスター相手にはそもそも通用しない可能性が。登場が後半の為にCG型のミラーモンスターとは対峙していない。製作側もファイナルベントの差別化やインパクトに苦労したという事だろうか。しかし、敵を引き摺り回しタイガが致命傷を与える見た目のインパクトやタイガ自身のデザイン、多数のライダー(オルタナティブばかりだが)を屠る姿なども相まって人気が高い。第四十四話ではアドベントでデストワイルダーを呼び出し、クリスタルブレイクに似せた奇襲でインペラーを負傷させている。テレビゲーム版ではを突き立てた対象を思いっきり放り投げ、それをデストクローを装備したタイガが斬り付ける技になっていた。『仮面ライダーディケイド』では龍騎の世界で行われていたライダーバトルでも、ゾルダに使用して引き摺りの間にデストワイルダーがマグナバイザーでの近距離射撃を受けて失敗している。

◆客演

  • &siz
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