◆黒井響一郎 
- ◆演 / 声：及川光博
- 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』における泊進ノ介と並ぶ、もう一人の主人公。ショッカーによる改造手術を受け、ショッカー史上最強の戦士となった青年。『勝利』に対して異常な程執着しており、既に戦闘不能になった仮面ライダーに対しても、完膚なきまで攻撃を加える。また『歴史』については『勝てば『正義』負ければ『悪』』という考えを持っている。感情が昂ると右手が震え、それを左手で押さえる事で気持ちを落ち着かせるという癖を持つ。1973年にて1号と2号を倒し、ショッカーの世界征服を確実なものにしたが、2015年の世界では正義の仮面ライダーの一人として登場。進ノ介や侑斗、剛と共にライダータウンへと向かうが実際はショッカーの作戦で動いているのであり、正義のライダー殲滅の為の芝居だった。ライダーグランプリでは進ノ介や仲間の筈のショッカーライダー達まで攻撃して勝利を得ようとしたが、それは自身が実は脳改造を受けておらず、1号と2号を倒した事も後悔しており、その迷いを断ち切りたいが為の行動だった。本心を進ノ介に指摘され、それを頑なに否定しつつ彼と勝負して敗北するも、進ノ介から『負けてもいい』『勝ち負けが全てではない』という事を学んだ。だがその直後、ショッカー首領の電子頭脳に取り込まれ、それがライダーロボに変形し歴史改変ビームによって多くのライダーを歴史から抹消した。しかし、1号と2号が電子頭脳を利用して復活しショッカーライダー達の洗脳を解くと自身も脱出してライダーロボの歴史改変ビームを無効化し、1号と2号や他のライダーと共に怪人達と戦った。ライダーロボが倒されると歴史改変の無効化により『仮面ライダー3号としての黒井響一郎』は消滅、元の歴史ではF1レーサーとして活躍していた。パンフレットにある演者の及川光博や脚本の米村正二のインタビューでは黒井は昔、妻子をショッカーに殺害されており、それを1号達のせいだと誤解しているという裏設定があり、当初は、脚本にも書かれていたが長すぎるのでカットされたと書かれている。
◆人物
- 来歴は一切不明であるが、1973年には既に現在と同じ背丈、声色でありながら現代でも四十代半ば（演じた及川氏は当時45歳である）程の外見である事から、改造により老化が止まった、若しくは著しく遅くなっていると考えられる。性格は至って冷静なニヒリストであるが『仲間ってのも、いいものだな』と発言する、率先して足止めを買って出るなど度々仲間を大事にする様な素振りも見せる。戦闘では相手を完膚なきまでに叩き潰す事に拘り、劇中では勝負が付いた筈の仮面ライダーXに対してマウントポジションから更に攻撃を加えるなど『完全な勝利』に対して狂的な執着を見せた。しかし仮面ライダー1号と2号を殺し、世界から『仮面ライダー』という希望を消し去った負い目から、例え敵であろうと仮面ライダーを殺す事には抵抗があるらしく、上述のXライダーに関しては進ノ介の制止で我に返り拳を押し留めた他、変身の解けたあるライダーに対してとどめを刺そうとした桜井侑斗を止めている。尚、ショッカーの歴史改変を受けていない本来の世界では凄腕のF1レーサー。歴史が変わっても、その卓越したドライビングテクニックは失われていない様だ。改造手術を受ける事がなかった世界線にも関わらず若々しい容姿を保ったままである。波紋使いか何かなのだろうか。決して悪人ではなく、その上作中指摘された通り脳改造をされていないにも関わらずダブルライダーを容赦なく倒した理由は劇中語られなかった。一応パンフレットにて『ショッカーに妻子を殺され、それを仮面ライダーの仕業と騙されて復讐の為に改造を受けた』という設定が考えられていたが尺の都合等でカットされた事が語られている。この設定が本編でも適用されているなら、昭和ライダーには珍しい子持ち設定のライダーという事になる。
◆変身ポーズ
- 1号よろしく左腕を斜め上に構え、右手で右腰のエナジーコンバーターを押し込み、ベルトのタイフーンを起動。そのまま両腕で円を描き、右腕をL字に構え（2号の構えを彷彿させるポーズ）同時に左手で左腰のエナジーコンバーターを押し込み、タイフーンの風車を回転。そのまま跳躍し、体をライダースーツが覆い、着地と同時に変身完了。尚、変身時には顔に手術痕が浮かび上がるお馴染みの演出がある。
◆漫画版との相違点
- 漫画版の3号は黒をベースに所々に赤色のアクセントが入っているカラーで全体的に1号・2号に近い配色が特徴であった。一方の実写版の3号は全体的にダークトーンのカラーであり、首には金のマフラーを巻いている。そのマフラーの色にショッカーライダー一号を想起したファンも多い（デザインを担当した田嶋秀樹氏曰く、全体のカラーリングは旧一号が参考である。また、オリジナルの『3号』のデザインは敢えて意識しないようにデザインされているとの事）。大まかなデザインはダブルライダー達とほぼ変わらないが体を走る金のラインやシャッターのショッカーマーク、手足に嵌められた枷など細かな相違点も多い。また、触覚やベルトの推進器など原作漫画版における『仮面ライダー』の意匠も随所に取り入れられている。
◆劇中での活躍
- 1973年2月10日、ゲルショッカー（劇中では単に『ショッカー』と呼称された）を打倒したダブルライダーの前に黒い羽根を舞い散らせながら突如姿を現し、二人を襲撃。そのパワーを持って圧倒し、ダブルライダーを撃破した。それにより、歴史は大きく歪む事となる。時は流れ、現在。再興を果たしたショッカーによって支配されてしまった世界で改造人間候補となった子供達を助けようと現れた正義のライダー、仮面ライダーBLACKのピンチにトライサイクロンで乱入。ショッカーの手先＝ショッカーライダーとなっていた仮面ライダードライブ＝泊進ノ介とのカーチェイスに勝利した。その後、正義に目覚めBLACK＝南光太郎を匿った罪で命を狙われた進ノ介の前に再び現れ、彼をダブルライダーの魂を宿した電子頭脳を擁する正義のライダー達の拠点『ライダータウン』に誘う。進ノ介を追いかけて現れた詩島剛＝仮面ライダーマッハ、黒井がダブルライダーを倒した事を知る青年桜井侑斗＝仮面ライダーゼロノスも合流、行動を共にした。その後、仮面ライダーJによって進ノ介と分断された一行は彼の生存を信じてライダータウンの入り口となる洞窟まで到着。しかしそこでショッカーの待ち伏せに遭遇し、侑斗をライダータウンへ送る為に足止めを引き受け、怪人、ショッカーライダー達に立ち向かっていった。しかし、それはショッカーの罠だった。侑斗が辿り着いたのはショッカー首領の魂を宿す電子頭脳を擁する正義のライダーの処刑場『ショッカータウン』そして黒井自身もショッカーの一員だったのである。そしてまんまと罠に嵌まった侑斗をブラック将軍率いる怪人軍団と共に処刑しようとした矢先、進ノ介が現れ、彼にレースを挑む。それはショッカーの掲げる『最もマシンの扱いに長けた者こそ最高の改造人間となる』という指標、そして『完膚なきまで叩き潰さなければ本当の勝利とは言えない』という黒井の信念を利用した進ノ介の乾坤一擲の策であった。レース本番ではトライサイクロンの性能、味方のショッカーライダーですら蹴落とし勝利しようとする貪欲さ、そして天性のドライビングテクニックによって先頭を独走したが、数々の妨害を乗り越えたドライブに競り負ける。その敗北によって本当の正義に目覚めかけた矢先、ショッカー首領の電子頭脳に『最強最速のライダー』として吸収されてしまう。しかし、復活したダブルライダーの力と不屈の精神で電子頭脳の支配から脱出。歴史改変の原因であるショッカー首領を倒せば自身も消えてしまう危険性を知りながらも、ダブルライダーと共にショッカーに戦いを挑んだ。そして仮面ライダードライブと手裏剣戦隊ニンニンジャーの力により首領の駆るライダーロボは倒れた。桜井侑斗＝仮面ライダーゼロノスと未来で再会するという約束を交わした後、幻の仮面ライダー3号は白い羽根と共に消えてゆくのだった。ある事を除き、歴史が修正された世界では2015年でもF1レーサーとして辣腕を振るい、勝利を追及する黒井の姿があった。ショッカーも彼の優れた身体能力に目を付けて改造を施したのかもしれない。しかし、当時、本郷や一文字と同い年だとしたら、確実に六十歳は越えている筈だが、未だ外見四十代程度の若々しさを保っていた。
◆仮面ライダー3号
- ◆身長：179.0cm
- ◆体重：74.0kg
- ◆パンチ力：15.0t
- ◆キック力：24.0t
- ◆ジャンプ力：ひと跳び50.0m
- ◆走力：100mを3.0秒
- 黒井響一郎がタイフーンで変身する改造人間。別名『ショッカーライダー3号』。ショッカーが作り上げた1973年当時の最新鋭の改造人間にして、1号、2号に続く三人目の仮面ライダー。複眼は黄色、マフラー、ライン、タイフーンは金色でコンバーターラング、クラッシャー、グローブやブーツは青色と旧1号とショッカーライダー1号を足して2で割ったようなカラーパターンとなっている。また触覚のデザインや、ブースターとして使えるエナジーコンバーター等、漫画版仮面ライダーのデザインと設定も意識されている。また肩から脚にかけては金色のラインが三本が伸びており、クラッシャーは上下に鋭い牙が覗くダブルライダー以上に攻撃的で生物的な形状となっている。タイフーンのシャッターはダブルライダーと異なり、立花レーシングクラブのエンブレムではなく、ショッカーマークが刻まれている。全体的にダブルライダーと特徴が似通っているデザインなのだが、四肢に填められた鉄枷と千切れた鎖がダブルライダーと異なる雰囲気を醸し出している。戦闘スタイルはダブルライダー同様、徒手空拳による近接戦闘がメイン。多数の敵を相手取ってもその攻撃を捌き切る流麗な格闘技能や、コンテナやコンクリートさえ容易くブチ抜く圧倒的なパワーを併せ持っており、まさに技の1号と力の2号の後継機たるライダーと言える。また四肢に雷撃の様なエフェクトを発生させ、威力を高めている様な描写もある。漫画版仮面ライダー同様、両腰のエナジーコンバーターをブースターとして使う事も出来、単なる跳躍とは違う軽やかな空中移動も可能としている。後続の仮面ライダー達の様な一発逆転の切り札や様々な戦況に対応出来る様な特殊能力及び武装はないものの、黒井の高い能力もあり、1973年では既に円熟した実力とコンビネーションを身に着けていたダブルライダーの強力タッグをものともせず叩き潰し、2015年では数十年の経験も合わさってか、V3、ライダーマン、X、ブレイドといった後続のライダーさえ軽々と叩きのめしてみせた。防御力も高く、ダブルライダーやブレイド、カリス、レンゲルの猛攻を受けてもさしたるダメージを負わない等、基礎能力からして相当なレベルである事が伺える。必殺技は仮面ライダー伝家の宝刀たるライダーパンチ及びライダーキックと極めてシンプルながら、前述の基礎能力の高さも相まって、二つとも破壊力は桁違いに高い。必殺技発動時に前述の雷撃のエフェクトと共に四肢内部のアクチュエーターが透けて見えるという独特の演出が見られる。因みに仮面ライダー1号や仮面ライダー2号同様、メットオフも可能である。この様にシンプルに強く穴のない仮面ライダーを体現しており、事実上2015年の現代においても最強の仮面ライダーと言って過言ではない。
◆仮面ライダー3号（オリジナル漫画版）
- 元々は初代仮面ライダーの後半において負傷した滝和也が変身する新たな仮面ライダーとして考案されていた。しかし、その案は没となり、力と技を合わせた新たなライダーを主人公とする新番組『仮面ライダーV3』が本案として可決され、世に出る事となったのである。尚『別冊たのしい幼稚園』十月号（昭和47年9月発売）に掲載されていた石川森彦（当時は石川のりひこ）氏が作画を担当（原作は石ノ森章太郎）した漫画では三人目のライダーとして仮面ライダーV3でなく仮面ライダー3号が登場する。ストーリーは『ゴーストショッカー（テレビ版におけるゲルショッカー）』のブラック将軍が1号と2号を倒す為に新たに3号を作り出し、能力を試すべくカニコウモリ（テレビ版におけるガニコウモルと思われる）と戦わせた結果『ライダーサイクロンキック』という技でそれを倒し、3号ライダーとして仮面ライダー1号、2号に協力を宣言するという展開だった。これが唯一、公式的に描かれた活躍だった。ただ、時期的にはテレビ番組『仮面ライダー』が、終了を迎えようとするタイミングだった為なのか、その活動は一回限りに終わってしまった。故に公式見解としては仮面ライダーV3が仮面ライダー3号ともいわれている。その後四十年以上にわたってこの漫画は単行本化されずにいた為、長い間『仮面ライダー3号』は熱狂的なファン達ですら『幻の仮面ライダー』と言わしめていたのだったが。
◆装備
- ◆タイフーン
- 仮面ライダー3号の変身ベルト。帯の部分は金色となっており、ベルトのシャッター部分にはショッカーマークが描かれている。両腰部分には小型のジェット噴射機能が装備されており、ライダージャンプや必殺技発動時に使用する。
- ◆トライサイクロン
- ◆全長：4375mm
- ◆重量：1230kg
- ◆出力：3333馬力
- ◆最高時速：600km
- ◆ベース車種：MAZDA・ユーノス・ロードスター
- 車体前部にはガトリング砲が二門設置されている他、ミサイルの発射機構も備える。その火力は凄まじく、エリート改造人間のザンジオーや原作で幾度も活躍しているリボルギャリーの装甲を容易く破壊するなど常軌を逸したレベルである。また、タイヤ側面からは赤熱化した槍が飛び出し、側面の敵を粉砕する。劇中のレースでは最高時速560km/hのトライドロン・タイプスピードと激しく競り合っていた事から、恐らく最高速はトライドロンと同程度と思われる（但しトライドロンがタイプフォーミュラの力で更にスピードアップしていると思しき描写もあった為、レース時の正確な最高速度は不明。また、レース中においてカタログスペック上は最高速度がトライドロンより早いマシンも追い抜いているが、これは妨害によるものである為除外）。劇中ではこれらの性能と黒井の凄まじいドライビングテクニックが合わさる事で手のつけられない最強のモンスターマシンとして猛威を奮った。理由は不明だが立花レーシングチームのマークが描かれている。劇中では3号のマシンとして冒頭から登場、ダブルライダーの駆るサイクロン号を襲った。その後、歴史の改変された現代においても、正義のライダーをライダータウンへと誘う旅の足として引き続き登場。仮面ライダードライブが運転するトライドロンとのカーチェイスを制し、進ノ介が正義に目覚める切っ掛けを作った。終盤の『ライダーグランプリ』では3号の専用マシンとしてエントリー。黒井の信じる『完全な勝利』を達成する為、トライドロンだけでなく同じショッカーの仲間である筈のショッカーライダーのマシンに対しても戦意を剥き出しに激しい攻撃を加え圧倒した。しかし観衆の声援を受け再起したトライドロンとの激しいデッドヒートの末敗北。その敗北で黒井は真の正義に目覚めた。立体物は『ガシャポンシフトカープレミアム シグナルレジェンドバイクセット』にラインナップ。従来のシフトカー同様リボルビングストラクチャーによるギミックが仕込まれているのが特徴。
◆必殺技
- ◆ライダーキック
- 右足に雷のオーラを纏わせて放つ、仮面ライダー伝家の宝刀たる飛び蹴り。歴代ライダー達が決め技として使う技だけあって仮面ライダー3号のソレも例外ではないが、その威力は凄まじく、何者でも防げなかったダブルライダー最強の合体技ライダーダブルキックにさえ競り勝ち、尚且つダブルライダーに致命傷を負わせるという歴代最強クラスの破壊力を誇る。ライダーパンチ同様、発動の際には雷のオーラが充填すると共に右足内部の人工筋肉といったアクチュエーターが透けて見える。1973年での仮面ライダー1号と仮面ライダー2号の戦いでは左脚、2015年現代の戦いではライダーキックを右脚で放っている。
- ◆ライダーパンチ
- 右腕に雷のオーラを纏わせて放つ、跳躍してのパンチ。発動の際には雷のオーラが充填する共に右腕内部の人工筋肉といったアクチュエーターが透けて見える。他の決め技への繋ぎ技として多用されるライダーパンチだが仮面ライダー3号のライダーパンチは一撃でショッカー怪人を粉砕する高い破壊力を誇る。
- ◆ライダートリプルキック
- 向かって1号、3号、2号の順番に並び、三人でライダーキックを放つ合体技。ライダーダブルキックさえ凌ぐ3号のライダーキックとライダーダブルキックの威力が合わさった破壊力は推して知るべし。チーターカタツムリを葬った。
◆客演
- ◆手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ 春休み合体1時間スペシャル
- ◆演 / 声：及川光博
- マシンの起こした光景を目にした剛に対して追わない事を忠告し、対峙する。
- ◆仮面ライダーバトル ガンバライジング D4弾
- ◆声：及川光博
- 幻のライダー故なのか、残念ながらLRは叶わずSRのみの登場。表裏共に必殺増大のアビリティを持つのでバースト必殺火力は十分。反面表アビリティで自分のみだが防御が大きく削られてしまう。体力もドライブ弾SRとしては物足りない2500なので防御アップアビリティ持ちを加えて補強したいところだ。
- ◆仮面ライダーバトル ガンバライジング D5弾
- ◆声：及川光博
- 五弾新設ブレイブタイプとしてR落ち。だがやはり単なるRではなく、ただでさえ体力を犠牲にスロット強化というタイプなのにスロット自体も超安定型、加えてアビリティは体力多い条件で更にAP＋10と、まさに『俺は速さにおいて最強だ！！』という台詞を表した能力だ。反面表アビリティは相変わらずボウギョを削って必殺増強、その割りに超速スロットの反動なのか、バースト必殺は前回と同じコスト6にも関わらず基礎火力が大きく落ちてしまっているのが問題。超速スロットで完全に押し切る事が求められる。但し、ゴースト弾でのゲキレツ変更で表は最大でも80止まりと速さに陰りが出てきてしまった。
- ◆仮面ライダーバトル ガンバライジング D6弾
- ◆声：及川光博
- このままN落ちかと思いきや何とキャンペーンカキマゼールCPにてライダーGPクライマックス再現として高レアに返り咲き。当然3号としては初のCPだ。能力も原作最終局面で吹っ切れた事を再現したのか初めて防御デメリット無し、バーストアビリティも無条件であのEXウィザードインドラと同じ領域の相手ミガワリ率&効果ダウン（超絶じゃないのは仕方ないとして）と強力だ。
- ◆仮面ライダーバトル ガンバライジング K2弾
- ◆声：及川光博
- 前回のトリプライドで仮面ライダー3号は最後と思われたが一弾空いて、ガンバライジング3号が再び再登場。表アビリティでAP＋10バーストアビリティでRP7条件ながらテクゲージアップと、今まで足りなかった分野をフォローしていると思いきや、表スロットが50あるのに最大80どまりと言う弱めの構成なので、その分を補うAP＋10と思おう（それでも無いよりは遥かに良いが）。
- ◆仮面ライダーバトル ガンバライジング K6弾
- ◆声：及川光博
- 流石に出番はもうないと思っていたが、仮面ライダー3号の中の人が（当時の）朝ドラで人気になったからか？ガンバライジング四弾ぶりの登場。尚且つ初のジャマータイプとなった。シンプルながら表アビリティは有用。またスロットが表もバースト後も非常に安定している。必殺火力もバーストアビリティだけなら今一だが、ジャマーボーナスも入るので実質3450とそこそこになる。
- ◆仮面ライダーバトル ガンバライジング G3弾
- ◆声：及川光博
- ガシャットヘンシン弾では仮面ライダー3号は初収録。表アビリティがテクニカルバトル勝利が条件の為、仲間によるテクゲアップが必要。バーストアビリティは純粋なひっさつアップでジャマーのタイプ効果も込みで4150まで威力が伸ばせるが仕留めきれなかった場合はテクニカルゲージ速度アップのデメリットが足かせになる為、ここぞという時にバースト必殺技を決めるのが最適。
- ◆仮面ライダーバトル ガンバライジング BM3弾
- ◆声：及川光博
- 3号ライダー特集弾の為、ボトルマッチ弾で一年振りに収録。APバトル勝利条件でAPアップ出来る為、事前のAPアップがあると心強い。ベストマッチな仲間はメカニカルLR新1号で決まり、3号も昭和ライダーの為ボウギョアップの恩恵もきっちり受けられる。スロット自体が不安定なので過度の期待は禁物。
- ◆仮面ライダーバトル ガンバライジング RT3弾
- ◆声：及川光博
- 今回も現行の三号ライダー登場に併せての六弾ぶり登場、しかも高レアとしてはドライブ六弾（トリプライドリバイバル）以来と言うSRでの登場となった。またイメージ的に意外だが『初のアタッカータイプ』である。そして表アビリティ�，砲茲襦�3号初の累積APアップ持ちである。条件の都合上二回累積まで＋40が上限であるが 今まで火力偏重ばかりだったカードばかりだったので嬉しい限り。バーストアビリティもコスト＋2がデメリット扱いだが、逆にコスト補正による威力上限があがるので実際はメリットにも転用出来る。そのバーストアビ後半も含めてだが、付随効果が本カードでは手つかずなテクニカル勝利に関わるので、仲間で補おう。ドライブ映画のキャラであるが昭和ライダー扱いになっているので、丁度テクゲージ超アップの栄光の七人ライダー発動対象になっている。映画ラスト再現で仮面ライダー新1号＆仮面ライダー新2号とのデッキや仮面ライダーV3との元祖3号ライダーというデッキも一興だ。
◆余談
- 元々『仮面ライダー3号』とは石川のりひこ（現・石川森彦） 氏が描いた漫画版『仮面ライダー（別冊たのしい幼稚園連載）』に登場する仮面ライダーであった。漫画版『仮面ライダー3号』登場話は別冊たのしい幼稚園1972年10月号で当話では『負傷した滝和也が、仮面ライダー1号達によって改造され、仮面ライダー3号としてゴーストショッカー（テレビ版のゲルショッカー）と戦う』という内容が描かれた。しかし、その後に『仮面ライダー』の続編として『仮面ライダーV3』が放映開始となった為『3号ライダー』の称号は仮面ライダーV3に与えられる事となり、単行本には当該話が未収録となった。その為『仮面ライダー3号』という名前を持つ仮面ライダーは幻の存在として扱われていた。それが今回のライダー映画にて『歴史の影に消えた幻のライダー』として歴史の表舞台に顔を出す事となったのである。
- 映画自体は賛否両論あるものの、黒井響一郎、そして仮面ライダー3号というキャラクターについての評価はほぼ例外なく非常に、凄く高い。シンプルながらも力強い戦闘スタイルと、非情になり切ろうとしながらも葛藤し続ける人間臭さといった要素に惹かれる者が多く、ミッチーの好演と相まって黒井響一郎というキャラクターは非常に魅力的に仕上がったといえるだろう。当初はオリキャスが多い為、影が薄い等と言われていた。また『仮面ライダー3号』といえば昭和ライダーでも1、2を争う程の人気を誇る仮面ライダーV3の存在もあり『仮面ライダー3号は本郷達が風見士郎に向けて送った名誉ある称号であり、そのV3を差し置いて3号を名乗るなど言語道断である』などと辛辣なコメントを残す昭和ライダーファンもいた程である。しかし公開後はミッチーの好演と黒井のキャラがあまりにも魅力的すぎて、仮面ライダー3号に対する評価は一転する事となり、逆に『主人公である筈のドライブの存在感すらも食ってしまった』という声までもある。自分の存在が消滅するかもしれないという事実を突き付けられても、黒井は決して怖気づく事なく戦い抜き、満足して消えていった。仮面ライダーとしての始まり方が違っただけで、彼もまた1号や2号と同じ『人間の自由と平和の為に戦う仮面ライダー』だったのだ。その気高い生き様、そして消滅の場面は多くの観客の涙腺を崩壊させた。一本の映画で終わらせるにはあまりに惜しい事から、Vシネマやノベライズなどで彼のキャラクターの掘り下げを望む声もある。尚、前述の様に脳改造がされていないので彼が何故ショッカーの走狗としてダブルライダーと敵対したのかは現時点では不明である。しかしライダーマン＝結城丈二もデストロンが優良な組織と信じて協力していたので黒井もショッカーに何かしらの恩義があって協力しており、だからこそショッカーも黒井に脳改造を施さなかったのかもしれない。演者の及川光博や脚本の米村正二のインタビューによると『黒井は昔妻子をショッカーに殺害されたにも関わらず、それを1号達のせいだと誤解している』と言う裏設定があり、当初の脚本にも書かれていたが、尺が長くなるうえに実は1号は無実だったという種明かしも必要になり、完全に3号の映画になってしまうのでカットされた。この経緯はパンフレット及び『仮面ライダーぴあVOL.2』に書かれているので、興味のある方は是非。
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