機能集約・廃止が検討されている神奈川県立図書館・神奈川県立川崎図書館に関する情報をまとめます。

しぎた博昭議員(自民党)の質疑

しぎた議員

次に、中核的支援施設の整備について伺います。
ライフイノベーション特区を構成する殿町区域では、我が国の経済成長のエンジンとなる産業、技術などの集積拠点の形成に向け、ここ最近、さまざまな企業や研究機関の進出が相次ぎ、いよいよ本格的に動き出した感があります。
具体的には、川崎生命科学・環境研究センター(LiSE)、さらに、今後はジョンソン・エンド・ジョンソンや国立医薬品食品衛生研究所等の進出も予定されております。
こうした企業や研究機関の集積には強い期待を持っており、県においても、4月から、LiSEへ神奈川科学技術アカデミーが進出し、具体的な研究活動を開始したところであります。
ライフイノベーションの実現を加速させるためには、企業や研究機関の集積が進む殿町区域の特性を生かした県主導による新たな施策展開、具体的には中核的な役割を担う支援施設の整備が重要と考えます
第1回予算委員会における質疑で、知事からは、県主導で殿町に中核的な支援施設を整備していきたいという答弁があり、また、この中核的な支援施設に関しては、緊急財政対策において見直しを検討している川崎図書館の機能の一部移転に関する議論もございました。
そこで、この殿町区域における中核的な支援施設の整備について、どのように取り組もうとしているのか、また、川崎図書館の機能の一部移転について、どのように考えているのか、あわせてお伺いいたします。

黒岩知事

次に、中核的支援施設の整備についてお尋ねがありました。
川崎市の殿町地区は、企業や研究機関の進出が次々と決定しており、また、県主導でスタートしたGCCや、特区の各事業も着実に進展するなど、京浜臨海部特区全体が大きく動き出したと感じています。
こうした中、ライフイノベーションの実現を加速させる上で、県がその役割をしっかりと果たすことが求められています。特に集積が進む殿町地域において、例えば研究者が交流する場や、ベンチャー企業が活躍できる場、国際的な医療関連人材を育てる場、産業関連の情報提供を行う場など、こういった機能を有する県の政策展開の拠点づくりが必要となっています。
そこで、こうした取り組みを具体化させるため、県の主導により、スピード感を持って殿町地区への中核的な支援施設の整備を進めていきたいと考えています。
なお、産業関連の情報提供については、川崎図書館が有する機能のうち、先端技術や特許にかかわる情報提供など、企業活動の支援につながる機能に特化し、この施設へ移転する方向で検討しています。

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