平成25年神奈川県議会予算委員会3月15日
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亀井たかつぐ議員（公明党）の質疑 
亀井委員
公明党の亀井でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
私からは、県立図書館の見直しに関しまして幾つかお尋ねをさせていただきたいと思います。
県立の図書館を初め公立の図書館は、1950年の図書館法の制定以降、60年代、70年代の各自治体の積極的な施策と対応によりまして、顕著な発展を遂げてきました。
その後、80年代からのいわゆる行政改革、90年代以降の構造改革、分権の推進、規制緩和などの動きを受け、公立の図書館は全国的なさまざまな検討、見直しが行われ、本県の県立の図書館に関しましても、あり方の検討が行われてきたと承知しております。
これらの経緯を踏まえながら、以下質問をさせていただきたいと思います。
まずは、緊急財政対策における県立図書館の見直しにおいて、昨年、平成24年11月の時点では、閲覧、貸し出し機能は廃止し、県立川崎図書館は集約化する方向性でありました。
では、それ以前において県立図書館のあり方について、どのような検討を行ってきたのか伺います。
私からは、県立図書館の見直しに関しまして幾つかお尋ねをさせていただきたいと思います。
県立の図書館を初め公立の図書館は、1950年の図書館法の制定以降、60年代、70年代の各自治体の積極的な施策と対応によりまして、顕著な発展を遂げてきました。
その後、80年代からのいわゆる行政改革、90年代以降の構造改革、分権の推進、規制緩和などの動きを受け、公立の図書館は全国的なさまざまな検討、見直しが行われ、本県の県立の図書館に関しましても、あり方の検討が行われてきたと承知しております。
これらの経緯を踏まえながら、以下質問をさせていただきたいと思います。
まずは、緊急財政対策における県立図書館の見直しにおいて、昨年、平成24年11月の時点では、閲覧、貸し出し機能は廃止し、県立川崎図書館は集約化する方向性でありました。
では、それ以前において県立図書館のあり方について、どのような検討を行ってきたのか伺います。
福地生涯学習課長
お答えします。
県立の図書館のあり方につきましては、これまで何度となく検討を行ってきております。
直近では、県立図書館の将来のあり方を展望して、これからの方向性を検討するために、平成17年11月に有識者による県立の図書館のあり方検討委員会を設置して、19年３月に報告書をご提出いただいて、庁内でそれをもとに検討してまいりました。
具体的な検討の内容といたしましては、県立の図書館と市町村立図書館の役割分担、それから、専門的な情報提供サービスの充実、図書館ネットワークサービスの充実、施設運営の効率化など、多岐にわたった内容をご報告いただいております。
以上でございます。
県立の図書館のあり方につきましては、これまで何度となく検討を行ってきております。
直近では、県立図書館の将来のあり方を展望して、これからの方向性を検討するために、平成17年11月に有識者による県立の図書館のあり方検討委員会を設置して、19年３月に報告書をご提出いただいて、庁内でそれをもとに検討してまいりました。
具体的な検討の内容といたしましては、県立の図書館と市町村立図書館の役割分担、それから、専門的な情報提供サービスの充実、図書館ネットワークサービスの充実、施設運営の効率化など、多岐にわたった内容をご報告いただいております。
以上でございます。
亀井委員
今、ご答弁いただいた平成19年３月に県立の図書館のあり方検討委員会が提出した報告書、これにおいて、今後のあり方を検討していく方針が示されたということですが、その示された方針において、閲覧、貸し出し機能の廃止や川崎図書館の集約化については提言されていたのかを確認します。
福地生涯学習課長
19年３月の検討委員会の報告書の中で、閲覧と貸し出しに関連しましては、まず、図書の貸し出しを中心にした古い図書館のイメージを払拭して質の高いレファレンスサービスの提供や調査研究機能を充実発展させて、県民の学習や地域課題の解決に貢献できる図書館、こういうものが重要だという視点が示されていました。
それから、集約化に関連いたしましては、県民サービスの向上、業務の効率化を図る観点から、総合的な情報提供を行うことができるように２館に分割されている施設機能を一つの施設に統合することを検討すべきであるというようにご報告いただいております。
以上でございます。
それから、集約化に関連いたしましては、県民サービスの向上、業務の効率化を図る観点から、総合的な情報提供を行うことができるように２館に分割されている施設機能を一つの施設に統合することを検討すべきであるというようにご報告いただいております。
以上でございます。
亀井委員
閲覧、貸し出し機能の廃止や川崎図書館の集約化という方向性について、その後、県民や団体等からさまざまな意見が寄せられたということは承知しておりますが、そうした意見を教育委員会としては、どのように受け止めましたか。
福地生涯学習課長
閲覧、貸し出し機能の廃止、それから、川崎図書館の集約化、こういう見直しの方向性に対しまして、県民とか、いろいろな団体の方からアンケートなどでご意見をいただいております。１月末現在で、約1,200件を超えてございます。この中には、見直しに反対のご意見も多数寄せられている一方で、見直しに賛成だとする意見、それから、図書館運営全般に関するご意見など、いろいろさまざまご意見が寄せられました。
今回いただいたご意見の中で、県民の皆様が県立の図書館をどのように考えられているのか、それから、どのように利用されているのか、県立図書館にどういうことを求めているのか、そういうことを知ることができましたので、大変貴重なご意見をいただいたというふうに考えてございます。
以上でございます。
今回いただいたご意見の中で、県民の皆様が県立の図書館をどのように考えられているのか、それから、どのように利用されているのか、県立図書館にどういうことを求めているのか、そういうことを知ることができましたので、大変貴重なご意見をいただいたというふうに考えてございます。
以上でございます。
亀井委員
さきの本会議で、教育長から、閲覧機能を維持する方向で検討する、また、川崎図書館においては、高度化、特化して、川崎市内に残す方向で検討するとの答弁がありました。なぜこのような方針転換を行ったのか、論理的な説明をお願いしたいと思います。
福地生涯学習課長
先ほどお話ししましたように、これまでも県立の図書館のあり方につきましては、長い時間をかけて検討してまいりました。
今回の図書館の見直しに当たりましては、県民が身近な市町村の図書館でサービスを受けられる。相互貸借システムを充実させることで、閲覧とか、貸し出し機能については廃止すること、川崎図書館の集約化、そういう方向性をお示しを昨年させていただきました。
こうした検討の方向性を実現していためには、ぜひとも市町村の協力が不可欠でございますので、市町村の図書館と協議する場を設けて現在議論をしているところでございます。
その中で、ほとんどの市町村の方々から、相互貸借システムを充実させたとしても閲覧機能は必要だという考えが示されました。一番協力を得なければならない市町村がこのような考えを持っているということは、大変重たく受け止めてございます。
また、川崎図書館につきましては、多くの企業の方とか、それから、専門の方に利用されております。改めてこうした方々が川崎図書館に対する思いについても認識したところでございます。このようなことも総合的に検討し、それから、これまでのいろいろな長い間やってきた検討、こういうものを考えあわせて、総合的に今回の定例会においては閲覧機能の維持、それから、川崎図書館の機能を川崎市内に残すといった今後の方向性をお示しさせていただいたものでございます。
以上でございます。
今回の図書館の見直しに当たりましては、県民が身近な市町村の図書館でサービスを受けられる。相互貸借システムを充実させることで、閲覧とか、貸し出し機能については廃止すること、川崎図書館の集約化、そういう方向性をお示しを昨年させていただきました。
こうした検討の方向性を実現していためには、ぜひとも市町村の協力が不可欠でございますので、市町村の図書館と協議する場を設けて現在議論をしているところでございます。
その中で、ほとんどの市町村の方々から、相互貸借システムを充実させたとしても閲覧機能は必要だという考えが示されました。一番協力を得なければならない市町村がこのような考えを持っているということは、大変重たく受け止めてございます。
また、川崎図書館につきましては、多くの企業の方とか、それから、専門の方に利用されております。改めてこうした方々が川崎図書館に対する思いについても認識したところでございます。このようなことも総合的に検討し、それから、これまでのいろいろな長い間やってきた検討、こういうものを考えあわせて、総合的に今回の定例会においては閲覧機能の維持、それから、川崎図書館の機能を川崎市内に残すといった今後の方向性をお示しさせていただいたものでございます。
以上でございます。
亀井委員
新聞報道では、閲覧、貸し出し機能を廃止するということがありましたし、もう少し時間がたつと貸し出し機能だけは検討すると、閲覧は残すと、川崎図書館もそのまま残すというふうな形で、結果はマスコミを通じて県民の皆さんに伝わっているんですが、今みたいな論理的な説明というか、もっと論理的でもいいと思いますが、これはやっぱり県民の皆さんが欲していることだと思うんです。やっぱり県民の皆さんは、県からの説明というか、そういう道筋、ロジックを欲しているのであって、急に変わって、きのうだめだったものがきょういい、また、きょうよかったものがあしただめになるという、急に変わることによるロジックじゃなくて県のマジックが、それで要するに右往左往しちゃう、そういうことが現実として多々あったと思うんです。
ですから、そういうことがないように、しっかりと論理的な説明をこれからもぜひお願いしたいなと、そのように要望させていただきます。
次に、県立の図書館は県民利用施設であります。その検討会での議論は、先ほど申し上げましたように広く公開し、県民が課題意識を共有する中で検討を進めるべきであると私は考えております。
今後、市町村との検討会を行う上で、その検討会を今までは非公開だったと思いますが、公開で行う予定はありますか、もし今後も続けて非公開ということであれば、その理由もあわせてお聞きしたいと思います。
ですから、そういうことがないように、しっかりと論理的な説明をこれからもぜひお願いしたいなと、そのように要望させていただきます。
次に、県立の図書館は県民利用施設であります。その検討会での議論は、先ほど申し上げましたように広く公開し、県民が課題意識を共有する中で検討を進めるべきであると私は考えております。
今後、市町村との検討会を行う上で、その検討会を今までは非公開だったと思いますが、公開で行う予定はありますか、もし今後も続けて非公開ということであれば、その理由もあわせてお聞きしたいと思います。
福地生涯学習課長
この緊急財政対策における県立の図書館の見直しにつきましては、まず、昨年11月に全市町村を対象に今回の見直しの考え方についてご説明する会議を開催いたしました。その後、市町村図書館の代表者、約10名からお集まりいただいて検討会というのを今まで２回ほど開催してございます。そこでは、市町村の図書館の代表の方々と忌憚のない議論をするため、いずれも非公開とさせていただいております。
この検討会では、県がお示しした閲覧、貸し出しの廃止などの検討の方向性について、市町村立図書館から率直なご意見、問題提起、更には図書館サービスの技術的、具体的な課題などについても議論いただいているところでございます。
検討会を自由な議論の場とするために、検討会自体を公開することは難しいと考えてございますけれども、議論の概要については、今後公開する方向で市町村と調整してまいりたいと思います。
以上でございます。
この検討会では、県がお示しした閲覧、貸し出しの廃止などの検討の方向性について、市町村立図書館から率直なご意見、問題提起、更には図書館サービスの技術的、具体的な課題などについても議論いただいているところでございます。
検討会を自由な議論の場とするために、検討会自体を公開することは難しいと考えてございますけれども、議論の概要については、今後公開する方向で市町村と調整してまいりたいと思います。
以上でございます。
亀井委員
市町村と県の中でやりとりしていて、それが非公開だった場合、その中での決定が、そのままストレートに県民に伝わった場合は、先ほど私が申し上げたようなことが起きるなというふうに思っていたんで質問させていただきましたが、これも少しずつ県民のほうにわかるような形でお示しいただけるということでありますので、ぜひその方向性で、これから市町村との検討を進めていただきたいなと、そのように思います。
次に、今後の図書館の運営やあり方について、広く関係者や県民の意見を聞く場として、例えば、かつて存在しました図書館法14条の図書館協議会、これは1955年から2001年まで神奈川県にも存在していた。ほかの都道府県に関しては、あるところも、今現在もあるんですけれども、神奈川県は今現在この機能がないんです。
この図書館協議会のようなものを設けるべきだとは思うんですが、まず初めに、図書館協議会がこの2001年で終わってしまったと、廃止された経緯をまずお聞きしたいと思います。
次に、今後の図書館の運営やあり方について、広く関係者や県民の意見を聞く場として、例えば、かつて存在しました図書館法14条の図書館協議会、これは1955年から2001年まで神奈川県にも存在していた。ほかの都道府県に関しては、あるところも、今現在もあるんですけれども、神奈川県は今現在この機能がないんです。
この図書館協議会のようなものを設けるべきだとは思うんですが、まず初めに、図書館協議会がこの2001年で終わってしまったと、廃止された経緯をまずお聞きしたいと思います。
福地生涯学習課長
図書館協議会につきましては、今、委員からお話がございましたとおり、これは図書館長の諮問に応じて図書館の運営についていろいろ意見を述べるということを目的に昭和29年に設置されてございます。
２館別々に設置されてございますけれども、60年には両方合わせて一つの協議会ということで、毎年２回ほどずつ開催してきました。委員は10人ぐらいの構成で、学識経験者のほかに、学校の代表者の方とか、社会教育関係団体の代表者、それから、公民館の運営審議会の方などでやってございました。
廃止された経緯でございますけれども、平成12年２月に、これは全庁的な行革の視点からの見直しという中で、公の施設の運営協議会につきましては、県民の意見を聴取するさまざまな手段というんですか、手法が整ってきたと、協議会を開かなくても、ほかの手段で幅広く意見を聴取し、施設運営について同様の目的を達することが可能なんではないか。それから、設置後一定の期間を経過していれば、有識者からの意見も蓄積されてきますので、新たに意見を求める場がなくても、効果的、効率的な施設運営が可能ではないかというような見直しの方針が示されまして、図書館協議会につきましては、平成13年３月に廃止いたしました。
なお、その後、13年４月から図書館では専門の図書館アドバイザーという方にお願いしまして、年に２回とか３回、一定のテーマを設けて、図書館の運営についてご意見をいただいているというような次第でございます。
以上でございます。
２館別々に設置されてございますけれども、60年には両方合わせて一つの協議会ということで、毎年２回ほどずつ開催してきました。委員は10人ぐらいの構成で、学識経験者のほかに、学校の代表者の方とか、社会教育関係団体の代表者、それから、公民館の運営審議会の方などでやってございました。
廃止された経緯でございますけれども、平成12年２月に、これは全庁的な行革の視点からの見直しという中で、公の施設の運営協議会につきましては、県民の意見を聴取するさまざまな手段というんですか、手法が整ってきたと、協議会を開かなくても、ほかの手段で幅広く意見を聴取し、施設運営について同様の目的を達することが可能なんではないか。それから、設置後一定の期間を経過していれば、有識者からの意見も蓄積されてきますので、新たに意見を求める場がなくても、効果的、効率的な施設運営が可能ではないかというような見直しの方針が示されまして、図書館協議会につきましては、平成13年３月に廃止いたしました。
なお、その後、13年４月から図書館では専門の図書館アドバイザーという方にお願いしまして、年に２回とか３回、一定のテーマを設けて、図書館の運営についてご意見をいただいているというような次第でございます。
以上でございます。
亀井委員
わかりました。
今みたいな機能が今はストップしているということでありますので、このような図書館協議会のような、もっとそれよりも充実した県民に開かれたものになればもっといいんですけれども、そのような協議会を設けて、要するに、議論の仕方も何も見える化を図っていくべきだと私は考えておるんですが、この考え方について教育局長の所見を伺いたいと思います。
今みたいな機能が今はストップしているということでありますので、このような図書館協議会のような、もっとそれよりも充実した県民に開かれたものになればもっといいんですけれども、そのような協議会を設けて、要するに、議論の仕方も何も見える化を図っていくべきだと私は考えておるんですが、この考え方について教育局長の所見を伺いたいと思います。
二見教育局長
お答えします。
このたびの県立図書館の見直しに当たりましては、大変多くの県民の皆様、団体からご意見ですとか、非常に熱心な提案をいただいております。それで議論が深まったものという認識でございます。
現在、これらのご意見につきましては、メールですとか、要望書の形でご提案をいただいているわけでございますが、図書館の課題というのは多岐にわたっておりまして、提案も非常に専門的なものが多いということで、中を見ますと、直接お話を伺ったほうが有効だと思われるものも多々あるわけでございます。
こうした中で、図書館の見直しについては、課長の答弁からもありましたように、10年以上前から議論を進めてきておりまして、その進め方としまして、教育委員会としては、これまでも機会を捉えて、図書館の関係者、それから、県立図書館に関心にある方々を集めて意見交換の場というものを設けて進めてきたという経緯がございます。
そこで、委員からご提案もありましたし、今後、あり方の検討を進めるに当たりましては、これまでのような意見交換の場を設けまして、これは一般の県民の方々が入っていただく場ですので、当然に公開という形になります。この場を設けまして、皆様の提案等をいただいて、検討して、運営等に役立てていきたいと、このように考えております。
以上でございます。
このたびの県立図書館の見直しに当たりましては、大変多くの県民の皆様、団体からご意見ですとか、非常に熱心な提案をいただいております。それで議論が深まったものという認識でございます。
現在、これらのご意見につきましては、メールですとか、要望書の形でご提案をいただいているわけでございますが、図書館の課題というのは多岐にわたっておりまして、提案も非常に専門的なものが多いということで、中を見ますと、直接お話を伺ったほうが有効だと思われるものも多々あるわけでございます。
こうした中で、図書館の見直しについては、課長の答弁からもありましたように、10年以上前から議論を進めてきておりまして、その進め方としまして、教育委員会としては、これまでも機会を捉えて、図書館の関係者、それから、県立図書館に関心にある方々を集めて意見交換の場というものを設けて進めてきたという経緯がございます。
そこで、委員からご提案もありましたし、今後、あり方の検討を進めるに当たりましては、これまでのような意見交換の場を設けまして、これは一般の県民の方々が入っていただく場ですので、当然に公開という形になります。この場を設けまして、皆様の提案等をいただいて、検討して、運営等に役立てていきたいと、このように考えております。
以上でございます。
亀井委員
これから県民の目線、しっかりと見据えた上で、しっかりとそういう県民の意見を聞きながら公開した協議の場を持っていただけるということで、前向きなご答弁いただいてありがとうございます。
県民がわからない間に大きく振れるときに、それに対してのやっぱりセーフティーネットだと思っております。リスクヘッジがその協議会でできると思っているんです。もっといえば、その協議会を通った段階で大きく振れた場合は、県民も納得すると思うんです。
ですから、そういうふうな協議会の場でしっかりと県民の目線の入った、県民のご意見をしっかりといただいたような形での協議会を持っていただくこと。それは非常にいいことだと思いますので、しっかりと進めていただければと、そのように思います。
ちょっと視点を変えますが、緊急財政対策の県有施設見直し、ロードマップを見ますと、女性センターについては、調整の方向性として、必要な機能を精査し、規模を縮小、移転、現施設は廃止とされております。
この女性センターには10万冊の図書を有する女性問題の専門図書館であることは承知しておりますけれども、この女性問題ですとか、女性労働をテーマとする図書を中心に、男女共同参画社会づくりに役立つ資料、情報を集めた図書館であり、大変貴重な書籍が今申し上げられましたように収蔵されております。
この女性センターの図書館は、今後どのような見直しを行うのか伺います。
県民がわからない間に大きく振れるときに、それに対してのやっぱりセーフティーネットだと思っております。リスクヘッジがその協議会でできると思っているんです。もっといえば、その協議会を通った段階で大きく振れた場合は、県民も納得すると思うんです。
ですから、そういうふうな協議会の場でしっかりと県民の目線の入った、県民のご意見をしっかりといただいたような形での協議会を持っていただくこと。それは非常にいいことだと思いますので、しっかりと進めていただければと、そのように思います。
ちょっと視点を変えますが、緊急財政対策の県有施設見直し、ロードマップを見ますと、女性センターについては、調整の方向性として、必要な機能を精査し、規模を縮小、移転、現施設は廃止とされております。
この女性センターには10万冊の図書を有する女性問題の専門図書館であることは承知しておりますけれども、この女性問題ですとか、女性労働をテーマとする図書を中心に、男女共同参画社会づくりに役立つ資料、情報を集めた図書館であり、大変貴重な書籍が今申し上げられましたように収蔵されております。
この女性センターの図書館は、今後どのような見直しを行うのか伺います。
出口人権男女共同参画課長
お答えいたします。
女性センターの機能につきましては、男女共同参画を推進する拠点として、必要な機能は何かという視点から検討を進めておりますが、今後、利用者や関係団体の皆様のご意見も参考にしてまいります。
委員からお話のあった図書館につきましては、現在約10万冊の図書資料を所蔵しておりまして、県外、それから、国外の研究者も来館するなど、専門的で貴重なものがございます。
今後、移転先の検討とあわせまして、女性センターとして持つべき図書等を精査いたしまして、どのように保有し、また活用していくか、県立図書館との連携も視野に入れながら検討してまいりたいと思っております。
以上でございます。
女性センターの機能につきましては、男女共同参画を推進する拠点として、必要な機能は何かという視点から検討を進めておりますが、今後、利用者や関係団体の皆様のご意見も参考にしてまいります。
委員からお話のあった図書館につきましては、現在約10万冊の図書資料を所蔵しておりまして、県外、それから、国外の研究者も来館するなど、専門的で貴重なものがございます。
今後、移転先の検討とあわせまして、女性センターとして持つべき図書等を精査いたしまして、どのように保有し、また活用していくか、県立図書館との連携も視野に入れながら検討してまいりたいと思っております。
以上でございます。
亀井委員
今、申し上げましたように貴重な資料がやはり収蔵されているということもあって、県立の図書館の機能を見直す中で、県立の図書館として、この女性センターのような専門図書館、こういう女性センターだけではなくて、県立保健福祉大学の図書館もあれば、もっと言えば、議会図書室に収蔵されているものもそうです。そういうところとの連携を図っていくことがこれから非常に重要だと思いますけれども、所見を伺います。
福地生涯学習課長
県立図書館で、これまでも専門図書館と共同の企画を行うというふうなこともございましたけれども、これから委員お話しのとおり一層の連携を深めていくことが大変重要だろうというふうに思ってございます。
現在も、今お話がございました、かながわ女性センター、それから、保健福祉大学、こういうものを初め県の機関でいろいろ持っている専門の図書館、そういうところと相互貸借システムに参加していただいてございますけれども、まださまざまな事情でシステムに参加できていないような施設もございます。そこで、これから専門図書館など、この相互貸借システムへの積極的な参加を働きかけることとともに、一層の連携に向けて、貴重な蔵書の活用とか、保管のあり方などについても協議してまいりたいと思います。
以上でございます。
現在も、今お話がございました、かながわ女性センター、それから、保健福祉大学、こういうものを初め県の機関でいろいろ持っている専門の図書館、そういうところと相互貸借システムに参加していただいてございますけれども、まださまざまな事情でシステムに参加できていないような施設もございます。そこで、これから専門図書館など、この相互貸借システムへの積極的な参加を働きかけることとともに、一層の連携に向けて、貴重な蔵書の活用とか、保管のあり方などについても協議してまいりたいと思います。
以上でございます。
亀井委員
次に、先日の予算委員会において、知事からこの川崎図書館においては、産業情報センターを新たに設置して、そこに入居する形を検討していくというふうなお話がありましたが、それを前提にした場合に、今後の川崎図書館の方向性について、これは産業振興の観点からも、やっぱり非常に意味があることだと思うんですが、この産業振興の観点から、どのような意味を持って、今後、この川崎図書館を見据えていくのかお尋ねします。
�矍型兄唆反橋讐歡�
お答えいたします。
これまで川崎図書館が蓄積してきました産業技術に関するさまざまな情報等を企業や大学、団体が活用することで、京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区における研究開発やベンチャー企業の起業化、事業化などが進み、本県の産業振興につながるものと捉えております。
以上です。
これまで川崎図書館が蓄積してきました産業技術に関するさまざまな情報等を企業や大学、団体が活用することで、京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区における研究開発やベンチャー企業の起業化、事業化などが進み、本県の産業振興につながるものと捉えております。
以上です。
亀井委員
わかりました。
これは、新たな場所ということも知事が検討するというふうな話でしたけれども、教育委員会ともしっかり検討していただいて、本当に最適な場所、そういうものを見据えていただくということにこれからなるかなと思いますので、この方向性を示した上で、しっかりと産業、また、労働の関係の部局としっかりとタイアップしていただいて、この図書館を十二分に生かしていただきたいなと、そのように思っております。
次に、今回の緊急財政対策に関して、図書館の意義などについて、県民からも多く意見が寄せられるなど、にわかに注目されておりますが、県立図書館としては、県民の利用を広げるために、いろいろこれまで努力してきたことだと思っています。
私も、今回のことでいろいろな県民の方からお話をいただいたり、図書館関係者からも話をいただいております。この臨調の後、県立図書館ですとか、川崎図書館を訪問して、何度か視察をさせていただいたときに、その図書館関係者もそうなんですが、一緒にいらっしゃった方々も、この県立図書館、そして川崎図書館は、今までこんなことをやってきたんですよ、こういうふうな機能もあって、こういうふうなすばらしい蔵書があるんですよということをお話しいただくんです。可能性としては、これからこんなこともできますし、これからこういうことも実は考えているんですというふうなこともお話しいただくんです。
そのときに私は思ったのは、今、私にそれを言ったって遅いんじゃないかと、それよりは、この臨調になる前からしっかりと努力して、県民に周知して、しっかりとした啓発の努力をしていくべきだったんじゃないですかといったら、おっしゃるとおりでございますというふうな話でありました。
ですから、今までどのような形で努力してきたのかということももちろんそうなんですけれども、これから図書館が今いい機会だと思うんですよ、こういう形でクローズアップされているということは。今後、図書館に関して、県民にしっかり周知しなければいけませんし、啓発していかなければいけない、使い方に関しても、収蔵されているものに関しても、どんどんアピールしていかなければいけないというふうに思うんですが、これに関しては、どのような形で努力をさせますか。過去の努力と、これからの努力の方向性について２点お尋ねします。
これは、新たな場所ということも知事が検討するというふうな話でしたけれども、教育委員会ともしっかり検討していただいて、本当に最適な場所、そういうものを見据えていただくということにこれからなるかなと思いますので、この方向性を示した上で、しっかりと産業、また、労働の関係の部局としっかりとタイアップしていただいて、この図書館を十二分に生かしていただきたいなと、そのように思っております。
次に、今回の緊急財政対策に関して、図書館の意義などについて、県民からも多く意見が寄せられるなど、にわかに注目されておりますが、県立図書館としては、県民の利用を広げるために、いろいろこれまで努力してきたことだと思っています。
私も、今回のことでいろいろな県民の方からお話をいただいたり、図書館関係者からも話をいただいております。この臨調の後、県立図書館ですとか、川崎図書館を訪問して、何度か視察をさせていただいたときに、その図書館関係者もそうなんですが、一緒にいらっしゃった方々も、この県立図書館、そして川崎図書館は、今までこんなことをやってきたんですよ、こういうふうな機能もあって、こういうふうなすばらしい蔵書があるんですよということをお話しいただくんです。可能性としては、これからこんなこともできますし、これからこういうことも実は考えているんですというふうなこともお話しいただくんです。
そのときに私は思ったのは、今、私にそれを言ったって遅いんじゃないかと、それよりは、この臨調になる前からしっかりと努力して、県民に周知して、しっかりとした啓発の努力をしていくべきだったんじゃないですかといったら、おっしゃるとおりでございますというふうな話でありました。
ですから、今までどのような形で努力してきたのかということももちろんそうなんですけれども、これから図書館が今いい機会だと思うんですよ、こういう形でクローズアップされているということは。今後、図書館に関して、県民にしっかり周知しなければいけませんし、啓発していかなければいけない、使い方に関しても、収蔵されているものに関しても、どんどんアピールしていかなければいけないというふうに思うんですが、これに関しては、どのような形で努力をさせますか。過去の努力と、これからの努力の方向性について２点お尋ねします。
福地生涯学習課長
ここまでやってきた努力ですけれども、まずは県民の方のための利便性を向上させていこうということで、当初、平成12年度のころは一度に３冊しか本を借りられなかったんですが、これを６冊にふやし、18年度からは10冊としたり、それから、平成18年10月には、横浜西口にある県政情報センターで予約した図書の貸し出しとか返却のサービスも受けられるようになりました。また、23年３月からは貸し出しの宅配サービスもやってございます。
それから、今、委員からお話がございましたけれども、大変貴重な資料をたくさん持ってございますので、こういうものを使って特設の展示コーナーで紹介して、図書館に対する県民の方の興味関心を高めていくというようなこともやってございました。
また、最近はホームページでブログ風の記事をつくって、司書の出番といってございますけれども、司書が最近接した本についてわかりやすくご紹介するというのもやってございます。ただ、委員お話しいただきましたように、いろいろやってはいるんですけれども、まだまだ県民には知られていない部分があるんじゃないかというふうに、私どもも考えてございます。教育委員会、それから、図書館が一緒になって、もっともっと努力していきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
それから、今、委員からお話がございましたけれども、大変貴重な資料をたくさん持ってございますので、こういうものを使って特設の展示コーナーで紹介して、図書館に対する県民の方の興味関心を高めていくというようなこともやってございました。
また、最近はホームページでブログ風の記事をつくって、司書の出番といってございますけれども、司書が最近接した本についてわかりやすくご紹介するというのもやってございます。ただ、委員お話しいただきましたように、いろいろやってはいるんですけれども、まだまだ県民には知られていない部分があるんじゃないかというふうに、私どもも考えてございます。教育委員会、それから、図書館が一緒になって、もっともっと努力していきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
亀井委員
図書館利用されている方というのは本当に限られていると思います。図書館の利用の仕方がわからなくて利用できない方もいらっしゃるので、どんどんそういうところは周知して、啓発して、図書館の使い勝手のよさとか、使い道、使われ方ということもしっかりと周知して、多くの県民の皆さんに使っていただけるようにぜひ努力していただきたいと思います。
次に、今回の見直しの過程で県立図書館のあり方について、さまざまな方面で議論が高まったと思います。見直しの検討は、まだこれからも続くと思いますが、市町村立図書館、大学図書館、専門図書館などを含む県内の図書館全体の将来像についてどのように考えているのか教育長に伺います。
次に、今回の見直しの過程で県立図書館のあり方について、さまざまな方面で議論が高まったと思います。見直しの検討は、まだこれからも続くと思いますが、市町村立図書館、大学図書館、専門図書館などを含む県内の図書館全体の将来像についてどのように考えているのか教育長に伺います。
藤井教育長
お答えいたします。
県立図書館を初め市町村立図書館や専門の図書館は、それぞれの設置目的に応じてそれぞれ活動してきました。しかし、図書館がそれぞれ単独で利用者が必要とする資料や情報全てを整理して、それを提供することは財政的にも専門分野等ございますので、技術的にも限界があるというふうに考えております。
こうした中で、図書館の将来像を考えますと、これまで以上に横の連携を図りまして、県内の図書館全体として、県民の利便性の向上と図書館運営の効率化を図っていく必要があるというふうに考えております。
そこで、県立図書館が中心となって県内の図書館のネットワーク化を推進し、身近な図書館でサービスを受けられるような仕組みを充実させていく。そして、広域の図書館として市町村の図書館を支援していくというふうに考えております。
更に、今後、重要なことといたしましては、図書館が有する専門性の高い貴重な資料、それから、司書の高度なレファレンス力を生かしまして、企業などの調査研究活動を支援することで、県内のさまざまな産業の振興に寄与できる図書館を目指していきたいと、かように考えております。
以上でございます。
県立図書館を初め市町村立図書館や専門の図書館は、それぞれの設置目的に応じてそれぞれ活動してきました。しかし、図書館がそれぞれ単独で利用者が必要とする資料や情報全てを整理して、それを提供することは財政的にも専門分野等ございますので、技術的にも限界があるというふうに考えております。
こうした中で、図書館の将来像を考えますと、これまで以上に横の連携を図りまして、県内の図書館全体として、県民の利便性の向上と図書館運営の効率化を図っていく必要があるというふうに考えております。
そこで、県立図書館が中心となって県内の図書館のネットワーク化を推進し、身近な図書館でサービスを受けられるような仕組みを充実させていく。そして、広域の図書館として市町村の図書館を支援していくというふうに考えております。
更に、今後、重要なことといたしましては、図書館が有する専門性の高い貴重な資料、それから、司書の高度なレファレンス力を生かしまして、企業などの調査研究活動を支援することで、県内のさまざまな産業の振興に寄与できる図書館を目指していきたいと、かように考えております。
以上でございます。
亀井委員
前向きなご答弁ありがとうございます。
最後に知事にお伺いしたいと思います。
先ほどの議論で刑法の話が出たんで、私は憲法の話をさせていただきたいと思いますが、憲法21条は表現の自由、そこから派生する知る権利というのは、一番大事な権利であることは、多分この県庁の中で一番わかっていらっしゃるのは黒岩知事だと思います。
というのは、知事は30年近くマスコミで働いていらっしゃって、そして20年近くはキャスターとしても働いていらっしゃる。それは、キャスターとしての仕事は、表現の自由のもとに成り立つ職業であるし、キャスターというのは、国民の知る権利ですとか、県民の知る権利をしっかりと尊重するというのがミッションだと思うからです。そういう意味で、仕事してきた知事が一番この知る権利をよくわかっていらっしゃる。その知る権利の最後のとりでが図書館ですよ。知の拠点の図書館が実は最後のとりでであり、また、先日の本会議でも我が党の代表質問において、文字活字文化の重要性についても知事はご賛同いただいたと思います。そういう意味からも、知事に対しては図書館の価値ですね、そして、私が申し上げたことを前提とすれは、図書館の価値を向上させるということは絶対に必要だと思います。
その２点について知事のご所見を伺います。
最後に知事にお伺いしたいと思います。
先ほどの議論で刑法の話が出たんで、私は憲法の話をさせていただきたいと思いますが、憲法21条は表現の自由、そこから派生する知る権利というのは、一番大事な権利であることは、多分この県庁の中で一番わかっていらっしゃるのは黒岩知事だと思います。
というのは、知事は30年近くマスコミで働いていらっしゃって、そして20年近くはキャスターとしても働いていらっしゃる。それは、キャスターとしての仕事は、表現の自由のもとに成り立つ職業であるし、キャスターというのは、国民の知る権利ですとか、県民の知る権利をしっかりと尊重するというのがミッションだと思うからです。そういう意味で、仕事してきた知事が一番この知る権利をよくわかっていらっしゃる。その知る権利の最後のとりでが図書館ですよ。知の拠点の図書館が実は最後のとりでであり、また、先日の本会議でも我が党の代表質問において、文字活字文化の重要性についても知事はご賛同いただいたと思います。そういう意味からも、知事に対しては図書館の価値ですね、そして、私が申し上げたことを前提とすれは、図書館の価値を向上させるということは絶対に必要だと思います。
その２点について知事のご所見を伺います。
黒岩知事
お答えいたします。
私自身の図書館に対する思いですけど、振り返ってみますと学生時代、そして、ジャーナリスト時代、この図書館に行くところ知的な好奇心が刺激される。そして、学習意欲、研究意欲がかきたてられる。新たな自分を発見する。そんなところでありました。
今回、見直しという中でさまざまなご議論いただきました。その中で、私は今立ち戻ってみてよかったなと思っているところがあります。実は、この話のプロセスで、私自身データを見てびっくりしたんですが、県立の図書館というのが全然使われていないということでした。県内の公立図書館全体に占める県立の図書館の貸し出し図書の割合というものが、何と0.36％しかないということでありました。その数字を見たときに、県民の皆さんが余り使っていないんだったら、要らないのかなって思ったところではありました。
しかし、そういった議論の中で、やはりこれはとても大切なものなんだというふうなさまざまな議論が巻き起こりました。そして、この県立図書館という、特に川崎の図書館というのは、どういった図書館だったのかといったこと、それを皆さんが大きな声で言ってくださるようになって、それだけの専門性を持った図書館だったんだということを今回の議論を通じて理解された方というのは、たくさんいらっしゃったなと実は思う次第であります。
これは1993年、ピーク時の利用者は約62万人だったんですけれども、それが今43万人に減少しておりまして、３割も利用者が減少していたということがありました。そして、また、その部分が逆に市町村立の図書館にみんなシフトしていたということも明らかになったわけです。この中で、やっぱり要らないということではなくて、やはり我々の持っている貴重な財産というものの価値を知ったということがありますので、これから我々もできるだけ多くの方々に県立図書館の魅力というものをどんどん委員ご指摘のとおり発信していくとともに、より多くの皆さんにこれをきっかけに使っていただきたいと思うところであります。
まさに知る権利というもの、その拠点だということは私も全く同感であります。
以上です。
私自身の図書館に対する思いですけど、振り返ってみますと学生時代、そして、ジャーナリスト時代、この図書館に行くところ知的な好奇心が刺激される。そして、学習意欲、研究意欲がかきたてられる。新たな自分を発見する。そんなところでありました。
今回、見直しという中でさまざまなご議論いただきました。その中で、私は今立ち戻ってみてよかったなと思っているところがあります。実は、この話のプロセスで、私自身データを見てびっくりしたんですが、県立の図書館というのが全然使われていないということでした。県内の公立図書館全体に占める県立の図書館の貸し出し図書の割合というものが、何と0.36％しかないということでありました。その数字を見たときに、県民の皆さんが余り使っていないんだったら、要らないのかなって思ったところではありました。
しかし、そういった議論の中で、やはりこれはとても大切なものなんだというふうなさまざまな議論が巻き起こりました。そして、この県立図書館という、特に川崎の図書館というのは、どういった図書館だったのかといったこと、それを皆さんが大きな声で言ってくださるようになって、それだけの専門性を持った図書館だったんだということを今回の議論を通じて理解された方というのは、たくさんいらっしゃったなと実は思う次第であります。
これは1993年、ピーク時の利用者は約62万人だったんですけれども、それが今43万人に減少しておりまして、３割も利用者が減少していたということがありました。そして、また、その部分が逆に市町村立の図書館にみんなシフトしていたということも明らかになったわけです。この中で、やっぱり要らないということではなくて、やはり我々の持っている貴重な財産というものの価値を知ったということがありますので、これから我々もできるだけ多くの方々に県立図書館の魅力というものをどんどん委員ご指摘のとおり発信していくとともに、より多くの皆さんにこれをきっかけに使っていただきたいと思うところであります。
まさに知る権利というもの、その拠点だということは私も全く同感であります。
以上です。
亀井委員
知事から貸し出し数の話、それに付随する来館者数の話も、そこから付随すると思います。だけれども、県立の図書館は専門図書館なんですから、朝から晩まで調べに来る人がいるんです。滞在時間ということも一つ基準にしていただければ。
以上で終わります。
以上で終わります。
