エアプとはエア・プレイのことを示し、実際にやってもいないのにプレイした様に言うことに対する蔑称である。
 ……しかし近年はこの言葉が発展してしまい様々な事象を指すようになってしまった。

解説

 この言葉を例えばWebilioで調べてみると
未経験者が経験者であり玄人でもあるかのように振る舞うこと、その言動、そのように振る舞う人を指す言い方。「エアプレイ(ヤー)」の略と解釈できる。この場合の「エア」は「架空の」「虚無の」「実体がない」といった意味で形容詞的に用いられる表現。ゲームやスポーツその他のアクティビティの話題において、巷で見聞きした(経験に依拠しない)情報に基づき、横やりを挟むような振る舞いを指すことが多い。

 という検索結果が出てくる。
 この言葉は2000年代に流行った、実際にギターを持っていないのに持ってさらに演奏している行為であるエアギターなる行為から「エア○○」というものが生まれその流れを汲んで生まれた言葉であるとされる。出典は確認できないが2010年には言葉自体は存在していたものの多く聞くようになったのは2010年代の中盤から後半に入ってからであるのは、パズドラなどのソシャゲが流行るようになって爆発的に流行した言葉であるのではないかなどとも囁かれている。(後述)

エア…プ?

 と当初の意味ではエアプというのは実際にやっていないものをやったようにいうことであったのだが、我々がウィズで良く聞くのは、おそらくはある精霊に対し、ずれた評価を下すプレイヤーのことを呼ぶときや、クエストで自身が手順を間違えたのにクリアできないというプレイヤーに対してではないだろうか?
 これはエアプという言葉が使われすぎてだんだん意味が変質してきているということが原因とされており、書いている人が知っている限りでは「雪国エアプ」といった現実世界に言及するものや、「このレベルはまだエアプだわ」などと自身の未プレイのことを示すといった様な使われ方もしている。

 また、攻略サイトであるゲームウィズに関しては様々な事象*1*2から「エアプウィズ」や「エアプ」ともはや名詞化しているといった現象も見受けられる。

よくわかんないからまとめて

 つまり、以下の3つ+1つに分類できると思われる。
 なお、ここの記載は2023年5月のものなので今後増えたり減ったりするかもしれない。

実際にやったことのないのに知ったかのように振る舞うタイプ

 原義とされるタイプ。
 黒ウィズだと黒ウィズを一度もプレイをしたことがないのにもかかわらず、特定精霊を強いと言うタイプ。
 また、効果値などの1つだけに目がくらんで実際の使用感などを考慮せずに強い弱いを下すタイプやずれた評価を下すタイプ、自分が悪いのにクリアできないというものもおそらく原義からは離れるものの一応これに分類して良いと思われる。

めっちゃ玄人だが手持ちがないパターン

 例えば水光反転デッキでタツマで攻略できたがアーシュで攻略できるか問われたときアーシュを所持していないため検証ができない。
 しかし、タツマは火力目的で一切使用しておらず、攻略はおそらくできるという場合に接頭句として「エアプなので」と付ける場合がある。
 近年いろいろ代用できますかと聞くだけのプレイヤーが増えて問題視されてはいるが、その精霊をなぜ起用したのかというのは実際にはよくわからない事が多い(例えばSSターンのためだけだったり、AS封印無効が付いてるからだったり、精霊の種族だったり、連撃数だったりATKがガチャ産より低くそれがちょうどハマっていたなど)ので限度はあるがある程度の質問は許されるしある程度は返答してあげたほうが攻略の助けにはなるとは思う。
 とはいえ、ただ解答を聞くだけのプレイヤーはどうかとは思うが…。

ゲームウィズなど

 過去の悪行のせいでエアプと呼ばれているタイプ。
 黒ウィズに関して言えばガメがエアプだったのは2016年〜2017年程度までの今から6年以上前の話なのでそろそろ許せなくもない気がするが、別ゲーでまたやらかしたりしてるそうなので…。

運営

 2022年〜2023年になって出てきたパターン。
 運営がエアプというのは蔑称やネタとして昔から…それこそネトゲ全盛期な2000年代には言葉として存在はしていた。
 とはいえ、運営も実際にそのゲームをテストプレイなどはしているわけで本当にエアプなのかは微妙な場面が多かった。
 例えば…ウィズで例えるならばアリエッタを出して環境破壊をしたのは運営が環境を読めていない=エアプであったといってもまあ、ズレてはいないだろう。
 しかし、それらは調整ミスなどで片付ける文言でエアプ扱いするレベルまでは至らないといった感じで。

 長年そうした、エアプと断定するには至らないような、けれどもどうなんだこれ現象が度々現れてはいたが、2022年末の幻闘戦や2023年のGAあたりで擁護不可能な事例が多数散見されるようになってきた。
 例えば…クイズレベル地獄で30問以上を解くことを強要する幻闘戦*3だったり、幻闘戦の報酬精霊のステータスが間違っていたり、新規に作ったアカウントで複垢投票可能な仕様のGAだったり、超高難易度なストーリークエストとはいえ現状入手不可能といっても過言ではない特定精霊や現状入手不可能な結晶*4がないとクリア不可or厳しいクエスト、果ては事前準備が大事と言っておきながら開催日当日に公開された黒ウィズ講座 第6回〜魔道杯に挑戦〜だったり、穴埋めクイズという時間がかかるものが出題されるのにも関わらず2秒以内というサブクエがあるエステレラ5の超高難度だったり、マナ調整をしなければ不調条件を満たせない2023年5月の魔道杯総合ガトリンだったりと1つ1つを見るとそんなことか…といえるレベルなのだが、集まってしまうと明らかにいやこれテストプレイすらしてないだろ案件というレベルでやらかしてしまっている。
 ちなみに、上記のすらまだまだ一端に過ぎず、ガチャの排出精霊が間違っていただとか潜在のミスだとか枚挙にいとまがないレベルでいろいろやらかしている。

流行した理由

 エアプという言葉が流行したのはパズドラ流行時期と重なるのではないか?ということが言われている。これはAppBankの成功を見て様々な攻略サイトやまとめサイトが乱立し、他のサイトより新鮮な情報を提供しようと噂や誤情報を掲載してしまいそれによって広まったというのが原因とされている。
 余談ではあるがこの時期の攻略サイトといえば他のサイトを誤字を含め完全コピペしたり、掲載物を勝手に加工&転用してみたり*5など今回はガメウィズを例に挙げたが、本当に各サイトが本当にやりたい放題していたりする。
 そのためある時期には先に攻略した方が(パクられるから)負けといった謎の文化があったとかなかったとか…。

弊害?

 こういったまとめ系攻略サイトは広告収入によってサイトを維持しているため欲しい情報を1つのページにはおかず様々なページを巡回しなければ情報が得られないような仕組みになっていたり、様々なページに置いているためグーグルのサジェスト検索に引っかかりやすくなり検索上位にヒットする*6といった現象も問題となっている。

 また、それまでメインであった個人の攻略サイトというのもまとめ系サイトによって下火になってしまい、どこで調べたんだ…というような情報を掲載していたサイトが作られなくなってしまうという弊害も起きている。

 結果としてSEO汚染によって欲しいゲームの攻略情報が入手できず、ヘビープレイヤーはネット主流の時代から一転して汚染が起こらない紙媒体…所謂攻略本に回帰していたり、TwitterなどのSNSという人の繋がりに移行しているというのは面白い現象ではないか?と思われる。

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