最終更新: naminagares 2015年03月28日(土) 10:46:09履歴
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【 1ヶ月後 】
ドラキュラ「…けほけほっ!」
使い魔「…」
女子大生「やっぱりダメ…なんだ」
ドラキュラ「飲めないよ〜……」ケホッ…
使い魔「…なんで、飲めないんだよマジで」
ドラキュラ「わかんないってば…」
使い魔「こんなに美味いのに!」バッ!
…カプッ、チュ〜……
女子大生「んっ……!」ビクッ!
…ゴクンッ
使い魔「相変わらず、最高な血だぜ」
女子大生「ほ、ほめられてるのかな〜…」
使い魔「褒めてるんだよ」
女子大生「あ、ありがとう…?」
ドラキュラ「う゛〜…」
使い魔「…あれから割と早いペースで血に慣れさせようと飲ませていたが。」
使い魔「一向に飲めねーし、マジでどうなってんだよ」
ドラキュラ「だってぇ…」
使い魔「ドラキュラ一族の恥さらしだけじゃなくて、ヴァンパイアの爺様にも怒られるぞ貴様」
ドラキュラ「あぁ〜…!そうだよね、それは嫌だな……」ブルブル
女子大生「…ヴァンパイア爺様?」
使い魔「知らないのか?」
女子大生「え、ヴァンパイアは知ってるけど…。それってこの子じゃないの?」
使い魔「は?」
女子大生「ヴァンパイアって、ドラキュラのことでしょ?」
使い魔「……マジで言ってんの?」
女子大生「え、違うの?」
使い魔「ヴァンパイア様は、ドラキュラの家系を生み出した、いわゆる親のような存在だ。」
使い魔「ドラキュラは、ヴァンパイア家より血を受け継ぐことが許された一族なんだよ」
女子大生「ど、どういうこと?」
女子大生「ヴァンパイアとドラキュラって一緒意味じゃないの?」
女子大生「言い方が違うだけだと思ってたんだけど…」
使い魔「だから、全然違うっつーの!」
使い魔「いいか、耳の穴をかっぽじってよーく聞けよ!!」
女子大生「う、うん」
使い魔「ドラキュラっつーのはそもそも、人間だったヴラド伯爵が始祖でな。」
使い魔「ヴァンパイア様が、ヴラド伯爵をえらく気に入り、その人間に血を分け与えたんだ。」
使い魔「それがドラキュラ一族の始まりであり、ドラキュラ一世がヴラド伯爵ということになる」
女子大生「へ、へぇ〜…!」
使い魔「ヴァンパイア様自身は不死ともいうべき存在で、素晴らしきお方だ。」
使い魔「その血を与えられたヴラド伯爵…つまりドラキュラ一世様は、それに類似した力を手に入れた。」
使い魔「それが血を飲むことで血で力を得ることや、疑似的な不死…転生の能力っつーことさ。」
女子大生「そうだったんだ…」
使い魔「ヴァンパイア様はドラキュラ一族よりも遥かに優れ、不死であり弱点はない。」
使い魔「だが、血を入れただけのドラキュラ一族は、十字架や闇を照らす物に弱いという弱点があった。」
使い魔「……そういうことさ」
女子大生「なるほど〜…。よく分かった、有難うこーくん♪」
使い魔「こーくん言うな!」
女子大生「可愛いからさ…つい」エヘヘ
使い魔「…全部、血を吸うぞコラ」
女子大生「や、やめてよぉ…」
使い魔「……で、まぁ。」
使い魔「何年に1度か、ヴァンパイア様にご挨拶に行くのだが……」
使い魔「この恥さらしを、なぜかヴァンパイア様は気に入っていてなぁ……。」
使い魔「ドラキュラらしくないのに、どうしてなんだか…」ハァ
ドラキュラ「…実はヴァンパイア様がトマトジュース好きで、トマトジュース好きな僕を、好きとか!」
使い魔「んなわきゃねーだろうが!!」
ドラキュラ「お、大声出さないでよ〜!」
使い魔「はぁ、はぁ…。お前らには本当に疲れる……!」
女子大生(……うーん。)
女子大生(確か、この子は弱点が無くて…なぜか血を飲まなくても生きて来れたんだよね?)
女子大生(…)
女子大生(そのヴァンパイア様に気に入られる理由って、もしかして……)
使い魔「…まぁいいや、今日もそろそろ帰るぞ」
ドラキュラ「あ、うん…」
女子大生「お疲れ様〜」フリフリ
ドラキュラ「今日もありがとうございましたっ」ペコッ
女子大生「…」
女子大生「…もー、可愛いっ!」バッ!
ギュ〜ッ!
ドラキュラ「わわっ…!」カァッ
女子大生「ぐりぐり…」グリグリ
ドラキュラ「や、柔らかいのがあたってます〜…!」ドキドキ!
女子大生「また来てね〜!」
ドラキュラ「は、はい〜…!」
使い魔「…ドラキュラの威厳が」シクシク
…………
……
…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【 マンションの外 】
バサッ、バサッ……
使い魔「はー…。お前さ、もう少ししっかりしろよ」
ドラキュラ「だって〜…」
使い魔「だってもこうもねーんだよ」
ドラキュラ「うぐ…」
使い魔「はぁ〜…。」
ドラキュラ「……あ、そういえばさ」
使い魔「ん?」
ドラキュラ「こーくんはまだしも、僕ってこのサイズで空を飛んでてバレないのかな?」
使い魔「夜の闇に潜む能力があるだろうが。バレるわけねーだろ」
ドラキュラ「そ、そっか…」アハハ…
使い魔「闇に姿を隠して、外を歩く人間に襲うための能力なんだが…」
ドラキュラ「意味ないねっ!」
使い魔「…ッ!」ビュッ!
…ゴチンッ!
ドラキュラ「」プシュー…
使い魔「…ふざけんなっ!」
ドラキュラ「痛いよぅ……」グスンッ
使い魔「あーもうっ!マジで、もっとドラキュラらしくさぁ……」
ドラキュラ「…」
ドラキュラ「……ん〜?」
使い魔「何よ」
ドラキュラ「…マンションの前の電柱、あの人もなんか暗い恰好してるね」
使い魔「ん〜…どれどれ……」
ドラキュラ「…あそこだよ、ほら」
………
…
???「…」
…
………
使い魔「…なんだアイツ」
ドラキュラ「っていうか、1ヶ月前もあの人いたような気がする」
使い魔「そういや…そうだったかもしれん……」
ドラキュラ「探偵さんかな?」
使い魔「…さぁ。人間のことはよー分からん」
ドラキュラ「うーん…」
使い魔「…とりあえず帰るぞ。女子大生から貰ったトマトジュースで今日も腹ごしらえだ」
ドラキュラ「今日は3本飲んじゃお〜っと♪」
使い魔「…あと3本しかねーだろうが」
ドラキュラ「早いもの勝ちっ!」バッ!
ヒュオオオオッ……!!
使い魔「あ、待てコラッ!!」バッ!
バサバサッ!
ヒュオオオオオォォォッ……!!!
……………
………
……
…
…
……
…
……
………
……
…
…
…
‥
……
…
…
…………
……
……
…
……
…
???「…」
???「…」ハァハァ…
???「…」
???「…」ブツブツ…
???「…」
???「……女子大生ちゃん」
ストーカー「……っ」ハァ…ハァ…
…………
……
…
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ドラキュラ「…けほけほっ!」
使い魔「…」
女子大生「やっぱりダメ…なんだ」
ドラキュラ「飲めないよ〜……」ケホッ…
使い魔「…なんで、飲めないんだよマジで」
ドラキュラ「わかんないってば…」
使い魔「こんなに美味いのに!」バッ!
…カプッ、チュ〜……
女子大生「んっ……!」ビクッ!
…ゴクンッ
使い魔「相変わらず、最高な血だぜ」
女子大生「ほ、ほめられてるのかな〜…」
使い魔「褒めてるんだよ」
女子大生「あ、ありがとう…?」
ドラキュラ「う゛〜…」
使い魔「…あれから割と早いペースで血に慣れさせようと飲ませていたが。」
使い魔「一向に飲めねーし、マジでどうなってんだよ」
ドラキュラ「だってぇ…」
使い魔「ドラキュラ一族の恥さらしだけじゃなくて、ヴァンパイアの爺様にも怒られるぞ貴様」
ドラキュラ「あぁ〜…!そうだよね、それは嫌だな……」ブルブル
女子大生「…ヴァンパイア爺様?」
使い魔「知らないのか?」
女子大生「え、ヴァンパイアは知ってるけど…。それってこの子じゃないの?」
使い魔「は?」
女子大生「ヴァンパイアって、ドラキュラのことでしょ?」
使い魔「……マジで言ってんの?」
女子大生「え、違うの?」
使い魔「ヴァンパイア様は、ドラキュラの家系を生み出した、いわゆる親のような存在だ。」
使い魔「ドラキュラは、ヴァンパイア家より血を受け継ぐことが許された一族なんだよ」
女子大生「ど、どういうこと?」
女子大生「ヴァンパイアとドラキュラって一緒意味じゃないの?」
女子大生「言い方が違うだけだと思ってたんだけど…」
使い魔「だから、全然違うっつーの!」
使い魔「いいか、耳の穴をかっぽじってよーく聞けよ!!」
女子大生「う、うん」
使い魔「ドラキュラっつーのはそもそも、人間だったヴラド伯爵が始祖でな。」
使い魔「ヴァンパイア様が、ヴラド伯爵をえらく気に入り、その人間に血を分け与えたんだ。」
使い魔「それがドラキュラ一族の始まりであり、ドラキュラ一世がヴラド伯爵ということになる」
女子大生「へ、へぇ〜…!」
使い魔「ヴァンパイア様自身は不死ともいうべき存在で、素晴らしきお方だ。」
使い魔「その血を与えられたヴラド伯爵…つまりドラキュラ一世様は、それに類似した力を手に入れた。」
使い魔「それが血を飲むことで血で力を得ることや、疑似的な不死…転生の能力っつーことさ。」
女子大生「そうだったんだ…」
使い魔「ヴァンパイア様はドラキュラ一族よりも遥かに優れ、不死であり弱点はない。」
使い魔「だが、血を入れただけのドラキュラ一族は、十字架や闇を照らす物に弱いという弱点があった。」
使い魔「……そういうことさ」
女子大生「なるほど〜…。よく分かった、有難うこーくん♪」
使い魔「こーくん言うな!」
女子大生「可愛いからさ…つい」エヘヘ
使い魔「…全部、血を吸うぞコラ」
女子大生「や、やめてよぉ…」
使い魔「……で、まぁ。」
使い魔「何年に1度か、ヴァンパイア様にご挨拶に行くのだが……」
使い魔「この恥さらしを、なぜかヴァンパイア様は気に入っていてなぁ……。」
使い魔「ドラキュラらしくないのに、どうしてなんだか…」ハァ
ドラキュラ「…実はヴァンパイア様がトマトジュース好きで、トマトジュース好きな僕を、好きとか!」
使い魔「んなわきゃねーだろうが!!」
ドラキュラ「お、大声出さないでよ〜!」
使い魔「はぁ、はぁ…。お前らには本当に疲れる……!」
女子大生(……うーん。)
女子大生(確か、この子は弱点が無くて…なぜか血を飲まなくても生きて来れたんだよね?)
女子大生(…)
女子大生(そのヴァンパイア様に気に入られる理由って、もしかして……)
使い魔「…まぁいいや、今日もそろそろ帰るぞ」
ドラキュラ「あ、うん…」
女子大生「お疲れ様〜」フリフリ
ドラキュラ「今日もありがとうございましたっ」ペコッ
女子大生「…」
女子大生「…もー、可愛いっ!」バッ!
ギュ〜ッ!
ドラキュラ「わわっ…!」カァッ
女子大生「ぐりぐり…」グリグリ
ドラキュラ「や、柔らかいのがあたってます〜…!」ドキドキ!
女子大生「また来てね〜!」
ドラキュラ「は、はい〜…!」
使い魔「…ドラキュラの威厳が」シクシク
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――――【 マンションの外 】
バサッ、バサッ……
使い魔「はー…。お前さ、もう少ししっかりしろよ」
ドラキュラ「だって〜…」
使い魔「だってもこうもねーんだよ」
ドラキュラ「うぐ…」
使い魔「はぁ〜…。」
ドラキュラ「……あ、そういえばさ」
使い魔「ん?」
ドラキュラ「こーくんはまだしも、僕ってこのサイズで空を飛んでてバレないのかな?」
使い魔「夜の闇に潜む能力があるだろうが。バレるわけねーだろ」
ドラキュラ「そ、そっか…」アハハ…
使い魔「闇に姿を隠して、外を歩く人間に襲うための能力なんだが…」
ドラキュラ「意味ないねっ!」
使い魔「…ッ!」ビュッ!
…ゴチンッ!
ドラキュラ「」プシュー…
使い魔「…ふざけんなっ!」
ドラキュラ「痛いよぅ……」グスンッ
使い魔「あーもうっ!マジで、もっとドラキュラらしくさぁ……」
ドラキュラ「…」
ドラキュラ「……ん〜?」
使い魔「何よ」
ドラキュラ「…マンションの前の電柱、あの人もなんか暗い恰好してるね」
使い魔「ん〜…どれどれ……」
ドラキュラ「…あそこだよ、ほら」
………
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???「…」
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使い魔「…なんだアイツ」
ドラキュラ「っていうか、1ヶ月前もあの人いたような気がする」
使い魔「そういや…そうだったかもしれん……」
ドラキュラ「探偵さんかな?」
使い魔「…さぁ。人間のことはよー分からん」
ドラキュラ「うーん…」
使い魔「…とりあえず帰るぞ。女子大生から貰ったトマトジュースで今日も腹ごしらえだ」
ドラキュラ「今日は3本飲んじゃお〜っと♪」
使い魔「…あと3本しかねーだろうが」
ドラキュラ「早いもの勝ちっ!」バッ!
ヒュオオオオッ……!!
使い魔「あ、待てコラッ!!」バッ!
バサバサッ!
ヒュオオオオオォォォッ……!!!
……………
………
……
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……
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……
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???「…」
???「…」ハァハァ…
???「…」
???「…」ブツブツ…
???「…」
???「……女子大生ちゃん」
ストーカー「……っ」ハァ…ハァ…
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- 4話休日!へ続く
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