架空国家を作ろう　亜空世界線

生真面目な性格だが、融通が利かない訳ではない。
また、基本的に善良なので、困っている人を放っておけない優しさを持っている。
しかし、信仰と戒律を何よりも重んじる為、それらに反する者に対しては容赦がない一面もある。
特に女性に対しては厳しく、少しでも疑わしい素振りを見せれば、例え相手が年端もいかない少女であっても厳しい態度を取る。
ただし、それは彼女の職務上やむを得ないものであり、決して悪意がある訳でも悪気がある訳でもない事を理解して欲しい。
ちなみに、彼は非常に嫉妬深い面があり、一度自分の所有物と認識した相手に対しては非常に独占欲が強い。
モトゥタエ国では珍しい奴隷廃止論者で、奴隷制度には否定的であり、もしも奴隷を購入する事があるとすれば、それは彼が認めた者のみに限られる。
趣味は読書。主に宗教関係のものを読む。また酒も好み、飲む時は決まって蒸留酒を嗜んでいる。

ザマ・アフプアア出身。幼少期に両親を亡くした後、神官の下で育つ。
そして、13歳の時に一人前の神官となる。
その後、20歳で神官長へ就任した。
こうしたキャリアの一方で、首長の下で書記官を務めていた女性と恋に落ち、結婚する。
しかしその女性は、ザマ・アフプアアのアリイの血を引いており、彼女は高貴な身分であった。
その為、二人の仲は公然の秘密として認知されており、二人は身分違いながらも愛し合っていた。
だが、ある日の事、モトゥタエ国に異変が起こり始める。
それは、謎の失踪事件が多発し始めたのだ。
最初は、辺境の村から行方不明になる者が出ていたのだが、それが次第に都市部へと広がっていった。
これは明らかに異常な事態だった。
そこでモトゥタエ国は、調査隊を派遣する事になった。
その調査隊の隊長に任命されたのが、当時23歳だったオハナである。
彼と共に派遣されたメンバーは、当時の首長によって選出された精鋭中の精鋭ばかりであった。
しかし、彼らの奮闘虚しく、犠牲者の数は増える一方だった。
そんな中、遂に行方不明者たちが一箇所に集められている場所を突き止める事に成功した。
そこに集められた行方不明者たちは、全員身体の一部が欠損しており、更には全身に酷い火傷を負っていて、見るに耐えない状態だったという。
しかし、彼らはまだ幸運な方で、中にはもっと凄惨な状態の者もいたらしい。
こうして、行方不明者たちの救出作戦が開始された。
しかし、その場所へ向かう道中で悲劇が起こる。
突如として現れたグリードパロットとブルドイーグルに襲われ、調査隊は全滅したのだ。
これを受け、触らぬ神に祟りなしとばかりに事件の調査が打ち切られ、事件は解決に至らぬまま放置されることとなった。
これ以降、オハナは行方不明になった者たちを救出する為に各地を奔走するが、結局成果を挙げる事は出来なかった。
そうして、オハナが33歳の時、ザマ・アフプアアにて事件が起きる。
それは、アリイの血を引く女性、つまり彼の恋人が何者かの手によって失踪されられたというものだった。解決できなかった事件が、ついに彼の恋人にも牙を向いたのだ。
オハナはこの知らせを受けると、すぐさま犯人を捜索し始める。
すると、驚くべき事に犯人はすぐに判明した。それは、かつて自分を育ててくれた神官だった。
その人物は、なんとオハナの恋人を含む多くの人々を殺した上で、それを隠匿していたのだ。
これにはオハナも激怒し、怒りのままにその神官を処刑しようとする。
しかし、彼はオハナより一枚上手で、様々な工作と賄賂を駆使し、オハナに殺人の罪を着せてしまったのである。恋人の親族たちはオハナを激しく糾弾し、ついには裁判にまで発展した。
その結果、オハナは恋人を殺害した罪で死刑を宣告される。
オハナは真実を必死に訴えたが、誰も聞き入れてはくれなかった。
この事から、彼は絶望に打ちひしがれてしまう。
それから数日後、オハナは自殺を図ろうとする。
だが、そんな時、ある人物が彼に救いの手を差し伸べる事になる。
その人物とは、祀主という権威ある神官職を務めるミィ・ルッカという女性だった。彼女は、とある理由からオハナの事を以前から知っていたらしく、彼を死なせてはならないと考え、密かに接触してきたのである。
彼女は、オハナにある提案を持ちかける。
それは、モトゥタエ国に存在する闇の堂の管理者となり、俗世から離れた生活を送ることで「罪を償う」事だった。
オハナはこれを承諾し、闇の堂の管理者に就任する。
以後、オハナは闇の堂の堂主として生活する事となる。