ポマレ7世
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otonjji256 2022年10月03日(月) 19:04:07履歴
ポマレ7世 Pomare �� | |
|---|---|
 | |
| 出生 | 1855年2月3日 |
| 出身地 | ラピタ王国ヤルパ |
| 死没 | 1875年3月1日 |
| 称号 | ラピタ王国のアリイ・ヌイ |
| 配偶者 | カラニオレ |
| 親族 | ポマレ8世（娘）他 |
概要 
ポマレ7世はポマレ朝ラピタ王国の第7代国王。母は第4代国王ポマレ4世の孫娘キナウ・シャーロット・ポマレ。
3歳にして父母を失い、そのまま生涯を日陰者として過ごすであろうと思われたが、ポマレ6世の電撃的な退位によって政治的空白が生じると、俄かに王位継承候補者として浮上。
10日間の空位の後、摂政ク・ラハラハによって推戴され、5歳にして国王に即位した。その後程無くしてラピタ立憲革命が発生し、王国は絶対君主制から立憲君主制に大きな変化を経験する。
以降15年間に亘り、立憲君主として王国を統治したが在位15年目の3月に爆弾テロにより暗殺される。これを引き金として発生した保守派のクーデターにより、憲政は実質的に形骸化され、王国は再び鎖国の時代へ向かうこととなる。
3歳にして父母を失い、そのまま生涯を日陰者として過ごすであろうと思われたが、ポマレ6世の電撃的な退位によって政治的空白が生じると、俄かに王位継承候補者として浮上。
10日間の空位の後、摂政ク・ラハラハによって推戴され、5歳にして国王に即位した。その後程無くしてラピタ立憲革命が発生し、王国は絶対君主制から立憲君主制に大きな変化を経験する。
以降15年間に亘り、立憲君主として王国を統治したが在位15年目の3月に爆弾テロにより暗殺される。これを引き金として発生した保守派のクーデターにより、憲政は実質的に形骸化され、王国は再び鎖国の時代へ向かうこととなる。
来歴
王位継承まで
ポマレ6世19年、ポマレ4世の孫娘であるキナウ王母と現地のアリイとの間に生まれる。本名はアレキサンダー・カヘキリ。
3歳まではヤルパで過ごし、父母を不慮の事故で失った後は王族の縁によりクルルヌイ離宮で育てられる。
3歳まではヤルパで過ごし、父母を不慮の事故で失った後は王族の縁によりクルルヌイ離宮で育てられる。
即位
ポマレ6世24年、政争によって精神を病んだポマレ6世が突如退位を宣言し、家族共々王族から離脱する。
国王とその後継者をまとめて失った政府は大混乱に陥り、10日間の間何ら有効な手を打つことができなかった。無論国王を連れ戻す努力は為されたが、本人の意思は非常に硬く、また国民の感情も国王に同情的であったことから政府はこれを断念せざるを得なくなった。
その結果行われた後継者選定において白羽の矢が立った人物こそ、クルルヌイ離宮で過ごしていたカヘキリ王子であった。廃王の子孫とは言え相応に良い血筋を引き、何よりも幼く、父母という政治的後ろ盾が無いことが決め手となり、彼はポマレ7世として王宮の主人となった。
ポマレ2世に次いで、2番目に幼い国王である。摂政は引き続きク・ラハラハが務め、彼は悪しき轍を踏まぬ様政治から引き離されて育てられることになった。
国王とその後継者をまとめて失った政府は大混乱に陥り、10日間の間何ら有効な手を打つことができなかった。無論国王を連れ戻す努力は為されたが、本人の意思は非常に硬く、また国民の感情も国王に同情的であったことから政府はこれを断念せざるを得なくなった。
その結果行われた後継者選定において白羽の矢が立った人物こそ、クルルヌイ離宮で過ごしていたカヘキリ王子であった。廃王の子孫とは言え相応に良い血筋を引き、何よりも幼く、父母という政治的後ろ盾が無いことが決め手となり、彼はポマレ7世として王宮の主人となった。
ポマレ2世に次いで、2番目に幼い国王である。摂政は引き続きク・ラハラハが務め、彼は悪しき轍を踏まぬ様政治から引き離されて育てられることになった。
立憲革命
ポマレ7世の即位自体は国民に何ら影響を与えなかった。しかし、憤激を買ったのは、悪政を行なったク・ラハラハが引き続き政治の実権を握り、幼い国王をあからさまに傀儡としたことである。
この事実は、密かに外国の政治思想を学んだ者達の他、素朴な王室崇敬の念を抱く多くの国民の怒りを買った。特に未だ文明を知らない地方の者達の怒りは深く、神聖なアリイを穢そうとする摂政に対する抗議の炎が燃え上がった。そして在位元年の2月、首都での動乱を起点に王国全土で反政府運動が巻き起こり、わずか一月にして既存の政府は崩壊を迎える。
世に言うラピタ立憲革命である。革命指導者のル・レケレケは王宮を制圧し、ポマレ7世を擁して憲政政府の成立を宣言し、彼の名によって宣言を布告した。
ここに長きに渡り王国で敷かれてきた絶対王政の時代は終わり、憲法に基づく立憲王政の時代が幕を開けることとなる。
この事実は、密かに外国の政治思想を学んだ者達の他、素朴な王室崇敬の念を抱く多くの国民の怒りを買った。特に未だ文明を知らない地方の者達の怒りは深く、神聖なアリイを穢そうとする摂政に対する抗議の炎が燃え上がった。そして在位元年の2月、首都での動乱を起点に王国全土で反政府運動が巻き起こり、わずか一月にして既存の政府は崩壊を迎える。
世に言うラピタ立憲革命である。革命指導者のル・レケレケは王宮を制圧し、ポマレ7世を擁して憲政政府の成立を宣言し、彼の名によって宣言を布告した。
ここに長きに渡り王国で敷かれてきた絶対王政の時代は終わり、憲法に基づく立憲王政の時代が幕を開けることとなる。
革命の失敗と治世
ル・レケレケを初代摂政として発足した憲政政府であったが、その滑り出しとは裏腹に歩みには大きな問題が幾つも存在していた。
王国は上辺こそ近代化の真似事をしていたが、その内実はお粗末なもので、上から下まで共通した政治への根本的な無関心と理解の欠如、環境と社会構造に起因する外交の不在、保守派の抵抗による改革の不徹底など問題が山積していた。
特に海流を超えて外交相手を探す技術を持たない王国にとって、向こうからやってくる外交相手の不在は致命的であり、進んだ技術や思想を取り入れることは事実上不可能であった。
また、何とか文物を受け入れられたとしても、元々王家への忠誠心のみで合同していた一般の国民達はそうした物に関心を示さないどころか、むしろ異国の恐ろしい物として嫌悪すら示した。
この様な状況下で憲政政府は、若きポマレ7世の求心力によって何とか権威を維持してはいたが、それ以上のことはできず、空転する議会と虚しい閣議によって時間だけが過ぎて行った。
他方ポマレ7世は、政治と距離を置いたことで悠々自適の暮らしを送り、在位10年の頃には王妃を娶った。彼は勉学に優れた才能を発揮し、難解な書物を読みこなし、また忽ちのうちに複雑な各地の方言を使いこなせる様になったという。
在位13年、憲政政府の第3代摂政にケクウァノアが就任。彼は近代化の為伝統的タブーと身分制度を解体しようとする政令を発し、あらゆる階級からの反対を受ける。
しかし、彼は諦めず14年の末に憲法改正案を議会で成立させ、15年の革命記念日をもって発表しようとしていた。
王国は上辺こそ近代化の真似事をしていたが、その内実はお粗末なもので、上から下まで共通した政治への根本的な無関心と理解の欠如、環境と社会構造に起因する外交の不在、保守派の抵抗による改革の不徹底など問題が山積していた。
特に海流を超えて外交相手を探す技術を持たない王国にとって、向こうからやってくる外交相手の不在は致命的であり、進んだ技術や思想を取り入れることは事実上不可能であった。
また、何とか文物を受け入れられたとしても、元々王家への忠誠心のみで合同していた一般の国民達はそうした物に関心を示さないどころか、むしろ異国の恐ろしい物として嫌悪すら示した。
この様な状況下で憲政政府は、若きポマレ7世の求心力によって何とか権威を維持してはいたが、それ以上のことはできず、空転する議会と虚しい閣議によって時間だけが過ぎて行った。
他方ポマレ7世は、政治と距離を置いたことで悠々自適の暮らしを送り、在位10年の頃には王妃を娶った。彼は勉学に優れた才能を発揮し、難解な書物を読みこなし、また忽ちのうちに複雑な各地の方言を使いこなせる様になったという。
在位13年、憲政政府の第3代摂政にケクウァノアが就任。彼は近代化の為伝統的タブーと身分制度を解体しようとする政令を発し、あらゆる階級からの反対を受ける。
しかし、彼は諦めず14年の末に憲法改正案を議会で成立させ、15年の革命記念日をもって発表しようとしていた。
暗殺
在位15年3月1日。在位15周年と憲政施行10周年を共に祝う革命記念日において、ポマレ7世は爆弾テロにより暗殺された。
彼を狙ったのは狂信的な保守派の青年であり、国王の乗る車（輸入品）を摂政のものと誤解した故の犯行だった。
という事実はポマレ10世による開国の後に判明したことであり、当時から第二次鎖国期の間この犯行は、ケクウァノア一派によるものだと公的にはされてきた。
この暗殺を知った当時の軍総司令官であるロト・カプワイア・ポマレがそれを利用して保守派の蜂起を煽るべく、すかさず政府による暗殺を全土に宣伝したからである。（その為、国王暗殺の黒幕が彼であるという言説も囁かれてきた）
いずれにしても、国王ポマレ7世の死は、動揺する憲政政府に最後の一撃を与え、国軍のクーデターとそれに端を発する一年半の内戦により、完全に秩序は崩壊することとなる。
彼を狙ったのは狂信的な保守派の青年であり、国王の乗る車（輸入品）を摂政のものと誤解した故の犯行だった。
という事実はポマレ10世による開国の後に判明したことであり、当時から第二次鎖国期の間この犯行は、ケクウァノア一派によるものだと公的にはされてきた。
この暗殺を知った当時の軍総司令官であるロト・カプワイア・ポマレがそれを利用して保守派の蜂起を煽るべく、すかさず政府による暗殺を全土に宣伝したからである。（その為、国王暗殺の黒幕が彼であるという言説も囁かれてきた）
いずれにしても、国王ポマレ7世の死は、動揺する憲政政府に最後の一撃を与え、国軍のクーデターとそれに端を発する一年半の内戦により、完全に秩序は崩壊することとなる。
死後
その死後、王位はわずか3歳の娘ラハイナ王女がポマレ8世として継いだ。
彼女はケクウァノアによって擁立され、政府の錦の御旗となるはずだったが、乳母の機転により王宮を脱出し、国軍に合流。以降軍事政権の傀儡として生涯を送ることとなる。
ポマレ7世の遺体はヤルパのマラエに埋葬され、使用した車の残骸は王立図書館附属研究博物館に展示されている。
彼女はケクウァノアによって擁立され、政府の錦の御旗となるはずだったが、乳母の機転により王宮を脱出し、国軍に合流。以降軍事政権の傀儡として生涯を送ることとなる。
ポマレ7世の遺体はヤルパのマラエに埋葬され、使用した車の残骸は王立図書館附属研究博物館に展示されている。
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